JPS5926624B2 - β−カロチンの製造方法 - Google Patents

β−カロチンの製造方法

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JPS5926624B2
JPS5926624B2 JP50040837A JP4083775A JPS5926624B2 JP S5926624 B2 JPS5926624 B2 JP S5926624B2 JP 50040837 A JP50040837 A JP 50040837A JP 4083775 A JP4083775 A JP 4083775A JP S5926624 B2 JPS5926624 B2 JP S5926624B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はβ一カロチンの製造方法に関する。
アルデヒドまたはケトンの付加反応で出発物質のアルデ
ヒドまたはケトンのC=0基の代りに新しいC=C結合
を含む化合物を形成することによりオレフィンを合成す
ることの望ましいことは従来認められていたが、かかる
反応を達成するための既知方法は極めて複雑である。例
えばプロビタミンA)β一カロチンは米国特許第307
8256号明細書に記載されている様な多段階法により
合成される。該米国特許の方法は第四ホスホニウムハラ
イドを対応するホスホニウムイリドに転換し、このイリ
ドを適当なアルデヒドと反応させてβ一カロチンを形成
する。かかる既知方法は複雑である他に、上記方法およ
び同様の方法で使用する反応体の多くのものは、反応体
自体を得るのが困難である。
例えば上記米国特許の方法で使用する第四ホスホニウム
ハライド並びにβ一カロチンの同様の製造方法、例えば
米国特許第3622633号、第3408414号およ
び第3600473号明細書に記載されている方法で中
間体として用いる他の関連する化合物は比較的複雑な方
法により製造される。トランス−β一カロチンおよび関
連するカロチノイドの複雑な他の合成方法は、米国特許
第2846487号、第2846475号、第3441
623号、第2945069号、第3000982号、
第3007976号および第3408406号明細書に
記載されている方法により例示される。
従つて簡単で且つ多くの場合容易に入手し得る反応体を
使用する対称オレフィンの合成方法を提供することが望
ましい。
特にビタミンAアルデヒド(レチナール)およびメトキ
シプロビオ7工ノンの如き容易に入手し得る前駆物質か
ら夫々β一カロチンおよびジメストールの如き工業的価
値のある化合物を合成するための簡単な方法を提供する
ことが望ましい。本発明はトランス−β一カロチンおよ
びジメストールの合成に特に有用である対称オレフィン
の合成法を提供する。
本発明の方法は広い意味でケトンまたはアルデヒドを反
応性2価のチタンTi()で還元カツプリングして次の
一般式:に従つて対応する対称オレフインを形成するこ
とにより成る。反応性種のTi()はTi()またはT
i()を適当な還元剤、例えば水素化アルミニウムリチ
ウムで還元することにより便利に得ることができる。
次いで望ましいケトンまたはアルデヒド前駆物質を、好
ましくは反応体をTi()溶液に添加することにより生
成したTi()と反応させ対応する対称オレフインの単
一工程合成法が得られる。従つて本発明の目的は対称オ
レフインを合成するための簡単な方法を得んとするにあ
る。本発明の方法においては、チタン反応対をアルデヒ
ドまたはケトンと反応させてアルデヒドまたはケトン分
子を還元的にカツプリングし、出発物質のC=0基をC
−C結合に置き換える。
反応はベンゾフエノンの場合、例えば次の様に示すこと
ができる:活性の2価チタンはTi()またはTi()
を水素化アルミニウムリチウムの如き適当な還元剤で還
元することにより形成される。
他の同様の適当な還元剤は亜鉛、マグネシウム、水素化
カルシ ニウムおよび水素化ホウ素リチウム等である。
すべての場合活性種のTi()は適当な有機溶剤、例え
ばテトラヒドロフラン中で高酸化状態のチタンの可溶性
または部分可溶性塩、例えばTiCl3若しくはTiC
l4を不活性雰囲気下、例えば窒素またはアルゴン雰囲
気で前述の如き還元剤と一緒にスラリにすることにより
得られる。普通反応体を一定時間還流して活性チタン即
ちTi()を形成する。次いでアルデヒドまたはケトン
前,駆物質を水Ti()と反応させ、次いで生成した溶
液を酸性にする。
生成物の対称オレフインは従来法により取り出し、収率
は代表的には約95%までである。本発明の方法により
アルデヒドおよびケトンをカツプリングする反応機構は
確実には確かめられていないが、活性種の2価チタンは
電子を1分子のケトンまたはアルデヒドに与えて陰イオ
ン基を形成し、これが典型的ヒナコール反応で他のもの
とカツプリングして中間体のジアルコールを形成すると
仮定される。
次いでこのジアルコールが他のTi()と反応して環状
中間体を形成し、次いでこれが分解して生成物のオレフ
インとTiO2を形成する。仮定した反応は次の如く示
される:上記反応体系を裏付ける証拠は全く納得し得る
ものである。即ち反応を実施する際還元剤が不足すると
、ヒナコール中間体を反応混合物から単離することがで
きる。更にヒナコールを活性Ti()で処理する場合オ
レフインが生成する。
Ti()自体はケトンに影響を与えないことも分り、更
にTi()は次の式で示すヒナコール反応を行うのに十
分強い還元剤であることも分る:本発明における反応機
構は活性Ti()の存在に依存する。この活性種のTi
()はここで述べる還元法により得られる。活性種のT
1()は酸化状態のTiの既知化合物例えばTiCl。
と混同してはならない。TiCl2は完全に不溶性の重
合体塊で、全く不活性である。本発明の方法においては
、高酸化状態のチタン化合物、例えばTiCl3および
TiC゛4の活性還元により可溶性の活性Ti()を生
成することが必要である。本発明の方法は広い意味で環
状アルデヒドおよびケトンを含むアルデヒドおよびケト
ンに対し有用である。この理由は反応条件がこれ等の環
式化合物の環形成の分裂をおこす傾向がないためである
。本発明を次の実施例につき説明する。
実施例 1 三塩化チタンと水素化アルミニウムリチウムをレチナー
ルに作用させ製造するβ一カロチン三塩化チタン( 1
.54y) 10.0mm01)を30m1の乾燥テト
ラヒドロフランに不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)
下で添加してスラリをつくり、粉末水素化アルミニウム
リチウム(190〜、0.5mm01)を注意深く添加
した。
生成した溶液を常温で2時間かきまぜてTi()試薬を
形成し、レチナール( 1.42y、5.0mm01)
を5m1の乾燥テトラヒドロフランに溶解した溶液を添
加した。溶液を常温で更に15時間かきまぜ、次いで5
0m1の2N塩化水素酸水溶液中に注入した。生成した
溶液をエーテルで数回抽出し、これ等エーテル抽出物を
混合し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で溶媒を除去すること
により濃縮した。残留物をシリカゲル上でクロマトグラ
フイにより精製した。へキサンで溶離し1.14Vのβ
一カロチンを得(収率85%)、これは真正の試料との
薄層クロマトグラフイの比較、特徴ある紫外線スペクト
ルおよび融点:Mpl8O〜182゜により固定した。
実施例 2 四塩化チタンと水素化アルミニウムリチウムをレチナー
ルに作用させ製造するβ一カロチン四塩化チタン( 1
.10m1、10.0mm01)を25m1の乾燥テト
ラヒドロフランに不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)
下で溶解することにより溶液を製造した。
水素化アルミニウムリチウム(190m9、50mm0
1)を注意深く添加し、生成した溶液を常温で2時間か
きまぜて活性Ti(旧試薬を形成した。レチナール(
1.42y) 5.0mm01)の5m1乾燥テトラヒ
ドロフラン溶液を添加し、反応溶液を常温で一夜かきま
ぜた。然る後この溶液を50m1の2N塩化水素酸水溶
液に注入し、エーテルで数回抽出した。エーテル抽出物
を混合し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で溶媒を除去すること
により濃縮した。残留物をシリカ・ゲル上でクロマトグ
ラフイにより更に精製した。へキサンによる溶離により
1.01のβ一カロチンを得(収率75%)、これは真
正の試料との薄層クロマトグラフイの比較および融点:
180〜182℃により同定した。実施例 3 三塩化チタンとマグネシウムをレチナールに作用させ製
造するβ一カロチン三塩化チタン(770η、5,0m
m01)を不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下20
m1の乾燥テトラヒドロフランによりスラリにし、マグ
ネシウム削片(120m9、5.0mm01)を添加し
た。
生成した混合物を一夜還流してTi()試薬を形成し、
レチナール(710η、2.5mm01)の5m1乾燥
テトラヒドロフラン溶液を添加した。2時間還流した後
、溶液を50m1の2N塩化水素酸水溶液に注入し、エ
ーテルで数回抽出した。
エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で溶
媒を除去することにより濃縮した。残留物をシリカ・ゲ
ル上でクロマトグラフイにより精製した。ヘキサンによ
る溶離により130〜のβ一カロチンを得(収率20%
)、これは真正な試料との薄層クロマトグラフイの比較
および特徴ある紫外線スペクトルにより固定した。実施
例 4 四塩化チタンとマグネシウムをレチナールに作用させ製
造するβ一カロチンマグネシウム削片(243即、10
.0mm01)を不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)
下で20meの乾燥テトラヒドロフランでスラリにし、
四塩化チタン(0.55m115,0mm01)の3m
1乾燥ベンゼン溶液を迅速に添加した。
生成溶液を500で一夜かきまぜて活性Ti()試薬を
形成し、レチナール(710〜、2,5mm00の5m
1乾燥テトラヒドロJャ宴痘n液を添加した。更に2時間
還流した後、溶液を常温まで冷却し、50m1の2N塩
化水素酸に注入し、エーテルで抽出した。工ーテル抽出
物を混合し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で溶媒を除去する
ことにより濃縮した。残留物をシリカ・ゲル上でクロマ
トグラフイにより精製した。ヘキサンによる溶離により
130〜の生成物(収率20%)を得、これを真正の試
料との薄層クロマトグラフイの比較および特徴ある紫外
線吸収スペクトルによりβ一カロチンと同定した。実施
例 5三塩化チタンと亜鉛をレチナールに作用させるこ
とによるβ一カロチンの製造三塩化チタン(770即、
5.0mm01)を不活性雰囲気(窒素またはアルゴン
)下20m1の乾燥テトラヒドロフランでスラリにし、
このスラリに亜鉛末(325rrIy15.0mm01
)を添加した。
生成した混合物を一夜還流してTi()試薬を形成し、
レチナール(710η、2.5mm01)の5m1乾燥
テトラヒドロフラン溶液を添加した。更に2時間還流し
た後、溶液を50meの2N塩化水素酸水溶液中に注入
し、エーテルで数回抽出した。エーテル抽出物を混合し
、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、回転蒸発器で溶媒を除去することにより
濃縮した。残留物をシリカ・ゲル上でクロマトグラフイ
により精製した。ヘキサンによる溶離により400ηの
β一カロチンを得(収率60%)、これは真正の試料と
の薄層クロマトグラフイの比較および特徴ある紫外線ス
ペクトルにより同定した。実施例 6 四塩化チタンと亜鉛をレチナールに作用させることによ
るβ一カロチンの製造亜鉛末(654η、10.0mm
01)を不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下20m
1の乾燥テトラヒドロフランでスラリにし、四塩化チタ
ン(0.55m115.0mm01)の3m1乾燥ベン
ゼン溶液を迅速に添加した。
生成した溶液を一夜還流して活性Ti()試薬を形成し
、レチナール(710ワ、2.5mm01)の5m1乾
燥テトラヒドロフラン溶液を添加した。
更に2時間還流した後、溶液を常温まで冷却し、50m
1の2N塩化水素酸水溶液中に注入し、エーテルで抽出
した。エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発
器で溶媒を除去することにより濃縮した。残留物をシリ
カ・ゲルカラムでクロマトグラフイにより精製した。ヘ
キサンによる溶離により430ηのβ−カロチンを得(
収率65%)、このカロチンはフラスコ内で晶出した。
β一カロチンを真正の試料との薄層クロマトグラフイの
比較および晶出試料の融点:Mpl8O〜182℃の比
較により同定した。実施例 7 三塩化チタンと水素化アルミニウムリチウムをp−メト
キシプロピオンフエノンに作用させることによるジメス
トール(α・α5−ジエチル4・4′−ジメトキシスチ
ルベン;ジエチルスチルベストロールジメチルエーテル
)の製造三塩化チタン(1.547、10.0mm01
)を不活性雰囲気下30m1の乾燥テトラヒドロフラン
でスラリにし、粉末の水素化アルミニウムリチウム(1
90η、5.0mm01)を注意深く添加した。
生成した溶液を常温で2時間かきまぜてTi()試薬を
形成し、p−メトキシプロピオンフエノン(820Tf
!9、5mm01)の5m1乾燥テトラヒドロフラン溶
液を添加した。反応を4時間還流し、次いで50m1の
2N塩化水素酸水溶液中に注入した。溶液を数回エーテ
ルで抽出し、エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、回
転蒸発器で溶媒を除去することにより濃縮した。残留物
をアルミナ上でクロマトグラフイにより精製して630
ηのジメストロール(Mpl24精)を得た(収率85
%)。実施例 8 四塩化チタンと亜鉛をp−メトキシプロピオフエノンに
作用させることによるジメストール(α・α5−ジエチ
ル−4・4′−ジメトキシスチルベン;ジエチルスチル
ベストロールジメチルエーテル)の製造亜鉛末(654
〜、10.0mm01)を不活性雰囲気下20m1の乾
燥テトラヒドロフランでスラリにし、四塩化チタン(0
.55m115.0mm01)の3m1乾燥ベンゼン溶
液を添加した。
生成した混合物を一夜還流して活性Ti()試薬を形成
し、pメトキシプロピオフエノン(500η、3.0m
m01)の5m2乾燥テトラヒドロフラン溶液を添加し
た。12時間還流した後、溶液を常温まで冷却し、50
m1の2N塩化水素酸水溶液に注入し、エーテルで抽出
した。
エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄し、硫酸マグネシウム水溶液で乾燥し、回転蒸発器
で溶媒を除去することにより濃縮した。残留物をシリカ
・ゲル上でクロマトグラフイにより精製して410ηの
ジメストロールを得(収率91%)、これは赤外スペク
トル、質量スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルで同
定した。融点は124核であつた。実施例 9三塩化チ
タンと水素化アルミニウムリチウムをシクロヘプタノン
に作用させることによるシクロヘプチリデンシクロヘプ
タンの製造三塩化チタン(1.237、8.0mm01
)を30m1の乾燥テトラヒドロフランにより窒素雰囲
気下でスラリをつくり、粉末の水素化アルミニウムリチ
ウム(152η、4,0mm01)を注意深く添加した
生成した溶液を常温で1時間かきまぜてTi()試薬を
形成し、シクロヘプタノン(450η、4.0mm01
)の5m1テトラヒドロフラン溶液を添加した。
反応を4時間還流下で行い、次いで50m1の2N塩化
水素酸に注入した。生成した溶液をエーテルで数回抽出
し、エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発器
で溶媒を除去することにより濃縮した。生成物(400
η、収率95%)は純粋なシクロヘプチリデンシクロヘ
プタンで、これはそのスペクトル特性(赤外スペクトル
、質量スペクトル、核磁気共鳴スペクトル)により同定
した。実施例 10 三塩化チタンと水素化アルミニウムリチウムをベンゾフ
エノンに作用させることによるテトラフエニルエチレン
の製造三塩化チタン(3.107、2.0mm01)を
窒素雰囲気下で40m1の乾燥テトラヒドロフランでス
ラリにし、粉末水素化アルミニウムリチウム(380η
、10.0mm01)を注意深く添加した。
生成した溶液を常温で1時間かきまぜてTi()試薬を
形成し、ベンゾフエノン(1.827、10.0mm0
1)の5m1乾燥テトラヒドロフラン溶液を添加した。
反応を15時間還流下で行い、次いで50m1の2N塩
化水素酸に注入し、エーテルで数回抽出した。エーテル
抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し硫酸
マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で溶媒を除去する
ことにより濃縮した。結晶残留物は1.55y(収率9
5%)三塩化チタン(3.107、20.0TLm01
)を窒素雰囲気下40meの乾燥テトラヒドロフランで
スラリにし、粉末の水素化アルミニウムリチウム(38
0η、10,0mm01)を注意深く添加した。生成し
た溶液を1時間常温でかきまぜてTj()試薬を形成し
、アダマンタノン(1.507、10,0mm01)の
10m1乾燥テトラヒドロフラン溶液を添加した。反応
を12時間還流下で行い、次いで生成物を50m1の2
N塩化水素酸に注入した。溶液をエーテルで数回抽出し
、エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で溶
媒を除去することにより濃縮した。生成した残留物:の
テトラフエニルエチレンで、これはそのスペクトル特性
(赤外スペクトルおよび紫外スペクトルにより同定した
。融点は220〜221℃であった。実施例 11三塩
化チタンと水素化アルミニウムリチウムのシクロドデカ
ノンに対する作用により製造するシクロドデカニリデン
シクロドデカン三塩化チタン(3.107、20.0m
m01)を窒素雰囲気下40m1の乾燥テトラヒドロフ
ランでスラリにし、粉末の水素化アルミニウムリチウム
(380Tf19、10.0mm01)を注意深く添加
した。
生成した溶液を常温で1時間かきまぜてTi()試薬を
形成し、シクロドデカノン(1.82η、10.0mm
01)の10m1乾燥テトラヒドロフラン溶液を添加し
た。反応を12時間還流下で行い、次いで反応生成物を
50m′の2N塩化水素酸水溶液中に注入し、エーテル
で数回抽出した。エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナ
トリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し
、回転蒸発器で溶媒を除去することにより濃縮した。結
晶残留物は1.407(85%)のシクロドデカニリデ
ンシクロドデカンより成り、これはそのスペクトル特性
(赤外スペクトル、核磁気共鳴スペクトルおよび質量ス
ペクトル)および融点により同定した。実施例 12 三塩化チタンと水素化アルミニウムリチウムのアダマン
タノンに対する作用により製造するアダマンチリデンア
ダマンタンリチウム(110mg、5.0mm01)を
添加し、生成した溶液を50℃で2時間かきまぜた。
レチナール(1.42y15.0mm01)を5m1の
乾燥テトラヒドロフランに溶解した溶液を添加し、反応
を還流下で4時間行つた。然る後生成溶液を50m1の
2N塩化水素酸水溶液に注入し、エーテルで数回抽出し
た。エーテル抽出物を混合し、飽和塩化ナトリウム溶液
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、回転蒸発器で
溶媒を除去することにより濃縮した。残留物を更にシリ
カ・ゲル上でクロマトグラフイにより精製した。ヘキサ
ンによる溶離により0,8y(60%)のβ一カロチン
を得、これは真正の試料との比較により同定した。融点
は180〜182とであつた。実施例 14 四塩化チタンと水素化カルシウムのレチナールに対する
作用により製造するβ一カロチン四塩化チタン(1.1
0m1110.0mm01)を不活性雰囲気下25m1
の乾燥テトラヒドロフランに溶解することにより溶液を
調製した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 チタン(Ti)を先ず不活性溶媒溶液中で2価より
    高い酸化状態から反応性Ti(II)に還元し、しかる後
    この反応性Ti(II)をレチナールと反応させ、次いで
    反応した溶液を酸性にし、この酸性にした反応溶液から
    β−カロチンの溶媒を用いてβ−カロチンを分離し、β
    −カロチンをβ−カロチンの溶媒から取出すことを特徴
    とするβ−カロチンの製造方法。
JP50040837A 1974-04-05 1975-04-05 β−カロチンの製造方法 Expired JPS5926624B2 (ja)

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