JPS5926609B2 - ジ−第三−ブチルクレゾ−ルの製造法 - Google Patents

ジ−第三−ブチルクレゾ−ルの製造法

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JPS5926609B2
JPS5926609B2 JP51153504A JP15350476A JPS5926609B2 JP S5926609 B2 JPS5926609 B2 JP S5926609B2 JP 51153504 A JP51153504 A JP 51153504A JP 15350476 A JP15350476 A JP 15350476A JP S5926609 B2 JPS5926609 B2 JP S5926609B2
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ヘルム−ト・フイ−ゲ
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ヨハン・レンナ−
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/11Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
    • C07C37/14Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms by addition reactions, i.e. reactions involving at least one carbon-to-carbon unsaturated bond

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、m−クレゾールおよび/またはp一クレゾー
ルとイソブテンからのジー第三−ブチルクレゾールの連
続製造方法に関する。
m−クレゾールおよびp−クレゾールの沸点は近接して
いるから、m−クレゾールとp−クレゾールの混合物を
蒸留によつて分離することは不可能である。
しかしながら、ジー第三−ブチル置換化合物は、蒸留に
よつて容易に分離することができ且つ引続く脱アルキル
化によつて純クレゾールに転化せしめることができる(
Ind.Eng.Chenl.35、655〜660頁
)。さらにまた、2・6−ジ一第三−ブチル−p−クレ
ゾールは広く用いられる老化防止剤であり(Ullma
nn、第3版、補遺巻、196頁)且つ4・6−ジ一第
三−ブチル−m−クレゾールもまた、老化防止剤として
用いることができる(日本公開公報48−43185)
。それ故、高い収率および僅かな副生物の生成量のもと
で行なうことができる連続方法は、ジ一第三−ブチルク
レゾールの経済的な大規模な工業的製造に対して、特に
重要なことである。m−クレゾールおよび/またはp−
クレゾールをイソプテンと充填塔またはバッフルキャッ
プトレー塔中で、触媒として硫酸を用いて高温で反応さ
せることによるジ一第三−ブチルクレゾールの連続製造
は、Ind.Engng.Chem.3l、264〜2
72(1943)により公知である。
これらの塔は、向流として、すなわち、硫酸が添加して
あるクレゾールを塔頂から計り入れ且つ気体の状態のイ
ソブテン一たとえば約20%のイソブテンを含有するC
4留分の状態で一をクレゾールに対して向流として下か
ら流す。かくして、イソブテン濃度は、アルキル化が既
に完了しているほど高い。イソブテンの分圧を高めるた
め、従つて反応の速度を増大させるために、反応を圧力
下(5〜6ゲージ気圧)に行なう。添加する硫酸の量は
クレゾールに対して重量で5%であり、H2SO4の量
はきわめて狭い範囲内で変化させることができるに過ぎ
ない;3重量%よりも少ない量はアルキル化度を低下さ
せ且つ5重量%よりも多い量は広く副反応を生じさせる
その上、硫酸は、クレゾールスルホン酸へのスルホン化
によるクレゾールの損失を導き、且つこのような損失は
硫酸の量に比例する。向流塔の下方の部分に対する最適
温度としては85℃を挙げることができ且つ上方の部分
に対する最適温度としは96℃を挙げることができる。
この垂直的温度勾配を保ち且つ水乎の温度勾配を回避す
ることが可能であるためには、バッフルキャップトレー
は、かなり大きいアルキル化の反応熱一粗製アルキル化
物1kg当り約175Kca1を除くことができるよう
に、きわめて大きな費用をかけて冷却することができる
ようにしなければならない:ここでいうアルキル化物お
よび以下の説明におけるアルキル化物とは、アルキル化
により取得した反応生成物として了解すべきである。空
時収量は比較的低く、1リツトル当り、反応空間当り且
つ時間当り粗アルキル化物約0.11<9に過ぎない。
上記の条件下に15バッフルキャップトレーを有する向
流塔から取り出される粗アルキル化物の組成を第1表に
示す。
ノ それ故、混合物中のジブチル−クレゾール含量は66重
量%に過ぎない。
比較的多量のポリブテン、特にトリイソブテン、が生成
し、それが、アルキル化へと再循環させることができる
モノブチルクレゾールの分離を、さらに困難ならしめる
。この方法において使用する5重量%のH2SO4は、
使用するクレゾールの約5重量%の量の損失を導く。硫
黄を含有するタール状の副生物が生成し、これは第1表
中の粗アルキル化残留物の約半分を占めるが、これもま
た、この方法の欠点である。かくして、ジブチルクレゾ
ール類の収率、再循環せしめるべきモノブチルクレゾー
ルの量、使用することができない副生物の割合、および
クレゾールの損失に関して、ならびに反応器の形式およ
びその空時収量に関しての両方で、この技術分野の現状
による連続方法は、その有用性を厳しく制限する多くの
欠点を有している。
ここにおいて、ジ一第三−ブチルクレゾールは、触媒と
して硫酸を用い、m−クレゾールおよび/またはp−ク
レゾールをイソブテンと高い温度で反応させ、この反応
を、すべてのタレゾールを反応の第一段階に供給し、且
つ使用するイソブテンの全量を反応の第一段階に供給す
る量よりも少ないイソブテンを反応の最後の段階に供給
するように分配するような具合に段階的に行ない、引続
いて触媒を失活せしめることによつて、連続的に有利に
製造することができるということが見出された。
一般に、この方法は50〜70℃の温度範囲において行
なう。
本発明に従つて、工程を段階的に行なうための装置は、
その滞留時間特性に従つて、各段階に対する理想的に混
合する攪拌反応器にほぼ等しいものである:この種の装
置は、以下の説明において、各段階に対する混合反応器
と呼ぶ。
かくして、上記の条件に合致する、現存の技術により公
知の、すべての装置を、本発明の方法の遂行のために使
用することができる。
この種の装置は、たとえば、UIman.Encykl
Op五AiederTechnischenChemi
e(工業化学辞典)、第4版(1973)、第3巻、3
21頁以下、特に342〜354および357〜394
頁、により公知であり、且つこの技術分野の熟練者の全
部が周知しているものである。たとえば、挙げることが
できる適当な混合装置は、攪拌混合器および高循環を有
するループ反応器である;上記の定義によれば、塔反応
器ですら、混合反応器の系列とみなすことができる。混
合反応器カスケード、すなわち、直列的に結合した多数
の混合反応器、は本発明に従つて、方法を段階的に行な
うために使用することができる。
一般に、混合反応器カスケードは、直列に接続した、2
〜7、好ましくは3〜4の混合反応器から成つている。
各混合反応器中の反応は、全反応の一段階を成している
。カスケードは、同一または異なる設計のものとするこ
とができ且つ直列に接続せしめてある個々の混合反応器
から、成ることができる。
混合反応器は共通のハウジング内に位置せしめることも
できる。カスケード中の個々の反応器は、同じ大きさの
ものであつても、あるいは異なる大きさのものであつて
もよい。同じ大きさの反応器が好適である。反応器カス
ケードは、開放カスケードまたはブラッシングカスケー
ドとして操作することができる。構成材料としてはオー
ステナイト鋼が適している。反応熱は、内部的な冷却お
よび/または外部的な冷却器中の循環によつて、反応器
のジヤケツトを冷却することにより除去することができ
る。
後者の場合には、循環ポンプを、場合によつては完全に
、または部分的に、攪拌器の代りとして用いることがで
きる。イソブテンの全部または一部を液体として混合反
応器中に供給し、それによつて、その蒸発熱を反応熱の
除去に役立たせることによつて、冷却を助けることもで
きる。本発明の方法における出発化合物、すなわち、m
−およびp−クレゾールならびにイソブテンは公知であ
る。
出発化合物としては、m−およびpクレゾールならびに
これらのクレゾールの混合物のほかに、m−クレゾール
およびp−クレゾールのモノ一第三ブチル−クレゾール
類もまた、それ自体としておよびm−クレゾーノレなら
びに/またはp−クレゾールとの混合物として、使用す
ることができる。クレゾールをカスケードの第一の反応
器中に計り入れ、モノ一第三−ブチルクレゾール類もま
た、カスケード中の他の反応器中に計り入れることがで
きるが、カスケードの第一の反応器が好ましい。イソブ
テンは粋枠な状態として、あるいはクレゾールと反応し
ないかまたはクレゾールとの反応速度がイソブテンより
も低い他の物質、たとえばいわゆるC4炭化水素留分、
との混合物として、用いることができる。
実質的に純枠なイソブテンを用いることが好ましい。イ
ソブテンは液体または気体の状態の何れにおいても使用
することができる;反応の間に発生する反応熱の一部を
液体イソブテンの蒸発熱によつて除去するために、液体
のイソブテンまたはイソブテン混合物を有利に使用する
ことができる。
一般に、硫酸としては96〜98重量%の濃度の濃硫酸
(残りは水)を使用する。しかしながら、特に仕込み材
料中の少量の水を補償すべき場合には、さらに高濃度の
硫酸、すなわち発煙硫酸またはSO3を用いることもで
きる。使用すべき硫酸の量は、使用するクレゾール中の
水の量および硫酸の濃度の両方に関係する。
たとえば、使用するクレゾール中の水の量が0.1重量
%よりも低いときは、適当な硫酸の量は使用するタレゾ
ールに対して2.0重量%の、濃度96〜98重量%硫
酸である。しかしながら、さらに高い含水量を有するク
レゾールを用いる場合は、H2SO4の量を、相応して
増大させなければならない;それは、さらに多量の硫酸
を用いるか、またはより高い濃度の硫酸、たとえば、存
在する水と反応してH2SO4を生ずる発煙硫酸または
三酸化硫黄の使用によつて、達成することができる。一
般に、無水クレゾールに対して3重量%よりも少ないH
2SOぃ好ましくは0.5〜2重量%のH2SO4を用
いる。硫酸は、第一のカスケード段階中に連続的にその
ままで計り入れてもよいし、あるいは予めクレゾールま
たはクレゾール/モノ−第三−ブチルクレゾール混合物
、あるいはこれらの仕込み材料の一部と、混合しておい
てもよい。
本発明によれば、反応の終了後に、すなわちカスケード
の最終段階を出る反応生成物中で、触媒を失活鴛しめる
この失活は、できる限り早く、好ましくは30分以内に
行なわなければならない。前記のように、硫酸、発煙硫
酸またはSO3を触媒として使用するのが普通である:
しかしながらこれらの化合物は、きわめて急速にクレゾ
ールと反応して相当するスルホン酸を生じ、一方、それ
もまた接触作用を有しているから、一般にアルキル化物
中における接触的に活性な酸性物質は、失活させなけれ
ばならない。触媒の失活は、公知の方法によつて行なう
ことができる。
たとえば反応混合物を、たとえば35℃よりも低い温度
まで、冷却することによつて、あるいは水および/また
は塩基性物質の添加によつて、行なうことができる。使
用することができる塩基性物質は、たとえば塩の生成に
よつて、酸性触媒を失活させるために十分な塩基性を有
する、すべての物質である。使用することができる物質
の例は、特にアルカリ金属およびアルカリ土類金属の酸
化物、水酸化物、炭酸塩および重炭酸塩であるが、アン
モニアおよびアミン類をも用いることができる。
触媒は、水またはアルカリ金属水酸化物およびアルカリ
金属炭酸塩、さらにはアルカリ土類金属水酸化物の水溶
液を加えることによつて、失活させることが好ましい:
その理由は特に、水および水溶液は一般に、比較的簡単
に分離することができるのに対して、たとえば、反応生
成物からのアミンの除去には、さらに別の努力が必要で
あるという、便宜土の問題による。
いうまでもなく、本発明におけるような触媒の失活は、
それ自体公知の、たとえば水酸化ナトリウム希薄水溶液
を用いる洗浄によつて行なうこともできる。
しかしながら、特にm−クレゾールを反応せしめる場合
には、反応の終了後できる限り早く触媒を失活させるこ
とが肝要である。
その理由は、われわれの経験によれば、ジ一第三−ブチ
ル−mクレゾールを含有する反応生成物は、触媒の存在
において安定ではなく、再び分解してモノ一第三ブチル
−m−クレゾールとイソブテンを与え、一方、後者は重
合してポリブテンとなるということによる。この再分解
の生ずる程度は、相当するp一化合物の場合には、かな
り低い。一般に、本発明の方法は、次のようにして行な
うことができる。
すべてのクレゾール、選択した量の硫酸およびイソブテ
ンの一部を、カスケードの第一の混合反応器へと計り入
れる。
カスケードは、3または4混合反応器から成ることが好
ましい。
いうまでもなく、2反応器を有するに過ぎないカスケー
ドを用いることも可能であり、あるいは4よりも多く、
たとえば5、6または7の反応器を有するカスケードを
用いることもできる。
適当な反応器の数の選択に対して決定的なものは、技術
的な考慮よりもむしろ、経済的な考慮である。比較的少
ない数の反応器から成る場合は、ジ一第三−ブチルクレ
ゾールの収量の低下および脂肪族化合物ならびにモノ一
第三−ブチルクレゾールの生成の増大を受容しなければ
ならず、また比較的多数の反応器の場合には、比較的大
きな設備投資および運転費という欠点が、より良い収量
という利点を上まわるおそれがある。個々の混合反応器
中の反応温度は50〜70℃の範囲内で異なつていても
よく、且つ実際に変化させることができる。
60℃におけるほとんど等温的な進行が、特に有利であ
る。
混合反応器カスケード中における反応混合物の全滞留時
間は、一般に、5時間を超えるべきではない。
1〜4時間の全滞留時間が有利であると思われる。
反応は常圧、加圧、または減圧下に行なうことができる
反応器中における0.1〜2バールのイソブテン分圧が
有利であると思われる。個々の反応器中におけるイソブ
テン分圧は、同一であつても異なつていてもよい。全反
応器中でほぼ同一のイソブテン分圧を用いて行なう方法
が特に有利であると思われる。使用するイソブテンの全
量のクレゾールに対するモル比は約1.7:1から2.
0:1までとすることができる。
一般に、約1.8:1乃至1.95:1の比が好適であ
り、特に約1.9:1の比が有利であると思われる。計
り入れるべきイソブテンの全量のカスケードの個々の混
合反応器間における分配は、最終反応器に計り入れるイ
ソブテンの量が第一の反応器に計り入れるイソブテンの
量よりも少ないというような具合に、行なわなければな
らない。
計り入れるイソブテンの量が反応器から反応器へとだん
だん少なくなるというような分配が好適である。特定の
混合反応器に計り入れるイソブテンの量が先行する反応
器中に計り入れる量の多くとも半分であるような分配が
特に好適である。モノ一第三ブチルクレゾールを混合反
応器の一つに供給する場合は、その特定反応器中に供給
すべきイソブテンの量を、モノ一第三−ブチルクレゾー
ル中に結合しているイソブテンの量だけ、減じなければ
ならない。たとえば、本発明による方法は、下記のよう
にして有利に行なうことができる。
直列に接続し且つ溢流によつて結合し、且つすべてがほ
ぼ同一の反応容積を有し且つ排ガス管路によつて外の大
気に接続し且つ水冷によつて同一の温度に保たれる、激
しく攪拌混合する4反応器から成るカスケードを用いる
たとえば、2重量%の濃硫酸(96〜98重量%の硫酸
、残りは水)を、クレゾールまたはたとえば70:30
の比のm−クレゾールとp−クレゾールの混合物に加え
、かくて生成する混合物を連続的に第一の反応器中に送
り入れる。
たとえば1.9モルのイソブテン:1モルのクレゾール
の比でイソブテンを使用して、たとえば4反応器を有す
るカスケードの場合には、単位時間当りに、全量の60
%を第一の反応器中に入れ、全量の24%を第二の反応
器に入れ、全量の11%を第三の反応器に入れ且つ全量
の5%を最後の反応器に入れるように分配する。
本発明によれば、触媒を反応の終了後に失活させる。
前記のように、これは、反応混合物を、たとえば35℃
よりも低い温度に、冷却することにより、水またはアル
カリ水溶液を加えることにより、あるいはまた、これら
の両手段を併用することによつて行なうことができる。
触媒は、反応混合物が反応器カスケードを離れたのち、
できる限り早く、失活させることが肝要である。本発明
による方法によつて達成される技術的な進歩を次に示す
反応を比較的低い温度で且つ比較的僅かな硫酸を使用し
て、且つ向流としては行わないのにかかわらず、驚くべ
きことに、本発明による連続方法は、従来の技術による
方法と比較して、ジ一第三ブチルクレゾール、特にジ一
第三−ブチル−m−クレゾールを、より高い収率で且つ
より少ない量の利用不可能な副生物(ポリブテン類)の
生成のもとで、与える。
モノブチルクレゾールの割合が低く且つトリイソブテン
の割合もまた低いことによつて、これらのモノブチルク
レゾールを、比較的容易に分離することができる。その
上、クレゾールの損失が少なく、温度制御がより簡単で
あり、且つ空時収量は数倍も大である。例 1〜14(
本発明例および比較例) 以下の例においては、直列に接続し、溢流によつて結合
し且つ全部同一の反応容積を有し、排ガス管路によつて
外気に連絡している、激しく混合する4攪拌反応器から
成る反応器カスケードを使用した:これらの攪拌反応器
は、水冷によつて、下記第2表に示す、ほぼ同一の内部
温度に保つた。
使用するクレゾールの混合物は、30%のpクレゾール
と70%のm−クレゾールから成るものであつた。2重
量%の濃硫酸が添加してある、1時間当り、510重量
部のクレゾール混合物を、第一の反応器中に計り入れた
使用するイソブテンは、約99%の純度の工業的に純枠
なガスであつた(ただし、例8においては液体として計
り入れた)。
1時間当りの使用量は、クレゾール1モル当り1.9モ
ルであつた。
単位時間当りに計り入れるイソブテンの全量を、第2表
に示す百分率比に従つて分配して、それぞれの攪拌反応
器中の液状反応混合物中に連続的に計り入れた。カスケ
ードの最終反応器中における平均滞留時間は0,46時
間であり、全カスケードに対する空時収量は、11の反
応空間当り1時間について約500yのアルキル化物で
あつた。
定常状態の運転において、カスケードの最終段階から流
出する反応混合物の試料を採取し、直ちに炭酸ナトリウ
ム溶液によつて洗浄したのち、ガスクロマトグラフイ一
によつて分析した。
下記第2表は、いうまでもなく、それぞれの個個の反応
器内および異なる反応器間の実際の温度の、通常の且つ
不可避の変動値の平均値を表わすに過ぎない反応温度、
異なる反応器間におけるイソブテンの全量の百分率で表
わした分配割合、および定常状態において流出する反応
混合物のガスクロマトグラフイ一分析による重量%とし
ての組成、ならびに全混合物の重量%としての脂肪族化
合物およびジ一第三−ブチルクレゾールの合計を、例1
〜14のそれぞれに対して、示している。
例 15(本発明例)この例においては、同じ大きさの
3反応器から成り、そのほかでは例1〜14において用
いたものと同じ型式のカスケードを使用した。
このカスケードの最終反応器中の滞留時間は0.46時
間であり、且つ全カスケードに対しての、空時収量は、
1リツトルの反応空間当り1時間について6707のア
ルキル化物であつた。その他の点においては、反応は例
1〜14と同様に行なつた:反応パラメータおよび結果
を、同じく第2表中に示す。例 16および17(比較
例)これらの例においては、全部のイソブテンを、連続
的に運転する1攪拌反応器にのみ供給し、その中に、前
記例において使用した、2重量%の濃硫酸が加えてある
クレゾールの混合物を計り入れた。
この単一反応器中で、1:1.9の比でクレゾールとイ
ソブテンを反応させることを可能とするために、滞留時
間を2.9時間に延長した;その結果として、空時収量
は1リツトルの反応空間当り1時間について約3007
のアルキル化物に過ぎなかつた。
反応混合物の試料採取および後処理を前記と同様に行な
い且つ反応温度および反応生成物の組成を同様に下記第
2表中に示す。
例 18(比較例) この例においては、2X4I77!のガラス環が詰めて
あり且つ熱媒体として水が流してあるジャケツト冷却器
を用いて一定温度に保つてある、180?の高さおよび
2,8(1771の直径を有する向流塔を用いた。
2重量%の濃硫酸が添加してある、前記のクレゾール混
合物を、塔頂から供給し且つ99%の純イソブテン(1
%の他のガス)を向流・として、塔の下部に供給した。
イソブテンリクレゾールのモル比は1.9:1.0に保
ち且つスルーブツトを、定常運転において、排ガスの量
がイソブテン中の不純物ガスの割合に正確に相当するよ
うに、すなわち、塔を最適の状態で使用するように、調
節した。これば、1リツトルの反応空間当り1時間につ
いて約1007のアルキル化物という空時収量を与えた
:ガラス環の体積は計算に入れなかつた。反応生成物を
塔底から取出し、前記と同様に後処理した。反応温度お
よび反応生成物の組成を同じく下記第2表に示す。
例 19(本発明例) 反応を例12に記したようにして行ない且つ、定常状態
において、反応器カスケードの出口において、反応混合
物の試料を取出した。
この試料の一部分を、濃度5重量%の炭酸ナトリウム水
溶液を用いて直接洗浄したのち、ガスクロマトグラフイ
一によつて分析した。
試料の別の部分を、70′Cにおいて0.5時間、1時
間、2時間および4時間貯蔵後に、炭酸ナトリウム溶液
によつて洗浄し、その直後にガスクロマトグラフイ一に
よつて分析した。得たる分析結果を、下記第3表に要約
する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 m−クレゾールおよび/またはp−クレゾールとイ
    ソブテンとを高温において触媒として硫酸を使用して反
    応させることにより、ジ−第三−ブチルクレゾールを連
    続的に製造する方法において、前記反応を段階的に実施
    して、前記クレゾールの全部を第一段階へ供給し、そし
    て使用するイソブテンの全量を分配して最終段階へのイ
    ソブテンの供給量が第一段階へのイソブテンの供給量よ
    り少なくなるようにし、ここにおいて反応を50〜70
    ℃の温度範囲で行ない、そして触媒を引き続いて失活さ
    せることを特徴とする方法。 2 反応を全段階において同一温度で行なうことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 反応を3または4段階において行なうことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 4 同一反応容積を有する各段階を用いることを特徴と
    する、特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の方
    法。 5 各特定段階に供給するイソブテンの量を先行する段
    階に供給する量よりも少なくするように分配することを
    特徴とする特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載
    の方法。 6 各特定段階に供給するイソブテンの量を多くとも先
    行する段階に供給する量の半分とすることを特徴とする
    特許請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の方法。 7 クレゾールおよびイソブテンの部分的な代用物とし
    てモノ−第三−ブチルクレゾールを用いることを特徴と
    する特許請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の方法
    。 8 クレゾールに対して3重量%よりも少ない硫酸を使
    用することを特徴とする特許請求の範囲第1〜7項のい
    ずれかに記載の方法。
JP51153504A 1975-12-24 1976-12-22 ジ−第三−ブチルクレゾ−ルの製造法 Expired JPS5926609B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE2558522A DE2558522C3 (de) 1975-12-24 1975-12-24 Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung von Di-tertiär-butylkresolen
DE000P25585222 1975-12-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5283340A JPS5283340A (en) 1977-07-12
JPS5926609B2 true JPS5926609B2 (ja) 1984-06-29

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ID=5965528

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51153504A Expired JPS5926609B2 (ja) 1975-12-24 1976-12-22 ジ−第三−ブチルクレゾ−ルの製造法

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Country Link
US (1) US4144400A (ja)
JP (1) JPS5926609B2 (ja)
BE (1) BE849835A (ja)
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