JPS5926249Y2 - 気体流量検出装置

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【考案の詳細な説明】本案は空気等の気体流量を計測し、その結果に基づいて
各種の制御を電気的に行なう場合に有効な気体流量検出
装置に関する。

さらに詳しく述べれば本案は、気体流量の変化を電気信
号の変化として出力する気体流量検出装置に関する。

本案の目的は、従来のこの種の装置として超音波カルマ
ン方式を用いたものに比べ簡単かつ低コストで製造でき
、気体流量の変化の立上り、立下りにもすばやく応答す
る比較的高精度の気体流量検出装置を提供する点にある
。

以下、本案を実施例図面に従って説明する。

第１図は本案の原理を示す一実施例断面図で、第２図は
他の実施例を示すものである。

第１図において、１は気体例えば空気が矢印イ９９ロ、
ハ二のように流れる空間部ＡとＢを内部に形成した筒体
で、この空間部ＡとＢは通路Ｃによって区切られている
。

この通路Ｃは移動体２によって閉蓋される大きさに形成
され、移動体２は空間部Ｂ内に設けられた支持脚３１．
３２によって保持されるガイド部材３に移動可能なよう
に挿通されている。

そしてこの移動体２はスプリング４によって常時通路Ｃ
を閉蓋するように付勢されている。

また移動体２はガイド部材３に挿通されたとき、ガイド
部材３と接する部分に導電性の摺動子２１，２２が設け
られている。

一方、ガイド部材３のこの摺動子２１゜２２と接する外
周面には抵抗体３３．３４が設けられる。

この抵抗体３３．３４と上述の摺動子２１．２２との間
の抵抗値は図示しないリード線によって導き出される。

この抵抗値すなわち抵抗体３３．３４は摺動子２１．２
２の移動いいかえれば、移動体２の移動に対応した所定
の特性をもつように設定される。

したがって、移動体２は通路Ｃを通過する気体の流量に
よってスプリング４の付勢力に抗してガイド部材３上を
移動し、通路Ｃを開蓋する。

そして結果、上述の抵抗値を図示しない周知の計測手段
例えばブリッジ回路などによって検知することにより、
移動体２の移動量すなわち気体の通路Ｃを通過する流量
が検知される。

第２図はこのような本案装置の他の実施例要部の断面図
を示し、第１図と同等部分には同一符号を付している。

第２図の実施例では第１図の移動体２がマグネットで構
成され、非磁性体で構成されるガイド部材３の内部に抵
抗体３３．３４が配置され、上述の移動体２の磁力によ
って吸引し合う第２のマグネット２０がこのガイド部材
３の内部に設けられているものである。

したがって、この第２のマグネット２０に抵抗体３３．
３４と導電接触する摺動子２１、２２を設けることに
よって第２のマグネット２０の移動量に応じた抵抗値が
検出される。

その結果、この実施例では気体流量が変化することによ
り移動体２が移動すると、その磁力によってのマグネツ
）２０が一体となって移動し、検出される抵抗値を変
化させる。

この実施例によれば電気的な導電接触する部分が、気体
に全く触れないため安全性を高めるとともに、気体によ
る電気接触部分の化学変化等を起さないから、気体とし
て空気のみならず各種のガスの流量検出にも適用できる
。

以上のようにして、本案によればスプリング４の付勢力
を比較的弱いもので構成することによって、通路Ｃを通
過する気体の流量変化に鋭敏な検出装置を実現すること
ができる。

また、構造的に簡素で堅固なものを実現できるので、低
コス１−１量産性に富みかつ、直接電気信号として導き
出せるので各種の流量変化に対する制御をデジタル的な
電気処理を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例装置を示す断面図、第２図は本
案の他の実施例装置の要部断面図を示すものである。Ｃ・・・・・・通路、２・・・・・・移動体、３・・・
・・・ガイド部材、２１、２２・・・・・・摺動子、３
３．３４・・・・・・抵抗体。