JPS5926193Y2

JPS5926193Y2 - 暖房機の燃焼装置

Info

Publication number: JPS5926193Y2
Application number: JP2172379U
Authority: JP
Inventors: 和博田中; 洋一関川; 芳人高井; 良夫石崎
Original assignee: 東芝電気器具株式会社
Priority date: 1979-02-21
Filing date: 1979-02-21
Publication date: 1984-07-30
Also published as: JPS55121152U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、主として温風式の暖房機の燃焼装置に関する
。

第１図は、従来の温風式石油ストーブの燃焼装置の一例
を示している。

この燃焼装置１０は、モータ１１．モータカバー１１ａ
、ファン１２およびファンケーシング１２ａからなる燃
焼用送風機１３に断面はぼコ字形のバーナ外筒１４を連
設し、このバーナ外筒１４の内部にバーナ１５をこれら
のフランジ部１４ａ、１５ａでパツキン９を介し
て取付けるとともに、バーナ１５に燃焼筒１６をこれら
のフランジ部１５ａ、１６ａでパツキン９を介し
て取付けて、バーナ１５の開口面に燃焼筒１６を連設し
ている。

そして、燃料１７は図示しない燃料ポンプあるいは油量
調節器により送油パイプ１８からバーナ１５内に導びか
れ、点火器１９により着火され、燃焼する。

この間に燃焼用送風機１３は、バーナ外筒１４の内部に
燃焼用空気を圧送し、バーナ１５内にその多数の孔１５
ｂから供給する。

しかし、このように、各部品を連設した状態で燃焼装置
１０を構成するものでは、燃焼装置１０の全長Ａが大き
くなり、近年特に強く要求されている製品のコンパクト
化、高能率化、低価格化の要望が満足されなくなってき
ている。

特に効率の確保は、燃焼筒１６およびこの燃焼筒１６の
上部に設けられる熱交換器の表面積と大きく関係してい
るので、燃焼筒１６の長さＢは、ある程度大きく設定し
なければならず、このような事情から、製品のコンパク
ト化と高能率とは、たがいに相反する事項であり、容易
に解決されない性質をもっている。

本考案は、上述のような点を解決しようとするもので、
製品のコンパクト化と高効率化とを同時に達成すること
を目的とするものである。

そして、本考案は、燃焼用送風機にバーナ外筒を連設し
、このバーナ外筒の内部にバーナを配設し、このバーナ
の開口端から外側に折り返し部を形成し、この折り返し
部の端部外周に形成したフランジ部を上記バーナ外筒の
端部外周のフランジ部にパツキンを介在して取付けると
ともに、上記バーナのフランジ部に燃焼筒の端部外周の
フランジ部をパツキンを介在して取付けて、上記バーナ
外筒と上記燃焼筒とを連設したことを特徴とするもので
ある。

以下、本考案の一実施例を第２図ないし第４図を参照し
て説明する。

本考案に係る暖房機の燃焼装置２０は、モータ２１、モ
ータカバー２１ａ、ファン２２およびファンケーシング
２２ａからなる燃焼用送風機２３にパツキン３１を介
在して断面はぼコ字形のバーナ外筒２４を連設し、この
バーナ外筒２４の内部にバーナ２５を配置し、このバー
ナ２５の開口端部から外側に折り返し部２５Ｃを形成
し、この折り返し部２５Ｃの端部外周に形成したフラ
ンジ部２５ａを上記バーナ外筒２４の端部外周のフラ
ンジ部２４ａにパツキン３０を介在して取付けるとと
もに、上記バーナ２５のフランジ部２５ａに燃焼筒２
６の端部外周のフランジ部２６ａをパツキン３０を介
在して取付けて、上記バーナ外筒２４と燃焼筒２６とを
連設する。

なお、上記各パツキン３０．３１は、燃焼ガスおよび送
風もれを防止するためのものである。

上記バーナ２５は、その燃焼機能の必要上から第１図の
従来のものとほぼ同じ長さであるが、そのフランジ部２
５ａが折り返し部２５Ｃで長さａだけ後方に位置し
ているので、バーナ外筒２４はその長さａだけ短く、逆
に燃焼筒２６はその長さａに相当する長さだけ長い長さ
Ｂ′となっている。

なお、折り返し部２５Ｃは、この実施例のように、バ
ーナ２５の開口部を外側に折り返すように絞り加工で一
体に形成するか、または別部材としてバーナ２５の開口
端に固着しても、よい。

そして、上記燃焼装置２０は、本体ケース３２のベース
３３上に取付ける。

また、熱交換器３４は、はぼ水平な状態で燃焼筒２６の
排気口２６ｂに取付け、燃焼ガスを排気パイプ３４
ａから外部に送り出す。

この熱交換器３４の背部には、対流用の送風機３５を前
向きに設ける。

また、ベース３３上に燃料受皿３６を設け、この燃料受
皿３６の上部に燃料タンク３７を着脱自在に装着する。

そして、燃料受皿３６の燃料バンプ３８は、燃料２７を
供給パイプ２８を経てバーナ２５内に供給するとともに
、バーナ２５の多数の孔からその内部に送り込まれる燃
焼用空気の供給を受けて、点火器２９により着火される
。

燃料２７はバーナ２５の内部で燃料し、その炎は燃焼筒
２６の内部に達する。

高温の燃焼ガスは、熱交換器３４を通って室外に排出さ
れる。

一方、対流用の送風機３５は、燃焼筒２６および熱交換
器３４の外表面に室内空気を当て、温風として室内に送
り出す。

本考案は、上記のような構成としたから、つぎのような
効果を奏する。

第１に、バーナ２５が折り返し部２５Ｃの端部のフラ
ンジ部２５ａによりバーナ外筒２４および燃焼筒２６
の内部に取付けられているから、燃焼装置２０の全長Ａ
およびバーナ２５の長さを変えないまま、燃焼筒２６を
長く、その表面積を大きくすることができ、その分だけ
熱効率を高めることができる。

このことは、また燃焼筒２６に接続される熱交換器３４
の長さを従来のものと同じにすれば、同一熱効率でも装
置の全長を短くすることができ、またスペース的にもタ
ンク容量を増加することができることを意味する。

第２に、バーナ外筒２４、バーナ２５、燃焼筒２６のフ
ランジ部２４ａ、２５ａ、２６ａが燃焼筒２
６および熱交換器３４の中心から遠ざかった位置にある
から、対流用の送風機３５の配置が燃焼筒２６のフラン
ジ部２６ａの突出に制約されることなく、理想的な位
置に配設できるから、対流部の熱効率を一層高めること
ができる。

また、対流用の送風機３５が燃焼装置２０に対して可及
的に近接できるから、暖房機の奥行きを小さくすること
ができる。

第３に、バーナ外筒２４、バーナ２５および燃焼筒２６
は各フランジ部２４ａ、２５ａ、２６ａにお
いてパツキン３０を介在して結合するので、これらの給
金と同時に折り返し部２５Ｃを形成したバーナ２５を
所定位置に容易かつ確実に配置することができるととも
に、外側においてフランジ部２４ａ、２５ａ２６
ａにより容易に固定することができ、しかも、パツキ
ン３０が燃焼筒２６およびバーナ２５の高温部から離れ
、高温の燃焼ガスおよび炎に直接さらされることもない
ので、パツキン３０の長寿命化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の燃焼装置の側断面図、第２図は本考案の
燃焼装置の一実施例を示す側断面図、第３図は本考案の
燃焼装置を組込んだ温風式暖房機の正面図、第４図は同
側面図である。２０・・・・・・燃焼装置、２３・曲・燃焼用送風機、
２４・・曲バーナ外筒、２５・・・・・・バーナ、２５
ｃ・・・・・・折り返し部、２６°゛・・・・燃焼筒、
２４ａ、２５ａ、２６ａ・・・・・・フラン
ジ部３０・・・・・・パツキン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

燃焼用送風機にバーナ外筒を連設し、このバーナ外筒の
内部にバーナを配設し、このバーナの開口端から外側に
折り返し部を形成し、この折り返し部の端部外周に形成
したフランジ部を上記バーナ外筒の端部外周のフランジ
部にパツキンを介在して取付けるとともに、上記バーナ
のフランジ部に燃焼筒の端部外周のフランジ部をパツキ
ンを介在して取付けて、上記バーナ外筒と上記燃焼筒と
を連設したことを特徴とする暖房機の燃焼装置。