JPS5925988A - 海水電解用陽極 - Google Patents

海水電解用陽極

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JPS5925988A
JPS5925988A JP57135200A JP13520082A JPS5925988A JP S5925988 A JPS5925988 A JP S5925988A JP 57135200 A JP57135200 A JP 57135200A JP 13520082 A JP13520082 A JP 13520082A JP S5925988 A JPS5925988 A JP S5925988A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は海水より次亜塩素酸塩を電解成造するのに好適
な海水電解用陽極に関し、その目的とするところは、使
用環境に拘わらず、高電流効率で長期間にわたシ安定な
使用が可能な海水?l解用陽極を見い出す事にある。
工業用水とし−C海水を使用している臨海工場において
は、海洋生物が配管あるいは装置内壁に付着するの全防
止するため、危険な液体塩素に代り、海水電解矧よシ次
亜塩素酸塩を製造して注入し、塩素処理することが広く
行なわれている。海水の直接電解においては、電解性能
や[極寿命に悪影響を与える因子が極めて多く存在する
。すなわち。
低JA素イオン濃度は電流効率の低下の原因となり、か
つ#X素発生と酸素発生とを競合させ、特に、酸素に弱
い二酸化ルテニウム主体電極の使用を実用上不可能とさ
せている。また、冬期における海水温度の低下、も極度
の電流効率低下と電極寿命の劣化を招く。さらに、海水
中の懸濁物質の存在が電解イ9内の高流速海水との相乗
作用によシ、エロージョン等の機械的黒海を引き起す原
因となっている。これらの要因によシ、従来種々の高性
能陽極が塩素・アルカリ電解等で成功裡に使用されてい
るにもかかわらず%海水IC屏で集用的耐久性を示すの
は白金メッキチタン陽極とほんの2〜3の電極のみであ
)、これらの電極も次に示すような欠点があった。たと
えば、二酸化ルテニウムと二酸化チタンの混晶体を被覆
した陽極(特公昭46−21884 )や、白金、二酸
化ルテニウム、酸化パラジウノ・および二酸化チタンか
らなる被覆層を有する陽極(特公昭55−35473)
は低温時の耐久性が悪く、白金−イリジウム合金を被覆
した陽極(特公昭59−14351)は二ローションを
生ずることが多く好すしくない。現在実用されている白
金メッキチタン陽極は摺電圧が高く、電流効率もOaチ
以下で十分に(内足のいくものではない。し・たがって
、使用環境にかかわらず、高性能でかつ耐久性の優れた
海水′電解用陽極の出現が待たれているのが現状である
本発明者らは1.低温海水中でも80チ以上の高い電流
効率を示し、エロージョン等の機械的消耗に強く、かつ
、酸素に対する耐久性にも優れた1嚇招を得るため、鋭
意1*肘を重ねたtJj果、ついに、総称的に開示され
ている白金族金属、および、その酸化I吻のうぢ、金橢
白金、二酸化イリジウム、二酸化ルテニウムとに限定し
、かつ、それらの長所を生かす極めて有効な範囲を規定
する事にょシ所望の陽極が得られる事を見い出したもの
である。
本発明の陽極はチタンまたはその合金から選んだ基体と
、該基体上に設けた金属白金、二酸化イリジウムおよび
二酸化ルテニウムとからなる被覆層からなり、該被覆層
中の二酸化イリジウl、および二酸化ルテニウノ・の庁
有量が夫h5〜35重膿俤、10〜50重が俤である事
を/l’イ徴としている。
本発明の海水電解用陽極の被覆層としての好適組成範1
711内では、夫りの長所が効果的に発揮さIL1他の
成分の欠点を十分に補うことができた。すなわら、清風
の金属白金は、酸素過電圧を上昇させると同時に耐久性
をも増加さLIH1低幌時の?[流動水の低下を防止し
た。壕グヒ、適爪の二重1じイリジウムは低温時におけ
る電流効率の低下を防止し7、酸素に対する耐久性と機
械的強度を増加させた。
さらに、適量の二酸化ルテニウムは塩素過電圧を低下さ
せ、耐摩耗性を向上させた。この範囲外では、電流効率
やイνす電圧等の電11〒性能及び、耐久性の面で不十
分となる。すなわち、金(1白金の詮有量が多すぎる場
合は、塙素過市、王の上昇に滲7よい槽′開用の上昇と
電流効率の低下fK:I(3き、少な一ノーぎると酸素
過電圧が低下し、さらに、低温時の電流効率の低下II
Jが大きく電極の耐久性も悪くなる。
二酸化イリジウムの含有量が多すぎる場合は、酸素過電
圧の低下を伴ない、電流効率が低下し、二酸化イリジウ
ム含有量が少なすぎる七低i時における電流効率が低下
し、酸素に対する耐久性と耐2摩耗性が劣化する。さら
に、二酸化ルテニウムの含有量が多すぎると低温時にお
ける電流効率と耐久性が極端に悪くなり、少なすぎると
耐摩耗性が低下L7、電流効率も低下する。
本発明の各成分が電極性能を向上させる役割についての
理論的解明はまだ不十分ではあるが1本発明の陽極では
金属白金の高酸素過電圧特性と二酸化イリジウム、二酸
化ルテニウムの低塩水iP411E圧特性との相乗効果
にょシ、酸素発生電位と塩素発生電位との差が広がシ、
電流効率の向−ヒをもたらしたものと思われる。また、
機械的強度の向上は、イリジウムとルテニウムの卓越し
た硬度に起因し、低温時の性能改善は金属白金、および
二酸化イリジウムの低温時ff、極管性と二酸化イリジ
ウムの耐酸素1階性とに起因するものと考えられる。
さらに、摺電圧trot性は各成分の高電導性と共に。
二酸化ルテニウムの低塩素過電圧特性により向上したも
のと思われる。
本発明に用いる基体金属りしては、ブータンおよびチタ
ン・パラジウムのようなチタン合金を用いるが、平板状
、線状、網状あるい4−L枠状など目的に合わせた形状
の市販工業製品を使用することができる。
つぎに1本発明のNII極の製造方法について説明する
。被覆を施すチタン″!、たけその合金からなる基体を
トリクロルエチレン、エチレンクロライドのような有機
溶剤で脱脂し、その後、リーンドプラスト処理によシ粗
面化したのち酸で表面洗浄を行なう。この上に、好適範
囲内の金属白金、二酸化イリジウム、二酸化ルテニウム
からなる被覆j膏を加熱分解法にょシ形成する。本被覆
層の形成に使用するハロゲン化白金としては、二塩化白
金、四塩化白金、塩化白金酸、四ヨウ化白金などがある
また、二酸化イリジウムの原料としてtよ、−塊化。
イリジウム、三塩化イリジウム、四塩化イリジウノ・4
、四臭化イリジウム、塩化イリジウム酸などが使用され
、二酸化ルテニウムの原料は三塩化ルテニウム、三塩化
ルテニウムなどが使用される。これらの塩類全溶解する
溶媒としては、イソプロピルアルコール、ノルマルブチ
ルアルコール、アミル゛rルコールなどが使用される。
これらのIA類と溶媒との組み合せとしては、溶解度の
点から塩化白金−酸、四塩化イリジウム、三塩化ルテニ
ウムとイソプロピルアルコールが好適である。被覆層の
形成會これらを使用した場合について以下説明する。
被覆層tJ、塙化白金酸、四塩化イリジウノ5、三塩化
ルデニウム含有イソプロピルアルコール溶液を前処理が
終了した基体上に塗布、乾燥後、加熱処理して形成され
る。塗布液は、加熱処理後における被覆層中の各成分が
本発明の好適範囲内に入るように調製されるが、その−
例をっぎに示す。まず、1比白金酸6,6爪量部、四塩
化イリジウム1.2爪凧部、三塩化ルテニウム1.0−
重量部となるように各塩類金秤只採取し、混合したのら
、4゜容量部のイソプロピルアルコールを加え溶解する
とのとき、溶解速度を早めるため2〜6¥gR部の塩酸
を加えても良く、過度の酸化を防ぐためアニス油%ラベ
ンダー油のような還元剤の使用も有用である。このハロ
ゲン化白金族金属化合物含有溶液を塗布寸たは浸漬によ
シ、前処理の終了した基体金属上に付着させ乾燥する。
乾燥後、電気炉に移し、450〜500″Cで20〜9
0分間加熱処理する。この塗布〜乾燥〜加熱処理の操作
を所望の被O【厚みになる一オでAMシ返し、所望の被
覆層を形成する。被覆量は全白金族金R共といで5〜6
0ケ、−が適当である。
本発明の陽極は、海水を電解して次亜塩素酸塩を製造す
る海水電解用のr&極として、とくに好適であるほか、
同程度の希薄食塩水の電解にも用いることができ、上下
水道水、プール用水の消毒滅隋など広い目的に利用しイ
(する。
本発明の陽極を海水電解用と1−て使用すると、低温時
においても、80%以上の電流効率が得られ、槽電圧も
低いため、白金メッキ・ヂタン屯極を使用した場合の約
1/3の電力が節約された。また、エロージョン等によ
る機械的消耗に強く、電気化学的耐久性にも優れている
ため、1.5年以上の連続1史用が可能であった。さら
に、 !l!li造方法も極めて簡単でかつ、加熱分解
法により製造するため、電気メツキ法のような多量の白
金族金属を必要としないため経済的であった。これらの
実績は。
従来のそれを大II3に上回るもので工業的価値がきわ
めて犬である。
つぎに、本発明の実施例を示すが、その主旨はこれらの
例により何ら制約されるものではない。
実施例−1 縦155門、横400rtr* s厚さ6間のチタン板
をトリクロルエチレン洗浄装置にて脱脂後、サンドブ2
スト処理し、その後5%フッ化水素酸溶液中で洗浄した
。このチタン基体−ヒに下記に示すよりなに11成を有
する塗布液を番号順に混合し−C調製し、毛筆で塗布し
たのち、乾燥した。
1、塩 化 白 金 酸   6.6 f   (6,
6JM量部)2、四塩化イリジウム  j、2f  (
1,2#  )五三塩化ルテニウム  1.(1(1,
0重敗部)4、塩         酸   5.0r
rtl   (5容疑部)5、イソプロピルアルコール
   40m1   (40tr  ン6、ラベンダー
油 1oml  (+o tt )その後、電気炉に移
し空気中50DC,1時間の加熱処理を行なりた。塗布
〜乾燥〜加熱処理を7回縁シ返して陽極を製造した。X
線回折装置で分析したところ、被覆物の組成は金属白金
65爪陸チ、二酸化イリジウム20重i%、二酸化ルテ
ニウム15重量−であった。また2波覆厚さをRニー螢
光X線分析装置で測定したところ約30%、?であった
実施例−2 実施例−1で作製した電極を用いて、次のよう0、Φ沖
で海水m解試験を11なった。
ト1  解  液    海  水(rF、京n)?+
5水温度  8〜28C 陽極ル流密度   1o A/d、、、1電解液流量 
 20t/分 M果を第1図に示した。1.9年に及ぶWL屏試験中槽
電圧の異常な上昇はみられなかった。また、電流効率の
異常低下もなく低温時においても85−以上の効率であ
υ、平均でも90%以上という高い電流効率であった。
比較のため、同様な糸体下で白金メッキチタン陽極およ
び二酸化ルテニウムと二酸化チタンを被覆した試作陽極
の電M賊験結果と本発明の陽極で得られた結果を第1表
に示した。
()内は平均値 比較例−1 実施例−1で製作した陽極を使用し゛C海水N、解を行
ない、海水温度と電流効率の関係を求め第2図に示した
。曲線aは実施例−1で製作した陽極、曲ffJ1 b
 V!、二酸化ルテニウムと二酸化チタニウINをチタ
ン板に被覆した陽極、曲線Cは白金メッキブータン陽極
、曲線dは二酸化イリジウムをチタン板に被覆した陽極
を使用した場合である。二酸化ルテニウム(J Q m
olチ)と二酸化チタン(6omo1.チ)を被覆した
陽極は、低温時におけるm流動率が低く、また、電流効
率の低下する温度も高くなっている。白金メッキチタン
陽極及び二酸化イリジウムを被覆した陽極は温度の低下
による電流効率の低下は小さいが、夫h75%と66%
程度の低い電流効率であった。本発明の14極は低温時
における′LL流効率の低下幅も小さく、8Cの低温時
におい°〔も電流効率は80%以上であった。
比較例−2 本発明の陽極における好適範囲の有効性を検討するため
、第2表に示す#、覆組成を有する陽極を作製し、海水
電解を行ない結果を第2表に示した。
本発明の好適範囲内の被覆を有する陽極−1は良好な結
果が得られたが、範囲外の陽極2〜4はいずれも電流効
率が低い。特に、陽極−2は低温時での電流効率の低下
が大きく、4v1電圧−゛の上昇も昭められた。また、
本電解は機械的強度を早く知るため、海水速度を0.8
 シ凹として行なわれたが、陽イ眠−4は90日の電/
9了でエロージョンの跡が63められた。
実施例−5 11県50 mrn 、長さ150間、厚さ3順のチタ
ン−パラジウム合金板をエチレンクロライドで脱脂後、
サンドブンスト処理し、その後温シュウ酸溶液に1時間
浸漬後水洗した。一方、次に示すような組成を有する塗
布液を番号順に混合して調製し、毛筆にて塗布した後乾
燥した。
1、塩化第2白金  657rダ 2、塩化イリジウムrf1408 ’1五三塩化ルデニ
ウム   381 ”f!4、塩      酸   
 a、6m15、 ノルマルブチルアルコール    
   8.0 ml6、 ア   ニ   ス   油
        1.04その後電気炉に移し、空気中
で480t?、1.5時間加熱処理した。塗布〜乾燥〜
加熱処理を10回繰り返(7て陽極を製作した。X線回
折で分析したところ、被覆組成は金属白金40爪毀チ、
二酸化イリジウム30重M%、二酸化ルテニウム3o5
L喰チであった。R1螢光X線分析装置によシ被覆tを
測定したところ約502名、?であった。この陽極を用
いてプール殺菌用として次亜塩素酸塩の電解製造全行な
い、その結果を第3表に示した。また、比較のため従来
I11!用されている白金メッキチタン坑極の結果も示
した。
3%の六塩水からB、 g OOI’+喝の有効塩素が
連続的に得られた。1年にわたる運転1(11間中に摺
電圧の異常上昇1表面変化もみとめられず、安定した電
解が可能であった。
実施例−4 縦155朋、414oo門、厚さ5閂のチタン板をトリ
クロルエチレン洗色装置にて硯脂後、′す゛ンドブラス
ト処理し、その後5%フッ化水素酸溶液中、で洗浄した
。このチタン基体上に下記に示すような組成を有する塗
布液を昨号jバに混合してiil、%l整し。
毛筆にて塗布し乾燥した。
1、塩化白金酸  4,91 7、塩化イリジウム酸    0.923、三塩化ルテ
ニウム    2.514、塩      酸    
5.0m15、イングロビルアルコール      4
0 m16、ラベンダー油   10 tnl その後電気炉に移し空気中5000−1時間の加熱処理
を行なった。塗布〜乾燥〜加熱処哩を7回約9返して陽
極を製造した。X線回折で分析したところ被覆物の組成
は金属白金50爪闇チ、二酸化イリジウム10重Jlt
%、二重イヒルテニウム40取(+1:%であった。ハ
エ螢光X線分析装置で泪1j定17たとこる約30μ?
であった。この陽極を用いて実titl1例−2のΦ件
下で′電解を行なったところ、摺電圧の異常上昇や電流
効率の異常低下もなく長期間にわたり安定した性能を示
した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の陽極を用いて海水電解を11なったと
きの実績を示す図であシ、第2図り:dσ水温度と各種
陽極における゛電流効率との関係を示す(菌である。 1時打出願人   日本カーリット株式会佳第1図 ・電  解  日   数  (ロ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. チタンまたはその合金から選んだ基体と、該基体上に設
    けた金属白金、二酸化イリジウム、および二酸化ルテニ
    ウムとからなる被覆層からなシ、該被覆層中の二酸化イ
    リジウムおよび・二酸化ルテニウノ、の含有#:が夫h
    5〜35重量%、10〜5゜重x#、%であることをl
    時機とする海水電1っ子用陽極。
JP57135200A 1982-08-04 1982-08-04 海水電解用陽極 Granted JPS5925988A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57135200A JPS5925988A (ja) 1982-08-04 1982-08-04 海水電解用陽極
US06/518,220 US4479864A (en) 1982-08-04 1983-07-28 Anode for electrolysis of seawater

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57135200A JPS5925988A (ja) 1982-08-04 1982-08-04 海水電解用陽極

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JPS5925988A true JPS5925988A (ja) 1984-02-10
JPH0319305B2 JPH0319305B2 (ja) 1991-03-14

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