JPS5924989B2 - チエニル酢酸誘導体を製造する方法 - Google Patents
チエニル酢酸誘導体を製造する方法Info
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- JPS5924989B2 JPS5924989B2 JP1235376A JP1235376A JPS5924989B2 JP S5924989 B2 JPS5924989 B2 JP S5924989B2 JP 1235376 A JP1235376 A JP 1235376A JP 1235376 A JP1235376 A JP 1235376A JP S5924989 B2 JPS5924989 B2 JP S5924989B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一般式
圧CH2COOR−(I)
(式中、Rは低級アルキル基である。
)で表わされるチエニル酢酸誘導体を製造する方法に関
するものである。更に詳しくは本発明は式Oブ=0’−
■■二:−”゛′ SB、 で表わされるα−ブロモケテンメルカブタール及び式圧
・・■・(■■二:−’’゛ で表わされるケテンメルカプタールを一般式ROH−(
■フで表わされるアルコールと反応させることにより前
記一般刻I)で表わされるチエニル酢酸誘導体を製造す
る方法に関するものである。
するものである。更に詳しくは本発明は式Oブ=0’−
■■二:−”゛′ SB、 で表わされるα−ブロモケテンメルカブタール及び式圧
・・■・(■■二:−’’゛ で表わされるケテンメルカプタールを一般式ROH−(
■フで表わされるアルコールと反応させることにより前
記一般刻I)で表わされるチエニル酢酸誘導体を製造す
る方法に関するものである。
前記一般式(I)で表わされるチエニル酢酸誘導体は抗
生物質であるペニシリン及びセフアロスポリンの化学修
飾剤として有用であり、チエニル酢酸をペニシリンの6
位あるいはセフアロスポリンの7位のアミノ基に結合さ
せたものは有効、な医薬として知られている〔E、H、
Flynn−Cephalo一sporlnsandP
enicillins、Chemi$を一ryandB
iology’’、AcademicPress、Ne
wYork、N、Y、、1972、pp532−582
及びU、S、特許3516−997〕o従来、チエニル
酢酸の製造法としては (ハ チオフエニンをクロロメチル化した後、青酸ソー
ダや青酸カリ等で処理してチエニルアセトニトリルを形
成し、これをアルカリあるいは酸で加溶媒分解すること
により、チエニル酢酸あるいはそのエステル誘導体を製
造する方法〔F.F.B11ckeandM.F.Zi
enty,J.Anler.Chem.Soc.,63
,2945(1941)〕及び(2)チオフエンのアセ
チル化でメチル(2−チエニル)ケトンを得てこれをア
ンモニア水溶液中アンモニウムポリスルフイドと共に加
熱して一旦2−チエニルアセトアミドとし、これを加水
分解して2−チエニル酢酸を製造する方法〔ドイツ特許
832.755(1952)〕が知られている。
生物質であるペニシリン及びセフアロスポリンの化学修
飾剤として有用であり、チエニル酢酸をペニシリンの6
位あるいはセフアロスポリンの7位のアミノ基に結合さ
せたものは有効、な医薬として知られている〔E、H、
Flynn−Cephalo一sporlnsandP
enicillins、Chemi$を一ryandB
iology’’、AcademicPress、Ne
wYork、N、Y、、1972、pp532−582
及びU、S、特許3516−997〕o従来、チエニル
酢酸の製造法としては (ハ チオフエニンをクロロメチル化した後、青酸ソー
ダや青酸カリ等で処理してチエニルアセトニトリルを形
成し、これをアルカリあるいは酸で加溶媒分解すること
により、チエニル酢酸あるいはそのエステル誘導体を製
造する方法〔F.F.B11ckeandM.F.Zi
enty,J.Anler.Chem.Soc.,63
,2945(1941)〕及び(2)チオフエンのアセ
チル化でメチル(2−チエニル)ケトンを得てこれをア
ンモニア水溶液中アンモニウムポリスルフイドと共に加
熱して一旦2−チエニルアセトアミドとし、これを加水
分解して2−チエニル酢酸を製造する方法〔ドイツ特許
832.755(1952)〕が知られている。
しかしながら(1)の方法では第一段階のクロロメチル
化が徴妙な温度調節を必要とするばかりでなく、収率が
40〜47%と低い。又第二工程で用いる青酸 アルカ
リは猛毒であり、操作が煩雑である。更に第三工程の加
溶媒分解も封管中で行い、収率は低く、結局工業的に極
めて不利な方法である。また(2)の方法は第一段階の
収率が悪いことや第二段階の反応条件が150℃近辺ま
での加熱を要し、高温高圧下の反応になること及び第三
段階の収率が低いことなど工業的製造方法として不利な
方法である。本発明者等は従来の斯様な欠点を解決すべ
くチエニル酢酸誘導体の工業的製造法について鋭意検討
を重ねた結果、本発明を完成するに至つたものである。
本発明の方法は前記司■)で表わされる新規αプロモケ
テンメルカプタール及び式(1)で表わされるケテンメ
ルカプタールを原料とするものであるが、この化合物は
本発明者等が開発した方法即ち、チオフエンアルデヒド
とメルカプタールS−オキシドとを強塩基の存在下で反
応させ次いで生成物を臭化水素または臭化チオニルで処
理することにより好収率で製造出来るものである(下記
参考例参照)。
化が徴妙な温度調節を必要とするばかりでなく、収率が
40〜47%と低い。又第二工程で用いる青酸 アルカ
リは猛毒であり、操作が煩雑である。更に第三工程の加
溶媒分解も封管中で行い、収率は低く、結局工業的に極
めて不利な方法である。また(2)の方法は第一段階の
収率が悪いことや第二段階の反応条件が150℃近辺ま
での加熱を要し、高温高圧下の反応になること及び第三
段階の収率が低いことなど工業的製造方法として不利な
方法である。本発明者等は従来の斯様な欠点を解決すべ
くチエニル酢酸誘導体の工業的製造法について鋭意検討
を重ねた結果、本発明を完成するに至つたものである。
本発明の方法は前記司■)で表わされる新規αプロモケ
テンメルカプタール及び式(1)で表わされるケテンメ
ルカプタールを原料とするものであるが、この化合物は
本発明者等が開発した方法即ち、チオフエンアルデヒド
とメルカプタールS−オキシドとを強塩基の存在下で反
応させ次いで生成物を臭化水素または臭化チオニルで処
理することにより好収率で製造出来るものである(下記
参考例参照)。
本発明の方法は前記式(■)及び(l)で表わされる化
合物を前記一般式(■)で表わされるアルコールと反応
させることを必須要件とするものである。
合物を前記一般式(■)で表わされるアルコールと反応
させることを必須要件とするものである。
本発明の実施に当つては溶媒としてテトラヒドロフラン
の如き非プロトン性溶媒を用いることができるが、アル
コール自体が溶媒作用を伴うので必ずしも他に溶媒を用
いる必要はない。反応は室温及至100℃で円滑に進行
する。次に本発明の方法を下記の参考例及び実施例によ
り更に詳細に説明する。
の如き非プロトン性溶媒を用いることができるが、アル
コール自体が溶媒作用を伴うので必ずしも他に溶媒を用
いる必要はない。反応は室温及至100℃で円滑に進行
する。次に本発明の方法を下記の参考例及び実施例によ
り更に詳細に説明する。
参考例 1
1−メチルスルフイニル−1−メチルチオ−2(チエニ
ル−2′)エチレン1.3319をべンゼン20mlに
とかし、47%臭化水素酸20mlを加えて室温で2時
間撹拌した。
ル−2′)エチレン1.3319をべンゼン20mlに
とかし、47%臭化水素酸20mlを加えて室温で2時
間撹拌した。
ジエチルエーテル100wLlを加えたのち水洗(50
ml×3回)した。有機層を芒硝で乾燥し、減圧濃縮し
たのち残留物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル
、べンゼンとn−ヘキサン)で分離して淡黄色油状物質
759ηを得た。このものはNMRから1,1ビス(メ
チルチオ)−2−プロモ−2−(チエニル−2′)エチ
レンと1,1−ビス(メチルチオ)2−(チエニル−2
′)エチレンの3:1混合物であることが明らかとなつ
た。参考例 2 1−メチルスルフイニル−1−メチルチオ−2(チエニ
ル−2′)エチレン1.6009をエタノールにとかし
、氷冷下で臭化水素を飽和したエタノ一ル4mlを加え
た。
ml×3回)した。有機層を芒硝で乾燥し、減圧濃縮し
たのち残留物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル
、べンゼンとn−ヘキサン)で分離して淡黄色油状物質
759ηを得た。このものはNMRから1,1ビス(メ
チルチオ)−2−プロモ−2−(チエニル−2′)エチ
レンと1,1−ビス(メチルチオ)2−(チエニル−2
′)エチレンの3:1混合物であることが明らかとなつ
た。参考例 2 1−メチルスルフイニル−1−メチルチオ−2(チエニ
ル−2′)エチレン1.6009をエタノールにとかし
、氷冷下で臭化水素を飽和したエタノ一ル4mlを加え
た。
20分氷冷下で撹拌したのち水150mlを加えてエー
テルで抽出した80ml×3回)。
テルで抽出した80ml×3回)。
有機層を芒硝で乾燥ついで減圧濃縮したのちカラムクロ
マトグラフイー(シリカゲル、べンゼンとn−ヘキサン
)で分離して淡黄色油状物質1.100gを得た。
マトグラフイー(シリカゲル、べンゼンとn−ヘキサン
)で分離して淡黄色油状物質1.100gを得た。
このものはNMRから1,1ビス(メチルチオ)−2−
ブロモ−2−(チエニル−2′)エチレンと1,l−ビ
ス(メチルチオ)ー2−(チエニル−2′)エチレンの
4:l混合物であることが明らかとなつた。1,1−ビ
ス(メチルチオ)−2−ブロモ−2(チエニル−2′)
エチレンの物理的データは次のとおりである。
ブロモ−2−(チエニル−2′)エチレンと1,l−ビ
ス(メチルチオ)ー2−(チエニル−2′)エチレンの
4:l混合物であることが明らかとなつた。1,1−ビ
ス(メチルチオ)−2−ブロモ−2(チエニル−2′)
エチレンの物理的データは次のとおりである。
IR(neat):1418,1228,756,70
1cTn−1NMR(CDC13):δ223s(3H
),242s(3H),6.8−7.Om(1H),7
.15−7.40m(2H).実施例 1 1,l−ビス(メチルチオ)−2−ブロモ−2(チエニ
ル−2/)エチレンと1,1−ビス(メチルチオ)−2
−(チエニル−2′)エチレンの4:1混合物174T
Vをエタノ一ル5ml!にとかし、4.5時間加熱還流
した。
1cTn−1NMR(CDC13):δ223s(3H
),242s(3H),6.8−7.Om(1H),7
.15−7.40m(2H).実施例 1 1,l−ビス(メチルチオ)−2−ブロモ−2(チエニ
ル−2/)エチレンと1,1−ビス(メチルチオ)−2
−(チエニル−2′)エチレンの4:1混合物174T
Vをエタノ一ル5ml!にとかし、4.5時間加熱還流
した。
減圧濃縮ののち残留物をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル、n−ヘキサンとベンゼン)で分離して2−チ
エニル酢酸エチル127ηを淡黄色油状物質として得た
。沸点:124−129色C実施例 2 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ブロモ(チエニル一
2′)エチレンと1,1−ビス(メチルチオ)−2−(
チエニル一2′)エチレンの3:1混合物311ηをメ
タノール5m1にとかし、10時間加熱還流した。
リカゲル、n−ヘキサンとベンゼン)で分離して2−チ
エニル酢酸エチル127ηを淡黄色油状物質として得た
。沸点:124−129色C実施例 2 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ブロモ(チエニル一
2′)エチレンと1,1−ビス(メチルチオ)−2−(
チエニル一2′)エチレンの3:1混合物311ηをメ
タノール5m1にとかし、10時間加熱還流した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるα−ブロモケテンメルカプタール及び式▲
数式、化学式、表等があります▼ で表わされるケテンメルカプタールを一般式ROHで表
わされるアルコールと反応させることを特徴とする、一
般式▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるチエニル酢酸誘導体を製造する方法〔式中
、Rは低級アルキル基である。 〕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1235376A JPS5924989B2 (ja) | 1976-02-09 | 1976-02-09 | チエニル酢酸誘導体を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1235376A JPS5924989B2 (ja) | 1976-02-09 | 1976-02-09 | チエニル酢酸誘導体を製造する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5295658A JPS5295658A (en) | 1977-08-11 |
JPS5924989B2 true JPS5924989B2 (ja) | 1984-06-13 |
Family
ID=11802907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1235376A Expired JPS5924989B2 (ja) | 1976-02-09 | 1976-02-09 | チエニル酢酸誘導体を製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5924989B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101970598B1 (ko) | 2018-06-15 | 2019-05-17 | (주) 정산인터내셔널 | 폴리에스테르-에테르 블록공중합체의 원사를 이용한 투명성이 강화된 원단 및 그 제조방법 |
-
1976
- 1976-02-09 JP JP1235376A patent/JPS5924989B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5295658A (en) | 1977-08-11 |
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