JPS592467B2 - ポリアミド組成物からなる熱感応性の材料 - Google Patents

ポリアミド組成物からなる熱感応性の材料

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JPS592467B2
JPS592467B2 JP14262180A JP14262180A JPS592467B2 JP S592467 B2 JPS592467 B2 JP S592467B2 JP 14262180 A JP14262180 A JP 14262180A JP 14262180 A JP14262180 A JP 14262180A JP S592467 B2 JPS592467 B2 JP S592467B2
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JP
Japan
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heat
nylon
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polyamide resin
temperature
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Expired
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JP14262180A
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JPS56103240A (en
Inventor
実 鴨崎
和彦 古都
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定のポリアミド樹脂組成物からなる熱感応性
材料、特に電気容量成分を一つの制御因子として熱制御
する装置奢こおける熱感応性材料の温度に対する抵抗値
やインピーダンスまたはキャパシタンスの挙動が改善さ
れた材料蚤こ関するものである。
さら曇こ詳しくは、ポリアミド樹脂に対して0.01〜
5.0重量%のハロゲン化カリウムを添加せしめてなる
ことを特徴とする熱感応性材料に関するものである。高
分子熱感応性材料は主として電気毛布等発熱体用電線の
構成材料1こ供される場合が多く、その際要求される特
性は(1)温度による電気容量成分、すなわち温度曇こ
よる抵抗値やインピーダンスまたはキャパシタンスの変
化率が大きいこと、(2)発熱体の使用環境とくに湿度
曇こよつて電気特性の変動が小さいこと、(3)異常昇
温に対処するため200℃前後で明確な融点をもつてい
ること、(4)常用温度の範囲内において機械的強度や
電気的性質が劣化しないこと等である。
従来から熱感応性材料として使われることが知られてい
る高分子材料としてはポリ塩化ビニル、セルローズエス
テル、ポリアミド、アクリル酸エステルとアクリロニト
リル共重合物(特公昭26−1627号公報、特公昭3
5−7635号公報、特公昭35−14179号公報)
などがある。
これら高分子材料を使用した発熱体用電線の適用例を第
1図に示す。第1図において、1は塩化ビニル樹脂より
なる絶縁材料で内部にテトロン芯線2を中心にして上記
高分子熱感応性材料3を挿入している。4は信号線で塩
化ビニル樹脂1および熱感応性材料3の間に巻き付けて
ある。
5は発熱線でテトロン芯線2の表面に巻付けてある。
この如き構成にすることにより、高分子熱感応性材料3
の電気特性すなわち抵抗値やインピーダンスまたはキャ
パシタンスの温度によつて変化するのを利用し発熱線用
電線に沿つて温度を検出し制御するものである。上記熱
感応性材料として知られている高分子材料のなかで、ポ
リアミド樹脂はその電気的性質、機械的性質、耐熱性、
成形加工性等諸点においてすぐれているので熱感応性材
料として使用される場合が多い。
さらに、ポリアミド樹脂は融点が200’C前後であり
、発熱線の温度が異常昇温蚤こよりその融点以上の温度
になると上記熱感応性材料が融解して、第1図に示され
る発熱線5と信号線4とが短絡して、安全装置を作動さ
せることが可能になる。熱感応性材料としての使用温度
範囲Iこ於ける温度による抵抗値やインピーダンスまた
はキャパシタンスの変化率をさらに顕著にするためには
、例えば特公昭35−14179号公報で示されるよう
に、熱感応性材料の素材であるポリ塩化ビニルあるいは
ポリアミド樹脂に対しイオン性の界面活性剤、すなわち
カチオンあるいはアニオン界面活性剤を配合した熱感応
性樹脂組成物を製造する旨の記載がある。
しかしながら、これらイオン性界面活性剤は耐熱性が劣
り、ざらにポリ塩化ビニルは耐熱性がポリアミド樹脂よ
り劣つていること、およびポリアミド樹脂のような明確
な融点をもたず異常昇温に対処できないという欠点をも
ちいまだ実用kこ供しうる程度に至つていない。
また、イオン性界面活性剤をナイロン6あるいはナイロ
ン66のような周知のポリアミド樹脂に配合した場合に
は、イオン性界面活性剤の耐熱性が劣るため配合するこ
とができない。すなわち、特公昭35−14179号公
報をこ記載されているステアリルジメチルベンジルアン
モニウムクロライドで代表されるような界面活性剤類を
ポリアミド樹脂′こ添加してその電気特性の温度変化を
増大させることは可能であるがポリアミド樹脂に混練す
るにはあまりにもその耐熱性に劣るため、ほとんどポリ
アミド樹脂に混練することさえ不可能である。また、特
公昭26−1627号公報に述べられているような代表
的なポリアミド樹脂であるナイロン6あるいはナイロン
66等においては、その吸水性能が熱感応性材料として
大きすぎるため例えば電気毛布用感熱線としてすでに知
られているように最外層をこポリ塩化ビニル等の防湿性
を与える皮膜を形成したとしても実質的1こ完全な防湿
は得られがたい。
このためナイロン6あるいはナイロン66等を用いた感
熱体はその制徂温度点がおかれている環境条件によつて
著しく変動する。すなわちナイロン6あるいはナイロン
66はその吸水性能が大きすぎるため使用環境条件1こ
よりその電気特性が著しく変動することから、実質的1
こ電気毛布用感熱線として使用することは不可能である
。この欠点は界面活性剤等の吸水性のある添加剤を加え
た場合には相乗的に増大する。そこで、本発明渚らは種
々のポリアミド樹脂について総合的な検討をすすめ、そ
の結果としてポリウンデカンアミド(ナイロン11)あ
るいはポリドデカンアミド(ナイロン12)等の炭素原
子数あたりのアミド基数の少ない低吸水性ポリアミド樹
脂を使用することlこより従来使用されていたナイロン
6あるいはナイロン66の欠点を解消することが可能で
あることをつきとめた。
ナイロン11およびナイロン12は低吸水性ポリアミド
樹脂でポリアミド樹脂本来の機械的性質、電気的性質、
耐熱性、成形加工性の優れた物性をもち、さらにはナイ
ロン6あるいはナイロン66よりも柔軟性、可撓性に富
み電気毛布用電線に使用するのにまことに好ましい物性
をもつていることがわかつた。加えて、ナイロン11お
よびナイロン12はその融点が170〜190℃の範囲
であり、電気毛布用電線に使用された場合異常昇温によ
り融解して安全装置を作動させることが可能である。こ
の温度範囲もナイロン6あるいはナイロン66の融点が
200℃以上であるのtこ比ベナイロン11およびナイ
ロン12の融点は170〜190℃であり安全上まこと
に好ましい範囲1こあるといえる。さらに、本発明渚ら
はこれら低吸水性ポリアミド樹脂を用いて、ポリアミド
樹脂の電気特性の改良をするためをこ種々の添加剤につ
いて検討した結果、ハロゲン化カリウムを添加したもの
が驚くべきこと(こはその電気特性が非常に改良される
ことを見い出した。
すなわち、ハロゲン化カリウムを添加したポリアミド樹
脂は温度による抵抗値やインピーダンスまたはキヤパシ
タンスの変化率が非常に増大し電気毛布等の熱感応性材
料としてまことに好ましい性質を示した。また、ハロゲ
ン化カリウムはポリアミド樹脂の耐熱安定剤としての効
果も期待でき、常時一定の温度のもとで使用される熱感
応性材料としてはますます好ましいことがわかつた。す
なわち、本発明はナイロン11あるいはナイカン12な
どの低吸水性ポリアミド樹脂にハロゲン化カリウムを該
樹脂100重量部に対して001〜5.0重量部配合し
てなる熱感応性材料で、か\る組成物材料がすぐれた熱
感応性材料となることを見い出したものである。
熱感応性材料とは、特公昭26−1627号公報等で代
表されるような第1図に示した構造の電線の発熱線5と
信号線4との間に介在せしめたとき、発熱の温度ととも
に抵抗値やインピーダンスまたはキヤパシタンスが変化
するような介在材料と定義される。なお、本発明におけ
るハロゲン化カリウムとしてはヨウ化カリウムが好まし
い。
本発明の材料はハロゲン化カリウムをポリアミド樹脂1
00重量部に対して0.01〜5,0重量部配合するも
ので、0.01重量部以下では実用に供しうる程の電気
特性を示さず、耐熱性も改善されない。
5.0重量部以上の添加ではポリアミド樹脂の有する機
械的性質を低下させるおそれがある。
本発明における熱感応性材料は耐熱性1こすぐれ、ポリ
アミド樹脂本来のすぐれた成形性、機械的特性をもち、
電気毛布などの発熱温度制御用電線の構成材料に要求さ
れる特性を大巾をこ改良したものである。すなわち、温
度fこよる抵抗値やインピーダンスまたはキヤパシタン
スの変化率が非常に大きくなるよう改良されたものであ
る。又、本発明の材料はナイロン11あるいはナイロン
12などの低吸水性ポリアミド樹脂を使用するため発熱
体の使用環境特に湿度をこよつて電気特性の変動が小さ
く、結晶性ポリマーであることから、170〜190℃
の範囲をこ明確な融点をもち異常昇温により材料が融解
し短絡して安全装置を作動させることが可能である。本
発明に於てポリアミド樹脂にハロゲン化カリウムを添加
混合するに際し、特をこその添加方法に限定はなく、ポ
リアミド樹脂3こ該添加剤が均一に分散できればよく、
一般的な押出機によつて溶融押出し混合することが可能
である。
溶融押出し時に本組成物の電気的性質1こ支障を起さな
い範囲で他の添加剤、例えば可塑剤、耐光安定剤、耐熱
安定剤、充填剤、難燃剤、着色剤等の添加剤を併用して
も何ら本発明の目的を阻害するものではない。以下本発
明を実施例をもつて説明する。実施例 1 ナイロン12チツプ(ダイセルーヒユルス社製ゞダイア
ミド″L−1940)&こ0.6重量部のヨウ化カリウ
ムをあらかじめペンシェルミキサーを用いて十分混合し
てから、ついで押出機を用いて溶融プレンド(ポリマー
温度約22『C)し外観の良好なるブレンドチツプを得
た。
次1ここのブレンドチツプを圧縮成形(ポリマー温度約
200℃)により約1mm厚みの熱感応性素子の一形態
としてのシートを作成して60Hzに於ける誘電特性を
20〜70℃の温度範囲で測定し第2図Aをこ示す結果
を得た。比較のためfこもとのナイロン12ポリマーに
ついて同一条件で誘電特性を測定し第2図Bに示す結果
を得た。これらの結果からもとのナイロン12ポリマー
をこ比べて本実施例のシートは比誘電率の温度変化率が
向上し、その変化が低温側1こ移動していることが明ら
かである。したがつて、このポリアミド組成物が熱感応
性材料として好ましい特性を示すことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は発熱体用電線の一例を示す図、第2図は熱感応
性材料の60Hz!こおける比誘電率の温度依存性を示
すグラフ1・・・・・・絶縁材料、2・・・・・・テト
ロン芯線、3・・・・・・高分子熱感応性材料、4・・
・・・・信号線、5・・・・・・発熱線、A・・・・・
・実施例1で得られた材料、B・・・・・・ナイロン1
2ポリマー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリウンデカンアミドもしくはポリドデカンアミド
    から選ばれるポリアミド樹脂にハロゲン化カリウムを該
    ポリアミド樹脂100重量部に対して0.01〜5.0
    重量部配合せしめたポリアミド樹脂組成物からなる熱感
    応性材料。
JP14262180A 1980-10-13 1980-10-13 ポリアミド組成物からなる熱感応性の材料 Expired JPS592467B2 (ja)

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