JPS59232923A - 酸化鉄の製造方法 - Google Patents

酸化鉄の製造方法

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JPS59232923A
JPS59232923A JP3274784A JP3274784A JPS59232923A JP S59232923 A JPS59232923 A JP S59232923A JP 3274784 A JP3274784 A JP 3274784A JP 3274784 A JP3274784 A JP 3274784A JP S59232923 A JPS59232923 A JP S59232923A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酸化鉄の製造方法に関する。更に詳細には、本
発明は雲母状酸化鉄の製造方法に関する。
雲母状酸化鉄はスチールグレーの薄片状粉の天然鉱物と
して、又フレーク状赤鉄鉱として知られている。酸化鉄
は化学物質としては本質的には酸化第二鉄(γ−Fe2
O3)なのでそのフレーク状構造は独特か特色となって
いる。雲母状酸化鉄の個々の粒子は薄い板に似ておシ、
その大部分は5〜150ミクロンの大きさの範囲にある
雲母状酸化鉄は金属防食用塗料に配合される顔料として
用いられる。この用途の理由は主にこの酸化物顔料が層
状であることに基づいている。雲母状酸化鉄の板状又は
葉っは状構造は湿気の侵入に対して物理釣人障壁とな)
、それによって下にある金属基材が腐食する機会が減少
される。更にこの灰色の顔料の薄片は、高度に日光を反
射し、この顔料を含んでいる塗膜は、日光に含まれる紫
外線から結合剤を保護することにょシ長い年月の間その
反射能を維持する。
雲母状酸化鉄は、スペイン、英国及びオーストリアで採
掘され産出されてきた。しかし今やスペインと英国にお
ける埋蔵量は底をついた。オーストリア産のものはかっ
ての英国又はスペイン産のものに比べて品質の劣るもの
ではあるが、現在では世界の主要な産出地はオーストリ
アにある。近年雲母状酸化鉄は、著しく価格が高くなっ
て来ている。それで塗料業界は、供給が少し不安定なこ
とに加えて、品質の低下及び価格の増大という問題に直
面してきた。
合成雲母状酸化鉄の製造に関する様々左方法が文献の中
で述べられている。例えば、米国特許第3.987,1
56号公報には、硫酸第二鉄水溶液と水酸化ナトリウム
水溶液とを混ぜて得られる水性ペーストを熱水処理し、
それによって硫酸ナトリウムと共に六角形層状結晶の形
で雲母状酸化鉄を生成させる雲母状酸化鉄の製造方法が
載せられている。
水性媒体中の反応を含む類似のタイプの方法も、日本国
特許第7535096号公報、第7444878号公報
及び第7490599号公報に記載されている。
しかしながら、上記のどの方法も複雑な反応か又は非常
に特殊な操作条件、一般には水性媒体における特殊な条
件が必要なため、工業的に実施可能な方法とはなってい
ない。
文献に述べられている他の方法は、供給原料である塩化
鉄を酸化させて雲母状酸化鉄を生成させる方法に関係し
ている。例えば、米国特許第3.864,463号公報
には、気相の塩化第二鉄を酸素含有気体と400〜75
0℃で反応させることにょる粒径2〜100ミクロンの
板状のα−Fe2o3の製造について記載されている。
この方法では反応は、一般的に球状の粒子の静止床中、
特定量のハロゲン化アルカリ金属の存在下で行なわれる
。日本国特許願第1966−1535号には、酸素又は
酸素含有気体を、塩化鉄(IIT)とK + Na r
 Lx r Sr及びCaの塩化物から選ばれた金属塩
化物との混合物からなる溶融液体に導入することによ勺
フレーク状酸化鉄を生成させることが記載されている。
この方法では酸化反応は500〜950℃の温度範囲で
行なわれる。
塩化鉄の酸化を含むそのような方法は、簡便性及び関与
している反応の速さの見地からいくらかの利点を有して
いる。また比較的高い温度で行なえば高い転化率及び高
い反応速度が達成される。
別の例として、米国特許第3,864,463号公報に
は気相中での塩化鉄の酸化方法が記載されている。
気相酸化の問題点は、塩化鉄スケールが反応器壁及びそ
れに関連した装置に堆積する傾向がひどく、それにより
操作の効率及び反応装置の維持の点で問題が起きるとい
うことである。又米国特許第3.864.463号公報
に記載されている方法は不活性粒子床の存在下で行なわ
れる気相酸化反応からなっている。この方法は反応器か
ら生成酸化鉄を取り除く際の困難性や床の粒子の付着な
どの問題が生じる。
気相酸化に伴う問題は、例えば日本国特許願第1966
−1535号に記載されているような溶融液の酸化を用
いることによシかなりの程度回避できる。
この日本国特許願第1966−1535号には酸素含有
気体が、塩化第−鉄又は塩化第二鉄と適当々添加アルカ
リ金属塩又はアルカリ土類金属塩の混合物からなる溶融
液に通される方法が述べられている。
添加塩、例えば塩化カリウムの主な作用は、K11i′
eCt4のような錯体様の形成により塩化第二鉄の揮発
性を抑えるものである。錯体様は溶融液中に残シ、F 
e C1sの蒸発による塩化鉄の損失が実質的にない状
態で酸化が行なわれるのを可能にする。しかしながら日
本国特許願第1966−1535号に記載されている塩
化鉄を含む溶融液の酸化は別のタイプの操作」二の問題
を招く。その問題は(酸化反応の生成物として生じる)
浮遊酸化鉄の濃度が比較的高くなると生じる溶融系の移
動性の低下によって引き起こされる。我々は、塩化鉄と
提案されている組成物の1つ以上の塩の適当な溶融液を
600〜750℃の温度範囲まで加熱し、酸素をその溶
融液の中へ通すことにより酸化させると、溶融物中に浮
遊物として生成する酸化物は溶融液の稠度を増大させる
ことを観察した。この稠度の増加は、溶融液中の塩化鉄
含量の約半分が酸化鉄と塩素に転化されると、その部分
的に酸化された溶融物は、酸素導入管をふさぎ、この形
式での酸化反応が更に進行するのを妨げるようなどろど
ろの泥のような稠度を持つ程のものである。更に、塩化
鉄が酸化によって消費されるにつれて塩化鉄−添加塩基
の液相線温度が比較的急激に上昇し、このことは7− 塩化鉄から酸化鉄への転化率が最大40〜50重景係し
置火いというととにかなシの程度影響している。
従って、雲母状酸化鉄を製造するための気相又は溶融液
相中の塩化鉄の酸化に関係している基礎となる化学は明
らかに簡単力ものであるにもかかわらず、この反応を行
なうこれらの方法の各々に重大な操作上の問題があるこ
とは明らかである。
本発明は、雲母状酸化鉄が、少なくとも1種のアルカリ
金属の塩又はアルカリ土類金属の塩の存在下、高温で、
酸素又は酸素含有気体を用いて塩化鉄を酸化させること
によシ得られるという発見に基づいている。
従って本発明によれば金属鉄を反応に付して塩化鉄を生
成させ、生成した塩化鉄を少なくとも一種のアルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩の存在下、高温で、酸素又
は酸素含有気体によって酸化に付し、生成した雲母状酸
化鉄を回収することからなる雲母状酸化鉄の製造方法が
提供される。
本発明の一つの態様によれば、塩化鉄出発原料8− が金属鉄フィードストック(feedstock )か
ら製造される。
本発明の一つの実施態様によれば、反応が不活性充填物
質の存在下で充填塔式反応装置で行なわれる。
この実施態様によれば、不活性充填物質上に膜として生
じる生成物が最低150ミクロンとなるように反応条件
を制御する。
塩化鉄の酸化は次の化学方程式に従って行なわれる。
3FeCA2 + 3NaCt+ /402−) 捗F
e 20=、 +3NaC4+2FeC41)2FeC
43+3NaCt+3/20゜→Fe2O3+3NaC
2+3Ct2 (2)これらの式は添加アルカリ金属塩
又はアルカリ土類金属塩として塩化ナトリウムが用いら
れるととを示している。式(2)は塩化第二鉄の酸化を
示している。式(1)及び式(2)は−緒になって塩化
第一鉄の酸化を表わしており、ここで塩化第一鉄はまず
最初に酸化されて塩化第二鉄と雲母状酸化鉄を生じ、続
いて塩化第二鉄が酸化されて雲母状酸化鉄と塩素が生じ
る。
この実施態様によれば、出発原料の塩化鉄は、例えば鉄
が2次的な成分となっているチタン含有鉱物及びアルミ
ナ質鉱物、例えばチタン鉄鉱及びボーキサイトのような
鉱物のカーがクロリネーショ7 (Carbo−chl
orination )又はスルホクロリネージ、 y
 (5ulpho−chlorination )から
の副生成物として得られる塩化鉄であってもよく、又鉄
金属を塩酸で酸洗いした時の副産物として得られる廃酸
から副生成物として得られる塩化鉄であってもよい。チ
タン鉄鉱のようなチタン含有鉱物を、そのTiO□をT
 i C24として抜き出すために公知の塩素化方法で
塩素化する時、特に炭素又は炭素含有還元剤の存在下で
の塩素化、例えば炭素及び/又は−酸化炭素の存在下8
00〜1200℃の温度での塩素化を行なう、いわゆる
°′カー?クロリネーション″によって塩素化すると、
通常多量の塩化鉄が副生成物として得られる。この塩化
鉄は塩素化器中の反応条件によって塩化第一鉄であるこ
とも、塩化第二鉄であることも又はその両方であること
もできる。
同様に、デーキサイドのようなアルミナ質の物質をその
アルミニウムを揮発性の塩化物として抜き取るために公
知のカーゴクロリネーション法又はスルホクロリネーシ
ヨン法で塩素化すると、通常多量の塩化鉄が副生成物と
して得られる。この塩化鉄は塩素化器中の反応条件及び
主目的生成物と副生成物である塩化鉄を分離するために
選ぶ方法に依存して塩化第一鉄であることも塩化第二鉄
であることも又はその両方であることもちるが、普通は
塩化第二鉄であることが多い。
他の適当な塩化鉄源としては、例えば硫化銅鉱石又は硫
化ニッケル鉱石の塩素化の際に副次的に得られる塩化鉄
も挙げられる。
これらすべての鉱物の塩素化方法から得られる副生酸物
塩化鉄は化合物の形で有用々塩素を含有している。従っ
て、本発明のこの実施態様の他の面によれば、この塩素
弁を回収する、詳しくは塩素化器へ再循環させるために
この塩素弁を回収することが望ましい。このことはチタ
ン鉄鉱のようなチタン含有鉱物の塩素化が、’r+02
顔料を作る際のいわゆる塩化物ルートの最初の段階であ
るときに特にそう言える。というのはこの場合副次的に
生じる塩化鉄の量が非常に多いからである。ゴーキサイ
ドのようなアルミナ質の物質の塩素化の場合、一般的に
チタン鉄鉱の場合よシも少ないけれど、塩化鉄は副生成
物としてやはり多量に生成され、このことは塩素弁を相
当損失することを示している。どちらの場合も、塩化鉄
が副生成物として多量に生成することによって生じる環
境問題は、それに引き続いてこれらの物質を処分する必
要を伴なっており、重大な問題である。
更に水溶液から得られる実質的に無水の塩化物からの塩
素弁の回収、特に鉄鋼製造の最終段階で出てくる酸洗い
に用いられた使用済廃酸から得られる無水塩化第一鉄か
らの塩素弁の回収のための工業的に実施可能な方法が必
要である。
このような廃酸は主に赤色酸化鉄顔料の製造に用いられ
ており、西ドイツはその製造の中心地となっている。
このような廃酸の使用法の1つの不利な点は、多くの廃
酸が消費されるような非常に大規模な場合にのみ高度な
加工工程及び資本経費によって経済的になるという点で
ある。他の不利な点は、塩化第一鉄は一般に石灰と反応
させて水酸化第一鉄を沈殿させ、溶液中に残る塩化カル
シウムは処分するので、塩化第一鉄の塩素弁は失なわれ
る。
それ程広く用いられてはいないが、廃酸を利用する別の
方法として、廃酸を噴霧焙焼して薄い塩酸(通常の濃塩
酸の36%と比べて約18%の濃度しかない)を生成さ
せる方法がある。しかし、この方法は多量のエネルギー
を用いかつ顔料としてほとんど価値のない酸化第二鉄副
生成物しか得られない。
従って含有されている塩化第一鉄から塩素弁を回収し、
工業的に重要な用途のある酸化鉄、雲母状酸化鉄が製造
される廃酸処理のための新しい方法が工業界において必
要とされている。
別の好ましい可能性によれば、塩化鉄出発原料は金属鉄
と塩素を直接反応させて得ることもできる。
本発明の好ましい態様によれば、金属鉄は塩化鉄を作る
ための供給原料として用いられる。
金属鉄供給原料は、直接酸化ではなく、最初塩化鉄を生
成させそれからこれを酸化することにより酸化される。
この方法は鉄を空気中又は酸素中、様々な条件で直接酸
化する時生成する他のタイプの酸化物(例えば赤色酸化
鉄、磁鉄鉱など)ではなく雲母状酸化鉄が選択的に生成
されるのに重要である。
この反応を行なう方法は数多く知られている。
鉄金属と塩素を本発明の方法に用いられる反応器の中へ
供給し、次の化学反応式に従ってその場で塩化鉄を発生
させることができる。
2 Fe + 3 CI、2−+ 2 FeCA6(3
)この反応は添加アルカリ金属塩又は添加アルカリ土類
金属塩の存在下で起こるので、よシ実際的には添加塩と
して塩化ナトリウムを用いた次の化学反応式でこの反応
は示される。
2Fe+3Ct2+3NaCA−+2FeCA3+3N
aCZ  (4)鉄金属は、本発明による雲母状酸化鉄
へと酸化される塩化第一鉄を生成させるために、適当な
添加塩の存在下で塩化第二鉄供給物を還元するのに用い
ることもできる。
この還元反応は次の化学反応式で表わされる。
2FeC43+ 3NaCt+ Fe →3 FeC2
2+ 3NaC4(5)式(5)は再び添加塩として塩
化ナトリウムを用いていることを示している。
本発明の反応方法を行なう別の方法として、塩素を外部
から再循環させることによるものがある。
例えばNaFeC44(又はNaFeCt3 )の溶融
液を次の式に従って酸化させて雲母状酸化鉄と塩素にす
る。
2NaFeCt4+%02→Fe2O3+2NaCt+
3Ct2(6)この反応によって生じる塩素ガスは、2
番目の反応器へ供給され、そこでその塩素は上述した式
(3)に従って鉄と発熱反応を行ない、生成した塩化第
二鉄と塩とを混合し、1番目の(酸化用)反応器への供
給原料として用いられる。
別の方法として塩素を鉄と塩の混合物と反応させ、こう
することによシ直接1番目の(酸化用)反応器への液状
NaFeCt4 (又はNaFeCt3 )供給物質を
生成させることもできる。
1番目の(酸化用)反応器は、充填塔、塩浴又は他の適
当な気体−液体反応器であってもよく、2番目の(塩素
化用)反応器は、例えば充填塔のような気体一固体反応
器のどのようなタイプのものでもよい。
本発明の方法を行々う好ましい方法は、しかしながら、
金属鉄供給原料を用いて塩化鉄を生成させそしてこれを
酸化する方法である。
金属鉄は旋削の削υ屑、中ぐシ屑、みがきかす、孔あけ
の屑、切取り片などの形の鉄屑であってよい。寸法、形
、又は鉄金属の他の好ましい物理的状態について特に制
限はない。使用前にその金属鉄をAi戴や脱脂又は別の
方法で前処理することが必要であることは通常知られて
いない。
金属鉄供給原料の使用は、それが安価で、入手が容易に
でき、取扱いが簡単であシ又前処理を必要としないとい
う利点がある。
本発明のこの好ましい実施態様は更に相当量の塩素ガス
が一緒に生成しないという利点もある。
塩素ガスが一緒に生成した場合、塩素ガスの処理、貯蔵
及び液化の必要が生じ、このことは塩素ガスの処理に必
要な装置に関する資本経費の見地から重大な不利益をも
たらすことになる。これらの問題は金属鉄供給原料を用
いる本発明のこの実施態様によシ避けられる。
添加アルカリ金属塩又は添加アルカリ土類金属塩は塩化
第二鉄及び/又は塩化第一鉄の揮発性を抑えるか又は減
少させるように作用する塩であるならばどのようなもの
でもよい。例としては、アルカリ金属又はアルカリ土類
金属の塩化物、臭化物、ヨウ化物及び硫酸塩がある。好
ましい塩はアルカリ金属塩化物であり、これらは一般式
MFeC44(ここでMはアルカリ金属カチオンである
)で表わされる塩化第二鉄との錯体を形成し、またそれ
によって塩化第二鉄の揮発性を相当減少させる。
アルカリ金属塩化物のうちで最も好ましい塩は塩化ナト
リウムである。それは安価などと、入手が力易なこと、
塩化第二鉄と容易にNaFeC44を形成するなどの理
由による。様々な形の塩化ナトリウム例えば粒状塩化す
) IJウム、岩塩などを用いることができる。
適当などん々酸化性気体でも用いることができるが好ま
しくは空気又は酸素である。酸化性気体の選択は、望ま
しい反応速度、反応温度、反応器の熱負荷、金属鉄と添
加塩の割合及び反応容器中の不活性表面面積に対する反
応物質の割合などの因子に依存する。
好ましい反応温度は500℃〜1000℃、更に好まし
くは650℃〜850℃の範囲である。塩:鉄の重量比
は好ましくは0.25:1〜1〇二1の範囲であること
ができる。反応はバッチ式でも又連続的にも行なうこと
ができる。
反応を充填塔で行なう場合、不活性充填物質は固い不浸
透性の物質で々ければならない。セラミックゾールのよ
うな規則正しい球が特に適していることがわかっている
本発明のこの実施態様によれば、雲母状酸化鉄生成物は
セラミックの?−ル上に少なくとも150ミクロンの厚
さの膜として生成する。膜の厚さは前述したような満足
な性質金持つ雲母状生成物の生成が確実になるようコン
トロールしなければならない。塩素又は塩化物の反応器
への適当な供給を維持しなければならない。特に金属鉄
を鉄源として用いる場合、少なくとも塩化鉄の形成及び
その後の酸化に充分な量の塩素を供給しなければならな
い。
(金属鉄として表わされる)鉄の量に対する不活性物質
(セラミックゾール)の重量比は好ましくは4:1〜2
0:1である。
本発明の方法の更なる利点は、全反応すなわちFeから
Fe206への酸化が発熱反応(198,5kcal/
mole(Fe203) )であるという事実によりエ
ネルギー消費量が非常に少なくて済むということである
従って、一度開始すれば反応は自給的に行なわれるO 本発明による方法の雲母状酸化鉄生成物は好ましくはそ
の大部分が、最大粒径が100〜200ミクロン、好ま
しくは100〜150ミクロンの範囲であり、好ましい
メディアン径が約35〜50ミクロン19− である。望ましくは、生成物は実際上全部が、厚さが少
なくとも1ミクロン、好ましくは約5ミクロンの層状板
の形をしている。アスペクト比(長さ:幅)は好ましく
は3:1以下である。というのはアスペクト比が高いと
塗料媒体中での性能が劣ることが観察されたためである
次に好ましい操作条件を添付の図面を参照しながら更に
詳細に説明する。
本発明の第1番目の実施態様によれば、塩化第二鉄の還
元を前述の適当な添加塩の存在下で金属鉄によって行な
い塩化第一鉄を生じさせる。この反応は添加塩として塩
化ナトリウムを用いて上述の化学反応式(5)によシ例
示しである。
ここで添加塩は化学反応に関与しているのではなく、塩
化第二鉄及び塩化第一鉄と溶融混合物を形成するものと
して働き、塩化鉄と錯体を形成して塩化鉄を溶融物中に
保持し、それによシその揮発性を抑えるという点は注目
に値する。式(5)に示される還元段階に続いて形成さ
れた塩化第一鉄は酸化されて酸化鉄及び再形成塩化第二
鉄ができる。
20− この酸化反応は添加塩として塩化ナトリウムを用いて上
述の化学反応式(1)によって例示しである。
こうして生成した酸化鉄は適当な手段により分離される
。必要々らばそれぞれの条件に応じて雲母状酸化鉄が得
られているFe CL3とNaCAの溶融混合物からそ
の雲母状酸化鉄を濾過することができる。塩化第二鉄は
金属鉄を用いて式(5)に従って塩化第一鉄に再び戻す
ことができる。それから式(1)に従って更に酸化等を
行なう。従って塩素ガスが全反応系列において一緒に生
成することはない。
更にこの反応系列は安価にそして容易に入手できる出発
原料、つまり金属鉄、空気又は酸素及び適当なアルカリ
金属塩又はアルカリ土類金属塩を含んでいる。後者は、
合成雲母状酸化鉄と全反応系列の生成物として生じる塩
の混合物から抽出・結晶化させることにより回収して再
利用することもできる。
この方法は、垂直型抵抗コイル巻管型炉2に設置され、
気体導入口4、熱電対導入口5及び気体排出管6が取り
付けられた気密性シリカエンペロ−プ1から彦る第1図
に示されるような装置中で行なうことができる。反応物
質充填物はエンベロープ1に導入し窒素下で加熱する。
反応の第2段階において酸素又は酸素含有気体は気体導
入口4を通して導入し、従来の手段で5の部分の排気ガ
スを分析する。
本発明の第2番目の実施態様によれば、金属鉄の塩素化
は適当な添加塩、例えば塩化ナトリウムの存在下で行な
い塩化第二鉄を生成させる。塩化第二鉄はその後酸化性
気体を用いて酸化し雲母状酸化鉄と塩素ガスを生成させ
る。(塩として塩化す) IJウムを用いた場合の)関
係した反応は前述の式(2)及び式(4)によって表わ
される。
反応系は、式(2)に従った酸化反応の共生成物として
生じる塩素ガスが反応器中のどこででも金属鉄と反応し
て、式(4)に従って塩化第二鉄ができるように設計さ
れる。こうして生成した塩化第二鉄は式(2)に従って
酸化され、雲母状酸化鉄及び再生成塩などを生じる。
この反応系列は第2図に示されるような充填塔反応器中
で大変容易に行なわれる。この反応器には不活性充填物
質にまき散らされた反応物質(金属鉄と塩)が含まれる
。この不活性充填物質はセラミックゴール、玉石、豆粒
大の砂利又は不透過性の耐火物などのような固くて不透
過性のものでなければならない。
第2図に示される反応器は気体導入口8及び気体排出口
9を備えた内径7,200.、、、全長1,500羽の
垂直耐火管からなっている。この管の中央部分(長さ1
,000wm )を熱的に遮断されたスチール製ジャケ
ット11に設置された電気抵抗体1oを用いて外側から
加熱した。外装熱電対12を、管7の様々のレベルの位
置にドリルであけた盲穴に挿入した。連続実鋏中、気密
ホラA?−13によって固体反応物質を管7へ入れた。
管の基底部の空気圧によシ作動するゲート弁14は、雲
母状酸化鉄と塩でおおわれたセラミックが−ルの形の反
応生成物を抜き出すのに用いられた。
操作の際、直径12mmのアルミノけい酸塩セラミック
が−ル、金属鉄及び塩化ナトリウムの混合物を反応器に
充填した。好ましいポール:反応物質の重量比の範囲は
、4:1〜20:1である。更に、塩化第二鉄又は塩素
ガス、金属鉄、塩化ナトリウム及びセラミックゴールを
含む″始動″層を最初に反応器中の主充填物質の下に設
置しておいた。
この゛始動″層の作用は、反応器の底に導入された酸化
性気体と反応し、式(2)に従って合成雲母状酸化鉄と
塩化物を生成するものである。雲母状酸化鉄と塩化ナト
リウムはセラミックボール上の膜として残るが、一方で
は塩素は上方に上り、゛′始動″層上の反応充填物中の
金属鉄と反応して式(4)に従い塩化第二鉄を生じる。
こうして生成した塩化第二鉄は塩化ナトリウムにつかま
った状態又は塩化す) IJウムに結合した状態のまま
であり、式(2)に従って更に酸化されて更に合成雲母
状酸化鉄と塩素ガスを生じる。
このタイプの充填塔反応器は、金属鉄、塩化ナトリウム
及び酸素又は空気を単一反応器に直接供給する特に整然
とした簡便な手段を提供し、塩化第二鉄を中途段階で生
成させ酸化させることによシ、塩素を共生成物として生
成させることなく直接合成雲母状酸化鉄を生成させる。
雲母状酸化鉄は塩化ナトリウムとの混合物の形でセラミ
ックが−ル上の膜として生じる。雲母状酸化鉄の除去は
水中で膜の生成したセラミックが−ルを浸出させること
により容易かつ迅速に行なわれる。
本発明による方法の別の利点は全反応系列が発熱反応で
あるという点である。金属鉄が酸化して酸化鉄を生じる
反応は実質的に塩化第−鉄又は塩化第二鉄が酸化鉄に酸
化される反応よりもより発熱量が多く、このととは理論
的に言って必要とされる反応温度を維持するために反応
器へ熱を供給する必要がないことを意味している。
反応は連続的にも又バッチ式でもできる。好ましくはパ
ッチ式で行なわれる。連続的に操作する際には、操作の
段階でセラミックポールは反応器を徐々に下ってゆき、
連続的に又は断続的に反応器の底から抜き出される。抜
き出されたボールを水で浸出処理して雲母状酸化鉄を除
去した後、ゴールを乾燥し、金属鉄と塩を更に供給する
際−緒に反応器の上部から導入して再び用いる。式(2
)の酸化反応によって生じるすべての塩素は反応器中に
残シ、下ってくる金属鉄充填物と反応して塩化第二鉄を
生じる。従って塩素が″排ガス″として反応器からでて
くることはない。バッチ式で操作する場合、式(2)に
従った酸化反応によシ共生成物として発生する塩素は徐
々に塔を上昇し、最終的には排ガスとして現われ、それ
は2番目の反応器へ供給され塩化第二鉄の“始動層を形
成する。
従ってパッチ式操作においては工程が進むにつれて塩装
置の収容、移動及び再利用のために2つ以上の反応器が
必要とされる。
第3図には本発明の方法を行なうのに適した装置が模型
的に示しである。この装置は、反応端板15を備え且つ
一端に酸化性気体導入口16、他端に排ガス用出口17
を有する耐火性反応管14′から力っている。反応管1
4′には不活性支持物質18、好ましくはセラミックビ
ールが充填されておシ、又反応物質充填物19、つまシ
鉄源と添加塩を含んでいる。示されている装置は垂直で
あるが、水平型の反応器も用いることができる。
第4図には本発明による方法を実施するのに適した装置
を更に詳細に示しである。
反応器は厚さ10儂のキャスタブル耐火物で内張すされ
たスチール製シェル(直径:55cm)20からなって
いる。反応生成物の抜き取りを助けるために耐火物内張
シに′AOのチー・母−がつけられている。耐火物で内
張シされた丁番のついた蓋が反応器の上部21と下部2
2に取シ付けられておシ、これらは気密シールとなるよ
うボルト締めで反応器に取り付けられるようになってい
る。
反応器には不活性充填物質34、不活性充填物質と鉄と
塩の混合物の層35、そして最後に不活性充填物質と塩
の混合物の層36が充填されている。
鉄、°塩及び不活性充填物質は手で反応器に充填するこ
とができる。底蓋の気体導入口23を通して燃えるガス
バーナー(図示されていない)は充填物の底の部分を予
備加熱するのに用いら27− れる。気体つまシ空気及び塩素は反応器を通って出てゆ
き、気体排出口24と苛性ソーダ気体スクラバーを経由
して真空ポンプにより抜き出される。
充填物カラムの上まで反応が進行した後、続いて熱電対
25〜33によって記録される温度の上昇が起こり、排
気ガスと一緒にでてくる塩素が監視される。反応の終結
は、塩素の発生がなくなることと反応ベッドの温度上昇
が起こら々くなることによってわかる。
(yL″F−タ臼) 28一 実施例1 塩化第二鉄(2xx、3y)、塩化ナトリウム(113
,El)及び金属鉄(36,6f)からなる反応物質充
填物を第1図に示す装置の気密シリカエンベローゾ1の
中に入れ、窒素下で700℃になるまで加熱した。との
温度まで加熱すると充填物のF e Cts成分とNa
C4成分の融解が起こシ、続いて金属鉄によシ式(5)
に従ってFe C20からFa C20への還元が起こ
った。反応器と内容物を700℃で3時間加熱してFe
 CtsからFeCA2への還元を実質的に完了させた
。続いて、FeCA2とNaC2からなる得られた溶融
物を、入口4かも酸素を1004分で3時間この溶融物
に吹き込むことにより、700℃で塩素が発生するまで
、すなわち式(1)に従って酸化が終了するまで酸化し
た。ヨウ化カリウム溶液を含むドレヴシェル瓶(Dro
sahel bottle )を気体排出管5の中に置
き塩素の存在を検出するのに用いた。Fa CLsとN
aCLの溶融混合物中に懸濁した合成雲母状酸化鉄から
なるこの反応の生成物をセラミ、り繊維炉布により真空
濾過した。こうして得られた炉塊を冷却し、水で浸出し
た。得られた合成雲母状酸化鉄の水懸濁液をヂ過し、水
洗して110℃で乾燥した。合成雲母状酸化鉄の収量は
51.82であった。これは金属鉄出発原料の転化率9
8.46チに相当する。顕微鏡で調べたところ、こうし
て製造され分離された合成雲母状酸化鉄は10〜150
ミクロンの大きさの層状板からなっていることがわかっ
た。
実施例2 本実施例は塩化第二鉄が金属鉄と反応して塩化第一鉄を
生じ、続く酸化によって合成雲母状酸化鉄ができること
を同様に例証するものである。しかしながら、実施例1
とは異なり涙過段階が含まれなかった。その代わりに、
合成雲母状酸化鉄が酸化性気体導入管に堆積するという
好ましい傾向を、溶融物から合成雲母状酸化鉄を分離す
る手段として用いた。
塩化第二鉄(583,8f)、金属鉄(101F)及び
塩化ナトリウム(315f)からなる溶融物を、電気炉
中の粘土−黒鉛製るつは(内径90問×深さ240 r
ats )中で窒素気流下(300fnt/分)で7o
℃になるまで加熱した。溶融物を700’Cで2時間維
持してFeを用いてFe C10の還元を行なった。
その後るつぼの底から11011IIの所に沈めた粘土
−黒鉛製管(内径:55mm)を通して溶融物中に、酸
素(100mj/分)と窒素(100td/分)の混合
物を6.5時間吹き込むことにより700℃で酸化を行
なった。それから気体導入管を溶融物の上の位置まで引
き上げて装置を冷却した。酸化の間、反応容器からの気
体は5チヨウ化カリウム溶液の入ったドレッシェル瓶の
中を通して塩素の損失がないかどうかを検出・分析した
気体導入管に付着した溶融物及びるつぼに残った溶融物
を分析すると次のような結果が得られた。
FeC15(r)    68.3   129.7F
eCt2 (f)    29.8   117.’I
F@ 205 (f)   121.8    14.
6NaCL(f)   128.8   185.4−
〇五− 投入した金属鉄に対する合成雲母状酸化物の収率は94
.5チであった。この酸化物の89.3 %が気体導入
管上に堆積していた。この酸化物は20〜200ミクロ
ンの大きさの範囲の薄い半透明層状粒子からなっていた
。この操作の間に系から失なわれた塩素の量は、運転の
後で、排気ガス管のシシIV 中に置かれた水酸化す) IJウムを含むドレッ←瓶に
よる分析で測定されるが、それは0.05Fであった。
実施例3 本実施例は連続操作で行なったもので1)、第2図に示
す反応器とホッパーに、直径12顛のセラミックが一ル
、金属鉄としての1 ogzx 10耶の軟鋼板及び塩
化す) IJウム粒子を下記の割合で混ぜた混合物を充
填した。
セラミックボール:14,40(1 金属鉄     :   70(1 塩         :   700を主充填物の下に
充填する”始動”層は下記の組成であった。
32− 塩化第二鉄   :260f 金属鉄        60 f 塩化ナトリウム :  175 グ セラミックが−ル :  3600  f反応器と内容
物を窒素下で700℃まで加熱した。その後酸素を5 
A7分の速度で気体導入管8を通して反応器の底に導入
し、周期的にゲート弁14を操作することにより反応器
の内容物を反応器7から受は器(第2図には示していな
い)に取シ出した。反応器の内容物は5時間45分かけ
て完全に取り出した。反応器から粗生成物として得られ
た膜の形成したゴールをサンプルスプリッターを用いて
ランダムに小さなロットに分けた。これらの小さなロッ
トのうちの1つを水で浸出して雲母状酸化鉄を放ち、そ
れを炉別、水洗そして乾燥した。こうしてできた雲母状
酸化鉄は薄い半透明の層状粒子であり、大きさは5〜2
00ミクロンの範囲であった。膜のできたゴールのこの
サンプルについて重量の測定及び化学分析を行なったと
ころ次のような結果が得られた。
セラミ、りが−ルの総重量 :1882    rF@
20.ノ重量     :   25.5   fF 
e C25の重fk         O,1623t
Fe C10の重量         0.254  
f金属鉄は存在しなかった。
従ってこの結果によシ最初の反応器中の鉄の量の雲母状
酸化鉄への転化率は99チであることがわかる。
実施例4 本実施例はバッチ式で操作を行なったものであシ、ここ
では第2図に示しである反応器のホッパー13とゲート
弁14を取りはずし、代わりに気密端板を用いた。操作
を開始する前に反応器に下記の組成の1始動”層を充填
した。
セラミックが−ル :  6000r 金属板     :   125f 塩化第二鉄   :  7622 塩化ナトリウム  ニ  3931 この層の上に下記の組成を有する主反応器充填物を入れ
た。
セラミックが−ル :  24.(’1007金属鉄 
    :   3,00Of塩化ナトリウム :  
 3.(IIO(1?この実施例で用いた金属鉄は、大
きさが微細な粒子からさしわたし約5龍の小片までの範
囲の中ぐり屑のものを用いた。この原料は脱脂のような
前処理などは行なわずに用いた。
反応器は窒素下で740℃になるまで加熱した。
それから窒素ガスの供給を止めて、反応器の基部の導入
管8を通して40!/分の割合で圧縮空気管期的に採取
し、吸収された塩素を分析した。この分析により操作の
最初の8時間で4787の塩素が発生したことがわかっ
た。最後の操作の30分間には更に塩素は発生せず、こ
れは反応が光子していたことを示している。発生した塩
素の重量は反応器中の最初の塩化物の量に対して転化率
95.7係に対応した。
運転の最後に空気の供給を止め、反応器と内容物を冷却
した。その後反応器の端板を取りはずし反応器の内容物
を鉄棒を使ってたたき出した。雲母状酸化鉄と塩化す)
 IJウムの膜でおおわれたセラミックゴールの形の粗
生成物を反応器の様々なレベルに対応するフラクション
に分けた。これらのフラクションの内の3つを水で浸出
した後、重量測定及び化学分析を行なった結果を、鉄の
量のFe2O,への対応する転化率と一緒に以下に示す
1(下の部分)  1676.5 25.9 29.1
1?0.893 0.254 97.72(中間部分)
  1654.4 130.2 11B、560.28
5 2.286 98.83(上の部分)  2036
.5 318.7 222.3’? 4.773 5.
158 98.3未反応金属鉄が残っている証拠は見い
出せなかった。浸出、濾過、洗浄及び乾燥後の雲母状酸
化鉄は粒径が10〜170ミクロンの薄い層状板であっ
た。
実施例5 本実施例は第2図に示す反応器において、酸化性37− 気体として酸素を用いた以外は実施例4と同じ出発原料
の割合及び同じ操作でパッチ式運転を行なったものであ
る。反応器と内容物を窒素下で加熱して700℃にした
。その後窒素気流を止めて反応器基部の気体導入管を通
して10p/分の割合で8時間20分酸素を反応器に導
入した。実施例4と同様にして水酸化ナトリウム気体ス
クラビング溶液を監視した。それにより、8時間後には
反応器の最初の塩化物含有量の93パーセントに相当す
る4647の塩素が発生したことが示された。
運転の終りに、酸素の供給を止めて反応器と内容物を冷
却した。雲母状酸化鉄と塩化す) IJウムによってお
おわれたセラミックゾールからなる反応器の内容物を前
と同じようにして除去し重さを測り、そして試料を採取
し浸出し分析した。反応器の異々った高さの位置から取
った膜でおおわれたセラミックが−ルの2種類の試料の
重量測定及び化学分析の結果を以下に示すが、これは金
属鉄の雲母状酸化鉄への転化率が高いことを示している
1(下方部)  1718.1 56.5 89.54
 3.889 1.143 95.52(上方部)18
03.7 156.0 13B、34 2.843 2
22298.2未反応の金属鉄が残っている証拠は見い
出せなかった。生成した雲母状酸化鉄の外観と粒径は実
施例4で述べた操作により生成したものとイ以てい’f
t−。
実施例6 内径50mm、外径60mそして長さ7!ItlOOO
+ngの水平型ムライト反応管で操作を行なった。
塩化第一鉄層形成用の成分は次のものを混合して得た。
1.27cmアルミノけい酸塩ボール 270 tFs
Ct565.3  f Fe         11.3  fNaCL   
   35   f この層は反応器の中間部13偲を占め、残りの部分には
きれいな1.27cxアルミノけい酸塩ポールをつめた
この反応器を窒素気流下(600mg/分)で電気炉に
より700℃になるまで加熱した。この温度で0□(6
00d/分)を導入し、ドレッシェル瓶の5%NaOH
溶液に発生した塩素を集め、続いてKI/チオ硫酸塩を
用い重量分析を行左つた。
Ki”保護″のドレッシェル瓶はNaOHドレッシェル
瓶の下方に一緒に並べて置いた。
生成物は、反応管から膜でおおわれた支持体だ一ルを取
9出し続いて水中で浸出処理し、酸化鉄を炉別して回収
した。その後浸出液についてFe2+、Fe3+及びC
tの分析を行ない物質収支のデータを得た。
実験は2度行なった。結果は次の通りである。
39− 実験A 10      4.55 17      9.80 31     16.32 60     17.87 120      18.42 240      18.60 総it  25.83 t (CL) 浸出液含有物 ”C’2  0.42 ft FeCL57.09 f NaCL   35.33 f 未反応鉄はなかった。
40− 特性二 粒径範囲 1〜50ミクロン 平均径  20〜40ミクロン 物質収支(f) 0ε2 :FeCZsとして投入した量 凹発生量 C
L2として   25,8 Factsとして   4.7 Fe CL2として   0.2 30.7 ct2の回収率=72チ 鉄ニー −投入量 F@Ct5として  22.5Fe   と
して  11.3 33.8 発生量Fs  として  O Fe 20!tとして  24.3 FeCt5として   2.4 Fe CL2として   0.2 27.1 鉄の回収率=80チ(残シは反応管と 支持体についている) 実験B Q               O,4283・3 10            6・2 12           10・5 14            14.416     
      17・9 18           21・0 20            23.722     
       25.524            
26.326            26.760 
           27.9150       
     28.50.3(残分) 総量29.3 f (CL) 浸出液含有物: ””’2     0.81 f F@Ct5    11.15 f NaCA     36.8  を 未反応F@      Q、8f ”20s     38.6  を 雲母状酸化鉄(Fe205) 収率;80% 特性−粒径範囲 1〜75ミク四ン 平均径  25〜35ミクロン 外観は長さ一幅=1.5:1の薄い半透明層状結晶 投入量 FeCA5として    42.8発生量 C
L2として発生   29.3FeCL5として   
  7.3 FeCA2として     0.5 HCt  として  ゛  4.7 41.8 CL2の回収率=97,0チ 投入量 FeCl3として    22.5Fe   
として     11.3 33.8 発生ji  Fe  として   0.8Fe203と
して   27.0 FeCA5として   3.8 FeCA2として   0.4 32.0 鉄の回収率=94.8’% 実施例7 0を300d/分の流速で導入した以外は実施例6で述
べたと同じように同じ装置を用いて操作を行なった。結
果は次の通りであった。
発生した塩素:  CL223.1? 11CA     1.11 FeCl20.639 F@CAs  23.8 9 NaCA   35.56 f 未反応F・ 3,7t Fe20. 27.1 9 45− 投入量  FeCtsとして  42.8  22.5
Fe  として    −11,3 総量  42.8  33.8 C22F@ 発生量  発生Ct2として 23.8   −HCl
として  1.1− FeC4として  15.6    8.2FeCL2
として   0.4    0.3Fe   として 
        3.7総量 40.9  31.2 回収率(イ)   95.5  92.3雲母状酸化鉄 収率:56% 特性二粒径範囲1〜50ミクロン 平均粒径40〜50ミクロン 外観としては、長さ:幅;1:1の薄 い半透明層状結晶で小部分(5%より 少ない)は厚い(半透明ではない) 実施例8 酸化性気体としてN2600d/分十o26ootRt
/分を導入した以外は実施例6と同様にして操作を行な
った。結果は次の通りである。
発生t、り[素CL232.8 F HCl    3.3  f 浸出液 FeCl20.91 r F@Cts     5.13 f NaCt36.3  f 未反応F61.1F Fe20.   38.1 2 総量   42.8  33.8 発生量 発生ct2として   32.8   −発生
Hctとして    3.3− F@CA5として     3.4    1.8Fe
CL2として     0.5   0.4F・ とし
て      −1,1 総量  40.8  30.0 回収率(イ)   93.5(イ) 88←)雲母状酸
化鉄 収率: 79% 特性二粒径範囲1〜100ミクロン 平均径 40ミクロン 外観は長さ二幅ユ1:1の半透明層状 結晶で小量(<10%)は厚い結晶 実施例9 第4図に示す装置を用いて反応を行なった。
気体及び熱の分散を助けるものとしての直径2.53c
rrLの耐火物?−ル(4Qkg)からなる深さ30c
IrLの下方層34;直径1.265cmの耐火物ゴー
ル(96kl?)、鉄(12kg)及び塩(12に9)
の混合物からなる深さ90crILの装填層35;そし
て最後に直径1.265CIrLの耐火物が一ル(16
kg’)と塩(2kg)の混合物からなる深さ10儂の
層で構成される反応充填物を反応器に充填した。
それから充填物の底を底蓋にボルトで設置したガスバー
ナーを用いて、熱電対25によシ記録される温度が77
5℃になるまで加熱した。水素(257/分で60分間
)と空械(12脩シ時間で3時間15分)からなる反応
気体を反応塔に供給した。
この時、反応床のほぼ半分の高さのところの熱電対によ
って記録された温度は45分間のうちに366℃から8
03℃に上昇し、充填物の上部の熱電対32によって記
録された温度は120分間の間に186℃から783℃
に上昇した。塩素の発生は145分後に最大に達した。
塩素の全回収量は3.55 kgに達し、これは投入塩
素の理論量(4,4kg)の80%を示している。
反応終了後、底部と上部の蓋21.22のボルトをはず
し、充填物を水力ジャ長キを用いて押し出48− し集成に集めた。
その後、塩と雲母状酸化鉄の膜でおおわれた耐火物ゲー
ルを200リツトルの水で洗った。水は塩を溶かし、雲
母状酸化鉄生成物が放出された。
この雲母状酸化鉄を濾過し、洗浄して溶解性塩化物を除
きそして乾燥した。15.2kgの雲母状酸化鉄が得ら
れた。収率は89チであった。回収された未反応の鉄の
重量は913f(供給量の7.6%)であった。洗浄液
中の溶解性塩化鉄はFeCl2が34 Of 1F@C
Lsが399に達した。
実施例10 数多くの溶融物を第1図に示す小さな塩浴酸化装置中で
700℃で酸化させた。その結果を下記の表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による方法を行なうのに適した装置の一
実施態様の縦断面図である。 第2図は反応物質を不活性充填物質に分配させる装置の
別の実施態様の縦断面図である。 第3図は本発明の方法を行なうのに適したポール充填塔
反応器の実施態様の略図である。 第4図は本発明の方法を行なうのに適した& −ル充填
塔反応器の別の実施態様の略図である。 1・・・気密性シリカ呂ロープ、2・・・炉、4..8
゜16.23・・・気体導入口、6・・・気体排出管、
7・・・管、9.24・・・気体排出口、10・・・電
気抵抗体、11・・・ジャケット、12,25,26,
27,28,29.3’0゜31.32.33・・・熱
電対、13・・・気密ホッパー、14・・・ゲート弁、
14′・・・反応管、15・・・端板、17・・・排ガ
ス用出口、18・・・不活性支持物質、19・・・反応
物質充填物、20・・・シェル。 特許出願人 ミネラル プロセス ライセンシングコー
ポレーション ビー ブイ 51− Fig、1 52− 第1頁の続き 優先権主張 ■1983年2月24日■イギリス(GB
)■8305146 0発 明 者 ジョン・バリー・ウォーリス・ターナ− イギリス国チェシャー・バイア ・ストックポート・チャペルー エンーレーフリス・コックヤー ド・コーナーストーンズ(番地 なし) 手続補正書 昭和59年5月f’)日 特許庁長官  若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第032747号 2、発明の名称 酸化鉄の製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 4、代理人 5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 6、補正の内容 別紙の通り 補 正 書(特願昭59−032747号)本願明細書
の発明の詳細な説明の欄を以下の通り訂正する。 (1)  明細書第4頁第20行の「かつて」を「かつ
て」と訂正する。 (2)明細書第5頁第15〜16行の「日本国特許・・
・・・・・・・・・・記載されている。」を「特開昭5
0−35097号公報、特開昭50−90599号公報
及び特公昭49−44878号公報に記載されている。 」と訂正する。 (3)明細書第6頁第9行〜10行の「日本国特許願第
1966−1535号」を 「特公昭45−12582号公報」と訂正する。 (4)  明細書第7頁第11〜12行の「日本国特許
願第1966−1535号」を 「特公昭45−12582号公報」と訂正する。 (5)  明細書第7頁第14行の「日本国特許願第1
966−1535号」を 「特公昭45−12582号公報」と訂正する。 (6)明細書第8頁第3行の「日本国特許願第1966
−1535号」を 「特公昭45−12582号公報」と訂正する。 (力 明細書第10頁第6〜8行の「不活性充填物質上
に・・・・・・・・・・・・制御する。」を次のように
訂正する。「不活性充填物質上の溶融膜中に生成物が生
じるように又その溶融膜の厚みが最低150ミクロンに
なるよう反応条件を制御する。」(8)明細書第25頁
第8行の「塩化物」を「塩素」と訂正する。 2−J−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■ 金属鉄を反応に付して塩化鉄を生成させ、生成した
    塩化鉄を少なくとも一種のアルカリ金属塩又はアルカリ
    土類金属塩の存在下、高温で、酸素又は酸素含有気体に
    よって酸化に付し、生成した雲母状酸化鉄を回収するこ
    とからなる雲母状酸化鉄の製造方法。 2、金属鉄を少なくとも一種のアルカリ金属塩又はアル
    カリ土類金属塩の存在下で塩素と反応させて塩化鉄を生
    成させ、そして生成した塩化鉄を酸化させる特許請求の
    範囲第1項記載の雲母状酸化鉄の製造方法。 3、 金属鉄を少なくとも一種のアルカリ金属塩又はア
    ルカリ土類金属塩の存在下で塩化第二鉄と反応させて塩
    化第一鉄を生成させ、そして生成した塩化第一鉄を酸化
    させる特許請求の範囲第1項記載の雲母状酸化鉄の製造
    方法。 4、 少なくとも一種のアルカリ金属塩又はアルカリ土
    類金属塩の存在下、高温で、塩化鉄を酸素又は酸素含有
    気体による酸化に付す雲母状酸化鉄の製造方法において
    、不活性充填物質の存在下で充填塔反応器中で反応を行
    ない、そして雲母状酸化鉄生成物が不活性充填物質上の
    溶融膜から生成し且つその膜の厚みが最低150ミクロ
    ンになるように条件を制御する雲母状酸化鉄の製造方法
    。 5、 反応が650〜850℃で行なわれる特許請求の
    範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の方法。 6、塩:鉄の重量比が0.25:1〜10:1の範囲内
    である特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載
    の方法。 7、 該塩がアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化
    物、臭化物、ヨウ化物又は硫酸塩である特許請求の範囲
    第1項〜第6項のいずれかに記載の方法。 8、 該塩が塩化す) IJウムである特許請求の範囲
    第7項に記載の方法。 9、不活性物質の(金属鉄として表わされる)鉄の量に
    対する重量比が4=1〜20:1である特許請求の範囲
    第1項〜第8項のいずれ・かに記載の方法。 10、  雲母状酸化鉄の製造方法において、該方法が
    耐火物で内張シされ且つ耐火物ボール、金属鉄及び塩化
    ナトリウムが充填された基型反応器で行なわれ、該反応
    器はその底部の熱供給手段により650〜850℃の温
    度に加熱され、塩素ガス及び空気が該反応器の底へ導入
    され塩素を含有する排気ガスが反応器の上部から除去さ
    れ、そして反応が終了すると塩化ナトリウムと雲母状酸
    化鉄の膜でおおわれた耐火物ボールからなる反応充填物
    が反応器から取シ出されて雲母状酸化鉄が回収される雲
    母状酸化鉄の製造方法。
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