JPS59230163A - スピ−ドセンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、コイル発電方式を利用したスピードセンサの
改良に関する。

〔従来技術〕

この種のスピードセンサは、コイルの中で磁石を回転さ
せることにより起電力を生じるという、いわゆる発電の
原理を応用し、一種の交流発電機で電圧を発生させるこ
とによシ磁石を設けた軸の回転数を検出するもので、特
に発生する電圧が回転する磁石の回転速度に比して大き
くなる特性を利用して精度のよい回転数検出を行なえる
ものである。そして、このようなスピードセンサは、た
とえば自動車の車速やエンジン回転数などを検出するた
めに用いられ、かつその検出信号は、自動車の走行安定
性を保つため車速に応じて操舵力を変化させるようにし
だ車速感応型のノくワーステアリング装置や燃焼装置、
さらには各種計器類の制御を行なうコントローラなどに
送られ、各種の制御を行なう制御信号として用いられる
。

ところで、上述したような自動車用を始めとして各種用
途に使用されるスピードセンサとしては、従来から種々
な構成のものが多数提案されているが、特にその回転軸
上に設けられる磁石の装着部の構造が複雑で、その成形
加工、さらには組立性の面で問題であシ、シかもコスト
高を招くといった欠点を生じている。

すなわち、従来のこの種のスピードセンサにおいて、回
転軸に対する磁石の装着構造としては、たとえば回転軸
の磁石装着部を小径段部として形成するとともに、その
部分にローレット加工を施こし、一方このローレット部
に嵌合するスペーサの外周部に接着剤等を介して環状磁
石を嵌装して固定し、これらを圧入して組立てるといっ
た方法が採られている。

しかしながら、このような構造では、回転軸に段付加工
およびローレット加工を施こすため、加工性が悪いばか
りでなく、厳密な寸法管理を必要とし、これは上述した
ローレット加工を止め、圧入とした場合でも同様で、コ
スト高を招くものであり、また磁石を嵌装するスペーサ
側でも同様の問題を生じ、さらにこのような磁石を接着
剤などを介してスペーサに嵌装し、しかもこれらを回転
軸の小径部側から圧入する際の組付性の面でも実用上好
ましいものではなかった。

また、段付部を備えた回転軸の一部をキー形状とし、一
方塊状磁石の内側にこれに係合するキー溝を設けて両者
を組付けるようにした構造のものも知られているが、こ
のような構造でも上述した成形加工性および組付性の問
題を避けることはできず、さらに磁石に対しキー加工を
施こすことはその破損等を防ぎ、品質の案定性を得るう
えで問題を生じるものであった。

〔発明の概要〕

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであシ、
環状磁石および回転軸に特別な加工を施こすことなく、
両者を単に遊嵌状態で組付けし、さらに回転軸上に組付
けられた一対のりテーニングリングとその一方の内側に
介装されたスプリングワッシャとによって磁石を回転軸
上で弾性保持させるという簡単な構成によって、回転軸
などの成形加工性が従来に比べて大幅に向上し、しかも
これに対する磁石の取付けも簡単かつ適切に行ガえ、組
立性の面でも優れ、さらに磁石を回転軸上で安定して弾
性保持させ得るためその動作上の信頼性も向上させるこ
とができ、またコスト的にも安価でふるスピードセンサ
を提供するものである。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第１図および第２図は本発明に係るスピードセンサの一
実施例を示すものであシ、これらの図において、全体を
符号１０で示すスピードセンサは、その軸線方向中央部
外周にコイル取付部１１＆を有し略円筒状に形成された
非磁性材からなるボディ１１を備え、その両端部外周に
は、他の機器との連結用ナツト１２（一端側のみ図示し
ている）を螺合するねじ部１１ｂ、１１ｅが形成されて
いる。ここで、このスピードセンサ１０を、たとえｄ車
速検出用として用いるときには、図中右側はトランスミ
ッションに、左側はスピードメータのケーブル側に連結
されるものである。

そして、とのボディ１１内には、その左端側が小径孔１
３＆とされた軸孔１３が形成され、この軸孔１３内には
前記トランスミッションとケーブルとを連結しトランス
ミッション側からの駆動力伝達により回転駆動される回
転軸１４が貫通するようにして配設されている。なお、
この回転軸１４の一端はトランスミッション側に、１連
結されるためのキー付小径部１４ｍとして形成され、か
つ他端にはケーブル側と連結されるためのすり割ｐ１４
ｂが形成されている。

また、この回転軸１４の軸線方向略中央で、前記ボディ
１１のコイル取付部１１ａに対応する部分には、第２図
に示すように、その周方向に所定間隔おいて異なる磁極
が交互に着磁された環状磁石１５が装着されるとともに
、この回転軸１４はその左端側がボディ１１内の小径孔
１３！Ｌ内に嵌装されたブツシュ１６により回転自在に
支持されている。

なお、図中１７．１８は軸孔１３の開口側に嵌入されス
ペーサの役割を果たす樹脂性スリーブおよびガスケット
で、その内径は回転軸１４の径よシも若干大きく形成さ
れ、さらにガスケット１８の外周には波状をなす抜は止
め用突条１８ａが形成されている。

また、前記ボディ１１のコイル取付部１１ａ内には、前
記回転軸１４上の環状磁石１５の外周にボディ薄肉部１
１ｄを介してその両端が対向する逆Ｕ字状のコア２０と
、その一方に嵌装されたボビン２１に巻回されたコイル
２２と、このコイル２２の両端が接続され外部に信号を
送出するための一対のリード線２３ｍ　、　２３ｂ等を
一体に樹脂モールドしてなるコイル組立体２４がその先
端を嵌入させた状態で組付けられ、さらにその外周に被
冠されたキャップ２５にてボディ１１に取付は固定され
ている。ここで、図中２６はボディ１１のコイル取付部
１１ｍの上端側とコイル組立体２４の外周部の一部、さ
らにキャップ２５の内周部の３個所に接することによシ
内部への液侵入を防ぐ０リングである。

さて、本発明によれば、上述した構成によるスピードセ
ンサ１０において、回転軸１４に環状磁石１５を、各部
の成形加工性、さらに組立性等を考慮して簡単かつ確実
に取付は固定できるように構成したところに特徴を有し
ている。

これを詳述すると、本発明によれば、回転軸１４におけ
る軸受部と磁石装着部とを同一径にて形成するようにし
、これによシ従来のような磁石装着部を小径段部とし、
しかもローレット加工を施こすといった成形加工上の問
題を一掃し、回転軸１４の加工性を大幅に向上させ得る
ようにしている。

また、このような回転軸１４上に嵌装される環状磁石１
５としては、その内径が回転軸１４の径と略等しいか、
あるいはこれよシも大きめのものを準備し、両者を単に
遊嵌状態で組付けるようにしている。したがって、この
ような環状磁石１５としては一般に市販されているもの
をそのまま使用することもできる。

さらに、前記回転軸１４上でその磁石装着部に該当する
部分には、前記環状磁石１５の厚みょシも若干大きな間
隔をおいて一対の環状溝３０ａ、３０ｂを形成し、これ
に一対のりテーニングリング３１．３２を組付けて固定
し得るように構成している。

ここで、このような環状溝３０ｍ、３０ｂの加工は極め
て簡単に行なえるものであり、加工性に影響を与えるこ
とは少ないもので、また上述したりテーニングリング３
１．３２としても種々の形状、構造のものが塙えられる
。

そして、前記環状磁石１５は、回転軸１４上で一方のり
テーニングリング３１にて係止されるとともに、他方の
りテーニングリング３２の内側に介装されたスプリング
ワッシャ３３によシ弾性的に抑圧保持されることとなる
。ここで、このスプリングワッシャ３３としては種々の
形状のものが知られているが、その必要とされることは
、一対のりテーニングリング３１．３２間で環状磁石１
５に対しある程度の弾性力を与え、これを軸方向および
径方向において固定できるものであればよく、またこの
ようなスプリングワッシャ３３は一対のりテーニングリ
ング３１．３２間の寸法公差やそ　　−の他者部品の寸
法公差等を吸収するうえでも有用である。なお、図中３
４はスプリングワッシャ３３による弾性力を環状磁石１
５の側面に均一に与えるためのワッシャ、３５．３６は
回転軸１４、磁石１５および一対のりテーニングリング
３１．３２等のス２ストカを受けるとともに、これらリ
テーニングリング３１．３２の回転による固定側の削シ
現象を防ぐだめのワッシャである。

そして、このような構成によれば、環状磁石１５を回転
軸１４に対し簡単な操作によシ取付は固定できることは
明らかであシ、従来に比べ回転軸１４等の成形加工性が
向上し、また組立性の面でも優れ、さらに一対のりテー
ニングリング３１．３２やスズリングワッシャ３３等の
取付部品とし°（、一般に市販されている亀のを用いる
ことができることから、コスト面で有利であるといった
利点がある。

また、上述した構成では、環状磁石１５を単に弾性的に
保持することによシ回転軸１４上に固定しているため、
フェライト系の磁石で問題とされるワレやカケといった
破損等の不具合はなく、品質が安定し、信頼性が高いと
いった利点がある。

さらに、このような構成では、温度変化や震動等に対し
ても追随してこれらを吸収し得るもので、この点におい
ても信頼性の面で優れている。

なお、上述した構成によるスピードセンサ１０において
、その信号の取シ出し等については周知の通りであシ、
その説明は省略する。

また、本発明は上述した実施例構造に限定されず、各部
の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることは明らかで
あり、さらにその用途としても種々の機器、装置が考え
られるものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係るスピードセンサによ
れば、環状磁石および回転軸に何ら特別な加工を施こす
ことなくこれらを遊嵌状態にて組付けし、かつこの磁石
を回転軸上に付設された一対のリテーニングリングとそ
の一方の内側に介装されたスプリングワッシャとによっ
て弾性保持させるようにしたので、簡ヰな構成で、その
成形加工も容易に行なえ、さらに磁石の取付けも簡単が
つ適切に行なえるもので、加工性、組立性を大幅に向上
させることができ、またこの固定にあたって一般の市販
部品をそのまま利用することが可能で、コスト的に安価
であるばかシでなく、動作」の信頼性をも向上させるこ
とが可能である等、その効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るスピードセンサの一実施例を示し、第
１図はその縦断側面図、第２図は第１図の■−■線断面
図である。 １０・・畳・スピードセンサ、１１・ｅ＠・ボディ、１
３・・・・軸孔、１４・・−・回転軸、１５会・・・環
状磁石、１６・・・・ブツシュ、２Ｑ　＊　１１　＠　
＠コア、２２１１１１・・コイル、２３ｍ。 ２３ｂ・・・・リード線、３１．３２−　・・・一対の
りテーニングリング、３３・・・・スプリングワッシャ
。 特許出願人　　自動車機器株式会社 代理人　山川政樹（ほか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転軸上に設けた環状磁石を軸と共に回転させることに
   よってその外側に配設されたコイルにて電圧として取出
   し、回転軸の回転速度を検出するスピードセンサにおい
   て、前記回転軸はその軸受部と磁石装着部とが同径にて
   形成されるとともに、前記環状磁石はこの回転軸上に遊
   嵌状態にて嵌装され、かつこの環状磁石は、その軸線方
   向の厚みよシも若干離間して前記回転軸上に設けられた
   一対のりテーニングリングと、その一方の内側に介装さ
   れたスプリングワッシャとによってこの回転軸上に取付
   は固定されていることを特徴とするスピードセンナ。