JPS59228873A - ゴルフクラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は、ゴルフクラブに関し、特にクラブヘッドの
構造が改良されたゴルフクラブに関する。

先行技術の説明 ゴルフクラブの性能としては、より大きな飛距離が出る
こと、ならびに方向安定性に優れていることが望まれる
。ところで、従来、より高硬度の材料によりクラブヘッ
ドを構成すれば、飛距離を拡大し得ることがわかってい
る。しかしながら、硬質のクラブヘッドを用いた場合に
は、逆に方向安定性に欠けるという欠点が存在する。

他方、より軟らかな材料によりクラブヘッドを構成づれ
ば方向安定性に優れたゴルフクラブを得られることがわ
かっている。しかしながら、この場合には、上述の硬質
クラブヘッドとは逆に、飛距離が出ないという欠点や傷
が付き易いという欠点があった。

以上のように、「方向安定性」および「飛距離の双方を
両立することは極めて困難であった。

発明の目的 この発明の目的は、上述した欠点を解消し、「方向安定
性」および「飛距離」の双方を満足し得るゴルフクラブ
を提供することにある。

発明の構成 この発明は、要約すれば、内部部材ど外部部材とからな
る多層構造を有するヘッドを備え、この内部部材が、熱
弾性型マルテンサイト変態を生じる合金からなることを
特徴とする、ゴルフクラブである。この発明は、打球の
際の応力により応力誘起マルテンサイトが生じる合金に
よりクラブヘッドの内部を構成して、その球離れの際の
超弾性挙動を利用して飛距離の拡大を達成し、かつマル
テンサイトの柔軟性による球もちの良さすなわちゴルフ
ボールとクラ１ヘツドとの接触面積の拡大および接触特
開の延長により方向安定性を改善せんとするものである
。

上述のような「熱弾性型マルテンサイト変態を」　　生
じる合金」としては、たとえばＮ１５０〜６０重量％を
含有し、残部がＴ１よりなるｌ’４ｉ　Ｔｉ合金、また
はＮｉもしくはＴｉの１０％までがＣｕ。

ＡＱ、Ｖ、Ｆｅ　、Ｇｏ　、Ｚｙ’などからなる群から
選択される一種以上の元素で置換されたＮＩ　Ｔ１合金
、あるいは銅を主成分とし、ベータ黄銅型結晶構造を有
し得るように、Ａｎ、ＡＮ、Ｎｌ　、Ｓｉ　、３ｎ　、
３ｅ　、Ｇａ　、Ｑｅ　、Ｚｒなどからなる群から選択
される一種以上の元素を含有する銅合金などが上げられ
る。その他、熱弾性型マルテンサイト変態を生じ得る合
金であれば、いかなる合金もこの発明に用いることが可
能である。

好ましくは、内部部材を構成する上記合金は、粉末焼結
プロセスにより製造された材料より構成される。これに
より、より方向性に優れたクラブヘッドを構成する、こ
とができる。

「外部部材」は、従来から用いられてきた各種金属ある
いは銅合金などの合金により４Ｎｆｉすることができる
。

発明の効果 この発明は、上述のように、内部部材と外部部材とから
なる多層ｌｉ造を有するヘッドを備え、内部部材が熱弾
性型マルテンサイト変態を生じる合金からなるため、ゴ
ルフボール打球時の応りに対して内部部材中に応力誘起
マルテンサイトが生じる。応力誘起マルテンサイトは通
常のオーステナイト相に比べて柔軟であるため、ゴルフ
ボールとクラブヘッドどの接触面積は拡大し、したがっ
ていわゆる球もちが良くなる。このため従来のゴルフク
ラブに比べてはるかに優れた方向安定性を有するゴルフ
クラブを得ることができる。また、ゴルフボールがクラ
ブヘッドから離れる際には、生じていた応力誘起マルテ
ンサイトの除荷に基づく超弾性挙動により反発力が得ら
れるので、従来の単なる弾性挙動に基づ（反発力に比べ
て、より大きな反発力をゴルフボールに与えることがで
き、したがプて従来のゴルフクラブに比べてより大きな
「飛距離」を得ることも可能どなる。以上のＪ：うに、
この発明のゴルフクラブは、従来その両立が困難であっ
た「飛距離Ｊおよび「方向安定性」の双方を満たすもの
であり、理想のゴルフクラブを与えるものである。さら
に、この発明のゴルフクラブでは、応力誘起マルテンサ
イトの除荷に伴なう超弾性挙動によりゴルフボルルが反
発されるため、クラブヘッドのフェイス部のうち方向性
に優れた打球点範囲「いわゆるスィートスポット」も７
１１躍的に拡大され、かついわゆる球もちが良好なため
バックスピンも容易にかけることが可能となる。

この発明は、たとえばアイアンなど様々なゴルフクラブ
全般に適用し得るものであることを指摘しておく。

実施例の説明 第１図は、この発明が実ｍされるゴルフクラブのクラブ
ヘッドを略図的に示す正面図である。この発明は、クラ
ブヘッドの内部ＩＲ造に特徴を有するものであるため、
以下の各実施例の説明においては、第１図のＡ−Ａ線断
面図に相当する因を用いで説明する。

実施例　１ 第２図に断面図で示ずように、内部部材１と外部部材２
とからなるヘッド３を製作した。この実施例では、内部
部材１は、Ｎｉ　５６重量％、残部がＴｉよりなるＮｔ
ｌ−＋合金薩跣を、熱間鍛造および冷間鍛造しｌＣ後、
ブロックに切り出し製作加工後所定の熱処理を施して作
成し、外部部材２を通Ｍのスチールを用いて構成し、第
３図のようなヘッド３を有する！１５番アイアンを作成
した。この実施例のゴルフクラ１を用いて打球の飛距離
および方向安定性を試験したところ、従来のゴルフクラ
ブに比べてはるかに優れた方向安定性およびより大きな
飛距離を示すことが確かめられた。また、バックスピン
をかけようと試みたところ、有効かつ確実にバックスピ
ンがか【ノられた。

実施例　２ 第３図に承りように、内部部材１と外部部材２とからな
るｔ＼ラッドを構成し、サンドウェッジを得た。内部部
材１は、Ｎ１５５重−％、Ｔ１４４祖ｍ％およびｃｕ１
ｍｆｆｉ％よりなるＮｉ　ＴＩ　ＣＯ粉末を所望の形状
にプレスした状態で加熱焼結して作成し、スチールより
なる外部部材２と組合わせて、第３図のヘッド３を有す
るサンドウェッジを作成した。

実施例２のサンドウェッジについても、実際にゴルフボ
ールを用いて試験したところ、従来のサンドウェッジに
比べて、はるかに優れた方向安定性Ｊ３よびより大きな
飛距離を示すことが確かめられた。

実施例　３ 第４図に示ずように、内部部材１と外部部材２とを有す
るヘッド３を利用して７番アイアンを作成した。内部部
材１は、Ｚｎ２５重量％、Ａ見５重量％を含有し、残部
がＣＬＩよりなるＣＯ−２ｎ−Δ麩合金鋳塊を熱間押出
しおよび冷間鍛造し、次にブロックに切り出して切削加
工をした後熱処理を施したものを用いた。また、外部部
材２は、ステンレスを切削加工して準備した。

実施例３のヘッド３を有する７番アイアン６についても
、実際のゴルフボールを用いて試験したところ、従来の
ものに比べで、はるかに優れた方向安定性を示し、かつ
飛距Ｕにおいても優れていることがわかった。

実施例　・１ 第５図に示すように、内部部材′１と外部部材２とから
なるヘッド３を用いて９番アイアンを作成した。ここで
は内部部ｔ！ＡＩとしで、Ａ庭］４重量％、Ｎｉ７重組
％を含有し、残部がＱＬＩよりなる（、ｕ−Ａｎ−Ｎｉ
合金粉末を、所望の形状にプレスした後、加熱焼結して
内部部材１を準備し、スチールを切削加工して外部部材
２を準備した。

このようにして得た実施例４においても、ゴルフボール
を用いて試験したところ、従来の９番アイアンに比べＣ
１はるかに優れた方向安定性を示すこと、ならびにより
大きな飛距離を出し得ることが確かめられた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明適ｆｌｆｆされるゴルフクラブのヘ
ッドを示す正面図である。第２図は、この発明の第１の
実施例の断面図である。第３図は、この発明の第２の実
施例のＩｌｉ向図である。第４図は、この発明の第３の
実施例を示ＪＵＴ面図である。第５図は、この発明の第
４の実施例を示１断面図である。 １・・・内部部材、２・・・外部部材。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）　内部部材と外部部材とからなる多層構造を有す
   るヘッドを備え、前記内部部材が熱弾性型マルテンサイ
   ト変態を生じる合金からなることを特徴とする、ゴルフ
   クラブ。
2. （２）　前記熱弾性型マルテンサイト変態を生じる合金
   は、Ｎ１５０〜６０重量％を含有し、残部がＴ１よりな
   るＮｉ　ｌ−ｉ合金または前記ＮｉもしくはＴｉの１０
   ％までをＧＯ、ＡＡ、Ｖ、　Ｆｅ　。 Ｑｏ、７ｒなどからなる群から選択される一種以上の元
   素により置換されたＮｉ　Ｔｉ合金である、特許請求の
   範囲第１項記載のゴルフクラブ。
3. （３）　前記熱弾性型マルテンサイト変態を生じる合金
   は、銅を主成分とし、ベータ黄銅型結晶構造を有し得る
   ように、Ｚｎ、ＡＡ、Ｎｉ　、３１　。 ３ｎ、Ｂｅ、Ｇａ、Ｇｅ、ｌｒなどからなる群から選択
   される一種以上の元素を含有する銅合金である、特許請
   求の範囲第１項記載のゴルフクラブ。
4. （４）　前記内部部材は、粉末焼結プロセスにより製造
   された部材である、特許請求の範囲第１項ないし第３項
   のいずれかに記載のゴルフクラブ。