JPS59228847A - 生理活性を有する成形体の製造方法 - Google Patents

生理活性を有する成形体の製造方法

Info

Publication number
JPS59228847A
JPS59228847A JP58104573A JP10457383A JPS59228847A JP S59228847 A JPS59228847 A JP S59228847A JP 58104573 A JP58104573 A JP 58104573A JP 10457383 A JP10457383 A JP 10457383A JP S59228847 A JPS59228847 A JP S59228847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physiologically active
vinyl
active substance
immobilized
anhydride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP58104573A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0261266B2 (ja
Inventor
邦彦 高木
陶山 勝彦
政嗣 望月
阪本 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP58104573A priority Critical patent/JPS59228847A/ja
Publication of JPS59228847A publication Critical patent/JPS59228847A/ja
Publication of JPH0261266B2 publication Critical patent/JPH0261266B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、生理活性を有する成形体の製造方法に関する
酵素、補酵素、酵素阻害剤、ホルモン、抗菌剤。
抗原、抗体等の生理活性物質は種々の高分子物質に固定
化され、得られた生理活性物質固定化高分子物質は化学
反応触媒1分離精製用の特異的吸着イチし 体、臨床検査用材料、医療用材料等として社用されてい
る。
本発明者らは、先にフィルム、チューブ、繊維等積々の
形状を有する固体表面上で、酸無水物基を有するポリマ
ーとポリオールとを反応させて。
固体表面上に未反応の酸無水物基を有する皮膜を形成さ
せ、しかるのち、その皮膜上の未反応の酸無水物基と酵
素とを結合させることにより、固体表面上に酵素活性を
付与させることを提案したく特開昭56−64788号
)。しかしながら、この発明は酸無水物基を有するポリ
マーとポリオールとをジオキサン、テトラヒドロフラン
、アセトン、メチルエチルケトン等に溶解した溶液を固
体表面に接触させ2次いで固体表面を加熱することによ
り酸無水物基を有する皮膜を形成させるものであるから
9表面に酸無水物基を導入した成形体を得る工程におい
て以下のような欠点ををする。
(1)有害かつ可燃性の有機溶媒を用いなければならな
い。
(2)固体表面に皮膜を形成させる工程と酸無水物基と
ポリオールAを反応させる工程の2工程を必要とする。
本発明者らは、上記の問題にかんがみ、有機溶媒を使用
することなく成形体表面に酸無水物基を導入する方法及
び1工程で種々の成形体表面に酸無水物基を導入する方
法について種々検討した結果1本発明に到達したもので
ある。
すなわち9本発明は酸無水物基を有する単量体とオレフ
ィン、塩素化オレフィン、ビニルエステル、ビニルエー
テル及びジエンからなる群より選ばれた単量体との共重
合体を溶融成形し、得られた成形体表面に生理活性物質
を固定化することを特徴とする生理活性を有する成形体
の製造方法である。
本発明における酸無水物基を有する単量体としては2例
えばアクリル酸無水物、メタクリル酸無水物、イタコン
酸無水物、無水マレイン酸無水物。
シトラコン酸無水物、ジメチル無水マレイン酸等のα、
β不飽和酸の無水物、4−メチルシクロヘキサ−4−エ
ン−1,2−ジカルボン酸無水物、シクロヘキサ−4−
エン−1,2−ジカルボン酸無水物(無水テトラヒドロ
フタル酸) 、 1,2,3,4,5,8゜9.10−
オクタヒドロナフタレン−2,3−ジカルボン酸無水物
、ビシクロ(2,2,2)オクタ−5−エン−2,3−
ジカルボン酸無水物、ビシクロ(2,2゜1〕オクタ−
7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸−2,3
,4,6−ジ無水物、エンド−ビシクロ〔2,2,11
−1,2,3,4,7,7−ヘキサクロロ−2−ヘプテ
ン−5,6−無水ジカルボン酸(無水クロルデン酸)、
ビシクロ(2,2,1)へブタ−5−エン−2,3−ジ
カルボン酸無水物、エンド−ビシクロ〔2,2,1) 
−5−へブテン−2,3−無水ジカルボン酸(無水ハイ
ミック酸)、5−オキサビシクロ(2,2,1)へブタ
−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物等の不飽和縮
合環カルボン酸無水物があげられる。
上記の酸無水物基を有する単量体と共重合させるオレフ
ィンとは、1個の2重結合を有する炭化水素であり2例
えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン
、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノ
ネン、1−デセン。
4−メチルペンテン、3−メチルペンテン等のα−オレ
フィン、イソブチレン、2−メチル−1−ブテン、2−
メチル−1−ペンテン等のビニリデン型オレフィン、ビ
ニルシクロヘキサン、ノルボルネン等の脂環族オレフィ
ン等があげられる。
塩素化オレフィンとしては9例えば塩化ビニル。
臭化ビニル、フッソ化ビニル等のモノハロゲン化エチレ
ン、塩ビニリデン、1.2−ジクロルエチレン、臭化ビ
ニリデン等のジハロゲン化エチレン。
トリクロルエチレン、トリフルオロエチレン等のトリハ
ロゲン化エチレン、テトラクロルエチレン。
テトラフルエチレン等のテトラハロゲン化エチレン、塩
化アリル、臭化アリル等のハロゲン化アリル等があげら
れる。
ビニルエステルとしては2例えば酢酸ビニル。
酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル等の脂肪族カルボン酸ビニル、安息香
酸ビニル、1−ナフトエ酸ビニル等の芳香族カルボン酸
ビニル等があげられる。
本発明におけるビニルエーテルとしては、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、  n −スロビル
ビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、t−ブ
チルビニルエーテル、イソアミルビニルエーテル、n−
ヘキシルビニルエーテル。
n−オクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニ
ルエーテル等のアルキルビニルエーテル。
シクロヘキシルビニルエーテル、デカヒドロ−2−ナフ
チルビニルエーテル、メンチルビニルエーテル等のBF
j 環式ヒニルエーテル、フェニルビニルエーテル、o
、mあるいはp−クロルフェニルビニルエーテル、o、
pあるいはm−オキシフェニルビニルエーテル、o、m
あるいはp−メチルフェニルビニルエーテル、αあるい
はβ−ナフチルビニルエーテル等のアリールビニルエー
テル等があげられる。
ジエンとしては1例えばブタジェン、イソプレン、クロ
ロプレン1.3−ペンタジェン等の共役ジエン、l、4
−へキサジエン、1,5−へキサジエン。
L6−へブタジェン等の非共役ジエンがあげられる。
エポキシ基を有する単量体とオレフィン、塩、−Gオレ
フィン、ビニルエステル、ビニルエーテル及化びジエン
からなる群より選ばれた単量体との共重合は9例えば村
橋、井本、谷鳩「合成高分子I」(朝食書店2昭和45
年)村橋、井本、谷編「合成高分子II[J  (朝倉
書店、昭和46年)に記載されているような公知の方法
により行うことができ1本発明に好ましく用いられる共
重合体は、酸無水物基を有する単量体の1種又は2種以
上0.1〜60重量%、特に0.5〜40重量%とオレ
フィン、塩素化オレフィン、ビニルエステル、ビニルエ
ーテル。
及びジエンからなる群より選ばれた単量体の1種又は2
種以上40〜99.9重量%、特に60〜99.5重量
%とを共重合させたものである。
酸無水物基を有する単量体とオレフィン、塩素化オレフ
ィン、ビニルエステル、ビニルエーテル。
ジエンから選ばれた単量体との共重合体は、まず1種又
は2種以上のオレフィン、塩素化オレフィン、ビニルエ
ステル、ビニルエーテル、ジエンから選ばれた単量体を
重合し、得られた重合体に1種類以上の酸無水物基を有
する単量体をラジカル開始剤の存在下でグラフト共重合
することによっても製造することができる。この場合の
共重合比も前記と同じ範囲にあるのが望ましい。このグ
ラフト共重合は1例えば特公昭52−39636号公報
特公昭53−1319号公報等に記載の公知の方法で行
うことができる。酸無水物基を有する単量体が0.1重
量%未満の場合は、固定化される生理活性物質が少なく
なり、実用上十分な生理活性が付与されにく(なり、一
方、酸無水物基を有する単量体が60重量%をこえる場
合は、溶融成形が困難となるのみならず、共重合体から
得られる成形体の力学的性質が損なわれるので好ましく
ない。
共重合体の分子量が小さい場合、成形体の力学的性質が
劣るので、共重合体の分子量は少なくとも5.000.
特にio、 ooo以上であるのが好ましい。
このようにして得られた共重合体は、目的に応じて9例
えばビーズ、フィルム、プレート、モノフィラメント、
不織布、スポンジ、織物9編物。
短繊維、チューブ、中空糸等の種々の形状に成形される
。成形加工にあたっては、必要に応じて可塑剤、変性剤
、安定剤、油剤等を添加してもよいシ1種々の重合体を
ブレンドしテモよい。
本発明に用いられる生理活性物質とは1例えば酵素、補
酵素、酵素阻害剤、プロ酵素、ホルモン。
抗生物質、殺菌剤、抗癌剤、免疫反応生理活性体物質等
動植物等の生理機能に重要な影響を与える物質をいう。
酵素としては9例えばアルコール脱水素酵素。
乳酸脱水素酵素、グリコース−6−リン酸脱水素酵素、
グリコースオキシターゼ、ルシフェラーゼ。
L−アミノ酸オキシターゼ、カタラーゼ、チロシナーゼ
、パーオキシラーゼ等の酸化還元酵素、ヘキソキナーゼ
、ピルビン酸脱水素、カルバメートキナーゼ、アセテー
トキナーゼ、リボヌクレアーゼ等のトランスフェラーゼ
、リパーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、ステロイド
エステラーゼ。
アミラーゼ、セルラーゼ、デクストラナーゼ、インベル
ターゼ、ペプシン、レニン、トリプシン。
キモトリプシン、パパイン、フィシン、トロンビン、カ
リクレイン、ストリブトキナーゼ、ウロキナーゼ、プラ
スミン、ブリノラーゼ、アスパラキナーゼ、ウレアーゼ
、ペニシリンアミダーゼ、アビラーゼ等の加水分解酵素
、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、アルバルターゼ、ス
レオニンデアミナーゼ等のりアーゼ、グルコースイソメ
ラーゼ等のイソメラーゼ、チロシル−TRN八シへセタ
ーゼ。
アセチル−CoAシンセターゼ等のりガーゼがあげられ
る。
補酵素としては1例えばピリドキサールリン酸。
ニコチンアデニンジヌクレオチド等があげられる。
酵素阻害剤としては2例えばオホムコイド。
Kunitz大豆トリップシン阻害剤、アプロチニン。
アンチトロピン■、α2−マクログロブリン、α1−ア
ンチトリプシン、α1−アンクプラスミン。
プラスミノーゲンアンチアクチベーター、ヘパリン笠が
あげられる。
ヱ°ロ酵素としては2例えばプラスミノーゲン。
プロスロンビン、血液凝固第X■因子等があげられる。
ホルモンとしては1例えばコルチゾン、テストステロン
、エストロン、エストラジオール、プロゲステロン、イ
ンシュリン、ツマスタチン、ゴナドトロピン等があげら
れる。
抗生物質としては1例えばクロキサシリン、シクロキサ
シリン、フルクロキサシリン、アンピシリン、ヘタシリ
ン、タランピシリン、シクラシリン、アモキシシリン、
ピブメシリナム2.ピペラジリン等のペニシリン類、セ
ファロジン、ゼファログリシン、セファレキシン、セフ
ァゾリン、セファピリン、セフラジン、セフテゾール、
セフオキシチン、セファトリジン等のセファロスポリン
類、ストレプトマイシン、カナマイシン、フラジオマイ
シン、バラモマイシン、ゲンタマイシン。
ベカナマイシン、リポスタマイシン、ジベカシン。
アミカシン、トブラマイシン、スペクチノマイシン等の
アミノグリコシド類、オキシテトラサイクリン、テトラ
サイクリン、ヂメチルクロルテトラサイタリン、メタサ
イクリン、ドキシサイクリン。
ミノサイクリン等のテトラサイクリン類、エリスロマイ
シン、キタサマイシン、オレアンドマイシン、スピラマ
イシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン等のマクロラ
イド類、リンコマイシン、タリンダマイシン等のリンコ
アイシン類、ミカマイシン、グラミシジンS、グラミシ
ジン等のアンチグラム陽性バクテリア類、コリスチン、
ポリミキシンB等のポリミキシン類、バイオマイシン、
カブレオマイシン、エンビオマイシン、サイクロセリン
等のアンチミコバクテリウム類、アムポテリシンB、ピ
マリシン等のポリエンマクロライド類。
リファンピシン、ピロールニドリン、マイトマイシンC
,アクチノマイシン、プレオマイシン、ダウノルビシン
、ドキソルビシン、ネオカルチノスタチン等があげられ
る。
殺菌剤としては1例えばアクリノール、アクリルフラビ
ン等の色素製剤、ニトロフラゾン等のフラン製剤、塩化
ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の第4級アン
モニウム塩、クロルヘキシンジン等のグアニジウム塩2
.ポビドンヨード等のヨード錯体、アルキルジアミノエ
チルグリシン塩酸塩のような両性界面活性剤等があげら
れる。
抗癌剤としては1例えばニトロゲンマスタード。
ニトロミン、クロラムブシル、サイクロフォスフアミド
、メルフアラン、ウラシルマスタード、マンノムスチン
、ドーパン、  BCNU、  )リエチレンメラミン
、チオ−TEPA、^za  TEPA+  トレニモ
ン。
インプロキュオン、ブスルファン、ジメチルミレラン、
ピボスルファン、エトグルシド、エポキシプロピジン、
エポキシピペラジン、ヘキサメチルメラミン、ジブロモ
マンニトール、ピボブロマン等のアルキル化剤1葉酸、
アミノプリテン、メトトレキセート、グアニン、8−ア
ザガニン、6−メルカブトプリン、アザチオプリン、ウ
ラシル。
5−フルオロウラシル、シタラビン、アザセリン。
ジアゾマイシン等の代謝拮抗剤、アクチノマイシンD、
サクロマイシン、マイトマイシンC,ダウノマイシン、
プレオマイシン、クロモマイシン。
カルジノフィリン等の抗生物質、  511P、 IQ
−1等の合成剤、チオテバ、シクロホスファミド、ドキ
ソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルチノスタン等の
植物成分、11g−へマドポルフィリン、 C。
−プロトポルフィリン、ステイルベストロール。
ヒドロキシウレア、プロカルバジン、メチルグリョキザ
ルービスーグアニルヒドラゾン、L−アスパラギナーゼ
等があげられる。
免疫反応性物質とは1例えば抗原、抗体のような免疫学
的な結合を生成しうるちのをいう。抗原とは抗原抗体反
応を誘起しろる物質のことであり。
一般的にはペプチド、蛋白、多糖類、グリコプロティン
、ステロイド等である。抗体とは抗原の刺激により生体
内に作られた抗原と特異的に結合する蛋白質のことであ
り、その化学的な実態は免疫グロブリンである。このよ
うな免疫反応性物質としては7例えば糸状菌、酵母、原
生動物、ビールスのような微生物、それらの免疫学的活
性成分。
人及び動物から分離された抗体、血清成分、毒素。
ホルモン、酵素、アルカロイド、細胞2組織の抽出物、
血液細胞、レクチン等があげられる。
上記のような生理活性物質は、成形体表面に共有結合あ
るいはイオン結合により固定化することができる。生理
活性物質を成形体表面に共有結合により固定化する場合
には、生理活性物質を水あるいは必要に応じてメタノー
ル、エタノール、プロパツール、アセトン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンジメチルスルホキシド、ジメチル
ホルワアミド等の水と混合しうる溶媒と水との混合液に
熔解するかあるいは分散し、得られた液にて成形表面を
好ましくは一20〜100℃、特に好ましくは0〜80
℃にて、好ましくは5分〜100時間、特に好ましくは
10分〜80時間処理することにより、成形体表面の酸
無水物基と生理活性物質とを共有結合することができる
。その1%4.pHを好ましくは2〜12.特に好まし
くは4〜10に調節するため、ホスフェートあるいはア
セテート等の緩衝液を用いてもよいし、あるいは塩酸2
水酸化ナトリウム等を添加してもよい。
生理活性物質を共有結合により固定化する場合に、必要
に応じて立体障害を少することにより。
固定化された生理活性物質の生理活性を高める目的で、
スペーサーを成形体表面と生理活性物質の間に挿入する
ことができる。スペーサーとしては成形体表面の酸無水
物基と生理活性物質のいずれにも反応しうるアミノ基等
の活性水素を含む基を。
少なくとも2個有する化合物が好ましい。スペーサーと
しては1例えばヘキサメチレンジアミン。
ポリエチレンイミン、ポリリジン、キトサン、両末端に
アミノ基を有するポリエチレングリコール。
ポリビニルアミン、アミノアセクール化ポリビニルアル
コール等のポリアミンがあげられる。成形体表面とスペ
ーサーとの反応は、成形体表面と生理活性物質を直接反
応させる条件と同様の条件で行うことができる。スペー
サーと生理活性物質との反応は、 N、N’−ジシクロ
へキシルカーポジイミド、1−シクロへキシル−3−(
2−モ、ルホリノエチル)−2−カーポジイミド−メト
ーP−1−ルエンスルホネート、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カーポジイミドハイドロク
ロIJド、N−シクロへキシル−5−フェニルイソオキ
サゾリウム−3゛−スルホネート等の脱水縮合剤あるい
はグルタルアルデヒド、ジアルデヒドでんぷん、塩化シ
アヌル、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル、無水
マレイン酸スチレン共重合体、無水マレイン酸−イソブ
チレン共重合体、無水マレイン酸−エチレン共重合体等
のカンプリング剤を用いて常法により行うことができる
。またカップリング剤と生理活性物質を先に反応させて
おいてからカンブリング剤を介して生理活性物質を成形
体表面に共有結合することもできる。
生理活性物質を共重合体表面にイオン結合により固定化
するには、成形体表面に例えばアミノ基。
カルボキシル基、スルホネート基等のイオン交換基を導
入し、しかるのちこのイオン交換基に生理活性物質をイ
オン結合させればよい。生形体表面にアミノ基を導入す
るには、スペーサーとして用いたポリアミンを反応させ
ることにより行うことができる。成形体表面にカルボキ
シル基を導入するには、成形体表面を好ましくは10〜
120℃、特に好ましくは20〜100°Cで好ましく
は10分〜10時間、特に好ましくは30分〜8時間加
水分解することにより行うことができる。成形体表面に
スルホネート基を導入するには2例えばタウリン等のア
ミノスルホン酸を反応させることにより行うことができ
る。成形体表面への生理活性物質のイオン結合による固
定化は、前述の共有結合による固定化の条件と同様の条
件で行うことができる。
このようにして、生理活性物質がその表面に固定化され
た成形体は1例えば化学反応触媒2分離精製用の特異的
吸着体、臨床検査用材料、医用材料等として使用するこ
とができる。
すなわち、生理活性物質として酵素が固定化された成形
体は化学反応触媒として用いることができる。例えばチ
ロシナーゼが固定化された成形体はL −DOPへの製
造に、アミラーゼやセルラーゼが固定化された成形体は
グリコースの製造に、アスパルターゼが固定化された成
形体はL−アスパラギン酸の製造に、アセテートキナー
ゼやカルバメートキナーゼが固定化された成形体はAT
Pの再生に、グリコースイソメラーゼが固定化された成
形体は果糖の製造に用いることができる。
また、生理活性物質が固定化された成形体は。
分離精製用の特異的吸着体として用いることができる。
例えば酵素が固定化された成形体は、補酵素、酵素阻害
剤の分離精製に、補酵素あるいは酵素阻害剤が固定化さ
れた成形体は酵素の分離精製に、ホルモンが固定化され
た成形体はホルモンレセプターの分離精製に、抗原が固
定化された成形体は抗体の分離精製に、抗体が固定化さ
れた成形体は抗原の分離精製に用いることができる。ま
たそれらの特異的吸着体はエンザイムミュノアッセイ及
びラジオイミュノアソセイ用臨床検査材料として、甲状
腺刺激ホルモン、甲状腺ホルモン、インスリン、ステロ
イドホルモン、ヒト胎盤性ゴナドトロピン、アンギオテ
ンシン、α−フェトプロティン、フェリチン、  1(
Bs抗原等の定量に用いることができる。そして2表1
に示されるように。
それらの特異的吸着体を用いて体液より種々の有害物質
を除去することにより種々の疾患を治療することができ
る。
また、生理活性物質を固定化した成形体は、医療用材料
として用いられる。例えばウロキナーゼ。
ストレプトキナーゼ、プリノラーゼ、プラスン等の線溶
活性酵素、ヘパリン、アンチトロンビン■等の血液凝固
系阻害剤を固定化された成形体は。
抗血栓成形体材料として、血管留置カテーテル。
バイパスチューブ、ドレンカテーテル等に用いることが
できる。抗生物質、殺菌剤等の抗菌物質が固定化された
成形体は、抗菌性材料として導尿カテーテル等に用いる
ことができる。抗癌剤が固定化された成形体は、癌の局
所療法剤として使用することができる。
以上のように2本発明によれば有機溶媒を使用すること
なく、またI工程で表面に酸無水物を有する成形体を得
ることができるので、工業的に有利に成形活性を有する
各種成形体を製造することができる。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
表1 特異的吸着体の治療への応用 衣1 (つづき) なお2例中の「部」は「重量部」を意味する。
実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(エチレン80重量%、
酢酸ビニル20重量%)  1,000部と無水ハイミ
ック酸50部との混合物にジtert−プチルパーオキ
ザイド2部を加え、ヘンシェルミキサーを用いて當温て
混合した。得られた混合物を押出機に供給し、  18
0’Cで押出しして、無水ハイミック酸をグラフトした
エチレン−酢酸ビニル共重合体を得るとともに、内径i
、5mm、外(条2.On+mのチューブを作成した。
得られたチューブをウロキナーゼのリン@緩fIj液(
ウロキナーゼ2.400単位/ml、リン酸緩衝液〕儂
度1/ IOM 、 pit 7.0) ニア’x漬し
? ’Cで48時間反応させたのち生理食塩水溶液にて
よく洗浄した。
線溶活性の測定は金井・全弁編著「臨床検査法提要」改
定増補28版(金属出版) vi−1osに従ってフィ
ブリン平板を作成し、その上にチューブ(長さ2 mm
)をおいてフィブリンの溶解を観察した。
その結果、24時間後にウロキナーゼが固定化されたチ
ューブ片のまわり直径16mmにわたって、フィフ゛リ
ンがン容解しているのが認められた。
実施例2 ポリプロピレン1,000部と無水テトラヒドロフタル
酸30部との混合物に過酸化ベンゾイル1部を加えて、
ヘンシェルミキサーを用いて常温で混合した。f4?ら
れた混合物を押出機に供給して200°Cで押出して、
無水テトラヒドロフタル酸をグラフトしたポリプロピレ
ンを得るとともに、太さ6.5dの繊維を得た。得られ
た繊維1gを抗B型肝炎ヒト免疫グロブリン(IIBs
抗体)の1%リン酸緩(H液(1/ IOM 、 pt
+ 8.0) 10m1に7°Cにて24時間浸漬した
のち、生理食塩水溶液にてよく洗浄した。
このようにして得られた抗B型肝炎ヒト免疫グロブリン
固定化繊維を容i110mlのカラムに充填し。
このカラムを通してllBs抗原価1:28の血漿を濾
過したところ、濾過後の血漿の抗原量はl:22に減少
した。なお、 llBs抗原価の測定は、金井・全弁編
著「臨床検査法提要」改定増補28版(金属出版)XX
−40に従って行った。
実施例3 エチレン、酢酸ビニル及び無水マレイン酸をオートクレ
ーブ中、過酸化ベンゾイルを触媒として重合させて5工
チレン75重量%、酢酸ビニル17%。
無水マレイン散8重里%からなる三元共重合体を得た。
この共重合体を200°Cで押出し成形して。
厚さ0.3mmのフィルムを作成した。このフィルムを
70℃で5時間加水分解し、酸無水物基をカルボキシル
基に変えた。このフィルム片を硫酸ジベカシン水溶液(
50部w (力価) / 100m1 )に、 pHを
0.INの水酸化すトリウム水溶液を用いて9に調節し
なから7°Cで2時間浸漬し、硫酸ジベカシンが固定価
されたフィルム片を得た。
このフィルムを直径5mmの円形状にりJ断したものに
ついて、 Bacillus 5ubtilis AT
CC6633を検定菌として円筒平板法にて抗菌活性の
測定を行ったところ、37°C516時間後にフィルム
片のまわりに阻止円が認められた。
特許出願人  ユ=:f−力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸無水物基を有する単量体と、オレフィン。 塩素化オレフィン、ビニルエステル、ビニルエーテル及
    びジエンからなる群より選ばれた単量体との共重合体を
    溶融成形し、得られた成形体表面に生理活性物質を固定
    化することを特徴とする生理活性を有する成形体の製造
    方法。
JP58104573A 1983-06-10 1983-06-10 生理活性を有する成形体の製造方法 Granted JPS59228847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58104573A JPS59228847A (ja) 1983-06-10 1983-06-10 生理活性を有する成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58104573A JPS59228847A (ja) 1983-06-10 1983-06-10 生理活性を有する成形体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59228847A true JPS59228847A (ja) 1984-12-22
JPH0261266B2 JPH0261266B2 (ja) 1990-12-19

Family

ID=14384176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58104573A Granted JPS59228847A (ja) 1983-06-10 1983-06-10 生理活性を有する成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59228847A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02185258A (ja) * 1986-07-25 1990-07-19 C R Bard Inc カチオン抗生物質による医療用具の被覆
WO1999065538A1 (en) * 1998-06-19 1999-12-23 Oxibio, Inc. Medical device having anti-infective and contraceptive properties
JP2003073321A (ja) * 2001-08-30 2003-03-12 Daicel Chem Ind Ltd ビニルエーテル化合物の製造法
WO2009104760A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 大和紡績株式会社 抗ウイルス物質、抗ウイルス繊維及び抗ウイルス繊維構造物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02185258A (ja) * 1986-07-25 1990-07-19 C R Bard Inc カチオン抗生物質による医療用具の被覆
WO1999065538A1 (en) * 1998-06-19 1999-12-23 Oxibio, Inc. Medical device having anti-infective and contraceptive properties
JP2003073321A (ja) * 2001-08-30 2003-03-12 Daicel Chem Ind Ltd ビニルエーテル化合物の製造法
WO2009104760A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 大和紡績株式会社 抗ウイルス物質、抗ウイルス繊維及び抗ウイルス繊維構造物
JP2010030984A (ja) * 2008-02-20 2010-02-12 Daiwabo Holdings Co Ltd 抗ウイルス物質、抗ウイルス繊維及び抗ウイルス繊維構造物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0261266B2 (ja) 1990-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0131369B1 (en) Carriers for immobilization of phsysiologically active substances
EP0263184B1 (en) Immobilized physiologically active material
US4055635A (en) Fibrinolytic compositions
Gombotz et al. Immobilization of biomolecules and cells on and within synthetic polymeric hydrogels
US5945457A (en) Process for preparing biologically compatible polymers and their use in medical devices
US4004979A (en) Preparation of active proteins cross-linked to inactive proteins
US4378803A (en) Process for producing antithrombogenic vinyl acetate polymer or hydrolyzate thereof
US4373023A (en) Process for neutralizing heparin
US5034428A (en) Immobilized biomolecules and method of making same
JPS6214273B2 (ja)
Kulik et al. Trypsin immobilization on to polymer surface through grafted layer and its reaction with inhibitors
US4829098A (en) Immobilized biomolecules and method of making same
US3649457A (en) Enzymatic processing with polymer-enzyme product
CA2287469A1 (en) Interactive system for presenting and eliminating substances
JPS59228847A (ja) 生理活性を有する成形体の製造方法
JPH10151193A (ja) 抗血栓性材料およびその製造方法
JPS59204601A (ja) 生理活性を有する成形体の製造方法
SU1128601A1 (ru) Урокиназа,иммобилизированна на фибриногене
Kim et al. Immobilization of urokinase on agarose matrices
JPS63304000A (ja) 生体由来物質の固定化方法
JPH0364144B2 (ja)
JPH0576449B2 (ja)
JPH0364146B2 (ja)
JPS63122460A (ja) 抗血栓性に優れた高分子材料
JPH05261281A (ja) 生理活性物質固定化担体とその製法