JPS59228017A - 芳香族ポリスルホン中空糸状膜の製造方法 - Google Patents

芳香族ポリスルホン中空糸状膜の製造方法

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JPS59228017A
JPS59228017A JP10125483A JP10125483A JPS59228017A JP S59228017 A JPS59228017 A JP S59228017A JP 10125483 A JP10125483 A JP 10125483A JP 10125483 A JP10125483 A JP 10125483A JP S59228017 A JPS59228017 A JP S59228017A
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membrane
hollow fiber
aromatic polysulfone
solvent
air
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JP10125483A
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Hirotoshi Ishizuka
浩敏 石塚
Tsukasa Ochiumi
落海 司
Masahiro Kamibayashi
政博 上林
Keisuke Nakagome
中込 敬祐
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Nitto Denko Corp
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、機械的強度と透水性のいずれにもすぐれた芳
香族ポリスルホン中空糸状半透膜及びその製造方法に関
する。
芳香族ポリスルホンは耐熱性及び耐薬品性にすぐれてい
るため、従来よりこれを素材とする中空糸状半透膜が種
々提案されている。例えば、特開昭49−23183号
公報には、内表面に緻密な層を有し、外表面には重合体
が欠落した径10μ以上の空洞が開口している中空糸状
半透膜が提案さているが、かかる構造によれば特に機械
的強度が小さい。このため、特開昭54−145379
号公報には、内表面及び外表面に共に緻密であって、こ
の緻密な表面から連続する多孔質重合体層が膜表面から
孔径が連続的に大きくなるような構造の芳香族ポリスル
ボン中空糸状半透膜が提案されている。しかし、この膜
は、透水性の膜厚依存性が大きく、特に、膜厚が200
μm@越えるときに透水性が著しく悪くなる。
本発明は上記した種々の問題を解決するためになされた
ものであって、構造が上記したような従来の中空糸状半
透膜とは基本的に異なり、その結果、ta械的強度及び
透水性のいずれにもすぐれる芳香族ポリスルホン中空糸
状半透膜の製造方法を提供することを目的とする。
本発明による芳香族ポリスルホン中空糸状半透膜の製造
方法は、芳香族ポリスルホンを熔解する極性有機溶剤と
、この溶剤と混和するが、芳香族ポリスルボンを溶解し
ない溶剤(以下、非溶剤という。)との混合溶剤に芳香
族ポリスルホンを熔解して製膜溶液とし、二重管壁ノズ
ルの外管から押出して、一方の表面に凝固液を接触させ
、他方の表面には空気を接触させた後、水中に浸漬して
中空糸に成形すると共に、中空糸に残存する溶剤を脱溶
剤し、凝固液に接触する側に孔径が実質的に10〜10
0人の範囲にある微孔を有する緻密な表面を形成し、空
気に接触する側に上記微孔よりも大きい孔径の微孔を有
する緻密な表面を形成することを特徴とする。
本発明の方法は、上記のように、芳香族ポリスルホン製
膜溶液を二重管壁ノズルから中空糸状に押出す際に、一
方の表面には凝固液を接触させ、他方の表面には空気を
接触させ、この後に水中に浸漬して脱溶剤することによ
り、上記凝固液に接触する側には実質的に10〜100
人の範囲の孔径を有する緻密な表面を形成し、上記空気
に接触する側には上記微孔よりも大きい孔径の微孔を有
する緻密な表面を形成し、このようにして、一方の表面
と他方の表面に異なる孔径の微孔を有する緻密な表面を
形成させる。特に、一方の表面が接触する空気雰囲気の
相対湿度を調整することにより、内外の表面の有する微
孔孔径を大幅に制御することができると共に、安定して
強度の大きい中空糸状膜を得ることができる。
即ち、本発明の方法の一つによれば、一方の表面が接触
する空気雰囲気の相対湿度を60%以上、好ましくは8
0%以上とすることにより、凝固液側に実質的に10〜
100人の孔径の微孔を有する緻密な表面を形成し、空
気側に実質的に0.02〜21Jm、通雷、0.1〜1
μmの範囲の孔径の微孔を有する他方の緻密な表面を形
成し、更番こ、上記いずれの表面の有する微孔よりも大
きく、且つ、孔径が実質的に0.05〜5μの範囲にあ
る細孔を有して、上記各表面にそれぞれ連続する網状多
孔i層と、この網状多孔質層に連続してほぼ膜の中間に
位置すると共に、膜のほぼ半径方向に延びる空洞を有す
る指状構造層とからなる機械的強度にすくれる芳香族ポ
リスルホン中空糸状半透膜を得ることができる。以下、
この製造方法を高湿度法と呼ぶ。
また、本発明の方法の別の方法によれば、空気雰囲気の
相対湿度を20%以下、好ましくは10%以下とするこ
とにより、凝固液側に実質的に10〜100人の範囲の
孔径の微孔を有する緻密な表面を形成し、空気側に孔径
が上記微孔よりも大きく、且つ、実質的に0.1μm未
満である微孔を有する緻密な表面を形成し、更に、上記
し)ずれの表面の有する微孔よりも大きく、且つ、孔径
力く実質的に0.05〜5μの範囲にある細孔を有して
、上記各表面にそれぞれ連続する網状多孔質層と、この
綱状多孔質層に連続してほぼ膜の中間Gこ位置すると共
に、膜のほぼ半径方向に延びる空洞を有する指状構造層
とからなる機械的強度にすぐれる芳香族ポリスルホン中
空糸状半透膜を得ることができる。以下、この製造方法
を低湿度法と呼スく。
即ち、本発明の方法においては、低湿度法によれば、中
空糸状膜のその他の構造を実質的Gこ同じに保って、空
気に接触する表面1111の微孔の孔径のみを小さくす
ることができる。
尚、空気の相対湿度が20〜60%の間にあるときは、
理由は明らかではないが、一般に得られる中空糸状膜の
物性、特に機械的強度が均一性に欠け、部分的に強度が
劣る場合がある。また、透水速度や除去率にもかなりの
ばらつきが生じることがある。従って、本発明において
は、空気の相対湿度が20〜60%の間にある場合を除
外するものではないが、膜の用途に応じて、安定した物
性を有する中空糸状膜を得ることができるように、空気
の相対湿度を前記したように60%以上とする高湿度法
によるが、又は20%以下とする低湿度法によるのが好
ましい。また、以下において、単に本発明の方法と呼ぶ
場合は、空気の湿度は特に限定されない。
以下に本発明の方法を詳細に説明するが、通常の方法に
おいては、製膜18液を二重前型ノズルの外管から空気
中に押出し、内管から凝固液を流出さ−け、内表面に外
表面よりも緻密な表面を有する中空糸状膜を得るので、
以下においては、M膜溶液を空気中に押出す場合につい
て説明する。
本発明による高湿度法においては、芳香族ポリスルボン
を熔解する極性有taig剤と、この溶剤と混和するが
芳香族ポリスルホンを溶解しない溶剤との混合溶剤に芳
香族ポリスルホンを溶解して製膜溶液とし、二重前型ノ
ズルの外管がら空気中に押出してポリスルホンを凝固さ
せる際に、上記空気の相対湿度を60%以上とし、内表
面には凝固液を接触させ、次いで、水中に浸漬して中空
糸に残存する溶剤を脱溶剤する。この方法においては、
二重前型ノズルから押出されたポリスルホンは、内表面
は凝固液との置換によって凝固され、外表面は高湿度空
気中の水分によって凝固されるが、しかし、外表面は完
全に凝固する必要はなく、この後に水中に浸漬されるこ
とによって、外表面も完全に凝固されると共に、残存す
る溶剤が脱溶剤されて、本発明による中空糸状膜を得る
ことができる。
尚、反対にポリスルホン製膜溶液を凝固液中に押出すと
共に、内管から所定の湿度の空気を流出させれば、外表
面により緻密な表面を有する中空糸状膜を得ることがで
きることは明らかであろう。
また、低湿度法においては、芳香族ポリスルボンを熔解
する極性有機溶剤と、この溶剤と混和するが芳香族ポリ
スルホンを熔解しない溶剤との混合溶剤に芳香族ポリス
ルホンを溶解して製膜溶液とし、二重前型ノズルの外管
から空気中に押出してポリスルホンを凝固させる際に、
上記空気の相対湿度を20%以下とし、次いで、水中に
浸漬して外表面を凝固させて中空糸に成形すると共に、
中空糸に残存する溶剤を脱溶剤する。この方法において
は、湿度20%以下の乾燥空気中に押出されたポリスル
ホンは、凝固液に接触する内表面側のみが凝固され、外
表面側は実質的に凝固しないが、二重前型ノズルから押
出されたポリスルホンは内表面側の凝固によってその形
状を保持しつつ、水中に浸漬されて、外表面が完全に凝
固されると共に、中空糸に残存する溶剤が脱溶剤されて
、本発明による中空糸状膜を与える。
このようにして得られる中空糸状半透膜は、前記し、た
ような多層構造を有するが、全体の膜厚は、通常、50
〜450μmであり、このうち、網状多孔質層は通常5
〜50μm、殆どの場合、20〜40mμの厚みの層で
あって、この層にはポリスルホンが欠落した空洞は全く
存在しない。この多孔質層が5mμよりも薄いときは、
膜が実用上十分な機械的強度及び耐圧密化性を有しない
ので好ましくない。また、指状構造層の有する空洞の横
断方向の径は、通常、lOmμ以上である。
尚、網状多孔質層は外表面よりも粗大な多孔質層であっ
て、網状多孔質層の有する細孔の孔径は、通常、外表面
の有する微孔の孔径の約10倍又はそれ以上である。
本発明の方法において、芳香族ポリスルホンは代表的に
は次のような繰返し単位を有する。
又は 但し、Xl 〜X6はメチル基、エチル基等のアルキル
基、塩素、臭素等のノ\ロゲンに例示される非解離性の
置換基を示し、1、m、n、0、p及びqは0〜4の整
数を示す。一般的には、l、m、n、0、p及びqのす
べてがOであるポリスルホンが入手しやすく、本発明に
おいても好ましく用いられる。しかし、本発明で用いる
ポリスルホンは」二記に限定されるものではない。
本発明の方法において、上記のような芳香族ポリスルポ
ンを熔解して製膜溶液を調製するための極性有機溶剤と
しては、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミ1−等が好ましく用いられ
る。また、非溶剤としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン等の脂肪族多価アルコールタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のイ!
(級脂肪族アルコール、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等の環状エーテル、アセトン、メチルエチルケトン等
の低級脂肪族ケトン、ジメチルスルホキシド等が好まし
く用いられる。混合溶剤中の非溶剤の含有量は、得られ
る混合溶剤が均一である限りは特に制限されないが、通
常、5〜50重量%、好ましくは20〜45重量%であ
る。
製膜溶液における非溶剤は、上記の凝固過程において、
網状多孔質層及び/又は空洞の形成に寄与して、膜の透
水性を高めるのに効果があり、通常、混合溶剤中の非溶
剤の割合を高める程、得られる中空糸状半透膜の透水性
が高まる。反対に、製膜溶液に非溶剤を用いない場合は
、得られる膜の透水性は、本発明の膜の1/2乃至l/
10程度である。
製膜溶液中の芳香族ポリスルホンの濃度は、通常、5〜
35重量%、好ましくは10〜30ffi量%である。
35重量%を越えるときは、得られる半透膜の透水性が
実用的には小さすぎるからであり、一方、5重量%より
少ないときは、得られる膜が機械的強度に劣るようにな
るからである。
次に、二重前型ノズルの内管に流出させる凝固液として
は、一般的には水が用いられるが、前記したように、芳
香族ポリスルホンを熔解しないが、前記極性有機溶剤と
混和する溶剤であれば任意に用いることができ、例えば
、前記した非溶剤又はこれと水との混合溶剤であっても
よい。更に、芳香族ポリスルホンを単独では熔解する溶
剤であっても、他の溶剤と混合することにより、ポリス
ルボンを熔解しない範囲であれば、凝固液として用いる
ことができる。このように、製膜溶液が二重前型ノズル
から空気中に押出されてから水中に浸漬されるまでの凝
固時間は、製膜溶液の組成やノズルから押出される際の
製膜溶液の厚みにもよるが、通常、2秒以上、好ましく
は3〜10秒である。
第1図は、本発明の高湿度法による芳香族ポリスルホン
中空糸状半透膜の一実施例であって、内表面がより小さ
い孔径の微孔を有し、外表面がより大きい孔径の微孔を
有する膜の断面の電子顕微鏡写真(200倍)を示す。
第2図は内表面( 10000倍)を示し、第3図は外
表面( 5000倍)を示す電子顕微鏡写真である。
第4図は、本発明の低湿度法により得られる中空糸状膜
の一実施例であって、内表面がより小さい孔径の微孔を
有し、外表面がより大きい孔径の微孔を有する膜の断面
の電子顕微鏡写真(200倍)第5図及び第6図は上記
と同様にそれぞれ内表面( 10000倍)及び外表面
( 5000倍)を示す電子顕微鏡写真である。尚、低
湿度法によって得られる中空糸状膜の外表面は、通常、
実質的に孔径が50〜500人の範囲にある。
このように、本発明の膜によれば、膜の緻密な内外表面
における微孔孔径が異なるため、小さい孔径の微孔を有
する表面側に処理すべき液体を供給すれば、大きい孔径
の微孔を有する他方の表面は流体の通過抵抗を形成しな
いので、透水性の膜厚依存性が小さく、後述する実施例
にみるように、膜厚が200μmを越える膜においても
大きい透水性を有する。
尚、網状多孔質層及び指状構造層の有する細孔や空洞の
径の大きさは電子顕微鏡写真により評価されるが、緻密
層の微孔孔径はポリエチレングリコール、デキストラン
、種々の分子量を有するタンパク質等に対する除去率か
ら評価される。
一般に、中空糸状半透膜は、空洞を有しないときに機械
的強度及び耐圧密化性にすぐれるといわれているが、本
発明の中空糸状半透膜は上記したように、空洞を有しな
がら機械的強度及び耐圧密化性にすぐれている。これは
、前記網状多孔質層が比較的厚いことに基づくのであろ
う。同時に、本発明の中空糸状半透膜は、このような従
来にない構造を有するために、特に厚みが大きい場合に
も透水性にもすぐれている特徴を有する。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例I N−メチル−2−ピロリドン58重量部とジエチレング
リコール29重量部との混合溶剤に、式で表わされる繰
返し単位を有する芳香族ポリスルホン13重量部を溶解
して製膜溶液を得た。
相対湿度80%、温度24°Cの雰囲気において、二重
前型ノズルの外管から上記製膜溶液を押出すと共に、内
管から水を流出させて、5秒間上記雰囲気に保ち、その
内外両表面から凝固させ、次に、水中に浸漬、脱溶剤し
て、内径Q、 5 mm、外径0.9mlの中空糸状半
透膜を得た。
この半透膜は、純水透水速度25.In?/rrr・日
・気圧であり、分子量10万のデキストランに対する除
去率は75%であった。また、一端を封止した中空糸状
半透膜内に常温の水を圧入して、破裂強度を測定したと
ころ、18kg/c+aであった。
また、上で得た中空糸状半透膜の断面の電子顕微鏡写真
(200倍)を第1図に、内表面の電子顕微鏡写真(1
0000倍)を第2図に、外表面の電子顕微鏡写真(5
000倍)を第3図に示す。
実施例2〜4 実施例1と同じ混合溶剤にポリスルホンを溶解し、ポリ
スルホン濃度の異なる製膜溶液を得た。
これらを実施例1と同様の方法で同一寸法の中空糸状半
透膜を得た。これらの膜物性を表に示す。
実施例5 ジメチルボルムアミド63重量部とエチレングリコール
20重量部との混合溶剤に実施例1と同じポリスルボン
17重票部を熔解して製膜溶液を得た。この製膜溶液を
用いて、実施例1と同様にして同し寸法の中空糸状半透
膜を得た。この膜は、純水透水速度11.5rrr/r
J・日・気圧であり、分子量10万のデキストランに対
する除去率は83%であった。
実施例6 実施例1と同じ製膜溶液を用い、ノズルの径を変えた以
外は、実施例1と全く同じ方法によって中空糸状半透膜
を得た。これら膜の純水透水速度と膜厚との関係を第7
図に示す。
本発明の中空糸状半透膜は、透水性の膜厚依存性が小さ
く、200μmの厚みの膜も従来の膜に比べて著しく大
きい透水性を有する。
実施例7 実施例1において、芳香族ポリスルポンとしてで表わさ
れる繰返し単位を有するものを用いた以外は、実施例1
と同様にして同じ寸法の中空糸状半透膜を得た。この膜
は、純水透水速度30.0 ffl/イ・日・気圧、分
子量10万のデキストランに対する除去率は77%であ
って、破裂強度は18kg/−であった。
実施例8 実施例1において、紡糸雰囲気を相対湿度40%とする
と共に、この雰囲気下での凝固時間を2秒間とした以外
は、実施例1と全く同様にして中空糸状半透膜を得た。
この膜は、純水透水速度29.3nf/%・日・気圧で
あり、分子量10万のデキストランに対する除去率は7
4%であって、これらの膜性能は実施例1の膜と同じで
あったが、部分的に破壊強度が10kg/elJの箇所
が認められた。尚、この膜における破壊は、外表面側の
網状多孔質層と指状空洞構造層との間の部分的な眉間剥
離に基づくものであって、膜構造の不均一性によるもの
と考えられる。
比較例I N−メチル−2−ピロリドン87重量部に実施例1と同
じポリスルホン13重量部を溶解して製膜溶液を開裂し
た。実施例1と同様にして同じ寸法の中空糸状半透膜を
得た。この膜は、純水透水速度3. Orrr / r
rr・日・気圧、分子量1o万のデキストランに対する
除去率は70%であって、破裂強度は18 kg / 
ctlであって、透水性に著しく劣る。
実施例9 N−メチル−2−ピロリドン58重量部とジエチレング
リコール29重量部との混合溶剤に、実施例1と同じ芳
香族ポリスルボン13重量部を溶解して製1!it熔液
を得た。
相対湿度5%、温度24℃の雰囲気において、二重前型
ノズルの外管から上記製膜溶液を押出すと共に、内管か
ら水を流出させて、5秒間上記雰囲気に保ってその内表
面を凝固させ、次に、水中に浸漬して、外表面を凝固さ
せると共に脱溶剤して、内径0.5 mm、外径0.9
flの中空糸状半透膜を得た。
この半透膜は、純水透水速度18.0rrr/rrr・
日・気圧であり、分子量10万のデキストランに対する
除去率は78%であった。また、一端を封止した中空糸
状半透膜内に常温の水を圧入して、破裂強度を測定した
ところ、18kg/cJであった。
また、上で得た中空糸状半透膜の断面の電子顕微鏡写真
(200倍)を第4図に、内表面の電子顕微鏡写真(1
0000倍)を第5図に、外表面の電子顕微鏡写真(5
000倍)を第6図に示す。
実施例10〜12 実施例9と同じ混合溶剤にポリスルホンを溶解し、ポリ
スルホン濃度の異なる製膜溶液を得た。
これらを実施例9と同様の方法で同一寸法の中空糸状半
透膜を得た。これらの膜物性を表に示す。
実施例13 ジメチルホルムアミド63重量部とエチレングリコール
20重量部との混合溶剤に実施例1と同じポリスルボン
17重量部を溶解して製膜溶液をIMた。この製膜溶液
を用いて、実施例9と同様にして同し寸法の中空糸状半
透膜を得た。この膜は、純水透水速度14.!M/nf
・日・気圧であり、分子量10万のデキストランに対す
る除去率は83%であった。
実施例14 実施例10と同じ製膜溶液を用い、ノズルの径を変えた
以外は、実施例10と全く同じ方法によって中空糸状半
透膜を得た。これら膜の純水透水速度と膜厚との関係を
第8図に示す。
本発明の中空糸状半透膜は、透水性の膜厚依存性が小さ
く、200.17の厚みの膜も従来の膜に比べて著しく
大きい透水性を有する。
実施例15 実施例9において、芳香族ポリスルボンとして実施例7
と同じものを用いた以外は、実施例9と同様にして同じ
寸法の中空糸状半透膜を得た。この肱は、純水透水速度
32n?/%・日・気圧、分子量10万のデキストラン
に対する除去率は80%であって、破裂強度は18kg
/cJであった。
比較例2 N−メチル−2−ピロリドン87重量部に実施例9と同
じポリスルホン13重量部を熔解して製膜溶液を調製し
た。実施例9と同様にして同じ寸法の中空糸状半透膜を
得た。この膜は、純水透水速度3. Ord / n(
・日・気圧、分子量10万のデキストランに対する除去
率は70%であって、破裂強度は18 kg / ct
であって、透水性に著しく劣る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明による高湿変法実施例1で得
た中空糸状半透膜の構造を示す走査型電子顕微鏡写真を
示し、第1図は断面(200倍)、第2図は内表面(1
0000倍)、第3図は外表面(5000倍)であり、
第4図乃至第6図は本発明による低湿変法実施例9で得
た中空糸状半透膜の構造を示す走査型電子顕微鏡写真を
示し、第4図は断面(200倍)、第5図は内表面(1
0000倍)、第6図は外表面(5000倍)であり、
第7図及び第8図はそれぞれ高湿度法及び低湿度法で得
た中空糸状膜における膜厚と透水性との関係を示すグラ
フである。 第1図 一第2図 第31゛( 第4図 第5因 第6図 第7図 濃厚@へ) 第8図 療厚シm)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  芳香族ポリスルホンを熔解する極性有機溶剤
    と、この溶剤と混和するが、芳香族ポリスルホンを溶解
    しない溶剤との混合溶剤に芳香族ポリスルボンを熔解し
    て製膜溶液とし、二重前型ノズルの外管から押出して、
    一方の表面に凝固液を接触させ、他方の表面には空気を
    接触させた後、水中に浸漬して中空糸に成形すると共に
    、中空糸に残存する溶剤を脱溶剤し、凝固液に接触する
    側に孔径が実質的に10〜100人の範囲にある微孔を
    有する緻密な表面を形成し、空気に接触する側に上記微
    孔よりも大きい孔径の微孔を有する緻密な表面を形成す
    ることを特徴とする芳香族ポリスルボン中空糸状膜の製
    造方法。
  2. (2)空気が60%以上の相対湿度を有し、この空気に
    接触する側の表面が実質的に0.02〜2μmの範囲の
    孔径の微孔を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の芳香族ポリスルボン中空糸状膜の製造方法。
  3. (3)  空気が20%以下の相対湿度を有し、この空
    気に接触する側の表面が実質的に0.1μm未満の孔径
    の微孔を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の芳香族ポリスルホン中空糸状膜の製造方法。
JP10125483A 1983-06-07 1983-06-07 芳香族ポリスルホン中空糸状膜の製造方法 Pending JPS59228017A (ja)

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