JPS5922500B2 - 小麦粉改良剤 - Google Patents
小麦粉改良剤Info
- Publication number
- JPS5922500B2 JPS5922500B2 JP3893979A JP3893979A JPS5922500B2 JP S5922500 B2 JPS5922500 B2 JP S5922500B2 JP 3893979 A JP3893979 A JP 3893979A JP 3893979 A JP3893979 A JP 3893979A JP S5922500 B2 JPS5922500 B2 JP S5922500B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheat flour
- lipase
- agent
- flour
- bread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は小麦粉改良剤に関する。
糊化粘度の低い小麦粉を例えば製パンに使用すると吸水
3Q3低く、べたつきがあってパンの膨張も低いという
欠点がある。
3Q3低く、べたつきがあってパンの膨張も低いという
欠点がある。
このような糊化粘度の低い少麦粉の性質を改良するもの
は見出されておらず、しいていえば臭素酸カリウムに若
干効果03ある程度である。
は見出されておらず、しいていえば臭素酸カリウムに若
干効果03ある程度である。
臭素酸カリウムは正常な小麦粉の製パン改良剤としては
すぐれた効果を持っており、食品添加物として安全性も
確かめられているものであるが、一部消費者の間にいわ
ゆる添加物ぎらいの傾向f)3あり、より安全性の高い
小麦粉改良剤が要望されてきている。
すぐれた効果を持っており、食品添加物として安全性も
確かめられているものであるが、一部消費者の間にいわ
ゆる添加物ぎらいの傾向f)3あり、より安全性の高い
小麦粉改良剤が要望されてきている。
本発明者らは小麦粉成分および小麦粉の酵素系につき鋭
意研究した結果、雨害や霜害等によって酵素活性が高ま
り、その結果糊化粘度の低下した小麦粉にリパーゼ剤を
添加すればその粘度を著しく上昇ゼしめ得ることを見出
した。
意研究した結果、雨害や霜害等によって酵素活性が高ま
り、その結果糊化粘度の低下した小麦粉にリパーゼ剤を
添加すればその粘度を著しく上昇ゼしめ得ることを見出
した。
例えば、雨害によって糊化粘度がアミロダラム値で35
0ブラベンダーユニツト(以下B、U、と略記する)と
なった強力小麦の粉に1kg当り10000単位相当の
リパーゼ剤を加えることにより550 B、U、迄上昇
でき、また糊化粘度が発芽などの被害によって170B
、U、に低下した薄刃小麦の粉に1kg当り1oooo
単位相当のリパーゼ剤を加えて365B、U、迄粘度を
上昇セしめ得ることf)3できた。
0ブラベンダーユニツト(以下B、U、と略記する)と
なった強力小麦の粉に1kg当り10000単位相当の
リパーゼ剤を加えることにより550 B、U、迄上昇
でき、また糊化粘度が発芽などの被害によって170B
、U、に低下した薄刃小麦の粉に1kg当り1oooo
単位相当のリパーゼ剤を加えて365B、U、迄粘度を
上昇セしめ得ることf)3できた。
このリパーゼ剤による糊化粘度上昇効果はでん粉単独の
系では発揮されず、グルテンおよび酵素が加わった系に
おいて発揮される。
系では発揮されず、グルテンおよび酵素が加わった系に
おいて発揮される。
また脂肪のリパーゼ剤による分解物を添加しただけでは
効果が認められないことから、リパーゼ剤自体05グル
テン、或いはグルテンと結合している脂質に働き。
効果が認められないことから、リパーゼ剤自体05グル
テン、或いはグルテンと結合している脂質に働き。
改質作用を行うか、或いは酵素系を制御する作用を有す
るのではないかと推察される。
るのではないかと推察される。
しかじなυ≦ら、このようにリパーゼ剤は小麦粉の糊化
粘度の改良効果を有するQ5、このリパーゼ剤を糊化粘
度の低い小麦粉に配合し、たとえばパンを製造しても生
地伸展性、べたつきを改善するが、生地の形成性、機械
耐性、およびガス保持力あるいは窯伸び等の面で光分な
製パン性改良効果が得られないものであった。
粘度の改良効果を有するQ5、このリパーゼ剤を糊化粘
度の低い小麦粉に配合し、たとえばパンを製造しても生
地伸展性、べたつきを改善するが、生地の形成性、機械
耐性、およびガス保持力あるいは窯伸び等の面で光分な
製パン性改良効果が得られないものであった。
しかるに本発明者らは更に研究を重ねた結果。
このリパーゼ剤に更にL−アスコルビン酸およびL−シ
スティンと組合せて糊化粘度の低い小麦粉に使用すれば
小麦粉の製パン性を著しく改良し得ること、j6よびこ
れらの3成分の中でどれが欠けても光分な効果は得られ
ないことを見出すと共に。
スティンと組合せて糊化粘度の低い小麦粉に使用すれば
小麦粉の製パン性を著しく改良し得ること、j6よびこ
れらの3成分の中でどれが欠けても光分な効果は得られ
ないことを見出すと共に。
正常な小麦粉に使用すればその品質を更に改良し得るこ
とを見出した。
とを見出した。
すなわち9本発明はリパーゼ剤と、L−アスコルビン酸
またはそのナトリウム塩と、システィンまたはその塩酸
塩きを配合してなる小麦粉改良剤である。
またはそのナトリウム塩と、システィンまたはその塩酸
塩きを配合してなる小麦粉改良剤である。
本発明に2いて小麦粉改良剤の成分たるリパーゼ剤とし
ては1例えばカンジダ・シリンドアセラ。
ては1例えばカンジダ・シリンドアセラ。
リゾープス・デレマー等の微生物の生産するリパーゼ、
ステアプシン等の動物由来のリパーゼ、ウィートジャー
ム等の植物由来のリパーゼ等をあげることO5できる。
ステアプシン等の動物由来のリパーゼ、ウィートジャー
ム等の植物由来のリパーゼ等をあげることO5できる。
これらのリパーゼ剤は、アルカリ域で活性を示すものと
、酸性域で活性を示すものとがあるbS0本発明におい
てはいずれの域で活性を示すものであってもよい。
、酸性域で活性を示すものとがあるbS0本発明におい
てはいずれの域で活性を示すものであってもよい。
またもう一つの成分たるL−アスコルビン1にしては、
遊離酸であっても、またナトリウム塩であってもよい。
遊離酸であっても、またナトリウム塩であってもよい。
またこれらのL−アスコルビン酸もしくはそのナトリウ
ム塩は、例えば牛脂硬化油。
ム塩は、例えば牛脂硬化油。
大豆硬化油、パーム硬化油の如き動植物硬化油でコーテ
ィングされたものであってもよい。
ィングされたものであってもよい。
コーティングナスコルビン酸は、例えば上記の動植物硬
化油を約50℃付近に加熱して熔融しておき、この熔融
物にL−アスコルビン酸の粉末を分散せしめ、この分散
液を30℃以下の室内で噴霧冷却することにより用いた
L−アスコルビン酸の粉末よりや3粒径の大きい粉末と
して得ることができる。
化油を約50℃付近に加熱して熔融しておき、この熔融
物にL−アスコルビン酸の粉末を分散せしめ、この分散
液を30℃以下の室内で噴霧冷却することにより用いた
L−アスコルビン酸の粉末よりや3粒径の大きい粉末と
して得ることができる。
また更に、他のもう一つの成分たるシスティンとしては
、遊離塩基であっても、また塩酸塩であってもよい。
、遊離塩基であっても、また塩酸塩であってもよい。
これらのシスティンまたはその塩酸塩は光学活性体であ
っても、また光学的に不活性なラセミ体であっても好適
に用いることができる。
っても、また光学的に不活性なラセミ体であっても好適
に用いることができる。
本発明の小麦粉改良剤におけるリパーゼ剤、L−アスコ
ルビン酸またはそのナトリウム塩並びにシスティンまた
はその塩酸塩の配合割合は、システィンまたはその塩酸
塩約1乃至10部に対し。
ルビン酸またはそのナトリウム塩並びにシスティンまた
はその塩酸塩の配合割合は、システィンまたはその塩酸
塩約1乃至10部に対し。
L−アスコルビン酸またはそのナトリウム塩を約2乃至
40部配合し、更にリパーゼ剤をその力価が約5000
単位のもの2乃至400部となるように配合するのが適
当である。
40部配合し、更にリパーゼ剤をその力価が約5000
単位のもの2乃至400部となるように配合するのが適
当である。
上記リパーゼ剤、システィンまたはその塩酸塩並びにL
−アスコルビン酸またはそのナトリウム塩を配合するに
当たって、直接それらを混合、配合してもよい0ξ一般
には1例えば小麦粉、殿粉。
−アスコルビン酸またはそのナトリウム塩を配合するに
当たって、直接それらを混合、配合してもよい0ξ一般
には1例えば小麦粉、殿粉。
乳糖、卵白、カゼイン等の賦形剤と共に混合すれば酵素
を安定化せしめ、更にシスティンの酸化を防止すること
ができるので好ましい。
を安定化せしめ、更にシスティンの酸化を防止すること
ができるので好ましい。
上記の如くして得られた本発明の改良剤は概ね次のよう
に使用すればよい。
に使用すればよい。
すなわち、上記改良剤を小麦粉に添加混合し。
当該小麦粉1kgに対しリパーゼ剤の力価05約50〜
10000単位、L−アスコルビン酸またはそのすトリ
ウム塩が約10〜200ppm、システィンまたはその
塩酸塩が約5〜50ppm、:!:なるようにすればよ
く、またさらに1本改良剤を粉末のまま、あるいは水に
分散したのち小麦粉に混合すればよく、かくすることに
より品質のすぐれたパン類を製することができる。
10000単位、L−アスコルビン酸またはそのすトリ
ウム塩が約10〜200ppm、システィンまたはその
塩酸塩が約5〜50ppm、:!:なるようにすればよ
く、またさらに1本改良剤を粉末のまま、あるいは水に
分散したのち小麦粉に混合すればよく、かくすることに
より品質のすぐれたパン類を製することができる。
以下1本発明を実験例によって更に具体的に説明する。
なお、本発明におけるリパーゼの力価測定は以下の通り
行なった。
行なった。
基質(局方オリーブ油)2gにM/20酢酸緩衝液(p
H5,6) 9 mllとM/10塩化カルシウム1
mllをカロえ供試リパーゼ剤の酵素液(およそ20単
位/mlJになるよう調整する。
H5,6) 9 mllとM/10塩化カルシウム1
mllをカロえ供試リパーゼ剤の酵素液(およそ20単
位/mlJになるよう調整する。
)1m#を加え、かく拌(600r、 p、m、)
Lながら30℃で30分間反応させる。
Lながら30℃で30分間反応させる。
次に40m1Jのエタノールを加え、酵素反応を停止さ
せ、pH9,0になる迄N/20水酸化すl〜リウム液
で滴定する。
せ、pH9,0になる迄N/20水酸化すl〜リウム液
で滴定する。
対照として上記基質溶液に40m1Jのエタノールを先
に加え、次にITrLlの供試酵素液を加えて同様に滴
定する。
に加え、次にITrLlの供試酵素液を加えて同様に滴
定する。
力価は上記の反応条件で遊離する脂肪酸を中和するに要
するN/20水酸化ナトリウム液1mAの量をもって5
単位とし、酵素液の希釈倍数を垂して力価(単位/、?
)を表わす。
するN/20水酸化ナトリウム液1mAの量をもって5
単位とし、酵素液の希釈倍数を垂して力価(単位/、?
)を表わす。
実験例 1
(1)通常の小麦粉に小麦粉改良剤としてを用いて下記
の条件で食パンを製し、効果を比較判定した。
の条件で食パンを製し、効果を比較判定した。
(2)パン製造条件
パン製造は70%中種法で行なった。
原料の配合比率を第1表に示す。
(註−1)イーストフードの組成は次
の通りである。
第二リン酸カルシウム=3%、硫酸カ
ルシウム=9%、炭酸カルシウム:
16.5%、小麦粉71.5%
(註−2)小麦粉改良剤の組成は各実
験例中に示す。
(3)製パン工程とその条件
(4)結果
製パン工程における生地形成の・ら、焼上げ、老化に至
る各項目について比較判定した。
る各項目について比較判定した。
その結果を第2表に示す。
但し、表中A、B、・・・・・・Fは下記を示す。
B;臭素酸カリウム 15ppmC;L
−アスコルビン酸 25ppmD;L−アスコ
ルビン酸 25ppmL−システィン
15ppmE;リパーゼ剤 2
0ppm実験例 2 通常の小麦粉に小麦粉改良剤とじて を用い、実験例1と同様にして製パンし、効果を比較判
定した。
−アスコルビン酸 25ppmD;L−アスコ
ルビン酸 25ppmL−システィン
15ppmE;リパーゼ剤 2
0ppm実験例 2 通常の小麦粉に小麦粉改良剤とじて を用い、実験例1と同様にして製パンし、効果を比較判
定した。
結果を第3表に示す。実験例 3
小麦粉改良剤とじて
を用い、実験例Iと同様にして製パンし、効果を比較し
た。
た。
結果を第4表に示す。実験例 4
雨害をうけた小麦より製粉して得たアミログラム値35
0 B、 U、の小麦粉に小麦粉改良剤とじてを用い、
又、実験例1において用いたイーストフードに代えて をイーストフードとして用い、実験例1と同様にして製
パンし、効果を比較した。
0 B、 U、の小麦粉に小麦粉改良剤とじてを用い、
又、実験例1において用いたイーストフードに代えて をイーストフードとして用い、実験例1と同様にして製
パンし、効果を比較した。
結果を第5表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 リパーゼ剤と、L−アスコルビン酸またはそのナト
リウム塩と、システィンまたはその塩酸塩とを配合して
なる小麦粉改良剤。 2 システィンまたはその塩酸塩約1乃至10部に対し
、L−アスコルビン酸またはそのナトリウム塩を約2乃
至40部配合し、更にリパーゼ剤をその力価が約500
0単位のもの2〜400部となるよう配合してなる特許
請求の範囲第1項記載の改良剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3893979A JPS5922500B2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 小麦粉改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3893979A JPS5922500B2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 小麦粉改良剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55131340A JPS55131340A (en) | 1980-10-13 |
JPS5922500B2 true JPS5922500B2 (ja) | 1984-05-26 |
Family
ID=12539187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3893979A Expired JPS5922500B2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 小麦粉改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5922500B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992019113A1 (en) * | 1991-05-01 | 1992-11-12 | Ogilvie Mills Ltd. | Process for manufacturing vital wheat gluten with substantially no objectionable flavor or aroma |
DK104592D0 (da) * | 1992-08-21 | 1992-08-21 | Novo Nordisk As | Fremgangsmaade |
-
1979
- 1979-03-30 JP JP3893979A patent/JPS5922500B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55131340A (en) | 1980-10-13 |
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