JPS5922356B2 - 差込形端子コネクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気装置、開閉器、結合部等における端子部
分例えば平坦プラグ舌片を電気導体へ接続するための端
子コネクタに関するものである。

ドイツ特許明細書ＤＴ−ＰＳ１、２４６、０７９から、
第１図に示すように端子部分６１の外を平行に走行する
基部脚６２と、基部脚に対して導体を押す差込方向に斜
めを向いた締付脚６３とを有するわん曲状の弾性締付部
６０を所持するこの種の端子コナクタが周知である。両
脚部を結合するを部は端子導体６５が貫通する開口６６
を有する。この端子コネクタは電気装置に向けられたも
ので、２分割の容器６７（端子用切欠６８を含む容器部
分６７′及びカバー６７Ｉ）に囲まれ、その切欠６８に
導体の差込方向と垂直に解離工具６９が差込まれ得るよ
うになつている。これにより、第１図で２点鎖線で示す
ように約６０れの非常に鋭い角度で導体を押し、これが
抜けるのを阻止する締付脚６３を押戻していた。したが
つて、カバー６７′５）側から触れることのできない場
合での使用は不可能であつた。また周知の締付部６０は
、端子部分６１が孔ＴＯを通つて締付部６０を貫通する
ことにより保持され、締付部６０は平坦プラグ舌片への
単なる差込みによるのでなく、２部分の容器を必要とし
、したがつて電気装置の容器に組込まれている固定の端
子部分としてのみ使用可能である。

本発明の課題は、端子部分例えば平坦プラグ舌片に簡単
に取付けられて自動的にそこへ保持でき、特別なプラグ
類を持たない端子導体を単なる挿入による接続並びに工
具無しの簡単な解離を可能にする端子コネクタを提供す
ることである。

このために、本発明は締付脚が平坦な（小さな）角度で
導体に当るよう形成し、解離工具を利用することなく導
体を引抜き得るようにする。

良好な保持作用にも拘わらず、引抜く際に導体を往復回
転せしめて容易に引抜くことができる。

さらに標準化された平坦プラグコネクタ（例えば第２図
に示すようなドイツのＤＩＮ規格第４６２４７号による
アンプ（ＡＭＰ）コネクタ）も周知である。これらは弾
性プラグ舌片即ち中央孔を有する平坦で先方が斜めにな
つた金属細片を所持する。導体にろう付け又は溶接され
た締付部は、差込まれた平坦プラグ舌片を側方から囲む
断面がＣ一形状の締付ばねを所持する。しかもたとえ平
坦プラグ舌片が非常に良好に構造部分に載置されえ、し
ばしば同時に機能部分の終端例えば開閉接触ばねを形成
するにしても、Ｃ一形状締付ばねを平坦プラグ舌片上に
差込むのは難しくそして大きな構造長を要する。本発明
によるコネクタによれば、標準化された有利な平坦プラ
グ舌片をそのままにして、そこへ保持装置により平坦差
込舌片に固定され、かつ導体用の少くとも１つの差込一
締付装置を有するわん曲の弾性の締付部分を差込むこと
が可能になる。

差込結合部は端子導体として単体線及びリツツもしくは
より線の直接の接続を可能にする。締付部は端子部分（
例えば平坦プラグ舌片）及び導体から特別に製作されて
いる弾性材料から成る簡単な構成部分である。平坦プラ
グ舌片の利点、とりわけ標準化及び従来装置における広
い範囲の用途は保持される。これに対して締付部は最早
特別の工作過程により導体に締付ける必要がなくなる。
次に本発明の実施例を図により説明する。第３〜６図に
端子コネクタ１１を示し、これにより平坦プラグ舌片２
５が導体２９（単線）及び多芯ケーブル端４２を有する
導体２９′（リツツ線）に結合している。

平坦プラグ舌片２５を担持するこの場合部分的にだけ示
す構造部分１３は、電気装置、開閉器、制御器、結合棒
等で良い。平坦差込舌片２５は通常の構造（アンプ−プ
ラグコネクタ）によるものであり、自由端が全面的にテ
ーパ状になり、その中心に孔３６を有する縦に伸びた平
坦材料の細片から成る。

平坦プラグ舌片２５上には、弾性一平坦材料より成り、
かつ基部脚１５を有する締付部１４が摺動し、その脚は
平坦プラグ舌片の平坦側に当りそして平坦プラグ舌片の
縦の狭い側を大きく曲げられた２つの突出部２１でそれ
ぞれ抱くように成り、したがつて平坦プラグ舌片は対応
の平坦な溝で案，内される。

基部脚１５及び突出部２１間の曲げ半径が基部脚１５で
の平坦プラグ舌片の全面的な当接を妨害しないように、
基部脚及び突出部間にそれぞれ後方に向つた溝状曲部３
９が設けられている。基部脚１５へ押型された突起３７
は平坦プラグ舌片２５の孔３６へ係合しそして保持装置
として締付部１４を平坦プラグ舌片で固定する。基部脚
１５には後方に向いた曲部４０と共に弾性の背部１６が
接続し、これはほぼ半円状に平坦プラグ舌片のテーパ状
自由端４３を抱き込みそして平坦プラグ舌片２５へ斜め
に向いた締付脚１７へ結合する。締付脚の終端２０は、
平坦プラグ舌片とほぼ同じ長さを有する基部脚１５の自
由端までは完全に達しない。第４〜６図から明らかな如
く、を部１６及び締付脚１７は、ほぼ全背部に渡つて基
部脚まで達した切断部３５により２つの部分３３，３４
に分割されている。

したがつて両部分３３，３４の独立の弾性が確保される
。背部の領域で両部分３３，３４のそれぞれは、貫通す
る導体２９が平坦プラグ舌片２５に当るように配置され
た開口２４を有する。締付脚１７の部分３３，３４は、
締付部分の縦方向に走行する案内溝２８が生れるように
終端部２０においてアーチ状に形成されており、挿入さ
れた導体２９の回りを部分的に囲みこれを案内する。

アーチの深さは締付脚の自由端２０に向つて増加する。
締付脚の側部は強い（圧縮力を伴つて）平坦プラグ舌片
２５（第４図）へ載つており、このことは突出部２１の
２分割のために可能となる。案内溝２８は導体を中心化
する案内空隙を形成する。平坦な弾性材特に弾性鋼から
ｌ部材的に打抜かれ、かつ曲げられたわん曲状締付部１
４は、締付脚１ｒ用に非常に大きな弾性長を確実にもた
らす。

この弾性長はほとんど基部脚１５まで背１６を囲みそし
て最短の全構造長で可能となる。これにより導体２９は
締付脚の大きな弾性力にも拘わらず僅かな押力で差込ま
れる。締付脚１７及び背部１６は次の条件が保持される
ように決定される。

締付脚１７及び基部脚間の角度（締付部力坪坦プラグ舌
片に載つていないとき）は５０部以下特に約３５゜であ
る。締付脚及び平坦プラグ舌片間の角度ａｌ（第４図）
は４５以下特に３０舌以下である。本質的には、締付部
が規定されている導体の表面及び締付脚間の角度Ａ２に
なる。これは４０表以下特に１０間及び２５にの間であ
るべきである。この角度により、導体２９の表面への鋭
い角状の終端２０の係合による良好な保持作用にも拘わ
らず特別の解離装置も無くそして工具なしで導体の解離
が可能になる。導体２９，２９′を摺動方向（矢印５０
）と反対方向に引張つて僅かの（例えば３０印にわたつ
て）往復回転せしめることだけが必要である。回転の際
に締付部における導体の公差の範囲（たとえ僅かであつ
ても）で平坦プラグ舌片上で導体が揺れそして自然の振
動運動をする結果、鋭角の終端２０は導体上でその自由
端にくるまでヂグザグ線を画く。所与の比較的平坦な角
度Ａ２は、締付部分の逆刺作用が強くなり過ぎないこと
を考慮したものである。基部脚１５の自由端の傾斜５１
及び終端２０におけるそれぞれ斜めに締付脚１７から突
出したラグ５２は、締付部１４の平坦プラグ舌片への摺
動を容易にする。

ラグ５２は案内溝２８の外側で切断部３５へ接して配置
されている。第４図からリブ５２は締付脚１７までの経
過部に何らの鋭い角も曲部も存在しないと云う利点を与
えることが明らかである。

このことは、導体用の保持作用を減少せしめること無く
弾性の平坦プラグ舌片２５への締付部１４の摺動を容易
にする。第７図に示す変形は、形状及び機能において次
の変更以外は第３〜６図と一致する締付部１４ａを用い
、したがつてさらには詳しく説明しない。アンプ一平坦
プラグ舌片の代りに他の薄い細片状端子部２５ａを使用
するので背部１６ａにおける開口２４ａは端子部２５ａ
が貫通するように形成される。他の曲部５３は端子部に
おける締付部を固定する。それ故基部脚における突起が
無くなる。端子コネクタ１１ａは容器の絶縁部１３ａの
切欠へ置かれ完全にカバーされそして絶縁される。差込
開口５５を通して導体２９ａ（多芯ケーブル端で取囲ま
れたリツツ線）が差込まれる。２つの導体を接続するた
めの図示の締付部の外に、単に１つ又は多様の接続を可
能にするのも製作可能である。

本発明による差込コネクタは多芯ケーブル端の無い錫め
つきされたリツツ線にも適する。以上、本発明によれば
導線に端子金具を用いること無くプラグ舌片と直接接触
させ得るために接触不良を生じ難く、したがつて強い締
付け力も不要になる。

これに加えて、導体と締付脚が小さい角度になるために
導体差込みが容易になり、引抜きに際しても工具無しで
特に往復回転により容易に行われる。締付脚は適合した
形状の容器を必要とせずにプラグ舌片に保持され、しか
も導体が差込まれていなくても紛失の恐れが無い。全体
としは従来のアンプコネクタの斜視図、第３図は、導体
の差込まれた本発明による端子コネクタの縦断図（第５
図の線１−１）、第４図は導体が差込まれていない場合
の第５図の線−による縦断図、第５図は第３図における
矢印Ｉ方向から見た平面図、第６図は第５図における線
−による断面図及び第７図は変形の縦断図である。１１
：端子コネクタ、２５：平坦プラグ舌片、２９，２９′
，２９ａ：導体、１３：構造部分、１４：締付部、１５
：基部脚、１６：背部、１７：締付脚。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 端子部分の外側を平行に走行する基部脚と、基部脚
   に抗して導体を押す差込方向に斜めになつた少くとも１
   つの締付脚を有し、両脚を結合する脊が導体を差込む開
   口を有するように成つた、差込みにより電気端子部分と
   少くとも１つの導体を結合する端子コネクタにおいて、
   構造部分１３に載置されて端子部分を形成する平坦プラ
   グ舌片２５に、わん曲の弾性締付部１４が差込可能であ
   り、この部分１４は保持装置３６、３７により前記舌片
   ２５に固定され、かつ導体２９、２９′、２９ａにこの
   導体が解離工具の使用無しに差込方向と反対に引抜き得
   るように小さな角度ａ２で当るように形成された締付脚
   １７を有していることを特徴とする前記端子コネクタ。 ２ 標準化された端子導体２９、２９′、２９ａの表面
   及びそこへ押圧された締付脚１７間の角度ａ２は４０°
   以下特に１０°〜２５°であることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の端子コネクタ。 ３ 締付脚１７及び導体２９、２９′、２９ａ間の角度
   ａ１はこの端子導体を案内する前は４５°以下、特に３
   ０°以下であることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載の端子コネクタ。 ４ 保持装置が、基部脚１５に設けられ、かつ締付脚１
   ７を向いた突起３７により形成され、突起３７は平坦プ
   ラグ舌片２５の孔３６へ嵌入することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の端子コネクタ。 ５ 基部脚１５の縦側に、締付脚１７へ向かい、かつ平
   坦プラグ舌片２５を側方に案内する突出部２１が存在す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の端子コ
   ネクタ。 ６ 締付脚１７が、平行で互に大きく独立になり、かつ
   それぞれ導体２９、２９′の締付を行う少くとも２つの
   弾性の部分３３、３４に分割されることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項ないし第５項のいずれかに記載の端
   子コネクタ。 ７ 締付脚１７もしくはその分割された部分３３、３４
   が導体２９、２９′用の案内溝２８を有することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項ないし第６項のいずれかに
   記載の端子コネクタ。 ８ 締付脚１７の終端２０に、差込方向５０に斜めに基
   部脚１５から離れる方向に向かうラグ５２が設けられて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第７
   項のいずれかに記載の端子コネクタ。 ９ ラグ５２が案内溝２８の外で終端２０に設けられて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第８項記載の端子
   コネクタ。