JPS5922234Y2 - 取付サツシの下枠取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、立上りを低くして、意匠的にスマートにする
と共に、有効開口面積を大きくシ、且つ、掃き出しが可
能なようにした、古い窓枠に新しい窓枠を取付ける所謂
取替サツシの下枠取付構造に関するものである。

取替サツシにおける下枠の取付けは、第１図に示すよう
に、通常、既存下枠Ａに段Ｂを設けた取付金具Ｃの前後
端を取付ビスＤ、Ｄで固定し、この取付金具Ｃ上に新下
枠Ｅを取付ビスＦによって固定して、新下枠Ｅの室内側
にある立上り壁Ｇと開口部仕上面Ｈとの間に膜板■を設
けて仕上げるものであるが、このようにしたものでは、
新下枠Ｅの立上り壁Ｇの上端と開口部仕上面Ｈとの間に
相当の段差ができて、意匠的に好ましくないばかりか、
有効開口面積が小さくなり、また掃き出しができない等
の欠点を有している。

本考案は斜上の欠点を除去するためなされたもので、以
下、実施例である図面により詳述すると、第２図におい
て、前傾斜する既存下枠１上に、前端と後端に垂下片２
と起立片３を有する取付金具４の下面を添設し、該取付
金具４と既存下枠１とをノベット５等により固定すると
共に、取付金具４上に、前端に水切皿片６を有し、後端
の立上り壁７を低くした新下枠８を、立上り壁７の上端
が取付金具４の起立片３上よりやや突出するようにし支
持して、新下枠８前後端の垂下片９と立上り壁７を、ビ
ス１０．１１を介して、取付金具４前後端の垂下片２と
起立片３に固定し、且つ、新下枠８後端の立上り壁７上
端と開口部仕上上面１２との間に、例えば第２図示の如
き前方に上向傾斜面１３を有する膜板４の前端部１７と
後端部１８とを当着するものであるが、該膜板１４は前
記既存下枠１後端の水平片１５に直接固着され、而かも
膜板１４の前端部１７は立上り壁７の上端部１９を覆う
と共に膜板１４の後端部１８は緩斜面をなして開口仕上
面１２に直接に当接するものである。

１６は膜板１４の固着のためのビスである。

本考案は上述のような構成であって、新下枠８後端の立
上り壁７上端と開口部仕上面１２との間に当着される膜
板１４は前記既存下枠１後端の水平片１５に直接固着さ
れ、而かも膜板１４の前端部１７は立上り壁７の上端部
１９を覆うと共に膜板１４の後端部１８は緩斜面をなし
て開口仕切面１２に直接に当接するものである構成に依
って、有効開口面積も大きくなると共に、掃き出しも容
易となる等の利点を有する。

また、第３図に示すように、新下枠８の立上り壁７上端
が既存下枠１の水平片１５面とほぼ同じ高さにある場合
には、膜板１４は平板状のものとすることは云うまでも
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の取替サツシの下枠取付状況を示す縦断側
面図、第２図は第一実施例を示す縦断側面図、第３図は
第２実施例を示す縦断側面図、である。 １は既存下枠、２は垂下片、３は起立片、４は取付金具
、５はリベット、６は水切皿片、７は立上り壁、８は新
下枠、９は垂下片、１０はビス、１１はビス、１２は開
口部仕上面、１３は上向傾斜面、１４は膜板、１５は水
平片。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）前傾斜する既存下枠１上に、前端と後端に夫々垂
   下片２と起立片３を有する取付金具４の下面を添設し、
   該取付金具４と既存下枠１とを適宜固定すると共に、取
   付金具４上に、後端の立上り壁７を低くした新下枠８を
   支持して、新下枠８前後端の垂下片９と立上り壁７を、
   取付金具４前後端の垂下片２と起立片３に適宜固定し、
   且つ、新下枠８後端の立上り壁７上端と開口部上面１２
   との間に、膜板１４の前端部１７と後端部１８とを当着
   した取替サツシの下枠取付に於て、 前記膜板１４は前記既存下枠１後端の水平片１５に直接
   固着され、而かも膜板１４の前端部１７は立上り壁７の
   上端部１９を覆うと共に膜板１４の後端部１８は緩斜面
   をなして開口仕上面１２に直接当着するものであること
   を特徴とする取替サツシの下枠取付構造。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項に記載の取替サツ
   シの下枠取付装置において、前記膜板１４が前方に上向
   傾斜面１３を有する形状の膜板であることを特徴とする
   取替サツシの下枠取付装置。
3. （３）実用新案登録請求の範囲第１項記載に記載の取替
   サツシの下枠取付装置において、前記膜板１４が水平板
   状の膜板であることを特徴とする取替サツシの下枠取付
   装置。