JPS5922157Y2 - 制電性ロ−プ - Google Patents
制電性ロ−プInfo
- Publication number
- JPS5922157Y2 JPS5922157Y2 JP17350379U JP17350379U JPS5922157Y2 JP S5922157 Y2 JPS5922157 Y2 JP S5922157Y2 JP 17350379 U JP17350379 U JP 17350379U JP 17350379 U JP17350379 U JP 17350379U JP S5922157 Y2 JPS5922157 Y2 JP S5922157Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- fibers
- organic polymer
- conductive
- strand structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
従来、船舶のホーサー曳綱、陸上用などに使用されてい
るロープは近年非導電性である合成繊維か゛多く使用さ
れるようになってきた。
るロープは近年非導電性である合成繊維か゛多く使用さ
れるようになってきた。
従来ロープの設計の基本的考え方は高強力化、取り扱い
作業性の改善などに主眼がおかれ、訓電性に関しては無
視されてきた傾向がある。
作業性の改善などに主眼がおかれ、訓電性に関しては無
視されてきた傾向がある。
近年、ロープ状物の用途も多岐にわたり静電気による事
故発生も懸念されることから制電性を有するロープに関
心がもたれてきている。
故発生も懸念されることから制電性を有するロープに関
心がもたれてきている。
本考案は従来のロープの強力特性、取り扱い作業性を損
わずに、使用時の摩擦帯電圧が少なく汚れ難いロープを
提供することにある。
わずに、使用時の摩擦帯電圧が少なく汚れ難いロープを
提供することにある。
本考案はこれらの目的を遠戚せんとするため鋭意研究の
結果得られたものであり次の構成を有する。
結果得られたものであり次の構成を有する。
すなわち芯部断面積A、被覆部断面積Bとの比A/Bが
0 、05 < A/B < 0 、2であり、かつ該
被覆部中に電気比抵抗10−105Ω、・cmの導電性
有機重合体繊維が0.05〜10重量%混入されたスト
ランド構造体で構成された訓電性ロープである。
0 、05 < A/B < 0 、2であり、かつ該
被覆部中に電気比抵抗10−105Ω、・cmの導電性
有機重合体繊維が0.05〜10重量%混入されたスト
ランド構造体で構成された訓電性ロープである。
次に図面に基づき本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案の訓電性ロープおよび該ロープを構成す
るストランド構造体の断面拡大図である。
るストランド構造体の断面拡大図である。
第1図に示すように制電性ロープ1は複数本のストラン
ド構造体2で構成され、該ストランド構造体の被覆部3
は導電性有機重合体繊維4と非導電性繊維5により構成
される。
ド構造体2で構成され、該ストランド構造体の被覆部3
は導電性有機重合体繊維4と非導電性繊維5により構成
される。
さらに該ストランド構造体2の芯部6は通常の非導電性
繊維たとえば、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなど
の熱可塑性合成繊維が用いられる。
繊維たとえば、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなど
の熱可塑性合成繊維が用いられる。
素材をとくに限定するものではないがロープの強力特性
、耐摩耗性などからポリアミド、ポリエステルが好まし
い。
、耐摩耗性などからポリアミド、ポリエステルが好まし
い。
また芯部断面積Aと被覆部断面積Bとの比A/Bはスト
ランド構造体すなわちロープの強力特性の点から0.0
5 < A/B < 0.20、望ましくは0゜05<
A/B<0.1とすることが好ましい。
ランド構造体すなわちロープの強力特性の点から0.0
5 < A/B < 0.20、望ましくは0゜05<
A/B<0.1とすることが好ましい。
ここでストランド構造体についてさらに詳しく説明する
。
。
ここでいうストランド構造体とはロープを形成する前の
段階の構造体を意味する。
段階の構造体を意味する。
ストランドの直径はロープの形成方法すなわち、3つ撚
ロープ、クロスロープなどによって異なるが通常10〜
50 mmの直径を有する。
ロープ、クロスロープなどによって異なるが通常10〜
50 mmの直径を有する。
被覆部およびその製法についてさらに詳しく説明干ると
被覆部はストランド構造体の外周を被覆する部分であっ
て、導電性有機重合体繊維と非導電性繊維により構成さ
れている。
被覆部はストランド構造体の外周を被覆する部分であっ
て、導電性有機重合体繊維と非導電性繊維により構成さ
れている。
その製法はネン糸機により作製する方法、すなわちネン
糸する際に芯部に用いる繊維と被覆部に用いる繊維の送
り速度を変更し、その送り速度の差によって外層に配列
させる方法、あるいはメリヤス被覆により被覆部を形成
する方法、あるいは芯部の表面に接着、融着などによっ
て被覆部を形成する方法などがある。
糸する際に芯部に用いる繊維と被覆部に用いる繊維の送
り速度を変更し、その送り速度の差によって外層に配列
させる方法、あるいはメリヤス被覆により被覆部を形成
する方法、あるいは芯部の表面に接着、融着などによっ
て被覆部を形成する方法などがある。
さらに被覆部の外層あるいはロープとしたあとでロープ
の外層に樹脂加工処理することによりロープの耐摩耗特
性を向上させることもできる。
の外層に樹脂加工処理することによりロープの耐摩耗特
性を向上させることもできる。
本考案に用いられる導電性有機重合体繊維としてはその
電気比抵抗が10Ω・cm〜105Ω・crn、好まし
くは102Ω・cm −104Ω・cmの有機重合体を
主要繊維構成成分とする繊維、たとえば金属メッキを施
した有機繊維、導電性カーボンブラックなどの導電体を
配合した重合体を塗布した繊維、もしくは導電性カーボ
ンブラックを配合した重合体と繊維形成性重合体とを混
合紡糸、複合紡糸することによって得られる繊維などが
ある。
電気比抵抗が10Ω・cm〜105Ω・crn、好まし
くは102Ω・cm −104Ω・cmの有機重合体を
主要繊維構成成分とする繊維、たとえば金属メッキを施
した有機繊維、導電性カーボンブラックなどの導電体を
配合した重合体を塗布した繊維、もしくは導電性カーボ
ンブラックを配合した重合体と繊維形成性重合体とを混
合紡糸、複合紡糸することによって得られる繊維などが
ある。
本考案の特徴はこのような導電性有機重合体繊維を非導
電性繊維に対して0.05〜10重量%、好ましくは0
.1〜2%の範囲内で混入した混合繊維を用いてストラ
ンド構造体2の被覆部を構成した点にあり、このような
ストランド構造体2を用いてロープを構成することによ
って、非導電性繊維のみからなるロープと全く同等の高
強力、取扱い性、作業性を有し、訓電性にすぐれたロー
プとすることができる。
電性繊維に対して0.05〜10重量%、好ましくは0
.1〜2%の範囲内で混入した混合繊維を用いてストラ
ンド構造体2の被覆部を構成した点にあり、このような
ストランド構造体2を用いてロープを構成することによ
って、非導電性繊維のみからなるロープと全く同等の高
強力、取扱い性、作業性を有し、訓電性にすぐれたロー
プとすることができる。
さらに本考案のロープは該ロープを構成するストランド
構造体2の非導電性繊維からなる芯部に対する導電性有
機重合体繊維を含有する被覆部の断面積比A/B 0.
05〜0.2、好ましくは0.10〜0.15にするこ
とによってロープ使用時の屈曲、揉み、摩耗に対する制
電性の低下がなく、特に摩耗によってロープの表層が若
干毛羽立つときには、かえって経時的に訓電性が向上す
ると云う効果を示す。
構造体2の非導電性繊維からなる芯部に対する導電性有
機重合体繊維を含有する被覆部の断面積比A/B 0.
05〜0.2、好ましくは0.10〜0.15にするこ
とによってロープ使用時の屈曲、揉み、摩耗に対する制
電性の低下がなく、特に摩耗によってロープの表層が若
干毛羽立つときには、かえって経時的に訓電性が向上す
ると云う効果を示す。
導電性有機重合体の比抵抗は10〜105Ω・cmの範
囲を有するのがよい。
囲を有するのがよい。
また比重は1.1〜1.5、繊度は20 d以下である
ことが好ましい。
ことが好ましい。
比重が小さい場合、重量混入率が低くても制電性に効果
がある。
がある。
例えばステンレス繊維と比較すれば、比重は177〜1
/8のため同断面とすれば繊維の長さは7〜8倍となり
、紡績糸内で繊維同志が接触する確率が高く、比抵抗が
小さくなる理由による。
/8のため同断面とすれば繊維の長さは7〜8倍となり
、紡績糸内で繊維同志が接触する確率が高く、比抵抗が
小さくなる理由による。
また効果は繊度にも影響されるので、十分に細い繊維は
効果をあげる。
効果をあげる。
該導電性有機重合体繊維(例えば3.5X103Ω・c
m)を誘電率を生しやすい繊維(例えば5×1o15Ω
・cm)に均一に混入した本発明ロープにおいて導電性
有機重合体繊維の混入率と摩擦帯電圧(京大式ロータリ
ースタライクスターを使用)との関係がら静電気を生じ
ない目標値である2500 V以下の帯電圧(温度20
°C,RH30%条件下)まで下げるためにはストラン
ド構造体の被覆糸中に導電性有機重合体繊維が0.05
〜10重量%混入することが必要である。
m)を誘電率を生しやすい繊維(例えば5×1o15Ω
・cm)に均一に混入した本発明ロープにおいて導電性
有機重合体繊維の混入率と摩擦帯電圧(京大式ロータリ
ースタライクスターを使用)との関係がら静電気を生じ
ない目標値である2500 V以下の帯電圧(温度20
°C,RH30%条件下)まで下げるためにはストラン
ド構造体の被覆糸中に導電性有機重合体繊維が0.05
〜10重量%混入することが必要である。
すなわち、0.05重量%以下の混入では摩擦帯電圧が
高く効果が極端に小さく、10重量%以上混入すること
は目標値の1500 V以下を得ているため意味が沙な
い。
高く効果が極端に小さく、10重量%以上混入すること
は目標値の1500 V以下を得ているため意味が沙な
い。
混入率はストランド構造体の太さおよび導電性有機重合
体繊維の配列方法などにより差があり、スI・ランド構
造体の太さの大きいものほど混入率は少なくしても訓電
効果があり、配列方法はストランド構造体の表面に規則
的に配列したものほど訓電効果は大きい。
体繊維の配列方法などにより差があり、スI・ランド構
造体の太さの大きいものほど混入率は少なくしても訓電
効果があり、配列方法はストランド構造体の表面に規則
的に配列したものほど訓電効果は大きい。
上述したように本考案の訓電性ロープは訓電効果にすぐ
れ、耐久性についても従来ロープにくらべて実質的に差
がないから摩擦により静電気を発生しやすい危険な場所
で使用されるロープ類、たとえば゛タンカー用のホーサ
、工事用として使用されるロープなどとしてとくに有効
である。
れ、耐久性についても従来ロープにくらべて実質的に差
がないから摩擦により静電気を発生しやすい危険な場所
で使用されるロープ類、たとえば゛タンカー用のホーサ
、工事用として使用されるロープなどとしてとくに有効
である。
第1図は本考案による訓電性ロープの1例を示す斜視図
、第2図は同じく該ロープを構成するストランド構造体
の拡大断面図を示す。 1:制電性ロープ、2:ストランド構造体、3:被覆部
、4:導電性有機重合体繊維、5:非導電性繊維、6:
芯部。
、第2図は同じく該ロープを構成するストランド構造体
の拡大断面図を示す。 1:制電性ロープ、2:ストランド構造体、3:被覆部
、4:導電性有機重合体繊維、5:非導電性繊維、6:
芯部。
Claims (1)
- 芯部断面積A、被覆部断面積Bとの比A/Bが、0.0
5〜0.2であり、かつ該被覆部中に電気比抵抗10〜
105Ω・cmの導電性有機重合体繊維が0゜05〜1
0重量%混入されたストランド構造体で構成された制電
性ロープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17350379U JPS5922157Y2 (ja) | 1979-12-17 | 1979-12-17 | 制電性ロ−プ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17350379U JPS5922157Y2 (ja) | 1979-12-17 | 1979-12-17 | 制電性ロ−プ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5691400U JPS5691400U (ja) | 1981-07-21 |
JPS5922157Y2 true JPS5922157Y2 (ja) | 1984-07-02 |
Family
ID=29684282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17350379U Expired JPS5922157Y2 (ja) | 1979-12-17 | 1979-12-17 | 制電性ロ−プ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5922157Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-12-17 JP JP17350379U patent/JPS5922157Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5691400U (ja) | 1981-07-21 |
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