JPH11302933A - 複合紡績糸及びそれからなる織編物 - Google Patents

複合紡績糸及びそれからなる織編物

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JPH11302933A JP10113698A JP11369898A JPH11302933A JP H11302933 A JPH11302933 A JP H11302933A JP 10113698 A JP10113698 A JP 10113698A JP 11369898 A JP11369898 A JP 11369898A JP H11302933 A JPH11302933 A JP H11302933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の導電性複合糸の欠点を解消し、金属フ
ィラメントが短繊維または短繊維とフィラメント糸で形
態安定にして被覆され、且つ、耐摩耗性に優れ、更には
制電性並に電磁波シールド性能の優れた複合紡績糸使い
の製品を得る。 【解決手段】 金属フィラメントと短繊維からなる複合
紡績糸であり、金属フィラメントが芯に存在する構成の
短繊維との組合せの芯鞘構造の複合紡績糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属フィラメント
と短繊維からなる複合紡績糸に関するものであり、殊
に、制電性、電磁波シールド性に優れた複合紡績糸に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、制電性及び電磁波シールド性の性
能をもつ複合糸に関しては、種々の開発が行われ、得ら
れる複合糸の形態も多様のものがある。制電性を付与す
る技術としてカーボンブラックなどの導電性微粒子を紡
糸原液に混入して紡糸した繊維を用いる方法などがある
が黒色あるいは、これに近い欠色のものとなるため、た
とえば白を基調とする衣料製品を得ることができず、用
途が制約されていた。
【0003】次に電磁波シールド性を付与する技術とし
て繊維表面を金属でメッキまたはコーティングする方
法、さらには金属フィラメントを用いる方法などがある
が、制電性を付与する技術としてカーボンブラックなど
の導電性微粒子を紡糸原液に混入して紡糸した繊維を用
いる方法と同様に黒あるいは金属特有の色のものとなる
ため、用途が制約されていた。
【0004】そこで上記欠点を解決するために金属フィ
ラメントあるいはカーボン粒子や金属化合物を混入した
導電性繊維等が芯部に配置されている芯鞘構造糸のコア
ヤーン複合糸などが試みられているが、芯部が完全に被
覆されないため、耐摩耗性において、耐摩耗性におい
て、かなり劣り、このような複合糸が製編または製織さ
れた場合には、芯部の繊維がところどころに露出し、表
面形態が見苦しく、染色性などの加工性も著しく低下す
る。又、露出した芯部の繊維の切断により、制電性、電
磁波シールド効果も著しく低下するという問題を有して
おり、実用性及び商品価値も大きく損われるという欠点
も有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来の導電性複合糸の欠点を解消し、金属フィラメン
トが短繊維または短繊維とフィラメント糸で安定して被
覆され、且つ、耐摩耗性に優れ、更には、制電性・電磁
波シールドの性能にも優れて、これらの性能を同時に満
足する複合紡績糸及びその製品を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段、即ち本発明の第1は、金属フィラメントと短繊
維からなる複合紡績糸であり、金属フィラメントが芯に
短繊維が鞘に配置された芯鞘構造の繊維束(A)とフィ
ラメント糸のみからなる繊維束(B)とが互いに巻き付
くように実撚がかけられてなる複合糸であって、該繊維
束(A)と該フィラメント糸(B)との構成比A/Bが
重量比で0.5〜26の範囲にあることを特徴とする複
合紡績糸であり、第2は、金属フィラメントと短繊維か
らなる複合紡績糸であり、金属フィラメントが芯に存在
し、短繊維とフィラメントとの混合糸が鞘に配置された
複合糸であって、短繊維が複合紡績糸中に40〜90重
量%含有していることを特徴とする複合紡績糸であり、
第3は、金属フィラメントと短繊維からなる複合紡績糸
であり、金属フィラメントが芯に短繊維が鞘に配置され
た芯鞘構造の繊維束(C)と短繊維のみからなる繊維束
(D)とが、(C)、(D)それぞれ自身の撚り方向と
同方向に施撚されていることを特徴とする複合紡績糸で
あり、第4は、金属フィラメントの直径が0.015〜
0.06mmである請求項1乃至3のいずれかに記載の複
合紡績糸であり、第5は、金属フィラメントの強度が1
〜5g/d、伸度が20〜40%である請求項1乃至3
のいずれかに記載の複合紡績糸であり、第6は、金属フ
ィラメントがステンレスフィラメントである請求項1乃
至3のいずれかに記載の複合紡績糸であり、第7は、請
求項1〜3のいずれかに記載の複合紡績糸を少なくとも
一部に用いた織物及び編物である。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
複合紡績糸とは、金属フィラメントが短繊維または、短
繊維とフィラメント糸で安定して、被覆され、且つ耐摩
耗性に優れ、更には制電性・電磁波シールド性の性能に
も優れて、これらの性能を同時に満足する複合紡績糸で
あり、以下の構造をとる複合紡績糸である。
【0008】第1の構造として、金属フィラメントが芯
に短繊維が鞘に配置された芯鞘構造の繊維束(A)とフ
ィラメント糸のみからなる繊維束(B)とが互いに巻き
付くように実撚がかけられている構造をとるのは、金属
フィラメントを短繊維とフィラメント糸で安定して被覆
し、且つ耐摩耗性をより一層向上させるためである。更
には、前記繊維束(A)と前記繊維束(B)との構成比
がA/Bで重量比で0.5〜26の範囲にあることが必
要である。0.5未満になると短繊維と金属フィラメン
トの絡合が悪く、金属フィラメントと短繊維とが分離す
るいわゆるシース抜けが起こり易くなり好ましくない。
他方26を超えるとフィラメント糸が細くなるため、操
作性の低下、更には耐摩耗性の低下が生ずるので好まし
くない。また金属フィラメントの繊維束Aにおける割合
は50重量%以下が好ましい。50重量%を超えると短
繊維との絡合が悪くシース抜けが起こり易く、また耐摩
耗性の低下を生ずるので好ましくない。
【0009】更に、第2の構造として、金属フィラメン
トが芯に存在し、短繊維とフィラメント糸とが混合し
て、鞘に存在する複合構造をとるのは糸均斉度に優れ金
属フィラメントを短繊維と混合しているフィラメント糸
で安定して被覆し、且つ耐摩耗性をより一層向上させる
ためである。更に短繊維が、前記複合紡績糸において、
30〜90重量%の範囲である必要がある。30%未満
になると、短繊維が少なくなりすぎ、金属フィラメント
及びフィラメント糸と短繊維の絡合が悪く、金属フィラ
メント及びフィラメント糸と短繊維とが分離するいわゆ
るシース抜けが起こり易くなり、好ましくない。他方、
90重量%を超えると短繊維に混合して、鞘に存在する
フィラメント糸が、細くなり、耐摩耗性の低下が生じ、
更には、操作性の低下となって好ましくない。更にフィ
ラメント糸には、マルチフィラメント糸を使用すること
が必要である。該フィラメント糸の単繊維繊度が2d以
下のフィラメント糸が好ましい。該複合紡績糸の均斉度
を良好なものとするために必要であり、更に好ましくは
0.2〜2dの範囲であることが好ましい。また、フィ
ラメントの本数は、5本以上であることが好ましく、5
本未満であると、糸均斉度が低下し、更に毛羽の多い条
件になるので好ましくない。
【0010】更に第3の構造として金属フィラメントが
芯に短繊維が鞘に配置させた繊維束(C)と短繊維のみ
からなる繊維束(D)とが前記繊維束(C)・(D)の
撚方向と同方向に施撚させている複合構造をとるのは、
糸均斉度に優れ、金属フィラメントを該繊維束(C)の
短繊維と該繊維束(D)の短繊維で安定して被覆し、且
つ耐摩耗性をより一層向上させるためである。更に、該
繊維束(C)・(D)の構成比がC/Dで重量比で0.
4〜2.3の範囲であることが好ましい。0.4未満で
は短繊維で安定して金属フィラメントを被覆することは
困難となり好ましくない。他方2.3を超えると、操業
性が著しく低下するとともに、耐摩耗性に対して、短繊
維の絡合が悪く、相互補完の効果が発揮されなくなる。
なお、この意味からC/D(重量比)が0.5〜2.0
がより好ましい。また、繊維束(C)と繊維束(D)に
おける短繊維は、同じである方が好ましいが、異なって
いてもさしつかえない。
【0011】本発明に用いられる短繊維としては、綿繊
維、麻繊維などの天然繊維、ポリノジック繊維などの再
生繊維、半合成繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド
繊維、ポリアクリロニトリル系繊維などの合成繊維等通
常の紡績工程に供されるものであれば、特に限定される
ものではない。もちろん混紡素材であっても、差しつか
えない。更に本発明に用いられるフィラメント糸として
は、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルなどの合
成繊維のほかにプロミックスなどの半合成繊維がフィラ
メント糸素材として対象になりうる。
【0012】なお、該複合紡績糸にかけられる実撚は、
撚係数(インチ方式)で2.0〜6.0さらに好ましく
は3.0〜5.0の範囲にするのが好ましい。撚係数K
はK=T/Ne1/2 で示される。Tは撚数(t/イン
チ)、Neは英式綿番手である。
【0013】次に本発明において用いる金属フィラメン
トについて説明する。本発明において用いる金属フィラ
メントの直径は0.015mm〜0.06mmの範囲である
ことが特に好ましい。0.06mmを超えると金属フィラ
メントの該複合紡績糸において占める割合が多くなり、
短繊維との絡合が悪く、耐摩耗性の低下を生じ、更に
は、操作性の低下となって好ましくない。他方0.01
5mm未満では、金属フィラメントの製造において技術的
に難しく、製造コストのアップとなり好ましくない。
【0014】更に、本発明において用いる金属フィラメ
ントの強度が1.0〜5.0g/dの範囲であることが
特に好ましい。1.0g/d未満となると、金属フィラ
メント切れ等操作性の低下となって好ましくない。他方
5.0g/dを超えると金属フィラメントの製造におい
て、技術的に難しく、製造コストのアップとなり好まし
くない。また伸度は20%〜40%の範囲であることが
特に好ましい。20%未満となると金属フィラメント切
れ等操作性の低下となって好ましくない。他方40%を
超えると、伸度の値が安定して得られず、強度の低下と
なって好ましくない。なお強度は、強力g、デニールd
とすると強度=g/dで表される。
【0015】また、更には、本発明において用いる金属
フィラメントは電気比抵抗値が10-3Ω・cm、好ましく
は10-5Ω・cm以下の良導体領域にある金属であれば
銀、銅、その他合金いかなるものでもよいが、好ましく
はステンレスフィラメント、特にオーステナイト系SU
S30418−8ステンレス線であることが特に好まし
い。該ステンレスフィラメントは、大気中及び淡水中あ
るいは中性塩や有機酸、酸化力の強い硝酸中およびアル
カリ中などの環境下で優れた耐久性を示し、更には、高
温での耐酸化性にも優れ、極めて広範囲の環境下で使用
できる汎用耐食材料として知られており、該ステンレス
線を用いることにより衣料用としての用途展開が可能と
なる。
【0016】更に、本発明複合紡績糸は使用目的に応じ
て、織物または編物とすることが出来、また織物または
編物の形態は、限定されるものではなく、目的・用途に
より適宜選択すれば良い。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。なお本発明における性能の測定と評価は次
の方法で行なった。 強力・伸度 JIS L−1095−1979(一般紡績試験法)の
定速伸長型引張試験機(ツェルヴューガーウスタ社製の
テンソラピッド)にて、つかみ間隔50cm引張速度30
cm/分で測定した。 毛羽 敷島紡績株式会社製のF−インデックステスターで1mm
以上の毛羽(コ/10cm)を測定した。 耐摩耗性 経糸抱合力試験機(蛭田理研製)により測定した。この
経糸抱合力試験機は直径20cmのチタン表面の円型ドラ
ムを80回/分で回転させ、糸の一端を固定し、他端に
70gの荷重がかけてこのドラムに接触させ、フィラメ
ント糸及び金属フィラメントと短繊維束が分離するいわ
ゆるシース抜けまでの回転数で耐摩耗性の程度を表わし
た。 布帛の均斉度、被覆性 当該糸を26″−22Gの編機にて天竺に編立を行ない
次いで短繊維及びフィラメント糸の染色仕立した布帛で
の官能評価によるものであり、非常に良好◎、良好○、
普通△、悪い×の4段階を7人で評価し、最も多く評価
された段階値で示した。 制電性 制電性測定対象布をJIS L−0217−103に基
づき洗濯処理5日した後JIS L−1094−198
8−C法摩擦帯電電荷量測定法にて、制電性を評価し
た。 電磁波シールド性 電磁波シールド性(電界)を周波数1.0Mz〜1.0
GHzの範囲でKEC法にて測定し、評価した。
【0018】また実施例に用いた金属フィラメントは、
オーステナイト系SUS18−8ステンレスを用い、該
金属フィラメントの性能は直径0.030mm、強度1.
51g/d、伸度29%及び直径0.019mm、強度
1.38g/d、伸度30%であった。
【0019】実施例1 芯鞘構造の繊維束(A)の金属フィラメントに直径0.
030mmのステンレス線を用い、短繊維としては、米綿
を主体とする綿繊維を用い、繊維束(B)のフィラメン
ト糸として、ポリエチレンテレフタレートからなるマル
チフィラメント糸30d−18fを用いて、複合紡績糸
20's(英式綿番手)撚係数k=4.0を得た。このと
き繊維束(A)と繊維束(B)との重量比A/Bは7.
86である。得られた複合紡績糸は芯鞘構造の繊維束
(A)とフィラメント糸のみからなる繊維束(B)とが
互いに巻き付くように実撚がかけられてなる複合紡績糸
であった。
【0020】実施例2 芯に存在する金属フィラメントに直径0.030mmのス
テンレス線を用い、短繊維に米綿を主体とする綿繊維を
用い短繊維に混合して、鞘に存在するフィラメント糸と
して、ポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィ
ラメント糸30d−18fを用いて、複合紡績糸20's
(英式綿番手)撚係数k=4.0を得た。このとき、短
繊維が、複合紡績糸において、69.73重量%であっ
た。得られた複合紡績糸は、金属フィラメントが芯に存
在し、短繊維に、フィラメント糸が混合して、鞘に存在
する複合紡績糸であった。
【0021】実施例3 芯鞘構造の繊維束(C)の金属フィラメントに直径0.
019mmのステンレス線を用い短繊維としては、米綿を
主体とする綿繊維を用い、繊維束(D)を構成する短繊
維として米綿を主体とする綿繊維を用いて、複合紡績糸
20's(英式綿番手)撚係数k=4.0を得た。このと
き、繊維束(C)と繊維束(D)との重量比C/Dは
1.47である。得られた複合紡績糸は芯鞘構造を有す
る繊維束(C)と短繊維のみからなる繊維束(D)とが
前記、繊維束(C)、繊維束(D)の撚り方向と同方向
に施撚されてなる複合紡績糸であった。
【0022】さらに実施例4として金属フィラメントの
性能が直径0.030mm、強度4.09、伸度2%の金
属フィラメントを用い、実施例1と同一構造の複合紡績
糸を得た。又、実施例5として、短繊維に混合して、鞘
に存在するフィラメント糸として、ポリエチレンテレフ
タレートからなるマルチフィラメント糸125d−48
dを用いた実施例2と同一構造の複合紡績糸を得た。さ
らに比較例1として、金属フィラメントのかわりに、ナ
イロンポリマーにカーボン層を複合させた導電性フィラ
メント18d−1fを用いた実施例3と同一構造の複合
紡績糸を20's(英式綿番手)撚係数k=4.0にない
って製造し、製編加工を行ない、その特性を示した。
【0023】なお、本発明の実施例と比較するために従
来例として、金属フィラメントに直径0.030mmのス
テンレス線を用い、短繊維としては、米綿を主体とする
綿繊維を用いて、金属フィラメントを芯に、短繊維を鞘
に配置した芯鞘構造のコアヤーン複合糸20's(英式綿
番手)撚係数k=4.0を製造し、製編加工を行ない、
その特性を比較した。
【0024】また、本発明の複合紡績糸を用いた場合の
制電効果及び電磁波シールド効果を確認するために、実
施例で得られた複合紡績糸を用い、当該糸を織規格55
本/インチ×50本/インチ平織で製織した布帛で、制
電性効果及び電磁波シールド性効果を評価した。評価の
結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1から次のことが確認された。表1に示
す通り、本発明による複合紡績糸は、耐摩耗性に優れ、
毛羽の少ない性能であった。また布帛特性として、均斉
度及び被覆性更には制電性、電磁波シールド性において
も優れていた。比較例1は、実施例1と同様に優れた糸
特性及び布帛特性を示すものの、ステンレス切れ等操作
性の低下が生じた。比較例2は、糸構造による影響を受
けて、耐摩耗性において不十分であり、布帛特性におい
ても、不満足なものであった。実施例4は、実施例3と
同様に優れた糸特性及び布帛特性さらには、布帛での帯
電電荷密度が2.4μC/m2 を有し、JIS−T81
18の7μC/m2 以下の規定を満たしているが、電磁
波シールド性は15.88dB〜17.50dBと最小
限度のシールド効果にとどまっている。
【0027】
【発明の効果】本発明は、金属フィラメントが安定して
被覆され、且つ、耐摩耗性にも優れ、毛羽が少なく、更
に、被覆性、均斉度などの布帛特性に優れ、また更に
は、制電性、電磁波シールド性にも優れて、これらの性
能を同じに満足する複合紡績糸及びその製品を提供する
ことが出来る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属フィラメントと短繊維からなる複合
    紡績糸であり、金属フィラメントが芯に短繊維が鞘に配
    置された芯鞘構造の繊維束(A)とフィラメント糸のみ
    からなる繊維束(B)とが互いに巻き付くように実撚が
    かけられてなる複合糸であって、該繊維束(A)と該フ
    ィラメント糸(B)との構成比A/Bが重量比で0.5
    〜26の範囲にあることを特徴とする複合紡績糸。
  2. 【請求項2】 金属フィラメントと短繊維からなる複合
    紡績糸であり、金属フィラメントが芯に存在し、短繊維
    とフィラメントとの混合糸が鞘に配置された複合糸であ
    って、短繊維が複合紡績糸中に40〜90重量%含有し
    ていることを特徴とする複合紡績糸。
  3. 【請求項3】 金属フィラメントと短繊維からなる複合
    紡績糸であり、金属フィラメントが芯に短繊維が鞘に配
    置された芯鞘構造の繊維束(C)と短繊維のみからなる
    繊維束(D)とが、(C)、(D)それぞれ自身の撚り
    方向と同方向に施撚されていることを特徴とする複合紡
    績糸。
  4. 【請求項4】 金属フィラメントの直径が0.015〜
    0.06mmである請求項1乃至3のいずれかに記載の複
    合紡績糸。
  5. 【請求項5】 金属フィラメントの強度が1〜5g/
    d、伸度が20〜40%である請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の複合紡績糸。
  6. 【請求項6】 金属フィラメントがステンレスフィラメ
    ントである請求項1乃至3のいずれかに記載の複合紡績
    糸。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の複合紡
    績糸を少なくとも一部に用いた織物及び編物。
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