JPS5922141B2 - 暖房設備

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【発明の詳細な説明】本発明は、太陽熱あるいは廃熱等で加熱した蓄熱槽の温
水で暖房するシステムに関し、補助熱源で昇温した温水
を低い温度で蓄熱槽に戻すことによって、集熱効率を向
上させ、さらに蓄熱槽の温度にかかわらず暖房効果を得
られるようになすことを目的としたものである。

以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は太陽熱の集熱器であり、配管２を介して蓄熱槽３内
の熱交換器４に接続されている。

５は配管２に設けたポンプである。

蓄熱槽３の上部からは送り配管６が接続され、該送り配
管６は補助熱源７を介して放熱器８に至っている。

放熱器８には戻り配管９が接続され、該戻り配管９はポ
ンプ１０を介して蓄熱槽３の下部に至っている。

戻り配管９の放熱器８の出口近傍部分には、温水温度を
感知するサーモバルブ１１が設ケラれ、サーモバルブ１
１には放熱器８の出口温度が一定値になるように流量を
制限する機能を持たせている。

１２は、送り配管６の補助熱源７と蓄熱槽３との間の部
分から、戻り配管７のポンプ１０と蓄熱槽３との間の部
分に接続したバイパス配管であり、バイパス配管１２と
戻り配管９との接続部には切換弁１３が設けられている
。

切換弁１３は蓄熱槽３の温水温度を感知するセンサ１４
と連動しており、サーモバルブ１１の設定温度よりセン
サ１４の感知する温度が低い場合、放熱器８側からバイ
パス配管１２側への流路が開かれ、高い場合は放熱器８
側から蓄熱槽３側への流路が開かれるようになっている
。

このような構成によると、集熱器１で集熱した熱は蓄熱
槽３に貯えられ、補助熱源７で加熱されて放熱器８に送
られる。

放熱器８で放熱してサーモバルブ１１の働きで一定温度
に降下した温水は、切換弁１３を介し、常に蓄熱槽３の
温水温度よりも低い温度で蓄熱槽３に戻される。

また、蓄熱槽３の温水温度が設定値よりも低い場合は、
放熱器８から戻ってきた温水はバイパス配管１２を介し
て補助熱源７に至り、該補助熱源で加熱されて放熱器８
に送られる。

このような構成として、放熱器８からの戻り温水温度を
低（・温度に制限することにより、従来の太陽熱利用暖
房システムのように５０°〜６０℃以上の高い温度に蓄
熱する必要がなく、比較的低い温度でも太陽熱の利用が
可能であり、したがって高い集熱効率が得られる。

また、蓄熱槽３の温度が設定値よりも低くても、補助熱
源７により暖房ができる。

尚、上記実施例では太陽熱の利用の場合について説明し
たが、本発明は廃熱利用の暖房にも適用し得る。

以上説明したように、本発明によれば、集熱効率を向上
させ、また蓄熱槽の温度にかかわらず暖房効果を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す設備構成図である。１・・・・・・集熱器、３・・・・・・蓄熱槽、６・・
・・・・送り配管、７・・・・・・補助熱源、８・・・
・・・放熱器、９・・・・・・戻り配管、１１・・・・
・・サーモパル７”、１２・・・・・・ハイハス配管、
１３・・・・・・切換弁。

【特許請求の範囲】