JPS5922103Y2 - 自動ガラス切断機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は主として変形のガラス板を得る自動ガラス切
断機に関するものである。

従来、ガラスの自動切断機としては、クランク回転軸を
利用した２軸式の円形切断機が実用化されているが、こ
の型式のものは円形以外の楕円、多角形のガラスを切断
する場合は手作業によりガラス面に切断型を設置して切
断していたため、量産に適さず又加工精度も不完全であ
った。

この考案の目的は上記従来の欠点を解消し、正確かつ円
滑に変形ガラスの切断を自動的に行う切断機を提供する
ことにある。

しかしてこの考案はフレーム１上に上下調節可能に設け
たガラス設置テーブル２の背側又は前側に切削形状抜孔
３を形成した切削型４を載置する型台５を装備し、又ガ
ラス設置テーブル２の左右にテーブル６．７を設け、前
記ガラス設置テーブル２に装着したガラス板８を切削す
るカッター９の支持杆１０を備え、型台５及びテーブル
６．７上に夫々主軸１１及び１２．１３によって回転す
る回転枠１４並びに１５．１６を設置し、各回転枠に流
体シノンダ−１７，１７’、 １７”と該流体シリンダ
ー１７．１７’。

１７″の作動で移動する摺動子１８．１８’、 １８”
とその案内杆１９．１９を装着すると共に各摺動子１８
．１８’。

１８″に支軸２０．２０’、 ２０”を介して連結部材
２１．２１’。

２１″を回動自在に固定し、かつ該連結部材２１’、
２１″に前記カッターの支持杆１０の両端を固定し、又
各連結部材２１．２１’、 ２１”を連結杆２２により
連絡させ、更に前記摺動子１８に設けた支軸２０には前
記切削型４の切削形状抜孔３に接するローラー２３を嵌
設し、各主軸１１及び１２．１３をそれぞれ連動機構２
４に連けいさせた自動ガラス切断機である。

尚図示の連動機構２４は中空管状の主軸１１．１２の下
端にピニオン２５．２６を又主軸１３に２個のピニオン
２７．２８をそれそ゛れ固定し、ピニオン２５．２８と
噛合するラック２９を有するラック杆３０と、ピニオン
２６．２７と噛合するラック３１を有するラック杆３２
ならびにラック杆３０の駆動シリンダー３３から成り、
ラック杆３０．３２は支持部材３４に支承され、主軸１
１．１２．１３はそれぞれ軸受３５により上下を支持し
、主軸１１のピニオン２５と主軸１３のピニオン２８と
をラック杆３０により連絡させ、又主軸１２と１３のピ
ニオン２６．２７を別のラック杆３２により連結しであ
る。

３６は油圧又は空圧で作動する前記駆動シリンダー３３
の逆転用リミットスイッチ、３７は各主軸１１．１２．
１３に内装した流体圧送管で図示実施例の場合油圧を用
い油圧管回転ジヨイント部３８を介して油圧源への油送
管３９に連結している。

４０は回転枠１４に設けた円形切断を行う場合のアダプ
ターでストッパーとして作用する。

４１は前記摺動子１８．１８’１８”内に設けた各支軸
２０、２０’、 ２０”の軸受である。

次にこの考案の作動状態について説明する。

切削型４の切削形状抜孔３内に入っているローラー２３
は流体シリンダー１７により先ず第１図口に示すａの位
置に押付けられ、そしてこ・を始点に各回転枠１４．１
５．１６は第１図イの状態からそれぞれ９０度回転して
ローラー２３はａ′の位置に移動する。

そして更に回転枠１４．１５．１６の回転に伴い各摺動
子１８．１８’、 １８”は切削形状抜孔３に沿って同
形の連動を行う。

尚この際左右の回転枠１５．１６の流体シリンダー１７
’、 １７”は回転枠１４の流体シリンダー１７に対し
２７３程度の逆圧を作用させて流体シリンダー１７の動
きを制御し、切削速度を一定に保持するようにして確実
に型ならい運動をさせる。

それ故左右の回転枠１５，１６の摺動子１８’、 １８
”に支えられたカッター支持杆１０は切削形状抜孔３に
対してローラー２１の半径だけ小さい同形の軌跡を画い
て運動する結果、ガラス板８はカッター９によって自動
的に切抜がれるのである。

又抜孔が小さい場合は第１図に点線で示したようにカッ
ター９をカッター支持杆１０に複数個取付ければ一工程
で数個の変形ガラスを成形することができる。

この考案によればローラー２３の運動の最大径の円に内
接する変形状のガラス板を切断でき、しかも量産が可能
であり、加工精度も良く、又ストッパーとしてのアダプ
ターを設けることにより主軸とストッパー間の範囲内で
円形切断も行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る自動ガラス切断機の一実施例を示
したもので、第１図イは平面図、第１図口は機構枠が回
動した状態を示す一部の平面図、第２図は正面図、第３
図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第４図は主軸の駆動機構を
示す平面図である。 １〜フレーム、２〜ガラス設置テーブル、３〜切削形状
抜孔、４〜切削型、５〜型台、６，７〜テーブル、８〜
ガラス板、９〜カツター、１０〜支持杆、１１、１２．
１３〜主軸、１４．１５．１６〜回転枠、１７．１７’
。 １７″〜流体シリンダー、１８．１８’、 １８”〜摺
動子、１９に案内杆、２０．２０’、 ２０”〜支軸、
２１．２１’、 ２１″〜連結部材、２２〜連結杆、２
３〜ローラー、２４〜連動機構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フレーム１上に上下調節可能に設けたガラス設置テーブ
   ル２の背側又は前側に切削形状抜孔３を形成した切削型
   ４を載置する型台５を装備し、又ガラス設置テーブル２
   の左右にテーブル６．７を設け、前記ガラス設置テーブ
   ル２に装着したガラス板８を切削するカッター９の支持
   杆１０を備え、型台５及びテーブル６．７上に夫々主軸
   １１及び１２、１３によって回転する回転枠１４並びに
   １５．１６を設置し、各回転枠に流体シリンダー１７．
   １７’、 １７”と該流体シリンダー１７．１７’、
   １７”の作動で移動する摺動子１８．１８’、 １８”
   とその案内杆１９．１９を装着すると共に各摺動子１８
   ．１８’、 １８”に支軸２０．２０’、 ２０”を介
   して連結部材２１．２１’、 ２１”を回動自在に固定
   し、かつ該連結部材２１’、 ２１”に前記カッターの
   支持杆１０の両端を固定し、又各連結部材２１．２１’
   。 ２１″を連結杆２２により連絡させ、更に前記摺動子１
   ８に設けた支軸２０には前記切削型４の切削形状抜孔３
   に接するローラー２３を嵌設し、各主軸１１及び１２．
   １３をそれぞれ連動機構２４に連けいさせた自動ガラス
   切断機。