JPS5922071B2 - ポンプ吸込水槽の渦発生防止装置 - Google Patents

ポンプ吸込水槽の渦発生防止装置

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JPS5922071B2
JPS5922071B2 JP7952676A JP7952676A JPS5922071B2 JP S5922071 B2 JPS5922071 B2 JP S5922071B2 JP 7952676 A JP7952676 A JP 7952676A JP 7952676 A JP7952676 A JP 7952676A JP S5922071 B2 JPS5922071 B2 JP S5922071B2
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JP
Japan
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suction
plate
water tank
suction pipe
pump
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JP7952676A
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English (en)
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JPS535402A (en
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雅 田篭
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポンプ吸込水槽内の渦、特に空気吸込渦の発生
を防止するようにするための渦発生防止装置に関するも
のである。
水槽内に下向きに開口を有し、垂直方向に延びる吸込管
を設置し、その吸込管を介して水槽内の水をポンプで汲
み上げる場合、水槽内とりわけ吸込口付近に各種形態の
渦が発生し、ポンプ運転上程々の不都合を生じる。
′これら渦の形態としては、吸込口と水槽底面
を結ぶ水中渦、吸込口と水槽側壁を結ぶ水中渦および自
由表面と吸込口を結ぶ空気吸込渦の三つが考えられる。
そこで本発明者は可視化により水槽内の流れを三次元的
に観察し、渦発生要因およびその過程の究明を試みた。
第1図イ2口は試験を行なった吸込ピットを示しており
、図中1はポンプ吸込水槽、1aはその底面、1bはそ
の後壁、1cはその側壁、1dは自由表面、2は吸込管
、2aはその吸込口、Xは水様の幅、Yは後壁1bから
吸込管2の中心線までの距離、Zは底面1aから吸込管
2の下端までの距離、Sは自由表面1dから吸込管2の
下端までの距離、x、y、hは可視化のため照射した平
行光束の位置をそれぞれ示している。
第2図には渦の形態が示されており、Foは吸込口2a
と底面1aを結ぶ水中渦を示す。
Flは吸込口2aと側壁1c、1cを結ぶ水中渦、F2
は吸込口2aと自由表面1dを結ぶ空気吸込渦で、この
渦F2がポンプ運転上置も悪影響を与える。
第3図ないし第8図には渦の発生過程とフローパターン
の一例が示されており、第3図イ2口。
ハは自由表面近<(h2 h2断面)の流れを示し、
F2の発生過程をイから口、ハへと示している。
第4図イ2口、ハは水槽1内の吸込口2a付近の流れを
示し、イはXQ X□断面でroの発生がみられ、口
はXI XI断面、またハはX2−X2断面でハL、
rlRの発生がみられる。
第5図はho−ho断面で吸込口2aにおけるTo、F
l 、F2の関係を示している。
第6図イ2口には後壁間隔Yの小さい場合の渦形態が示
されており、イはyl−y1断面(後壁1bよりみる)
、口はh2−h2断面で、図イにおいて右側に強い渦が
発生していることを示している。
第7図は水路近寄速度の流速分布を示している。
前述した各種のフローパターンを検討の結果、ポンプ運
転土竜も悪影響を与える空気吸造渦F2の生成には吸込
管2の後流にできる後流渦ならびに水槽側壁1c、Ic
ならびに1bと吸込口2aを結ぶ水中渦F1が大きく寄
与していることが確認された。
よってこれらの点に着目し、空気吸造渦F2の発生防止
対策としては、 (1)吸込口2aと水槽側壁1c、lcならびに後壁1
bを結ぶ水中渦F1を弱(する。
(2)水槽底面1a近くの流速を自由表面1d近くの流
速より早くする。
(3)吸込口2aまわりの旋回流をな(シ、対称流れと
する。
(4)後流渦ができ難くする ことが重要である。
したがって本発明の目的は比較的に簡単な手段で上記の
要望事項を満足し、もって空気吸造渦の発生を防止でき
るポンプ吸込水槽の渦発生防止装置を提供するにある。
本発明者は種々の実験の結果、吸込管の近くで吸込管の
上流側に、吸込管に向って下り勾配となるようにして板
状体を水中に設置することにより前記(1)ないしく4
)の条件を満足し、可及的空気吸造渦F2の発生を減少
させるにいたった。
これにより吸込管2の限界没水深さSc (空気吸造渦
が発生し始める時の自由表面1dから吸込管の下端まで
の距離)を減少させることができた。
すなわち本発明によれば、ポンプ吸込水槽内に吸込管を
設置し、その吸込管を介してポンプにより水を汲み上げ
るようにしたポンプ装置において、吸込管は下向きに吸
込口を有し、そして垂直方向に延びており、かつ吸込管
の近くで吸込管の上流側に吸込管に向かって下り勾配と
なるようにして板状体が設置されている。
したがって板状体によって水槽内の水流が吸込管の開口
に向い、また後壁の下部に向って流れるので、水中渦を
弱め、この板状体による下向きの流れが水槽底面の流速
を速め、かつ吸込口まわりの旋回流の発生もなくすこと
ができ、後流渦ができに(くなる。
本発明の実施に際して、板状体傾斜角度θのθ−20度
〜60度が好ましい。
このようにすることによって特に上記の作用が好適に行
なわれる。
また板状体が間隔をへたてて複数設けるのも好ましい。
さらに、板状体の没水深度を可変にすることも効果的で
ある。
以下第8図以下の図面を参照して本発明の詳細な説明す
る。
第8図イ2口には本発明の第1実施例が示されており、
イはマウント無し、口はマウント3を設けたポンプ吸込
水槽を示し、板状体4が吸込管2の近(で吸込管2の上
流側に、吸込管2に向って下り勾配となるようにして水
中に設置されている。
これら図に示す流線よりわかるように、水流は板状体4
にガイドされて流れ、後流渦、水中渦F1の発生が極力
おさえられ、その結果空気吸造渦F2の発生をみない。
実験の結果によれば第9図において、板状体4の傾斜角
度θはθ=20°〜60°X吸込管2のベルマウス径り
に対する吸込管2の下端から板状体4までの距離りとの
関係はh = 0.5 D〜1.0D。
同吸込管2の中心線から板状体4までの距離yとの関係
はy=0.5D〜3Dが最適であることが判明した。
第10図は板状体の吸込管限界没水深さに及はす影響を
示すグラフであって、Aは第8図イに示す場合、Bは第
8図口に示す場合、Cは板状体を設けていない場合、D
は下記にて説明する板状体を垂直に設けた場合のグラフ
であって、板状体を設けない場合には流速が増大すると
吸込管の限界没水深さが著しく増大することがわかる。
第11図イ2口は板状体4′を垂直に設けたものである
が、この場合には板状体4′の上流側に早くから渦が生
じ、また板状体4′後の乱れが大きく気泡を吸込みやす
く、第10図に曲線りで示すように板状体を設けない場
合よりもさらに吸込管の限界没水深さが大きくなり、所
期の目的を達成することができなかった。
第12図は本発明の第2実施例を示し、この実施例では
板状体4が水中に没入されて設置されているが、板状体
4の垂直方向の高さKが吸込管2の吸込口2aの直径の
0.5倍以上あれば、板状体4の上端が水面から出てな
くても前記と同様な渦発生防止効果がある。
第13図は本発明の第3実施例を示し、この実施例では
板状体4,4.・・・が間隔をへだてて複数設けられて
いる。
このように板状体4,4.・・・を複数設ける払近寄り
流速分布をなめらかに変えることができる。
2枚の場合の板状体4の垂直方向の高さをKとし、その
間隔をLとし、マウント3からの高さをNとすると、こ
れらの値はいずれも吸込口2aの直径の0.3倍位が好
ましい。
第第14図は本発明の第4実施例を示し、この実施例で
は板状体4が自明の手段により可動になっており、例え
ば吸込管2の上流側の水槽の両側壁に案内体としての切
欠きを設げた溝5に板状体4をわたし、没水深度を変え
ることができるようになっている。
以上説明したいずれの実施例においても板状体の一部が
水面内にあれば空気吸造渦の発生を防止でき、板状体の
半分以上が自由表面以下にあれば空気吸造渦の発生が確
実に防止され、かつ吸込水槽内流速が大きい場合でも効
率よくポンプを運転することができる。
さらに構造的にも簡単なものであって簡単に設置するこ
とができ、また経費の点でも問題ないものである。
【図面の簡単な説明】 第1図イ2口は吸込管の配置された吸込ピットを示す図
である。 第2図はポンプ吸込水槽内の各種湯の形態を示す図であ
る。 第3図ないし第8図は渦の発生過程とフローパターンと
を示す図で、第3図イ2口、ハは自由表面近(の流れに
おける空気吸造渦F2の発生過程を、第4図イ2口、ハ
は水槽内部の吸込口付近の渦発生状態を、第5図は吸込
口における水中渦FO%水中渦F1、空気吸造渦F2の
関係を、第6図イ2口は吸込管から水槽後壁までの間隔
が小さい場合の渦形態を、第7図は水路近寄速度の流速
分布をそれぞれ示す図である。 第8図イ2口は本発明の第1実施例を示すもので、イは
マウントを設けてない水槽に板状体を設置した場合の、
また口はマウントを設けた水槽に板状体を設置した場合
の各側断面図である。 第9図は板状体の設置条件を説明するだめの説明図であ
る。 第10図は板状体の吸込管限界没水深さに及ぼす影響を
示すグラフである。 第11図イ。口は板状体を垂直に設けた場合の平面図お
よび側断面図である。 第12図ないし第14図は本発明の第2ないし第4実施
例を示す側断面図である。 1・・・・・・水槽、2・・・・・・吸込管、4・・・
・・・板状体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポンプ吸込水槽内に吸込管を設置し、その吸込管を
    介してポンプにより水を汲み上げるようにしたポンプ装
    置において、吸込管は下向きに吸込口を有し、そして垂
    直方向に延びており、かつ吸込管の近くで吸込管の上流
    側に吸込管に向って下り勾配となるようにして板状体を
    設置してなることを特徴とするポンプ吸込水槽の渦発生
    防止装置。 2 板状体の傾斜角度θがθ=20度〜60度であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポンプ吸込
    水槽の渦発生防止装置。 3 板状体が間隔をへだてで複数設けられていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポンプ吸込水槽
    の渦発生防止装置。 4 板状体の没水深度を可変ならしめたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のポンプ吸込水槽の渦発生
    防止装置。
JP7952676A 1976-07-06 1976-07-06 ポンプ吸込水槽の渦発生防止装置 Expired JPS5922071B2 (ja)

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JP7952676A JPS5922071B2 (ja) 1976-07-06 1976-07-06 ポンプ吸込水槽の渦発生防止装置

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JPS535402A JPS535402A (en) 1978-01-19
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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