JPS59219315A - 共重合体ラテツクスの製造方法 - Google Patents

共重合体ラテツクスの製造方法

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JPS59219315A
JPS59219315A JP9334783A JP9334783A JPS59219315A JP S59219315 A JPS59219315 A JP S59219315A JP 9334783 A JP9334783 A JP 9334783A JP 9334783 A JP9334783 A JP 9334783A JP S59219315 A JPS59219315 A JP S59219315A
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ethylenically unsaturated
monomers
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Application number
JP9334783A
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English (en)
Inventor
Junpei Sako
佐幸 順平
Masabumi Wakamori
正文 若森
Akira Tsuji
昭 辻
Haruhiro Hirai
平井 晴弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高濃度固形分塗被用組成物に好適な特性を付与
する共重合体ラテックスの製造方法に関し、さらに詳し
くは紙塗被液組成物として適正な粘度、流動性および保
水性を有し、この組成物を塗工した塗工紙に優れた印刷
適性、光〕  沢、着肉性等を与えるエチレン系不飽和
カルボ”)  ン酸を2.5〜13重量係含像上合合体
ラテックスの製造方法に関する。
1  一般に紙塗被用組成物はカオリンクレー、炭酸カ
ルシウム、二酸化チタン、サチン白等の顔料およびこれ
ら顔料間あるいは紙匹とのバインダーとなるカゼイン、
プロティン等の天然水溶性高分子バインダーと合成バイ
ンダーのラテックスとから構成されている。天然水溶性
高分子バインダーは一般的には塗被用組成物中に3〜5
重量重量用使用ているが、この天然水溶性高分子バイン
ダーの使用量を減らすことは天然水溶性高分子を溶解さ
せるだめの水の量を減らし得、従って塗被用組成物の濃
度の水による希釈の影響が小さくなること、バインダー
の使用量の減少による粘度の低下等により高固形分化が
容易になり、そのため塗工時の乾燥エネルギー節減によ
る低コスト化が図れる。また他の効果として印刷適性、
着肉性が良くなる。
しかし問題点としては適度の粘度と保水性を有する塗被
用組成物が得られない。その欠点を改善するなめに合成
ゴムラテックスバインダーの量を増す方法、またアルカ
リ増粘型ラテックスを使用する方法が提案されているが
両方法とも保水性が十分でなく、塗被用組成物の粘度の
経時的変化が大きく塗工操作上問題となる。これらの問
題点は、固形分濃度が高くなる程顕著となる。
そこで、本発明者らは天然水溶性高分子量の少ない塗被
用組成物配合で、紙塗被用組成物の粘度挙動と流動性及
び塗1紙の腰、保水性と着肉性、白紙光沢、印刷光沢双
方にバランスのとれた性能を有する紙塗被用組成物につ
いて研究を重ねだ結果、天然水溶性高分子0.01〜1
.0重量上含有する紙塗被用組成物に本発明により製造
されたラテックスを使用するとpH8〜9付近で塗被用
組成物が急激に増粘しく第1図)。
しかも塗被用組成物が増粘した後の粘度の経時的変化が
小さい特性を有し、従って極めて塗工作業性に優れかつ
上記諸物性にバランスのとれた塗被用組成物が得られる
ことを見出し、この知見に基づいてこの発明を完成する
に至った。
本発明は特に0.01〜1.0重量幅の天然水溶性高分
子を含有する系で粘度挙動、流動性、塗工紙の印刷光沢
、白紙光沢、着肉性、耐水性にもすぐれしかも十分な剛
度を付与する紙塗被用組成物のバインダーとして適した
新規な共重合体ラテックスの製造方法を提供するもので
ある。
すなわち本発明は共役ジオレフィン単量体20〜50重
像上、芳香族ビニル単量体0〜70重量%、エチレン系
不飽和カルボン酸エステル5〜20重像上、メタクリル
酸2〜8重1i%、メタクリル酸を除くエチレン系不飽
和カルボン酸0.5〜5重量重量上の他上記単量体と共
重合可能な単量体0〜15重量係か像上る単句体混合物
M100重量部を乳化重合するにあたり、(al先ず、
上記単量体中のメタクリル酸の全量およびメタクリル酸
を除くエチレン系不飽和カルボン酸の全量であって下記
囚に対して20〜50重量係のメ像上リル酸を含むエチ
レン系不飽和カルボン酸、下記囚に対して15〜35重
量係の共像上オレフィン単量体、下記(4)に対してO
〜40重量係の像上族ビニル単量体、下記囚に対して2
0〜40重量係の水像上度が1重像上以上のエチレン系
不飽和カルボン酸エステルおよび/またはシアノ基を有
するビニル単量体、下君己(5)に対して0〜10重1
=2のその他の共重合可能な単量体からなる。単量体混
合物(A)10〜40重量部を乳化重合し、 (I))次いで上記単量体混合物Mの残りQ3)90〜
60重量部を乳化重合する、 ことを特徴とする共重合体ラテックスの製造方法を提供
するものである。
このようにして得られたラテックスは天然水溶性高分子
バインダーである酸化デンプンとの間に相互作用がある
ことから、従来使用されているよりはるかに少ない酸化
デンプンが含有されている紙塗被用組成物においてはじ
めてpH上昇によって紙塗被用組成物の増粘現象カニ発
現し、しかも粘度の立上がりが急激で(第1図)、ポリ
マー粒子内部から増粘性成分の′にじみ出し″が極めて
少なく(第2図)、増粘した塗被用組成物粘度の経時的
変化が極めて小さい特性を有したラテックスが得られる
。ここに°゛にじみ出し″とはラテックスをドライ換算
で0.52とり、これに蒸留水1501を加えM e 
t rol]mHerisau社製伝導度計によって伝
導度を測定する。さらに約0.21の20重量4 Na
OH水溶液を瞬時に加えると同時に伝導度の経時変化を
チャートに記録する。
伝導度の経時変化を測定することによってラテックスの
アルカリ膨潤によるラテックス粒子内からの−COOH
基の″にじみ出し″を測定することができる。(にじみ
出しだ−COOH基は水溶液中にあるN a OHの一
部を中和するだめ、伝導度が低下する。) 第2図は実施例1のD(メタクリル酸を前段でのみ重合
して得だもの)と比較例1のワ(メタクリル酸を前段、
後段両方で重合して得たもの)の共重合体ラテックスに
ついてにじみ出しを測定した結果を示したチャートであ
って、実施例(イ)の方は、実験開始後約1時間でにじ
み出しがほぼ止り、24時間後でもにじみ出しはほとん
ど増えていない。これに対し、比較例(ロ)の方は実験
開始後約4時間もにじみ出しが続き、24時間後はにじ
み出しがかなり増している。
なお、ラテックスの粘度は、増粘成分のにじみ出しの増
えるに従って高捷るので、粘度においても比較例の方が
経時変化が著しいことを示してbる。
このように製造された共重合体ラテックスは、高固形分
塗被液に配合してブレード塗工に適切な粘度、流動性、
保水性を何カするものである。
本発明の目的とする共重合体ラテックスを得るだめには
、使用する単量体の種類、使用量、前後段重合における
該単量体の配分等を本発明の範囲に選ぶことにより達成
されるものであり、以下に単量体の種類、使用量、配分
等について詳しく述べる。
本発明の合成共重合体ラテックスの製造に使用される単
量体混合物のうち脂肪族共役ジオレフィン単量体として
は1,3−ブタジェン、イソプレン、2−メチル−1,
3−ブタジェン、2−クロロ−1,3−ブタジェン、1
−クロロ−1,3−プタジ円ンなどがあり、好ましくは
1,3−ブタジェンである。この脂肪族共役ジエン化合
物の使用量は、全単量体量に対し20〜50重量係、重
量上−くは25〜40重量係の重量上ある。20重重量
上満では充分な弾性が得られず接着強度が劣る。また5
0重重量上超えると耐ブリスター性が低下する。
芳香族ビニル単量体としては、スチレン、置換ビニルス
チレン、核置換スチレン、ビニルナフタリンなどがある
。置換ビニルスチレンとしてはα−メチルスチレン、核
置換スチレンとしてはp−メチルスチレン、ビニルトル
エン(0−メチルスチレン、n〕−メチルスチレン、p
−メチルスチレンの混合物)、核ハロゲン置換スチレン
などがあり、好ましくはスチレンである。
この芳香族ビニル単量体の使用量は、全単量体量に対し
0〜70重量係重量上しくは10〜60重量係の重量上
ある。70重重量上超えると共重合体のフィルム形成性
が低下し、接着力が不足する。
エチレン系不飽和カルボン酸エステル単量体にはメチル
アクリレート1、エチルアクリレート1ブチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレートなどのアルキル
アクリレートがあり、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレートなどのアルキルメタクリレートがあり、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−1−”などのヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレートがあり、これら
の一種まだは二種以上を併用することができる。前記の
うちチ印をっけだものは、前段の重合で使用可能な25
℃の水に対する溶解度が1重量上以上のものである。こ
のエチレン系不飽和カルボン酸エステル単量体は、全単
量体量に対し5〜20重量係重量上しくは8〜15重量
係重量上である。5重量上未満では塗工に適した増粘挙
動が得られない。また20重@係を超えると塗工紙の耐
水性が低下し好ましくない。
メタクリル酸は全単量体量に対し2〜8重量重量上ま(
〜くは3〜6重量重量上囲である。2重量上未満では紙
塗被用組成物の適度な増粘が得られない。また8重量%
を超えると紙塗被用組成物の粘度が上がりすぎて取扱い
上に問題7′l玉ある。メタクリル酸を除くエチレン系
不飽和プノルボン酸にはアクリル酸、フマ、Aノ酸、マ
レイン酸、イタコン酸などがあり、一種または二種以上
を併用することができる。このコーチジン系不飽和カル
ボン酸の使用量は、全単量体量に対し0.5〜5重量重
量上壕しくけ1〜3重量重量上囲である。1重量%未満
では接着力及びラテックスの機械的安定性が低下し、5
重量%を超えるとラテックス粘度が高くなりすぎ、ノ・
ン+−’ IJソング問題が生じる。
その他上記単量体と共重合可能な単量体には、シアン基
を有するビニル化合物、例えばアク1ノロニトリルやメ
タクリレートリルなど、り゛1ノシジル基を有するビニ
ル化合物、例えばグリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート、アリルグリシジルエーテルなど、アミ
!パ基を有するビニル化合物あるいはN−メチロール化
合物にはアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミドなど、さらにはアミ!基を有する
ビニル化合物、例えばビニルピリジン、N、N’−ジエ
チルアミノ(メタ)アクリレートなどがある。これら共
重合可能な化合物は単独また1は混合物として全単量体
量に対し0〜15重量係重量上で使用される。これら共
重合可能な化合物のうちアクリロニトリルを使用すれば
印刷光沢や接着強度の向上に効果があり、さらに他の官
能基を有する単一体を使用すると、得られる共重合体ラ
テックスの機械的、化学的安定性、接着性、皮膜強度、
耐水性の増大等に有効である。
本発明は2段に分けて重合を行なうことを特徴とする。
前段においでは、エチレン系不飽和カルボン酸、すなわ
ちメタクリル酸およびメタクリル酸を除くエチレン系不
飽和カルボン酸の全量(全単量体混合物に対して2.5
〜13重量係重量上で重合する単量体混合物(5)に対
して20〜50重量%)を含み、囚に対して15〜35
重量%の共役ジオレフィン単量体、(4)に対して0〜
40重量係重量上しくは10〜30重量%の芳香族ビニ
ル単量体、(イ)に対して20〜40重N%の水溶解度
が1重量幅以上のエチレン系不飽和カルボン酸エステル
および/またはシアノ基を有するビニル単量体、囚に対
して0〜10重量係重量上他の共重合可能な単量体から
なる単量体混合胸回を10〜40重量部を重合する。そ
して後段においては残りの90〜60重量部を重合する
本発明の方法では、前段の重合にて、エチレン系不飽和
カルボン酸、特にメタクリル酸を主要成分とする比較的
低分子量の共重合体が生成する。この結果、後段の重合
後の共重合体ラテックスは、pHを高めていくとあるp
H域で急激に粘度が高捷り、しかもこの粘度は経時的変
化が小さいという従来未知の効果を有する。これに対し
従来の1段重合では、共重合体ラテックスのpHを上げ
て増粘後の粘度の経時的変化が大きい欠点を有していた
本発明の前段における重合では全単量体混合物Mのうち
、特定の単量体混合物の10〜40重量部が乳化重合さ
れる。10重量部未満では、コロイド的に安定なラテッ
クスを得ることができず、40重量部を超えるとラテッ
クスが増粘して取扱い(ハンドリング)に支障をきたす
前段の重合では、全単量体混合物(財)中のメタクリル
酸およびメタクリル酸を除くエチレン系不飽和カルボン
酸の全量を重合する。この酸性単量体の量が、特許請求
の範囲で規定する範囲未満ではこれを配合した塗被用組
成物が適度な増粘を示さない。一方、規定の範囲を超え
ると塗被用組成物が著しく増粘し、取扱い上に問題があ
る。
エチレン系不飽和カルボン酸エステルおよびその他の単
量体のうちシアン基を有するビニル単量体(たとえばア
クリロニトリル)は水溶解度が25℃の水に対し1重i
%以上のものを、前段で重合する全単量体混合胸回の2
0〜40重量%、但し後者は好ましくはlO0重量%内
を使用する。これらが規定する範囲内でないと、これを
配合した被覆用組成物が適度な粘度を示さない。前段で
使用する共役ジオレフィン増量体、芳香族ビニル単量体
、その他共重合可能な単量体は、それぞれ規定する範囲
内でないと、得られた共重合体ラテックスの性質、およ
び塗被用組成物としての安定性、接着性その他の性質の
バランスしたものが得られない。
前段で用いられる単量体の重合系内への添加方法は一括
、分割添加、連続添加を問わない。
その方法の一例を以下に示す。
1)前段で重合に使用される各種単量体を一括して仕込
み、バッチ反応させる方法。
2)最近公開された単量体組成を連続的に変化させるこ
とのできる「P ower  F eed Jと呼称さ
れる方法(AC8Organic Coatingsa
nd  Plastics  Chemistry  
Preprints ’80vo1.43. PGI1
. Non−Uniform EmulsionPol
ymers )、特公昭5l−46555)を用いて単
量体を添加する方法。
次に後段で残りの単量体混合物(B)、すなわち全単量
体混合物100重量部中の60〜90重量部を乳化重合
する。
後段で用いられる単量体の重合系内への添加方法は、分
割あるいは連続添加法が用いられる。
重合に際しては公知の乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤
等が用いられる。乳化剤としては、酸性のp I−1領
域において乳化効果を発揮する乳化剤であればいずれで
もよいが、特にアニオン界面活性剤が好適に使用される
。代表的な乳化剤としては、アルキルアリルスルフォン
酸のアルカリ塩、例エバドテシルベンセンスルフォン酸
ナトリウム、アルキル硫酸のアルカリ塩、例えばすトリ
ウムラウリルザルフェート、その他ジナトリウムドデシ
ルジフェニルエーテルジスルフォネ−+−、ナトリウム
ジ芽りチルスルフォザクシネートなどを挙げることがで
きる。これらのアニオン界面活性剤にノニオン界面活性
剤を併用することも可能である。乳化剤は原料単量体1
0.0重量部に対して2重量部以下で使用することが共
重合体ラテックスの耐水性の点がら好適である。
重合開始剤としては過硫酸塩あるいはこれに亜硫酸塩ま
たは重亜硫酸塩などの還元剤を組合せたレドックス系重
合開始剤、有機ヒドロペルオキシドを使用するレドック
ス系重合開始剤など通常のラジカル重合性単量体の乳化
重合に使用される開始剤が用いられる。
分子量調節剤としてはメルカプタン類、四塩化炭素など
一般に連鎖移動剤として知られているものを使用するこ
とができる。その他必要に応じ電解質、キレート剤、緩
衝剤、分散剤、pH調整剤などの各種助剤を加えること
ができる。
本発明の方法で得だ共重合体ラテックスは、600重量
部上、さらに好ましくは666重量部上の高濃度固形分
塗被用組成物のバインダーとしての配合に好適であり、
特に紙塗被液組成物配合に好適であり、紙塗被液組成物
とするときは、該組成物中の顔料100重量部に対して
0.01〜11〜1重量部しくは0.02〜0.5重量
部の水溶性高分子の配合が好ましい。ここで使用する水
溶性高分子としては、デンプン、酸化デンプン、その他
の変性デンプン、カセイン、ポリビニルアルコール、ア
ルギン酸ソーダ、カルボギシメチルセルロース、ハイド
ロオキシセルロース等があるが、好ましくはデンプン、
カルボキシセルロースである1゜これらのうち、デンプ
ンや変性デンプンが奸才しく、特に酸化デンプンが好適
に使用できる。
以下実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、こ
れらによって本発明は何ら限定されるものではない。以
下に用いる部、Ol)は重量部、重量部である。
実施例1(共重合体ラテックスA〜■の製造法) 窒素置換した100tの攪拌機を備えた温度調節可能な
加圧反応器に表−1の前段の乳化重合に使用する単量体
100部に対して過硫酸カリウム1.4部、リン酸カリ
ウム0.7部、エチレンジアミン4酢酸ナトリウム塩0
.06部、アルキルベンゼンスルボン酸すトリウム0,
3部、四塩化炭素3部、水200部から成るイニシャル
成分を仕込んで攪拌し、次いで表−1の前段成分にあた
る単量体混合物を一括して仕込み、系を60℃に昇温し
だ。後段は表−1の後段成分にあたる単量体混合物を連
続的に加圧反応器に添加して重合を行った。
得られた共重合体ラテックスA〜1の塗工紙物性は実施
例3に示す。
(以下余白) 実施例2(共重合体ラテックスJの製造法)実施例1と
同様の方法で、イニシャル成分を反応器に仕込む。次い
で、前段重合の単量体の添加を第3図に示す装置を用い
て、反応器に供給される単量体の組成変化が第4図に示
す如く連続的に変化させる重合を実施する(前述[PO
−wer Feed J法)。単量体の反応器への添加
速度は反応速度以下で7時間にわたって連続的に供給さ
れる。なお、後段の重合は、前段の重合完了後、表−2
の組成の単量体混合物を連続添加して行われる。
得られた共重合体ラテックスの塗工紙物性は実施例3に
示す。
(以下余白) ここでPower Feed法の実施方法を第3図およ
び第4図により具体的に説明する。
(1)実施例1に示しだイニシャル成分を反応器1に仕
込み、系を60℃に昇温する。なお重合温度は重合が終
了する壕で60℃一定でコントロールする。
(2)供給タンク2,3へ表−2に示した単量体成分を
それぞれ仕込む。
(3)第1供給タンク2より単量体混合物を反応器1に
7時間にわたって連続的に供給する。
(4)第1供給タンク2からの供給開始と同時に第2供
給タンク3より単量体混合物を第1供給タンク2へ7時
間にわたって連続的に供給する。
(5)第4図は反応器へ供給される単量体混合物中の単
量体比率の変化を示したものである。
(6)後段の重合は、前段のパワーフィードが終了する
と同時に表−2に示しだ後段の組成の単量体混合物を連
続部カqして行われる。
比較例1(共重合体ラテックスイ〜ワの製造法) 実施例1に示したイニシャル成分を反応器へ仕込み、前
段は表−3に示した組成の単量体混合物を用い、これを
一括して反応器に仕込む。
後段は表−3に示した組成の単量体混合物を反応器に連
続的に添加した。
得られた共重合体ラテノクスイ〜ワの塗工紙物性は実施
例3に示す。
(以下余白) 実施例3 実施例1,2及び比較例1によって得られた共重合体ラ
テックスを使用し、次に示す配合によって塗被用組成物
を調製し、その塗被用組成物を上質紙に片面および両面
塗工し、乾燥後スーパーカレンダー処理を行い各種物性
を下記の試験法により測定した。
塗被用組成物の配合処方    部 カオリンクレー      30 重質炭酸カルシウム    70 分  散  剤              0.2酸
化デンプン        0.08ラテツクス   
     15 総固形分         67係 ドライピック;R■印刷機使用 タックN[L 9イン
キで数回重ね刷りを行い、印刷 而のピンキング状態を肉眼判定 する。数値の大きい方が良好で ある。評価値は5点満点とする。
ウェットピック;RI印印刷機使用モルトノンロール試
験片上に給水を行いその直 後にタックN[l 6インキで印刷を 行い、ピッキング状態を肉fllJ判 定する。数値の大きい方が良好 である。評価値は5点満点とす る。
印刷光沢; RII刷機を使用してウェブオフセット用
インキをベタ刷りしグロスメー ター(75℃)で測定する。
耐ブリスター性;両面塗工した紙を調湿(約6係)(〜
加熱したオイルバスに投ff込 み、ブリスターが発生する時の 最低温度で示す。
剛度;ガーレー剛度計を使用。数字の大きい方がかだい
実施例1,2により製造された共重合体ラテックスの塗
工紙物性の評価結果は表−4に示す。
本発明の目的とする共重合体ラテックスが得られている
比較例1により得られた共重合体ラテンクスの評価結果
について以下に示す。なお、塗工紙物性の結果は表−5
に、まだ塗被用組成物の物性は表−6に示しだ。
(1)  共重合体ラテックス(イ)、に)について全
単量体中のブタジェン量が(イ)は18部、に)は54
部と本発明の範囲(20〜50部)外の共重合体ラテッ
クスであるが、塗工紙物性において、(イ)はドライピ
ックが劣る。一方に)では旧ブリスター性が劣り打首し
くない。
(2)共重合体ラテックス(ハ)、(ロ)について全単
量体中のエチレン系不飽和カルボン酸エステル量が(ハ
)は4部、(ロ)22部と本発明の範囲(5〜20部)
外の共重合体ラテックスであり、(ロ)は塗工紙物性に
おいて、ウェットピックが劣る。一方(ハ)は、塗被用
組成物の粘度が低く塗工に適した粘度が得られず打首し
くない。
(3)共重合体ラテックス(ト)、(ホ)について全単
量体中のメタクリル酸量が(ト)は1部、(ホ)は10
部と本発明の範囲(2〜8部)外である共重合体ラテッ
クスであり、(ト)は塗被用組成物の粘度が低く、一方
ωつでは粘度が高く、塗工に適した粘度が得られず好1
しくない。
(4)共重合体ラテックス(力、し) 前段重合単量体中のメタクリル酸とメタクリル酸を除く
エチレン系不飽和カルボン酸の含有量が(す)は15.
8係、ヴ)は55.5係と本発明の範囲(2()〜50
係)外の共重合体ラテックスてあり、(Iのは粘度が低
く、塗工紙物性のドライピックが劣る。一方ヴ)は比較
例2の表−7に示した如く粘度が高くなり塗工上好まし
くない。
(5)共重合体ラテックス悴)について前段重合単量体
中のポリブタジェン量が、3.3係と本発明の範囲(]
、 54以上)外である共重合体ラテックスであり、塗
工紙物性においてドライピンク、ウェットピックの接着
特性が劣る。
(6)共重合体ラテックス(へ)、(ト)について前段
重′合の全単量体量が(へ)は8部、(ト)は45部と
、本発明の範囲(10〜40部)外の共重合体ラテック
スであり、(へ)はラテックスの機械的安定性が悪く、
塗工紙物性において剛度も劣る。一方(ト)は比較例2
の表−6に示した如く塗被用組成物の粘度が高くなり塗
エーヒ好まり、 <ない。
(以下余白) 11 実施例4.比較例2 実施例1で得られた共重合体ラテックスB。
D、、E、比較例1で得られた共重合体ラテックスホ、
ト、チ、ヲを用いて表−6に示しだ塗被用組成物を作成
し、塗被用組成物作成直後の粘度及び作成から1日後の
粘度をBM型粘度計により測定した。一方一部の塗被用
組成物については、塗工紙物性を測定した。
塗被用組成物の粘度について、本発明の共重合体ラテッ
クスは本発明の水溶性高分子量内において、塗工に適し
た粘度を示し、また経時による粘度変化も少ない。−力
木発明でない共重合体ラテックスは粘度が高く、1だ粘
度の経時変化も大きく塗工上好ましくない。
一方塗工紙物性について、実施例4の2と比較例2の8
の比較により、水溶性高分子量の少ない2は8に比ベラ
エツトビック、印刷光沢がすぐれている。
(以下余白) 112−
【図面の簡単な説明】
第1図はラテックスを使用した塗被用組成物のpI−I
変化による粘度への影響を示すグラフであり、第2図は
カルボン酸成分の″にじみ出し″の目安となる伝導度の
時間による変化を示すグラフである。第3図はPoWe
r  Feed法による単量体添加装置のフローシート
て、第4図はその単量体添加量比率と時間の関係を示す
グラフである。 第1図及び第2図の(イ)、(ロ)は実施例1−’D、
比較例1−ワのラテックスで、とくに第1図では実施例
3の配合の塗被用組成物としてpHを変化させたもので
ある。 1・・・反応器 2・・・・・・・・第1供給タンク 3・・・・・・・・第2供給タンク 特許出願人  日本合成ゴム株式会社 代理人 弁理士 伊 東  彰

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 共役ジオレフィン単量体20〜50重量%、芳香族ビニ
    ル単量体0〜60重量部、エチレン系不飽和カルボン酸
    エステル5〜20重像上、メタクリル酸2〜8重像上、
    メタクリル酸を除くエチレン系不飽和カルボン酸0.5
    〜5重量重量上の他上記単量体と共重合可能な単量体0
    〜15重量部からなる単量体混合物を乳化重合するにあ
    たり、 (a)先ず、」二記単量体中のメタクリル酸の全量オよ
    びメタクリル酸を除くエチレン系不飽和力Aボン酸の全
    量であって下記穴に対して20〜50重量%のメタクリ
    ル酸を含むエチレン系不飽第1カルボン酸、下記(4)
    に対して15〜35重量係c共像上オレフィン単量体、
    下記穴に対して0−40重量像上芳香族ビニル単量体、
    下記穴に文して20〜40重量%の水溶解度が1重量係
    以」のエチレン系不飽和カルボン酸エステルおよび/ま
    たはシアノ基を有するビニル単量体、下記(4)に対し
    て0〜lO重Mチのその他の共重合可能な単量体からな
    る単量体混合物(4)10〜40重量部を乳化重合し、 (b+次いで上記単量体混合時の残り(B) 90〜6
    0重量部を乳化重合する ことを特徴とする共重合体ラテックスの製造方法。
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