JPS592170B2 - 乾式蓄電器 - Google Patents

乾式蓄電器

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Publication number
JPS592170B2
JPS592170B2 JP50149776A JP14977675A JPS592170B2 JP S592170 B2 JPS592170 B2 JP S592170B2 JP 50149776 A JP50149776 A JP 50149776A JP 14977675 A JP14977675 A JP 14977675A JP S592170 B2 JPS592170 B2 JP S592170B2
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JP
Japan
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film
capacitor
coating film
plastic
irregularities
Prior art date
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Expired
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JP50149776A
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English (en)
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JPS5272458A (en
Inventor
英一 和田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPS5272458A publication Critical patent/JPS5272458A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 従来油入蓄電器等、油浸絶縁用に使われるプラスチック
フィルムにおいては、油の含浸性を良くし絶縁機器とし
ての緒特性を向上させることを目的として、エンボス加
工処理や表面エツチング等プラスチックフィルムの表面
を粗面化して使うことが知られているが含浸性向上を主
目的とrじたこの種の粗面は、油浸タイプでない、乾式
絶縁機器の絶縁体もしくは誘電体として使用する場合は
表面凹凸が大きすぎて、不均一電界や電界集中が激しく
電気的耐圧が極端に低下しそのため絶縁機器設計におい
て形状増大等の欠点があり乾式絶縁機器には、表面が粗
面化されていないプラスチックフィルムが主に使用され
ていた。
またプラスチック塗布膜形成による金属化フィルムを用
いた蓄電器においては、プラスチック塗布膜表面は、尖
部による不均一電界や電界集中を少くするため凹凸のな
い均一膜である方が優れた特性や耐圧を有する蓄電器を
得ると考えられていた。
そのため従来は塗布溶液の溶媒を混合溶媒にして沸点を
調整したり、塗布膜の乾燥を徐々に行うなどして表面の
凹凸が0.01μm以上にならないようにしていた。
本発明はプラスチック塗布膜を形成した金属化プラスチ
ックフィルム使用の乾式蓄電器において、塗布形成膜表
面形状と耐圧や蓄電器の緒特性との関係について研究を
行い塗布膜の表面が0.01μm〜0.3 p:mの細
かい凹凸よりなる粗面である場合、電気的耐圧や蓄電器
としての緒特性、特に絶縁抵抗値が極めて良好なること
を究明した。
以下に実施例を含めて説明する。
金属化フィルムとしては両面アルミニウム蒸着によるポ
リエチレンテレフタレートフィルムやポリプロピレンフ
イ化ムあるいはポリスルホンフィルム等同様の結果を得
たので一つの実施例として両面アルミニウム蒸着による
4μm厚さのポリエチレンテレフタレートフィルムにつ
いて記ス。
プラスチック塗布は、1〜2μm厚さのポリカーボネイ
ト膜を形成した。
蓄電器の断面構成は第1図、第2図に示す、第1図と第
2図は、塗布膜の端部構成が異なる場合の一例である。
図中1はポリエチレンテレフタレートフィルム、2はア
ルミニウム金属層、3は塗布形成されたポリカーボネイ
ト膜層である。
本発明はこのポリカーボネイト膜層3の表面形状につい
てである。
このポリカーボネイト膜層3の表面凸凹が0.01μm
未満の場合をA、 0.01 μm 〜0.3 pmノ
場合をB、0.5μm〜1μmの場合をCとすると第3
図に蓄電器としての絶縁抵抗値比較、第4図に直流15
0v印加后の誘電体損失値比較で示す如く、表面凹凸0
.01μm〜0.3μmの場合に極めて良好な絶縁抵抗
値や誘電体損失値を得ることがわかる。
塗布膜に表面凹凸を形成する方法としては、■溶媒に低
沸点溶剤を用いるか、乾燥時の温度勾配を高め、塗布膜
の乾燥速度を速める、■塗布溶液中にワックスを溶解さ
せる、■塗布溶液中に微粒子粉体を分散させる、等の方
法を用いることができる。
第5図に0.01μm−Q、3μmの表面凸凹を有する
粗面化した面の一例を示す。
第5図中a。b、cは粗面化処理条件や手法が異る場合
であるがいづれの場合も0.01μm〜0.3μmの範
囲に表面凸凹がある。
第6図で示す表面は、従来油浸タイプに用いられている
粗面化フィルムの表面形状である。
第5図、第6図で示されるように従来の粗面ば凸凹が大
きく、かつ均一な細かい凸凹が見られないが本発明によ
る表面は0.01μm〜0.3μmの細かい凹凸を有す
る粗面であることが大きな特徴であり、従来の大きな凹
凸粗面の中に更に本発明の粗面化がされている場合も含
まれる。
第7図は電気的耐圧比較を示すV−を特性である。
横軸は蓄電器の破壊するまでの時間、縦軸は印加電圧を
示す。
図中a、b、cは第5図に示すal b + cの表面
形状のラッカーフィルムラ捲回してなる扁平型蓄電器の
場合で、dは従来の油浸タイプに用いられる粗面フィル
ムと同程度に表面粗面化したポリカーボネイトラッカー
膜表面の場合の扁平型捲回蓄電器で、eは塗布膜表面が
極めて平滑な場合で、凹凸が0.01μm未満の場合の
扁平型捲回蓄電器の耐圧を示す。
この結果より本発明の構成により乾式蓄電器としての耐
圧も極めて優れたものとなることがわかる。
形成塗布膜としては、ポリスチロール、ポリスルホン等
の場合も全く同じ効果を得ることができた。
以上、一実施例でもって詳細に説明した如く、本発明の
特徴ある塗布膜形成金属化フィルム使用の蓄電器におい
てこそ極めて安定した良好な電気特性と、優れた電気的
耐圧を得ることになり、その産業的価値は非常に大きな
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の蓄電器の一実施例を示す要部
の断面図、第3図は同蓄電器の絶縁抵抗値特性図、第4
図は同誘電体損失値特性図、第5図a〜Cは粗面化の例
を示す説明図、第6図は従来の粗面化の例を示す説明図
、第7図は電気的耐圧特性図である。 1・・・・・・プラスチックフィルム、2・・・・・・
金属層、3・・・・・・プラスチック塗布膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属化フィルムの片面または両面にプラスチック塗
    布膜を形成し、このプラスチック塗布膜の表面が0.0
    1μm〜0.3μmの凹凸の粗面となるように構成した
    ものを巻回したことを特徴とする乾式蓄電器。
JP50149776A 1975-12-15 1975-12-15 乾式蓄電器 Expired JPS592170B2 (ja)

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JP50149776A JPS592170B2 (ja) 1975-12-15 1975-12-15 乾式蓄電器

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JPS5272458A JPS5272458A (en) 1977-06-16
JPS592170B2 true JPS592170B2 (ja) 1984-01-17

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596523A (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 松下電器産業株式会社 油浸コンデンサ
JPS63142624A (ja) * 1986-12-04 1988-06-15 松下電器産業株式会社 コンデンサ及びその製造方法
JP2697114B2 (ja) * 1989-04-14 1998-01-14 ダイアホイルヘキスト株式会社 コンデンサ用積層ポリエステルフィルム
JPH06181142A (ja) * 1992-12-15 1994-06-28 Diafoil Co Ltd 金属蒸着ポリエステルフィルムコンデンサ

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