JPH0616460B2 - 低温特性に優れた油含浸コンデンサ− - Google Patents
低温特性に優れた油含浸コンデンサ−Info
- Publication number
- JPH0616460B2 JPH0616460B2 JP2139786A JP2139786A JPH0616460B2 JP H0616460 B2 JPH0616460 B2 JP H0616460B2 JP 2139786 A JP2139786 A JP 2139786A JP 2139786 A JP2139786 A JP 2139786A JP H0616460 B2 JPH0616460 B2 JP H0616460B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- impregnated
- capacitor
- temperature characteristics
- benzyltoluene
- Prior art date
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] 本発明は低温特性に優れた油含浸コンデンサーに関する
ものである。
ものである。
[従来技術とその問題点] 近年、油含浸コンデンサーの小型化、軽量化の傾向に対
処すべく、誘電体としてポリオレフィンフィルムが、絶
縁紙と共に、または絶縁紙の代りに使用されている。こ
のようなポリオレフィンフィルムを使用するために、油
含浸コンデンサーにおいては、含浸すべき電気絶縁油に
ついても改良がなされている。
処すべく、誘電体としてポリオレフィンフィルムが、絶
縁紙と共に、または絶縁紙の代りに使用されている。こ
のようなポリオレフィンフィルムを使用するために、油
含浸コンデンサーにおいては、含浸すべき電気絶縁油に
ついても改良がなされている。
例えば、特公昭55−5689号公報においては、誘電体とし
て用いるプラスチックフィルムとの適合性、含浸性が優
れている電気絶縁油としてモノベンジルトルエンを採用
している。
て用いるプラスチックフィルムとの適合性、含浸性が優
れている電気絶縁油としてモノベンジルトルエンを採用
している。
上記公報に提案されているモノベンジルトルエンを使用
すると、確かに同公報に示すような電気特性の改善が認
められる。
すると、確かに同公報に示すような電気特性の改善が認
められる。
一方、油含浸コンデンサーが寒冷地において使用される
ことがあり得ることを考慮すれば、その低温特性を改良
することも無視できない大きな課題であると云わなけれ
ばならない。
ことがあり得ることを考慮すれば、その低温特性を改良
することも無視できない大きな課題であると云わなけれ
ばならない。
しかるに、前記公報に具体的に開示されているモノベン
ジルトルエンの異性体であるo−ベンジルトルエンおよ
びp−ベンジルトルエンならびにそれらの混合物を含浸
した油含浸コンデンサーの低温特性は未だ不十分である
ことが判明した。
ジルトルエンの異性体であるo−ベンジルトルエンおよ
びp−ベンジルトルエンならびにそれらの混合物を含浸
した油含浸コンデンサーの低温特性は未だ不十分である
ことが判明した。
本発明者らは、油含浸コンデンサーの低温特性を改良す
ることを目的として、上記公報に記載されていないm−
ベンジルトルエンを含浸してなる油含浸コンデンサーの
低温特性が優れていることを見出し、本発明を完成した
ものである。
ることを目的として、上記公報に記載されていないm−
ベンジルトルエンを含浸してなる油含浸コンデンサーの
低温特性が優れていることを見出し、本発明を完成した
ものである。
[発明の構成] すなわち、本発明の目的は低温特性に優れた油含浸コン
デンサーを提供することにあり、その特徴は、少なくと
も1対の電極と少なくとも1葉のポリオレフィンフィル
ムを含む誘電体からなるコンデンサー素子に、m−ベン
ジルトルエンを含浸してなることに存する。
デンサーを提供することにあり、その特徴は、少なくと
も1対の電極と少なくとも1葉のポリオレフィンフィル
ムを含む誘電体からなるコンデンサー素子に、m−ベン
ジルトルエンを含浸してなることに存する。
以下に本発明を更に発明する。
本発明の油含浸コンデンサーは、m−ベンジルトルエン
を含浸したものである。なお当該コンデンサーの低温特
性を害しない範囲において、他の公知の電気絶縁油をm
−ベンジルトルエンに混合することもできる。このよう
な他の電気絶縁油としては、例えば、前記公報に記載さ
れているo−ベンジルトルエン、p−ベンジルトルエ
ン、ジベンジルトルエン、フェニルキシリルエタン、フ
ェニルエチルフェニルエタン、フェニルイソプロピルフ
ェニルエタン、モノイソプロピルビフェニル、ジイソプ
ロピルナフタレンなどが例示される。また、公知の酸化
防止剤、リン酸エステル類などの軟燃剤、エポキシ化合
物などの安定剤を適宜添加できる。
を含浸したものである。なお当該コンデンサーの低温特
性を害しない範囲において、他の公知の電気絶縁油をm
−ベンジルトルエンに混合することもできる。このよう
な他の電気絶縁油としては、例えば、前記公報に記載さ
れているo−ベンジルトルエン、p−ベンジルトルエ
ン、ジベンジルトルエン、フェニルキシリルエタン、フ
ェニルエチルフェニルエタン、フェニルイソプロピルフ
ェニルエタン、モノイソプロピルビフェニル、ジイソプ
ロピルナフタレンなどが例示される。また、公知の酸化
防止剤、リン酸エステル類などの軟燃剤、エポキシ化合
物などの安定剤を適宜添加できる。
m−ベンジルトルエンを含浸するコンデンサーは、少な
くとも1対の電極と少なくとも1葉のポリオレフィンフ
ィルムを含む誘電体からなるコンデンサーを素子を含む
ものであある。
くとも1対の電極と少なくとも1葉のポリオレフィンフ
ィルムを含む誘電体からなるコンデンサーを素子を含む
ものであある。
1対の電極は、ポリオレフィンフィルムと共に巻回され
たアルミニウムなどの金属箔により形成される。しかし
ながら、アルミニウム、亜鉛などの金属により金属化さ
れた金属化ポリオレフィンフィルム上の金属層とするこ
ともできる。
たアルミニウムなどの金属箔により形成される。しかし
ながら、アルミニウム、亜鉛などの金属により金属化さ
れた金属化ポリオレフィンフィルム上の金属層とするこ
ともできる。
金属箔と共にポリオレフィンフィルムを巻回し、コンデ
ンサー素子が製造される。ポリオレフィンとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなど
がある。これらの内、ポリプロピレンの場合に、最も優
れた電気特性を有するコンデンサーが得られる。また、
ポリオレフィンフィルムと共に絶縁紙を併用することも
できる。また、ポリオレフィンフィルムは公知の方法に
よりその表面を粗面化したものを使用してもよい。
ンサー素子が製造される。ポリオレフィンとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなど
がある。これらの内、ポリプロピレンの場合に、最も優
れた電気特性を有するコンデンサーが得られる。また、
ポリオレフィンフィルムと共に絶縁紙を併用することも
できる。また、ポリオレフィンフィルムは公知の方法に
よりその表面を粗面化したものを使用してもよい。
上述のようにして製造されたコンデンサー素子に、常法
によりm−ベンジルトルエンを含浸させることによっ
て、油含浸コンデンサーを製造することができる。
によりm−ベンジルトルエンを含浸させることによっ
て、油含浸コンデンサーを製造することができる。
[発明の効果] 特公昭55−5689号公報未記載のm−ベンジルトルエンを
含浸してなるコンデンサーの低温特性は、o−ベンジル
トルエンまたはp−ベンジルトルエンを含浸してなる同
公報記載のコンデンサーと比較し、格段に改良される。
含浸してなるコンデンサーの低温特性は、o−ベンジル
トルエンまたはp−ベンジルトルエンを含浸してなる同
公報記載のコンデンサーと比較し、格段に改良される。
[実施例] 以下実施例により本発明を説明する。
実施例 厚さ14μのポリプロピレンフィルム2枚と、電極とし
てのアルミニウム箔とを巻回してコンデンサー素子を製
造し、容量約0.4μFのモデルコンデンサーを得た。
てのアルミニウム箔とを巻回してコンデンサー素子を製
造し、容量約0.4μFのモデルコンデンサーを得た。
上記のモデルコンデンサーに、それぞれ下記の電気絶縁
油を常法により含浸させ油含浸コンデンサーを得た。
油を常法により含浸させ油含浸コンデンサーを得た。
次いで、−30℃で、70V/μの電位傾度で課電し、2
00時間後のコンデンサーの状態を観察した。なお、各
電気絶縁油についてモデルコンデンサーをそれぞれ10
個づつ作成し試験を行なった。その結果を第1表に示
す。
00時間後のコンデンサーの状態を観察した。なお、各
電気絶縁油についてモデルコンデンサーをそれぞれ10
個づつ作成し試験を行なった。その結果を第1表に示
す。
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも1対の電極および少なくとも1
葉のポリオレフィンフィルムを含む誘電体からなるコン
デンサー素子に、m−ベンジルトルエンを含浸してなる
ことを特徴とする低温特性に優れた油含浸コンデンサ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2139786A JPH0616460B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 低温特性に優れた油含浸コンデンサ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2139786A JPH0616460B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 低温特性に優れた油含浸コンデンサ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62179710A JPS62179710A (ja) | 1987-08-06 |
JPH0616460B2 true JPH0616460B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=12053918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2139786A Expired - Fee Related JPH0616460B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 低温特性に優れた油含浸コンデンサ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616460B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106449106A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-02-22 | 安徽飞达电气科技有限公司 | 一种电容器浸渍剂添加剂 |
CN106373783A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-02-01 | 安徽飞达电气科技有限公司 | 一种电容器高性能工作电解液 |
CN106356206B (zh) * | 2016-10-26 | 2018-06-01 | 安徽飞达电气科技有限公司 | 一种电容器浸渍液及其制备方法 |
-
1986
- 1986-02-03 JP JP2139786A patent/JPH0616460B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62179710A (ja) | 1987-08-06 |
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Legal Events
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