JPH0121543Y2 - - Google Patents

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JPH0121543Y2
JPH0121543Y2 JP1982067188U JP6718882U JPH0121543Y2 JP H0121543 Y2 JPH0121543 Y2 JP H0121543Y2 JP 1982067188 U JP1982067188 U JP 1982067188U JP 6718882 U JP6718882 U JP 6718882U JP H0121543 Y2 JPH0121543 Y2 JP H0121543Y2
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oil
capacitor
capacitors
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voltage
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JP1982067188U
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案はコンデンサの改良に関するものであ
る。 従来の油浸コンデンサは、その用途により種々
の方式が用いられている。その方式を大別する
と、電極に金属蒸着膜を用いた自己回復性コンデ
ンサ(以下SHコンデンサという)と金属箔を用
いた非自復性コンデンサ(NHコンデンサ)があ
る。SHコンデンサの代表的なものは、金属化紙
コンデンサ、両面金属化紙コンデンサ、金属化フ
イルムコンデンサなどがあり、比較的電圧の低い
(数百ボルト領域に適している。さらに最近のプ
ラスチツクフイルウの進歩に伴ない、金属化紙と
の組合せによる構成が実用化されている。 本考案はプラスチツクフイルムの中でも特に耐
電圧特性の高い、低損失特性を有するポリプロピ
レンフイルム(以下PPフイルムという)のみを
誘電体に用い、電極として同電位となる両面金属
化紙と重ねて巻回して、絶縁油を含浸してなるコ
ンデンサにおいて、耐電圧性能の優れた高信頼性
のものを提供するものである。 このコンデンサの構造を第1図に示す。基本構
造は、絶縁紙の両面に真空蒸着によつて形成され
た導電性薄膜2を有する両面金属化紙1を電極と
し、誘電体としてPPフイルム3を重ね合せて巻
回し、その巻回端面にリード取り出し用に金属溶
射をしたコンデンサ素子に絶縁油を含浸したもの
である。真空蒸着される金属としてはZn,Alな
どが通常用いられているが、これらの金属に限定
されるべきものではない。このSHコンデンサは
両面金属化紙の導電性薄膜2が同電位であり、し
かもPPフイルムのみの誘電体となつているため、
PPフイルムの優れた耐電圧特性および低損失特
性を充分に生かせる。したがつてSHコンデンサ
の中でも比較的電圧の高い用途および高温領域使
用に適している。従来絶縁油として鉱物油とかア
ルチルベンゼンが一般に用いられているが、さら
に使用電位傾度を高め、小形化、軽量化するため
に、このSHコンデンサに適した絶縁油の検討を
行い目的を達成したものである。 以下、本考案を実施例をもつて説明する。 実施例として第1図に示すように誘電体として
PPフイルム3を1枚用い、電極としてZnを真空
蒸着によつて両面に導電性薄膜2を形成させた両
面金属化紙1を重ね合せて巻回し、その巻回断面
にリード取出し用の金属溶射をしたコンデンサ素
子を製作した。このコンデンサ素子に第1表に示
すように絶縁油として鉱物油A、アルキルベンゼ
ン(B)、ジオクチルフタレート(C)および植物油を用
いた。なお植物油には種々のものがあり、絶縁油
としては不乾性油か、半乾性油で電気特性が良好
で粘度が低く流動点の低いものが適し、絶縁油と
して用いることができるいくかつの植物油とし
て、なたね油(D)、ヒマシ油(E)、大豆油(F)、綿実油
(G)をそれぞれ真空含浸させて容量26μFのコンデ
ンサを製作した。 第2図はアルキルベンゼン(B)、なたね油(D)、ヒ
マシ油(E)、大豆油(F)を用いたコンデンサのコロナ
開始電圧の温度特性を示し、この結果なたね油
(D)、アルキルベンゼン(B)が高いコロナ開始電圧で
ある。大豆油(F)、綿実油(G)は流動点が低く、低温
でのコロナが低くまたヒマシ油(E)は粘度が高く
PPフイルムを用いた絶縁材料への含浸性が悪く
コロナが低く不適当である。このように植物油の
中ではなたね油が優れている。
【表】 製作したコンデンサを各々10個用意し、10分電
圧印加、10分休止サイクルで電圧を階段的に昇圧
する累積過電圧試験を破壊するまで行なつた。こ
の結果第2表に示すようになたね油(D)の破壊電圧
(AC V/μ)が最も高くまたバラツキも少なか
つた。 累積過電圧試験の結果、なたね油(D)の耐電圧性
が最も優れているが、寿命を推定するために交流
電圧一時間特性を試験した。第2図に示す交流電
圧−時間特性は上記した累積過電圧試験と同様、
印加電圧が1000分経過時点での非破壊電圧はなた
ね油(D)が最も高く、次いでジオクチルフタレート
(C)、アルキルベンゼン(B)、鉱物油(A)の順となつ
た。
【表】 このようにPPフイルムを誘電体とした両面金
属化紙自己回復性コンデンサになたね油(D)を用い
ると、従来の鉱物油(A)、アルキルベンゼン(B)、お
よびフラル酸エステルの代表であるジオクチルフ
タレート(C)よりも耐電圧性能が大幅に向上するこ
とを見い出した。 絶縁油に対するPPフイルムの膨潤度を厚さに
よつて求めたところ、鉱物油(A)は8〜10%、アル
キルベンゼン(B)は8〜10%、ジオクチルフタレー
ト(C)は3〜6%、およびなたね油(D)は1〜3%
(at90℃)であつた。これより鉱物油(A)、アルキ
ルベンゼン(B)はPPフイルムの膨潤により層間の
油量が少なくなるのに対、ジオクチルフタレート
(C)、なたね油(D)は適当な油量を保つことができ
る。さらに絶縁油のガス吸収性(第1表参照)は
アルキルベンゼン(B)、なたね油(D)が高く、ジオク
チルフタレート(C)、鉱物油(A)の順である。これら
よりなたね油(D)はガス吸収性が高く、コンデンサ
の層間に適当な油量を保つことができる。したが
つてコンデンサの耐電圧性能の向上がはかれる。 以上の実施例から、PPフイルムを誘電体とし、
両面金属化紙を電極とした自己回復性コンデンサ
において、含浸剤としてなたね油を用いると耐電
圧性能が向上し、コンデンサ設計の定格電位傾度
が高くとれることにより、コンデンサの小型、軽
量化がはかれ、工業的ならびに実用的価値大なる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のコンデンサの素子構成の断面
図、第2図はコンデンサのコロナ開始電圧−温度
特性図、第3図はコンデンサの交流電圧−時間特
性図を示す。 1……両面金属化紙、2……導電性薄膜、3…
…ポリプロピレンフイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の電極として同電位にある両面金属化紙の
    間に、誘電体としてポリプロピレンフイルムのみ
    を用いて巻回したコンデンサ素子に、なたね油を
    含浸してなることを特徴とするコンデンサ。
JP6718882U 1982-05-08 1982-05-08 コンデンサ Granted JPS58170823U (ja)

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JP6718882U JPS58170823U (ja) 1982-05-08 1982-05-08 コンデンサ

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JP6718882U JPS58170823U (ja) 1982-05-08 1982-05-08 コンデンサ

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Publication Number Publication Date
JPS58170823U JPS58170823U (ja) 1983-11-15
JPH0121543Y2 true JPH0121543Y2 (ja) 1989-06-27

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51118099A (en) * 1975-04-10 1976-10-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd Condenser
JPS5262651A (en) * 1975-11-19 1977-05-24 Nichicon Capacitor Ltd Plastic film capacitor
JPS55150218A (en) * 1979-05-11 1980-11-22 Shizuki Electric Metallized film capacitor
JPS56134735A (en) * 1980-03-26 1981-10-21 Dainippon Printing Co Ltd Deficiency detector for regular pattern

Patent Citations (4)

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JPS58170823U (ja) 1983-11-15

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