JPS5921677B2 - クロムを含有するフツ酸廃液の処理方法 - Google Patents

クロムを含有するフツ酸廃液の処理方法

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JPS5921677B2
JPS5921677B2 JP56077107A JP7710781A JPS5921677B2 JP S5921677 B2 JPS5921677 B2 JP S5921677B2 JP 56077107 A JP56077107 A JP 56077107A JP 7710781 A JP7710781 A JP 7710781A JP S5921677 B2 JPS5921677 B2 JP S5921677B2
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JP
Japan
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chromium
hydrofluoric acid
waste liquid
ceracola
liquid containing
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JP56077107A
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JPS5715887A (en
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捷二 鶴田
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Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、6価クロムを含有するフッ酸廃液の処理方法
に関する。
さらに詳しくは、6価クロムを含有するフッ酸廃液を一
定の還元処理後石灰乳で中和してスラリー状としたもの
を半水セラコラおよび又は無水セラコラと混合して廃水
を全く排出することなく有用な固形成形物を得るクロム
含有フッ酸廃液の処理方法に関する。
従来、クロムを含有する廃液は、必要があれば希釈を行
った後、イオン交換樹脂や活性炭によりクロムを回収除
去するか、あるいはクロムが6価クロムである場合、適
当な還元剤により6価クロムを3価クロムに還元した後
、消石灰乳等のアルカリで中和してアルカリ性にするこ
とにより3価クロムを水に難溶性の水酸化クロムとして
析出せしめ、次いでスラリーを沈降沢過する等の方法が
行われている。
しかしながら、フッ酸を高濃度に含有する廃液を処理す
るには、従来の処理方法では多量の用水を必要とし、そ
の結果、処理量と廃水量の増大をまぬがれることは出来
ない。
また処理量の増大は、装置が大型になり、ケーキ状処理
生成物の後処理が厄介で場合によっては、イオン交換樹
脂や活性炭等の高価な物、質の消費を余儀なくし、技術
的、経済的に得策ではない。
さらに将来の公害防止的見地からいえば、廃水を全く排
出しないことが最も望ましい。
本発明の目的は、従来法の欠点を除去し、比較的小型の
装置で廃水を全く排出することなく、有害な6価クロム
を含有するフッ酸廃液を処理すること、さらにこれより
有用な固形物を得ることにある。
本発明の処理方法は、6価クロムを含有するフッ酸廃液
を還元剤で処理して該6価クロムを3価クロムに還元し
たのち消石灰乳で中和して得られたスラリーを半水セラ
コラおよび又は無水セラコラの乾燥された粉末と混合し
て固化せしめ、クロムとフッ素イオンを同時に処理する
ことを特徴とする上記廃液の処理方法からなる。
本発明に係るフッ酸廃液の処理について説明する。
処理工程は、06価クロムを含有するフッ酸廃液中の6
価クロムを3価に還元する反応工程、■■の工程で得ら
れた3価クロムを含有するフッ酸を消石灰乳で中和する
工程、■■で得られたスラリーな半水セラコラおよび又
は無水セラコラと混合して固化せしめる工程からなる。
■工程では6価クロムを適当な還元剤で3価クロムに還
元し、ひきつづく■の工程においてこの還元された廃液
を消石灰乳と混合して中和しスラリーとする。
スラリーとして収得するのは次の■工程で水に代わる固
化剤として作用させるためである。
上記中和の際、アルカリは酸に対しや\過剰に使用する
この■の工程で、3価クロムは水酸化クロムとして不溶
化される。
一方、フッ酸はフッ化カルシウムに転化される。
この工程で重要な点は、使用する消石灰乳中の水分が多
すぎて中和後のスラリーを次の■工程で固化させるのに
余分な半水セラコラおよび又は無水セラコラを必要とす
るような状態に至らしめないことである。
この意味で上記消石灰乳中の消石灰分濃度は20〜60
重量%が望ましい。
■工程は、■工程からの中和されたスラリーを半水セラ
コラおよび又は無水セラコラの乾燥された粉末と混合し
て固化せしめる工程である。
この半水セラコラおよび又は無水セラコラとしては、市
販品を使用することもできるが、廃硫酸たとえば6価ク
ロムを含有する濃度70%以上の硫酸廃液(註使用ずみ
のクロム硫酸)を還元剤で還元して該6価クロムを3価
クロムに還元したのち、該還元廃液を消石灰または生石
灰と反応せしめて得られる水酸化クロム、半水セラコラ
“および無水セラコラを主成分とする乾燥された粉末を
使用することもできる。
上記のような水酸化クロム、半水セラコラおよび無水セ
ラコラの混合乾燥粉末を使用する場合には、総合的に本
発明に係るフッ酸廃液と上記硫酸廃液と同時に処理でき
るので、6価クロム、廃硫酸およびフッ酸の無公害化処
理法として有用である。
また、上記■と■の工程を一工程に併合する方法として
、3価クロムを含有するフッ酸に濃度70%以上の硫酸
を混合し、この混合廃酸を消石灰または生石灰と乾式で
混合中和して水酸化クロム、半水セラコラおよび無水セ
ラコラの乾燥された粉末状の混合物とし、水を加えて固
化せしめることも可能ではあるが、前記反応混合物生成
の際、乾式反応で蒸発してくる水蒸気中にフッ酸が混入
してくるので、発生する該水蒸気の水洗設備を設ける必
要があり、得策ではない。
この■工程で防水剤を添加して最終処理生成物に撥水性
をもたせることは、雨水、地下水の浸透を考慮するとき
に有効である。
■工程での固化の機構は半水セラコラと無水セラコラが
水和し、三水セラコラとなることによって説明す、るこ
とか出来る。
固化現象が顕著になるまでには数時間の余裕があるので
、この間にレンガブロック等への成型加工等を行うこと
が出来、処理生成物の有効利用をはかることも可能であ
る。
本発明によれば、6価クロムを含有するフッ酸廃液を比
較的簡単かつ小型の装置で、廃水を全く排出する事なく
処理することが出来、しかも最終処理生成物は強度の高
い固型物として得られる。
この固型物からは、クロムやフッ素イオンの如き有害物
質が経時的に溶出する危険性がない。
さらにこれらの固型物はセメント等の凝固材を使用する
ことなく、処理工程中で容易に成型が可能であり、レン
ガブロック等に有効に利用される。
以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例− ■ 6価クロムを含有するクロム硫酸(比重1.80、
濃度84%)21007711をとり攪拌しつつ、これ
に還元剤として多タノール(当社出願に係る特開昭49
−42153号参照)68ccを徐々に加えて還元する
液温は80〜100℃迄上昇し発泡するので消泡剤を滴
下して消泡する。
メタノール滴下後30分間攪拌し反応を終了する。
次で還元された廃酸500m1をとり消石灰910グ中
に徐々に滴下する。
滴下中はよく混合する。
激しい水分の蒸発が起り最終的に処理粉末1485Pが
得られる。
■ 6価クロムを含有するクロムフッ酸790CCを攪
拌しつつメタノール3QCCを徐々に加えて還元する。
メタノール滴下後30分間攪拌し反応を終了する。
■ 水315CCに消石灰235.55’をとかし、こ
のスラリーを攪拌しつつ、■で得られた還元廃酸175
CCを投入する。
クロムとフッ素イオンが不溶化されたスラリーが得られ
る。
■ 次いで9で得られた粉末7161と■で得られたス
ラリーおよび市販のマノール防水剤5.3ccを混合す
る。
練合された物質を鋳型に流し込み一昼夜放置する。
固化したブロックの体積は814CCであり重量は13
70S’であった。
■ このブロックを1ooo1111の水中に1ケ月放
置後水中の全クロムを分析(JIS K0102)し
たがクロムは検出されなかった。
またこの間ブロックは変形や強度の低下を起こさなかっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 16価クロムを含有するフッ酸高濃度含有廃液を還元剤
    で処理して該6価クロムを3価クロムに還元したのち、
    消石灰で中和して得られたスラリーを半水石こうおよび
    無水石こうの乾燥された粉末と混合して固化せしめ、ク
    ロムとフッ素イオンを同時に処理することを特徴とする
    上記廃液の処理方法。
JP56077107A 1981-05-21 1981-05-21 クロムを含有するフツ酸廃液の処理方法 Expired JPS5921677B2 (ja)

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JPS5715887A JPS5715887A (en) 1982-01-27
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JPS5715887A (en) 1982-01-27

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