JPS5921265Y2 - 換気窓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はテラス戸等の上部に形成する換気窓に関する
ものである。

テラス戸等の上部に換気用の小窓を設けることがある。

このような換気窓において問題となるのは、換気窓を開
けたときに防虫効果が損われることであり、また換気窓
を閉めても充分な気密、水密効果を得ることが困難なこ
とである。

この考案は以上のような問題点を解消するためになされ
たもので、防虫板または防虫ネットを取付は可能であっ
て、充分な気密、水密効果を得ることが可能で、更に防
虫板等は後付けも可能で、防虫板等を取付けていない状
態においても充分な気密、水蜜効果を得ることが可能な
換気窓を提供することを目的とする。

以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を詳細に説明
する。

図において１は引戸の左右竪框、１４は上框であって、
上框１４の若干下方にて左右竪框１，１に水平に無目１
５が掛は渡されており、上框１４．左右竪框１．１．無
目１５によって方形状の換気窓開口部が形成されている
。

該換気窓開口部の内周縁には四方連続する二条の凹溝２
，２が設けられている。

凹溝２の断面形状は先端に相対向してリップが形成され
た略コ字状に形成されている。

室内側の凹溝２には水平方向にスライド可能なように硝
子板等の開閉可動板５が嵌め込まれている。

室外側の凹溝２には、左右両側面に各々一条の凹溝２を
有する中桟４を左右中間にて上下に掛は渡して取付けで
ある。

従って開口部は中桟４によって左右に仕切られており、
各々内周縁に四方連続する凹溝２を有することとなる。

仕切られた開口部のいずれか一方には硝子板等の嵌殺し
板３が凹溝２に周端を嵌合して固定されている。

仕切られた開口部の他方の凹溝２には開閉可動板５の室
外側面に密接可能な気密用舌条片６を有する気密材７が
取付けられている。

また気密材７には防虫板９または防虫ネット１０の周端
を嵌着可能な取付部１１が設けられている。

取付部１１は気密材７の基部８に溝状に形成されている
。

気密材７については、第２図、第５図、第６図に示すよ
うに、開閉可動板５の室外側面に密接可能な気密用舌条
片６を有し、かつ基部８には上片１２を剥取ることによ
り、溝状の取付部１１が形成できるものでもよいし、ま
た第７図、第８図に示すように、あらかじめ基部の上方
に切れ目１３を入れておき、取付部１１が形成しである
ものでもよい。

さらに第９図、第１０図に示すように気密材７を分割型
とし、防虫板９または防虫ネット１０の端部を挟着する
ような取付部１１が形成されであるものでもよい。

すなわち、第７図、第８図あるいは、第９図、第１０図
に示す気密材７は、第２図および第５図、第６図に示す
剥取り用土片１２を有しないが、これは、防虫板、防虫
ネットの厚みが１．２ｍｍ程度であるため、剥取り上片
による防虫板、防虫ネット装着間隙を設けなくても気密
材７自体の弾性（合成樹脂製であるから）を利用して、
該間隙を防虫板、防虫ネットの嵌装によって容易に確保
できるとともに、防虫板、防虫ネット挟持の機能を充分
果せる。

以上のように、いずれの気密材７においても、防虫板９
等を取付けない場合と防虫板９等を取付ける場合とに兼
用できるものであることを要する。

なお、防虫板９まなは防虫ネット１０の取付けについて
は、第１２図に示すように、防虫板９または防虫ネツ）
１０の外周縁を気密材７の取付部１１に嵌め込み、気
密材７を前記防虫板９または防虫ネット１０にエンドレ
ス状にめぐらして取付ける。

その後、かかる防虫板９または防虫ネット１０を取付枠
１と中桟４に形成されである凹溝２内に上方からスライ
ドさせて嵌め込む。

次いで引戸の上框１４を取付けるものとする。

なお、防虫板９または防虫ネット１０を取付けない場合
は、前記の取付枠１と中桟４の凹溝２内に気密材７を嵌
着させて、取付枠１と開閉可動板５との間の気密性を維
持しておくものとする。

この場合、この考案であれば防虫板９または防虫ネット
１０の後づけも可能である。

この考案は以上の構成よりなり、防虫ネットまたは防虫
板を取付は可能であって換気窓を開けても防虫効果を損
えことがない。

また換気窓を閉めたとき、気密材の気密用舌状片が開閉
可動板に密接して気密、水密性を保つことが可能である
。

気密材は取付部を有するため、防虫ネット等の後付けが
可能で、またその場合でも、気密材によって気密、水蜜
性が保たれる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図、第２
図、第３図、第４図はこの考案による換気窓を示す正面
図、斜視図、縦断面図、横断面図、第５図、第６図、第
７図、第８図、第９図、第１０図は気密材の具体例を示
す縦断面図、第１１図は防虫ネットを示す縦断面図、第
１２図は取付作業順序を示す正面図である。 １・・・・・・取付枠、２，２′・・・・・・凹溝、３
・・・・・・嵌殺し板、４・・・・・・中桟、５・・・
・・・開閉可動板、６・・・・・・気密用舌条片、７・
・・・・・気密材、８・・・・・・気密材の基部、９・
・・・・・防虫板、１０・・・・・・防虫ネット、１１
・・・・・・取付部、１２・・・・・・上片、１３・・
・・・・切れ目、１４・・・・・・上框、１５・・・・
・・無目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上框１４．左右竪框１，１及び無目１５によって形成し
   た方形状の換気窓開口部の内周縁に四方連続する二条の
   凹溝２，２を設け、室内側凹溝２には水平にスライド可
   能に開閉可動板５を取付け、室外側凹溝２には左右両側
   面に各々一条の凹溝２を有する中桟４を左右中間に上下
   に掛は渡して取付け、該中桟４によって仕切られた開口
   部の左右いずれか一方には嵌殺し板３を固定し、他方に
   は開閉可動板５の室外側面に密接可能な気密用舌条片６
   及び防虫板９または防虫ネット１０の周端を嵌着可能な
   取付部１１を有する気密材７を取付けたことを特徴とす
   る換気窓。