JPS5921083B2 - 磁気録画装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気録画装置に関し、特にウオルシユ・アダマ
ール変換回路により広帯域ビデオ信号を複数の狭帯域信
号に分割して記録及び再生をする磁気録画装置に関する
。

磁気録画装置は機械的動作部の動作速度が必らずしも一
定ではないので、再生された電気信号にジッターが発生
し、これが画質を低下させるひとつの原因となる。

これを防止するために分割された各チャネルの信号に制
御パルス信号を重畳させ、該制御パルス信号を基準とし
て、ＢＢＤ又はＣＣＤのごとき可変遅延素子により信号
の遅延量を制御するジッター補正器が提案されている（
例えば本出願人による特願昭５１−１５７５２５）。制
御パルス信号は又分割された各チャネル信号の位相を合
せる働きもする。さらに制御パルス信号からウオルシユ
・アダマール逆変換に必要なクロック信号を発生させる
場合もある。制御パルス信号は一般に水平同期周波数（
１５．７５ｋＨ２）の整数分の１のくり返し周波数で、
パルス幅は１０μｓｅｃ以下である。ところで、ウオル
シユ・アダマール変換を利用しだ磁気録画装置の最大の
特徴は、分割された各チャネルの帯域が、原ビデオ信号
の帯域の変換次数以下に狭帯域化されることにあり、従
つて、各分割チャネルは、通常のヘリカルスキャンヘッ
ドの代りに、固定ヘッドにより記録再生することが出来
る。

しかしながら、分割の変換次数が高くなつて、例えば変
換次数が３２次以上となると、分、割された各チャネル
の帯域は１２５ｋＨ２以下となる。このように狭い帯域
では、分割された原ビデオ信号と、これに重畳された制
御パルス信号とを互いに干渉なく記録再生することは出
来ない。従つて本発明は、従来の技術の上記欠点を改善
するもので、その目的は、高次の変換次数をもつウオル
シユ・アダマール変換回路を用いた磁気録画装置を提供
することにある。この目的を達成するための本発明の特
徴は、変換された各分割チヤネルの信号をＦＭ変調し、
これに制御パルス信号をＡＭ変調により重畳させて磁気
媒体に記録することにある。磁気媒体から再生された信
号から、ビデオ信号と制御パルス信号を分離するにはリ
ミツタと、検波フイルタ回路を使用する。以下図面によ
り本発明の実施例を詳細に説明する。第１図は本発明に
よる磁気録画装置の記録系のプロツクダイヤグラム、第
２図は本発明による磁記録画装置の再生系のプロツクダ
イヤグラムをしめす。

入力ビデオ信号ＶＩＮは通常約４ＭＨｚの帯域をもち、
ウオルシユ・アダマール変換回路１により、複数のチヤ
ネル（Ｙｌ，ｙ２，・・・，ＹＯ）に分割される。

変換の次数ｎが例えば３２のときの、各分割チヤネルの
帯域は一＝０．１２５ＭＨｚ＝１２５ｋＨｚとなる。ウ
オルシユ・アダマール変換回路の構造は当業者には公知
であるので特に説明しない。分割された各チヤネルはＦ
Ｍ変調回路２によりＦＭ変調（例えば中心周波数１７０
０ｚ、周波数偏移士３０ｋＨｚ）され、さらにパルス重
畳回路３により端子ＣＩＮに印加される制御パルス信号
が振幅変調（ＡＭ）により重畳される。ここで３ａはア
ナログスイツチで、制御パルス信号によりスイツチング
される。パルス重畳回路３の出力は第３図に示すごとき
波形で、アナログスイツチ３ａがオフのときは、腕ｂの
信号のみが出力されその振幅は第３図のＡのごとくであ
り、一方、アナログスイツチ３ａがオンのときは、腕ａ
と腕ｂの信号の和が出力され、その振幅は第３図のＢの
ごとくなる。このようにアナログスイツチにより制御パ
ルス信号のＡＭ変調が行われる。パルス重畳回路３の出
力は磁気記録ヘツド群４の各々により磁気媒体５（例え
ば磁気テープ）の各トラツクに記録される。ここで、ウ
オルシユ・アダマール変換の特徴として、磁気ヘツド４
の個数は、必らずしもウオルシユ・アダマール変換の次
数ｎに等しい必要はなく、次数ｎよりも少ない数のヘツ
ドを用いても、画質が大きく劣化することはない。磁気
媒体５に記録された信号は磁気ヘツド４ａにより再生さ
れる。

ヘツド４ａの出力はリミツタ７（振幅制限回路）及び検
波フイルタ回路６に印加され、前者は振幅を一定とした
ＦＭ信号を出力し、後者は包絡線検波により制御パルス
信号ＣＯＵＴを再生する。リミツタ７の出力はＦＭ復調
器８により復調され、ウオルシユ・アダマール逆変換回
路９により合成されて、原ビデオ信号ＶＯＵＴが再生さ
れる。なお変換回路１と逆変換回路９とは同一回路の利
用が可能で、録画時と再生時にスイツチにより切替えて
使用する。又ヘツド４と４ａも同じものをスイツチによ
り切替使用することが可能である。以上実施例により詳
しく説明したごとく、本発明ではＦＭ変調とＡＭ変調の
併用により、ウオルシユ・アダマール変換回路における
磁気録画装置において、変換次数が高い場合でも各チヤ
ネル信号に制御パルス信号を重畳させることが出来、従
つて、特にＡＭ変調により各チヤネルの互いの時間軸上
の不一致変動分（すなわちジツタ一）を除くことができ
、さらに、原ビデオ信号を狭帯域の複数チヤネルに分割
することにより、この狭帯域信号を比較的低速の走行速
度の磁気テープで記録できるため、固定ヘツドを用いる
ことができ、磁気録画装置の機械部分が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による磁気録画装置の記録系のプロツク
ダイヤグラム、第２図は本発明による磁気録画装置の再
生系のプロツクダイヤグラム、第３図は動作波形の一例
である。 １・・・・・・ウオルシユ・アダマール変換回路、２・
・・・・・ＦＭ変調回路、３・・・・・・パルス重畳回
路、４，４ａ・・・・・・磁気ヘツド、５・・・・・・
記録媒体、６・・・・・・検波フイルタ回路、７・・・
・・・リミツタ、８・・・・・・ＦＭ復調回路、９・・
・・・・ウオルシユ・アダマール逆変換回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ビデオ信号を狭帯域の複数チャネルに分割するウオ
   ルシユ・アダマール変換回路と、該変換回路の出力をチ
   ャネル毎にＦＭ変調する複数のＦＭ変調回路と、談ＦＭ
   変調回路の各出力を制御パルス信号に従つてＡＭ変調す
   るパルス重畳回路と、該回路の出力に各々接続される複
   数の磁気記録ヘッドとを有することを特徴とする磁気録
   画装置。 ２ 複数チャネルに磁気記録されたＦＭ変調によるビデ
   オ信号とＡＭ変調による制御パルス信号とを読み出す複
   数の磁気ヘッドと、各ヘッドの出力に接続されビデオ信
   号と制御パルス信号とを分離するリミッタ回路及び検波
   フィルタ回路と、該リミッタ回路の出力に接続されるＦ
   Ｍ復調回路と、該回路の出力に接続されるウオルシュ・
   アダマール逆変換回路とを有することを特徴とする磁気
   録画装置。