JPS5920967B2 - タイヤの異常空気圧検出器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は異常空気圧検出器に係り、特に、自動車のタイ
ヤの空気圧の顕著な低下を示す信号を与えるための検出
器に関する。

一般に、この種の検出器は車のサスペンション部でなく
固定部に一端が固定され他端が地面に向けられた可撓性
ロッドと、このロッドの状態変化を検出する検出要素を
有する回路とを具えている。

従来のこの種の装置は、タイヤの圧潰たわみ度が所定値
に達した場合にロッドの自由端が地面と接触して地面に
対するその傾斜角度が変動するようになっていた。

従って、この傾斜角度の変動が回路の閉鎖によって電気
回路状態の変更を生じさせた。

この種の装置は例えばフランス特許第９８１８２７号に
おいて述べられている。

この種の装置は以下の如き欠点を有する。

第１の欠点は、例えば悪条件の道路上でロッドが地面と
短時間接触してその傾斜角度を変更するたびに、ロッド
は電気回路状態を変更し、従って警報信号を出すことで
ある。

第２の欠点は、ロッドの傾斜の作用で電気回路が確実に
閉じるようにするためには、比較的複雑でこわれ易い機
械手段を備えなげればならないことである。

また、次の如き装置も知られている。

すなわち、タイヤのサイドウオールから短距離に可撓性
ロッドを配置し、タイヤの空気圧が偶然に減少した際に
サイドウオールが外側に通常以上に彎曲することによっ
て前記の可撓性ロッドが屈曲するようにしたものである
。

この屈曲の結果可撓性ロッドに対向したサイドウオール
がこのロッドの傾斜度を変更し、そこでこのロッドは電
気回路を閉鎖する休止位置を離れる。

そこで電気回路は遮断され、ドライバに対する警告信号
を発信する。

この装置の欠点はラジアルタイヤについて用いるのが困
難なことである。

何故なら、この種のタイヤは非常にたわみ性のあるサイ
ドウオールを有し、このサイドウオールは特にカーブを
切る際に地面との接触部分で太き（変形するからである
。

本発明は、従来装置の前述の欠点を除去し、構造が簡単
で、丈夫で、製造費が安く、設置しやす（、また実際上
保守の必要がなく、しかもタイヤの空気圧の減少によっ
て過度のたわみ性を示す場合にのみ警報を発信し、悪条
件の道路上での車の動揺だけでは警報を出さないように
した装置を提供することを目的とする。

本発明の目的は、電気回路が可撓性ロッドの自由端に位
置する部分を具え、この部分は、摩損に対して比較的小
さな抵抗を有する材質の層でおおわれるようにすること
で達成される。

本発明の装置は使用に際して、その回路の前記部分が地
面と直接に接触しない限り、すなわちこの回路部分を被
覆した材料が地面との長時間の接触によって、例えば数
１０メートルの間の接触によって摩耗してしまわない限
り、信号を全く出さないものである。

その場合に応じて、地面と直接に接触した電気回路部分
が、この回路を遮断するようにし、またはこの回路を閉
じるように電気回路状態の変更を行なう。

本発明の実施態様においては常閉回路を有し、この回路
全体の中において導線の破断またはその他の類似の異常
が生じさえすれば警報信号の発信を生じさせる。

常開回路の場合はこれと異なる。常開回路の場合、地面
と接触した電気回路部分の破断によって回路の遮断が生
じるが、この破断は前記部分を被覆する材料が消失した
のち遅滞なく発生する。

常閉回路の場合、電気回路の前記部分を構成する２本の
導体の末端が好ましくは熱融解性の絶縁物質によって常
時相互に分離され、ロッドの自由端が地面と長く摩擦す
ることによってこの絶縁物質が消失したのち前記導体の
末端が相互に接触することによって回路の閉鎖が行われ
る。

常開回路の場合にも常閉回路の場合にも、装置の電気回
路の状態変更によってこの回路の、例えばトランジスタ
のリレーが作動し、その結果、ドライバに対する警報信
号を発信する。

本発明において、装置のロッドは例えば補強ゴムから成
り、ロッドから出た回路部分がこのゴムの中に埋め込ま
れるようにする。

ゴムの補強材は、相巻線または金属の線、金属または合
成のたわみ性物質の板、乃至は電気回路の導体から成る
ようにすることができる。

ロッドが補強ゴムから成る場合、このロッドの末端に位
置する電気回路部分をおおう物質はロッドのゴムと同じ
ゴムから成るようにすることができる。

電気回路の前記部分を被覆する物質の摩損抵抗に応じて
、この物質の厚さは約０．５ミリ乃至数ミリメートルの
範囲内にある。

以下、添付図面に従って本発明の詳細な説明する。

第１図に示すロッド１は可撓性材料、例えばゴムから成
る。

このロッドは、２つの端面１′と１“とを有する細長い
平行六面体を成し、その長さの大；部分にわたって延び
る可撓性金属板２によって補強されている。

このロッドの中に、金属板２から一定距離にループ状導
線３が埋め込まれている。

この導線３は例えば銅線から成り、また地面の近くに位
置されるロッド端面１“において横方向に延びる部分３
１を含む。

この導線部分３１は、ロッド１が車輌上に配置された時
に地面に対してほぼ平行となる。

ループ状導線３０両端部はロッド１の端面１′から突出
し、この端面ば、車の非サスペンション部、例えば車輪
方向軸（図示せず）に固定する。

ループ３０部分３′はロッド１の端面から非常に短距離
、例えば１ｍｍの距離にあり、従ってこの端面が例えば
車の動揺の結果、−瞬間だけ道路面と接触した場合には
前記のループ部分３′は道路面と接触しない。

これに反して、タイヤ圧の顕著な圧力低下の結果、端面
が道路と数１０メートルの間接触すると、とのロッド端
面を成すゴムまたはその他の材料は摩耗によって消失し
、ループ３０部分３′は裸になり、地面と接触し、切断
される。

このようにし、ループ３の接続された電気回路は遮断さ
れ、この遮断の検出器が信号を出す。

また、第２図の実施例においては、可撓性ロッド２１は
前記組立体の可撓性ロッド１と同様である。

しかし、第２図のロッドと第１図のロッドの本質的な相
違点は、第２図のロッドはループ状の導線を含まず、ロ
ッドの縦方向に配置された平行な二枚の薄い銅板２２，
２２’を含むことである。

これら２枚の銅板は０．５ｍｍ前後の間隙２３によって
分離され、この間隙は、低融点物質、例えば約１００℃
で融解するゴム層によって満たされている。

従って、これら２枚の銅板が接続されている電気回路は
常時開かれている。

銅板２２，２２’の末端から約１．５間の距離にあるロ
ッド２１の端面２ｆが数１０メートルの間、道路と接触
した場合、これら２枚の銅板が地面と接触し、この摩擦
によって生じる熱が熱融性物質の層２３を急速に融解さ
せるであろう。

そこで、地面と接触している２枚の銅板は必ず相互に接
触し、これによって電気回路を閉じ、回路の状態検出器
がドライバに警告信号を出す。

２枚の銅板から一定距離でこれを包む繊維体２４によっ
て可撓性ロッド２１を補強することができる。

可撓性ロッドの末端の摩損層が消滅した時、このロッド
を新しいロッドに取り替えなげればならないことは言う
までもなく、この取り替えは欠陥タイヤの取り替えと同
時に特別の困難な〈実施することができる。

本発明の実施の態様をまとめて説明すれば次のとおりで
ある。

（１） ％許請求の範囲による警報装置において、電
気回路３は常時閉じており、またたわみ性ロッドの末端
に位置するこの回路の部分は、前記電気回路に接続した
導線から成るループ３のおり返し部分３′から成るよう
にした警報装置。

（２、特許請求の範囲または前項１による警報装置にお
いて、可撓性ロッド１；２１の末端ｒ；２１“に位置す
る電気回路部分はゴムで被覆されているようにした警報
装置。

（３）特許請求の範囲による警報装置において、電気回
路２２，２２’は常時開かれており、また可撓性ロッド
２１の末端に位置するこの回路の部分は２個の金属導体
２２，２１’から成り、これらの導体は、好ましくは低
融点の、低導電性の物質の薄層２３によって互に分離さ
れているようにした警報装置。

（４）前項のいずれかによる警報装置において、可撓性
ロッド１，２１はゴムであり、また導線の前記部分はと
のロッドを成すゴムの中に少くとも部分的に埋め込まれ
ているようにした警報装置。

（５）前項４による警報装置において、ゴムの可撓性ロ
ッドは少なくとも一枚の繊維層２４乃至は少な（とも１
個の金層機素２によって補強されているようにした警報
装置。

（６）前項５による警報装置において、金属補強機素２
は電気回路の前記部分の一部を成すようにした警報装置
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による常時閉じた回路を用いるたわみ性
ロッドの正面縦断面図、第２図は本発明による常時開い
た回路を用いるたわみ性ロッドの側面縦断面図である。 １・・・・・・可撓性ロッド、ｌ／ 、 ｌ／／・−・
・・端面、２−・・・・補強金属板、３・・・・・・電
気回路ループ、３′・・・・・・その部分、２１・・・
・・・たわみ性ロッド、２１“・・・・・・端面、２２
．２２’・・−・・・銅板、２３・・・・・・間隙、２
４・・・・・・補強布層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 非導電性材料から成る反覆ロッドと、この成環ロッ
   ド内に配置されて常閉回路又は常開回路の一部を構成す
   る導電性部材より成る検出要素と、前記反覆ロッド及び
   前記検出要素の一部が破壊されることにより前記常閉回
   路又は常開回路の状態の変更を検出してタイヤ空気圧異
   常検出信号を出力する検出器とを具え、タイヤの空気圧
   低下により前記反覆ロッド及び前記検出要素の一部が地
   面と接触して破壊されるように前記反覆ロッドを車輌に
   取付けて成るタイヤの異常空気圧検出器。