JPS5920291B2 - Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置 - Google Patents

Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置

Info

Publication number
JPS5920291B2
JPS5920291B2 JP53079559A JP7955978A JPS5920291B2 JP S5920291 B2 JPS5920291 B2 JP S5920291B2 JP 53079559 A JP53079559 A JP 53079559A JP 7955978 A JP7955978 A JP 7955978A JP S5920291 B2 JPS5920291 B2 JP S5920291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interference
signal
interference distortion
circuit
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53079559A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS556973A (en
Inventor
行信 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP53079559A priority Critical patent/JPS5920291B2/ja
Publication of JPS556973A publication Critical patent/JPS556973A/ja
Publication of JPS5920291B2 publication Critical patent/JPS5920291B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本来、復調対象とされるべきFM波信号中に、他のFM
波信号が干渉しでハる場合には、そのFM波信号をFM
復調器によつて復調して得たFM復調信号中には干渉歪
が発生する。
上記したFM波信号同士の干渉によつてFM復調信号中
に生じる干渉歪はFM放送受信機の受信電波がマルチパ
スを経た複数のFM信号波の合成波であつた場合、FM
信号波のケーブル伝送時において反射波が存在する場合
、その他各種記録における隣接チャンネル間に漏話が存
在する場合、その他多くの場合に問題となる。
これをFM放送受信機におけるマルチパス妨害の場合を
例によつて説明する。
すなわち、FM受信機にはFM放送波の直接波の他に、
反射波その他の間接波も入力されることがあり、そのた
めにFM復調信号中には直接波と間接波との干渉に基づ
いて干渉歪が発生するが、上記したFM復調信・ 号中
の干渉歪の発生(マルチパス妨害)は、都市化が進んで
高層建築物の増加の著るしい昨今になつて重大な問題と
して取上げられるようになつた。そして、従来、FM放
送波におけるマルチパス妨害の除去乃至は軽減のための
方策として一般的・ に採用されていた手段は、受信ア
ンテナとして鋭るどい指向性を備えたものを用いること
により、受信しようとするFM電波の直接波だけがFM
受信機への受信人力として与えられるようにしようとい
う方法であつたが、既述のように最近におけフ る高層
建築物の増加は、使用する受信アンテナの指向特性に依
存して直接波だけをFM受信機に入力させるようにする
ことを著るしく困難なものにしている。そのため、近年
になり電気回路によつてマルチ5 バス妨害の除去乃至
は軽減を図かろうとする試みが行なわれるようになり、
本出願人会社でもこれまでにマルチパス妨害などのよう
にFM波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干
渉歪の除去方式(除去装置)についての多くの提案を行
なつて来ている。
まず、上記した既提案方式における干渉歪の除去装置の
構成原理を添付図面第1図を参照して説明すると次のと
おりである。
すなわち、第1図は、マルチパス妨該の概念を説明する
ための図であつて、この第1図において、Atは送信ア
ンテナ、Bは反射物体、Arは?信アンテナであつて、
受信アンテナArに到達するFM放送波は、直接波CD
(t)と、反射波CR.(t)との合成波のFM波信号
C′(t)であり、今、FM放送波の搬送周波数をωc
、変調信号をf(1)、直接波CO(t)と反射波CR
(t)との行路差に起因する遅延時間をτ、直接波CD
(t)と反射波CR.(t)とがCD(t)〉CR.(
t)の関係にあつたとすると、前記した直接波CD(t
)、反射波CR(t)及び合成波のFM波信号C(t)
などは、それぞれ次の(1)〜(3)式によつて示され
る。
(ただし、A−1、ωcτ=θとする) 上記した(3)式において、ENv(t)は、直接波C
D(t)と反射波CR(t)との干渉によつて合成波の
FM波信号C′(.t)に生じた振幅変動を示す項であ
り、また、φ(t)は位相変動を示す項であつて、これ
らは、直接波と反射波(または目的波と干渉波)との間
の干渉比をKとすると、それぞれ次の(4),(5)式
のように示される。
そして、上記の(3)式で示されるFM波信号C′(.
t)は、−それ??M復??によつて復調されると、上
記の(6)式のEO(0で示されるようなFM復調信号
EO(t)を生じるが、この(6)式から明らかなよう
に、(3)式のFM信号C′(t)をFM復調器によつ
てFM復調して得た復調信号EO(t)には、本来必
6要とされる復調信号f′(t)以外の信号成分すなわ
ち、干渉歪成分Dls(t)を含んでいる。
そして、干渉比Kが1よりも小さいという条件の下では
上記の(6)式は次の(6a)式のように示される。E
O(t)=f′(t)+Dis(t)・・・(6a)(
6a)式に示されている干渉歪成分Dis(t)は次の
(7)式によつて表わされる。FM波信号同士の干渉に
よつて復調信号中に生,じる上記した(7)式で表され
るような干渉歪は、変調信号f(t)の変調度、FM波
信号の直接波CD(t)と反射滅R(t)との行路差に
起因する遅延時間τ、直接波CD(t)と反射波CR(
t)との信号レベルの差などによつて歪の内容、特に歪
の周波数が変化す3る、というような性質を有し、この
歪は聴感上極めて不快なものであるために、復調信号中
に生じる干渉歪の存在は、FM放送の高忠実度受信に際
して、それに大きな支障を与えるものであり、このFM
波信号同士の干渉によつて復調信号中に生4じる干渉歪
は、例えば、テレビジヨン電波の受信時に直接波と反射
波とによる画像が単に受像画面上に単に多重像となつて
現われて画質の劣化を来たすという種類の受信障害とは
全くの異質の受信障害を起こすものなのである。
すなわち、テレビジヨン電波の直接波と反射波における
映像信号は、それらが振幅変調波であるために、受像画
面上には直接波と反射波とによる再生像が、直接波と反
射波との時間差に対応した距離たけ離れた位置に各独立
に現われるだけであつて、それぞれの映像信号の内容に
は変化がないのに対し、FV波信号同士が干渉した場合
には、その合成波C′(t)が(3)式のように(1)
式で示される直接波や(2)式で示される反射波とは全
く信号内容を異にするものに変化してしまうのである。
第2図は、FM波信号同士の干渉によつて復調信号中に
生じる干渉歪の歪率と変調信号の周波数との関係を、干
渉比Kが10dB,直接波CD(t)と反射波CR(t
)との時間差τが10μS、周波数偏移Δfが+750
zの場合を例にとつて示した図表であり(モノラル信号
)、この第2図より明らかなように、干渉歪の歪率は、
高調周波数が高くなるのに従つて増大する。
また、第3図は変調信号の周波数が3KHz,周波数偏
移が+75KHz1干渉比Kが10dB、直接波CD(
t)と反射波CR.(t)との時間差が10μSの場合
(ステレオ信号の片チヤンネル)における3K1Iz〜
45KHzの周波数帯域中に現われる干渉歪成分による
周波数スペクトルの一例を表わしたもの(第3図中のノ
イズレベルを超えているものだけを示している。
なお、第3図中のノイズレベルは、受信機自体が有して
いるノイズレベルを示している。
)でありこの第3図からは、干渉歪成分は10K1Iz
以上の高域に集中して現われるというような傾向を有す
ることが判かる。既述のように、FM波信号同士の干渉
によつて復調信号中に生じる干渉歪は、聴感上で極めて
不快な感じを受聴者に与えるものであるから、干渉歪の
除去軽減はFM放送の高忠実度受信再生の際、その他多
くのFM信号波の利用分野において極めて有用であるた
めに、近年になつて干渉歪除去に関する各種の提案がな
されるようになつた。
本出願人会社でも、FM復調器から得られる復調信号E
O(t)から無歪の復調信号f′(t)を得るようにす
る干渉歪の除去方式乃至は干渉歪の除去装置として、(
6)式で示される復調信号EO(t)から(7)式で示
される干渉歪成分Dis(t)を差引くようにした構成
原理に従う数多くの干渉歪の除去方式(装置)を完成し
、例えば、特願昭52−63048号、特願昭52−7
0254号、特願昭52一70255号、特願昭52−
JモV556号、特願昭52−JモV557号、特願昭58
−60470号によつて明らかにした。第4図は、干渉
歪の除去装置の一例として特願昭53−60470号に
よつて明らかにしたもののプロツク図であり、また、第
5図は第4図示の干渉歪除去装置を、その構成要素の共
通化を図かつて簡単化した構成としたもののプロツク図
である。
第4図及び第5図において、DETd,DETrDET
drなどはFM復調器であり、添字D,r,drはそれ
ぞれ次のような意味合いで付されているものである(添
字の使い方は、他の構成部分についても同様である)。
すなわち、直接波CD(t)と反射波CR(t)との大
きさの関係が、CD(t)〉CR(t)の状態の際に用
いられる干渉歪除去装置の構成部分には添字dが付され
、また、CD(TKCR(t)の状態の際に用いられる
干渉歪除去装置の構成部分には添字rが付され、さらに
、CD(t)〉CR(t)の伏態とCD(TKCR(t
)の状態との両方の状態の際に共通的に用いられる干渉
歪除去装置の構成部分には添字Drが付されているので
あり、以下の説明では添字の記載が省略されることがあ
る。
第4図におけるDEd、及びDEr、ならびに第5図に
おけるDEdrなどは、干渉歪成分Dls(t)を作り
出す機能を有する構成部分と、FM復調器からの復調信
号より前記した干渉歪成分Dis(t)を差引く機能を
有する部分とからなる干渉歪除去装置の主体部であつて
、また、AGCは自動利得制(財)回路、EDはエンベ
ロープ検出回路、Cは直流分阻止用コンデンサ、SCは
波形変換回路、Mはアナログ乗算器、SUB及びSUは
減算器、DLは遅延回路であつて、これらの構成部分の
動作によつて昨り出された干渉歪成分Dis(t)が減
算器SUBにおいてFM復調器DETの出力信号から差
引かれることによつて出力端子2からは干渉歪の除去さ
れた出力信号が得られるのである。
なお、1はFM波信号同士が干渉している合成信号C′
(t)の入力端子であり、第4図中のSWl,SW2と
第5図中のS1〜Sは切換スイツチであつて、これらの
切換スイツチの各可動接点は、2つの固定接点D,rの
内の選択された何れか一方のものへ連動して切換えられ
る。
第4図示の干渉歪除去装置における干渉歪の除去動作は
特願昭53−60470号明細書中に詳細に説明されて
いるから参照されるとよい(第5図示の干渉歪除去装置
における干渉歪の除去動昨も第4図示の干渉歪除去装置
の場合と全く同じである)。
さて、このような干渉歪除去装置の使用に当つては、直
接波と反射波との時間差τに応じて干渉歪除去装置内に
設けられている遅延回路の遅延時間を調節することが必
要とされるのであるが、遅延回路の遅延時間の調節が良
好に行なわれているのかどうかの判定を再生音の聴取に
よつて行なうのでは干渉歪が最小の状態となるように干
渉歪除去装置を調整することは非常に困難である。
それは、再生音中に干渉歪が存在していても、それを耳
で判別し難い場合もあるからであり、したがつて、耳に
高忠実度な再生を望む場合には、何らかの測定手段を用
いなければならないが、その場合に、測定手段として用
いられる機器が高価なものであれば、低コストが要望さ
れる民生用機器には適用できないということが問題とな
る。本発明は、干渉歪除去装置の入力部の信号と出力部
の信号とに基づいて、第1の干渉歪成分信号を得るため
の2つの原信号を得る手段と、前記の2つの原信号を個
別に整流して2つの整流信号を得る手段と、前記2つの
整流信号の一方から他方を差引いた信号を第1の積分時
定数回路を介して演算回路へ第1の干渉歪成分信号とし
て与える手段と、前記したFM復調器の入力部の信号を
自動利得制闘回路を介してエンベロープ検出回路に与え
、エンベロープ検出回路の出力信号を第2の積分時定数
回路を介して前記した演算回路へ第2の干渉歪成分信号
として与える手段と、前記した演算回路において第2の
干渉歪成分信号から第1の干渉歪成分信号を減算する手
段と、前記の演算回路からの出力信号をメータ感度切換
回路を介してメータに供給する手段とからなる干渉歪の
除去装置における干渉歪量の指示装置を提供して、干渉
歪の程度をメータの指針の振れによつて読取れるように
し、干渉歪量を最小の状態として良好な再生音の聴取を
容易にできるようにしたものであつて、以下、本発明の
具体的な内容を添付図面を参照しながら詳細に説明する
。第6図は、本発明のFM波信号同士の干渉によつて復
調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の
指示装置の一実施態様のもののプロツク図であつて、こ
の第6図において1は入力端子、2は出力端子、DET
drVi.FM復調器であつて、また、DEdrは干渉
歪の除去装置の主体部である。
この第6図中に示されている干渉歪の除去装置の主体部
DEdrとしては、→1として第5図中に示されている
干渉歪の除去装置と同一構成のものを使用しているが、
実施に当つては他のどのような構成形態のものが使用さ
れていてもよいことは勿論である。
さて、第6図において入力端子1に加えられたFM波信
号同士が干渉している状態のFM波信号C′(t)がF
M復調器DETdrと干渉歪除去装置の主体部DEdr
における自動利得制闘回路AGCdrとに加えられると
、FM復調器DETdrの出力側からは、干渉歪成分D
ls(t)を含んだ復調信号EO(t)が干渉歪除去装
置の主体部DEdrに供給される。
第6図示の干渉歪除去装置の主体部DEdr(主体部D
Edr)において.各切換スイツチS1〜S3.が図示
の状態に切換えられている場合、すなわち、各町動接点
Vが固定接点d側に切換えられている状態は、直接波の
方が間接波よりも信号レベルが大きい状態と対応して干
渉歪の除去を行なうようにされている場合であり、前記
とは逆に、間接波の方が直接波よりも信号レベルが大き
い状態と対応して干渉歪の除去を行なうようになされる
場合には、主体部DEdrにおける各切換スイツチS1
〜S3の各町動接点は、固定接点r側に切換えられた状
態となされるのである。
第6図示のような切換スイツチS1〜S3の設定状態、
すなわち、各切換スイツチS1〜S3の各町動接点が固
定接点d側に切換えられている状態において、FM復調
器DETdrからの復調信号EO(t)は、切換スイツ
チS1の固定接点dと町動接点とを介して減算器SUB
drへその被減数信号として加えられると共に、帯域濾
波器BPF2へも供給される。前記した主体部DEdr
VCおける減算器SUBdrに対する減数信号は歪打消
用信号一Die(t)信号であり、遅延回路DLdにお
ける遅延時間が適当な場合には、減算器SUBdrから
は出力端子2に対して無歪の出力信号Ftt)が出力さ
れると共に、帯域濾波器BPF2にも無歪の出力信号f
′(t)が供給される。
また、主体部DEdrにおける各切換スイツチS1〜S
3の各町動接点が固定接点r側に切換えられている状態
においては、FM復調器DETdrからの復調信号EO
(t)は、遅延回路DLrlを介して減算器SUBdr
へその被減数信号として加えられると共に、帯域濾波器
BPFlへも供給される。
減算器SUBdrでは、前記した遅延回路DLrlから
与えられた被減数伯号より、アナログ乗算器Mdrから
与えられる歪打消用信号一Dis(t)を減算して、遅
延回路DLr,、DLr2における遅延時間が適当な場
合には、減算器SUBdrから出力端子2及び帯域濾波
器BPF2に対して無歪の出力信号f′(t−2τ)が
出力される。
上記した干渉歪除去装置の主体部DEdrにおける干渉
歪の除去原理や除去動作などの詳細は特願昭53−60
470号の明細中に詳記されているので参照されるとよ
い。
さて、干渉歪除去装置による干渉歪の除去効果は、主体
部DEdrにおける遅延回路DLd,または遅延回路D
Lrl,DLr2で設定された遅延時間τが、直接波と
間接波との時間差τに等しい場合に最良となり、前記し
た両者の値の差が大きい程、干渉歪の除去効果は小さく
なるから、干渉歪の除去装置を用いて干渉歪の除去を行
なう場合には、干渉歪除去装置の主体部DEdrにおけ
る遅延回路DLd,または遅延回路DLr,,D]Jr
2の遅延時間が、直接波と間接波との時間差に等しくな
るように、遅延回路DLd,または遅延回路DLrl,
DLr2における遅延時間を調節設定するのである。
したがつて、主体部DEdrにおける遅延回路DLd、
または遅延回路DLrl,l)11r2の遅延時間の調
節に伴なつて、干渉歪除去装置の出力部から出力端子2
に送出される出力信号中の干渉歪の量は増減変化するこ
とになるが、一方、主体部DEdrに対してFM復調器
DETdrから与えられている復調信号EO中に含まれ
ている干渉歪の量は、主体部DEdrにおける遅延回路
DLdまたは遅延回路DLrl,DLr2の遅延時間の
町変調節によつても何ら変化しないから、主体部T)E
drVCおける遅延回路DLd,または遅延回路DLr
l,DLr2の遅延時間の町変調節によつて変化する干
渉歪除去装置による干渉歪の除去量の程度、すなわち、
干渉歪除去装置による干渉歪の除去効果の程度は、干渉
歪除去装置における入力部の信号と、干渉歪除去装置に
おける出力部の信号とを比較することによつて知ること
ができるのである。
また、目的波と干渉波とによる合成波C′(t)の振幅
は、目的波と干渉波との間の干渉比Kに従つて既述した
(4)式で示されるような振幅変動を示すが、合成波C
′(t)に生じている振幅変動の大きさは、その合成波
C′(t)をFM復調器によつて復調して得た復調信号
中に生じる干渉歪の量を近似的に表わすものとみなされ
るものであるから、FM復調器へ供給されるFM波信号
の振幅変動分の大きさを検出することによつて、干渉歪
除去装置が干渉を除去しない状態においてFM復調信号
中に含まれるべき干渉歪の総量を近似的に知ることがで
きる。
第6図示のプロツク図において、AGCDはFM復調器
DETdrへ供給される入力信号、すなわち,合成波C
′(t)が加えられる自動利得制闘回路であり、この自
動利得制闘回路AGCDによつて、FM波信号の信号レ
ベルが受信地点における電界強度の違いによつても変動
しない状態のものとし、その出力信号をエンベロープ検
出回路EDDに与えて、エンベロープ検出回路EDDよ
り入力FM波信号、すなわち合成波C′(t)の振幅変
動分を抽出して、これをFM復調器DETdrの復調信
号中に含まれている干渉歪量の総量と対応する信号とし
て用いるようにしているのである。第6図のプロツク図
示の実施例においては、復調信号中に含まれている干渉
歪量の総量を近似的に示す信号を得るために、自動利得
制薗回路AGCDとエンベロープ検出回路EDDとを新
らたに設けているが、この自動利得制却回路AGCDと
エンベロープ検出回路EDDとを、干渉歪除去装置の主
体部DEdr内に設けられている自動利得制却回路AG
Cdrとエンベロープ検出回路1EDdrとによつて代
用することもでき、その場合には、主体部DEdr内の
エンベロープ検出回路EDdrからの出力信号をバツフ
ア増幅器を介して第2の積分時定数回路1CT2に与え
るように構成すればよい。
本発明の干渉歪除去装置における干渉歪量の指示装置に
おいては、干渉歪除去装置における入力部の信号から出
力部の信号を差引くことによつて干渉歪除去装置におけ
る干渉歪の除去効果の程度を表わす第1の干渉歪成分信
号を得ると共に、雨9復調器DETd−rに供給される
合成波Clt)の振幅変動分に基づいて、干渉歪除去装
置が干渉歪を除去しない状態においてFM復調信号中に
含まれるべき干渉歪の総量を近似的に表わす第2の干渉
歪成分を得て、これらの2つの干渉歪成分信号によりメ
ータの指針を振らせて干渉歪量を指示させるようにして
いるものであつて、第6図示のプロツク図に示す本発明
の干渉歪量の指示装置の一例態様のものにおいて、前記
した第1,第2の干渉歪成分信号はそれぞれ次のように
して得ている。
帯域濾波器BPF,によつて抽出された信号を整流回路
RCTlにより整流して得た第1の整流信号と、帯域濾
波器BPF2によつて抽出された信号を整流回路RCT
2により整流して得た第2の整流信号とを第1の演算回
路0C1によつて演算し、第1の整流信号から第2の整
流信号を差引いた信号を第1の積分時定数回路CTlに
与え、第1の積分時定数回路1CT1の出力側に第1の
干渉歪成分信号を送出し、また、前記したエンベロープ
検出回路EDDの出力信号が与えられる第2の積分時定
数回路1CT2の出力側には第2の干渉歪成分信号が送
出される。前記した第1,第2の積分時定数回路1CT
1の出力側から送出された第1の干渉歪成分信号は、第
2の演算回路0C2にその減数信号として与えられ、ま
た、第2の積分時定数回路CT2の出力側から送出され
た第2の干渉歪成分信号は、前記した第2の演算回路0
C2にその被減数信号として与えられることにより、第
2の演算回路0C2の出力側には第2の干渉歪成分信号
から第1の干渉歪成分信号を差引いた信号が現われ、こ
の信号はメータ感度切換回路MSCを介してメータMT
に与えられる。
上記した第6図示の干渉歪量の指示装置において、第1
の干渉歪成分信号を得るための回路中に使用されている
2つの帯域濾波器BPFl,BPF2は同一の帯域通過
特性を有するものであり、また、2つの整流回路RCT
l,RCT2はそれぞれ同一の電気特性及び動作特性を
有するものが使用される。
なお、本発明の実施に当つては帯域濾波器BPF,,B
PF2を使用しなくてもよいのであるが、既述した、第
4図より明らかなように、干渉歪の成分は10K取以上
の周波数帯域に集中して分布するようなエネルギの分布
態様を示すものであるから、通過帯域が例えば、100
z〜50KHz,あるいは10KHz〜25KHz,も
しくは25KIIz〜50K1z,であるような帯域濾
波器BPFl,BPF2を用いることは、例えば後続回
路中に用いられる演算回路0C,の構成の簡易化が達成
される、その他の利点が得られるので、適当な通過帯域
を有する帯域濾波器BPFl,BPF2を回路中に用い
ることは望ましい実施の態様である。
また、本発明の干渉歪量の指示装置では干渉歪量の指示
を行なわせるのに当つて、特別な測定用信号(例えば、
特定な単一周波数の信号)を用いることなく、通常のプ
ログラムによる信号(例えば、音声信号、音楽信号)を
用いて干渉歪量の指示を行なわせるように使用されるも
のであるから、メータMTの指示は指針が信号に応じて
正負の両側に振れるような状態となるから、第1の積分
時定数回路CTlにおける積分時定数が入力信号の正、
負の極性にかかわりなく等しくなされていた場合には、
主体部DEdrにおける遅延回路DLd、またはDLr
l,DLr2の町変調節による干渉歪の量の変化での指
針の振れを明確に識別することが困難となることも生じ
るおそれがあるために、第6図示の構成例のような指示
装置に用いられる第1の積分時定数回路1CT,として
は、それに対する入力信号が正方向に増加する時には早
い応答特性を示し、また、入力信号が減少する時には遅
い応答特性を示すようなものとされることが望ましい。
また、第2の積分時定数回路1CT2としては、前記し
た第1の積分時定数回路1CT,における応答特性より
も遅い応答特性を示すようなものを使用することが望ま
しい。
メータ感度切換回路MSCは、例えば、多接点の切換ス
ィツチと抵抗回路網などを用いて構成されており、これ
はFM復調器DETdrからの復調信号中に、もともと
僅かな干渉歪成分しか含まれていないような場合でも、
出力信号中の干渉歪が最小量の状態をメータMTの指針
の振れによつて容易に知ることができるようにするため
に設けられたものであり、このメータ感度切換回路℃の
切換えにより、主体部DEdrにおける遅延回路DLd
lまたは遅延回路DLr,,DLr2の遅延時間の町変
調節による出力信号中の干渉歪量の最小値への調節の状
態を容易に知ることができるのである。
次に、第7図a1〜C図を参照して、本発明の干渉歪量
の指示装置におけるメータMTの指針の振れの状態によ
つて干渉歪除去装置による干渉歪の除去効果の程度や、
FM復調器DETdrへ供給される合成C(t)の復調
信号中に含まれている干渉歪の総量などが、どのように
指示されるものかなどの点について説明する。
干渉歪除去装置における干渉歪の除去動作が良好に行な
われていない状態においては、干渉歪除去装置における
入力部の信号と出力部の信号とにそれぞれ含まれている
干渉歪の量には差がないために、第1の演算回路0C1
から出力されて第1の積分時定数回路1TC1から得ら
れる正極性の第1の干渉歪成分信号は小さなものであり
、また、干渉歪除去装置における干渉歪の除去動炸が良
好に行なわれている状態においては、干渉歪除去装置に
おける入力部の信号と出力部の信号とにそれぞれ含まれ
ている干渉歪の量には大きな差が生じるから、第1の演
算回路0C1から出力されて第1の積分時定数回路から
得られる正極性の第1の干渉歪成分信号は大きなものと
なる。
−方、FM復調器DETdrの入力側に供給される合成
波C′(t)の振幅変動分を示す第2の積分時定数回路
1CT2からの出力信号、すなわち、正極性の第2の干
渉歪成分信号は、干渉歪除去装置における干渉歪の除去
動作によつてもその大きさが変化しないから、第2の演
算回路0C2において第2の干渉歪成分信号から第1の
干渉歪成分信号を差引いて得られる第2の演算回路0C
2かΩ出力信号の大きさは、干渉歪除去装置における干
渉歪の除去動作が良好に行なわれる程小さくなり、した
がつて、メータMTVCおける指針の振れは、干渉歪除
去装置における干渉歪の除去動作が良好に行なわれてい
ない状態においては第T図a図示のように犬きく振れ、
干渉歪除去装置における干渉歪の除去動作が良好に行な
われるのに従つて、第r図b図、第7図c図示のように
メータMTの振れは次第に小さくなつて行く。
干渉歪除去装置を不動作とした場合(干渉歪除去装置に
対する入力信号がそのまま出力信号となるようになされ
た場合)におけるメータMTの指針の振れは、第2の干
渉歪成分信号のみによるものであるから、この時のメー
タMTの指針の振れは復調信号中に含まれている干渉歪
の総量を近似的に示しているものとなる。
そこで、まず、干渉歪除去装置を不動作の状態として、
メータMTにより干渉歪量を指示させて、フ復調信号中
に含まれている干渉歪の総量を知り、次に、干渉歪除去
装置を動作状態として、主体部DEdrVCおける遅延
回路DLd,または遅延回路DLrl,DLr2の遅延
時間を調節し、メータMTの指針の振れが最小となる状
態とすれば、出力端子2に送出される出力信号中の干渉
歪の量は最小となされるのであり、調節前におけるメー
タMTの指針の振れの位置と、調節後におけるメータM
Tの指針の振れの位置との差によつて、干渉歪除去装置
による干渉歪の除去効果をも明確に知り得るのである。
ところで、FM波信号同士の干渉の程度が小さくて、そ
の合成波C′(t)をFM復調した際にも復調信号中に
は小さな干渉歪しか生じないような合成波C′(t)が
FM復調器DETdrに供給されていた場合には、干渉
歪除去装置が不動作の状態においてもメータMTの指針
の振れは例えば第7図示のように小さなものとなるから
、干渉歪除去装置を動作状態とした場合における遅延回
路の遅延時間の調節による指針の振れを明確に知覚する
ことが困難である。
このような場合には、メータ感度切換回路℃によつてメ
ータ感度を高めてから干渉歪除去装置の遅延回路の遅延
時間の調整を行なうようにすれば、出力信号中に含まれ
ている干渉歪量が最小となるような状態に干渉歪除去装
置の調整を容易に行なうことができるのである。
以上の説明から明らかなように、本発明の干渉歪除去装
置における干渉歪量の指示装置では、干渉歪の総量をメ
ータの指針の振れによつて定量的に知ることができると
共に、干渉歪除去装置における干渉歪の除去状態をメー
タの指針の振れによつて直ちに知ることができるから、
干渉歪除去装置における主体部DEdrにおける遅延回
路DLdまたは遅延回路DLrl,DLr2の遅延時間
を変化させて、出力信号中に含まれている干渉歪の量が
最小の状態となるように迅速に干渉歪除去装置を調整す
ることができるのであり、また、干渉歪除去装置におけ
る上記の調整に当つては、特別な測定用信号を用いるこ
となく、通常のプログラム信号(例えば音声信号、音楽
信号などのFM放送)を用いて、かつ、他の特別な測定
器を用いることなしに、簡単に干渉歪の最小点を見出す
ことができるのであり、本発明の干渉歪量の指示装置を
用いて、千渉歪量をメータの指針の振れによつて確めな
がら、干渉歪除去装置における主体部の遅延回路の遅延
時間を調整すれば、出力信号中の干渉歪量を最小の状態
として忠実度の高い再生信号を容易に得ることができる
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はマルチパス妨害の発生の原因を説明するための
図、第2図及び第3図は干渉歪の性質を説明するための
図表、第4図及び第5図はそれぞれ既提案の干渉歪除去
装置のプロツク図、第6図は本発明の干渉歪除去装置に
おける干渉歪量の指示装置の一例のもののプロツク図、
第r図a−c図はメータの指針の振れによつて干渉歪量
の指示がどのように行なわれるものかを説明するための
図である。 1・・・・・・入力端子、2・・・・・・出力端子、D
ETd,DETr,DETdr・・・・・・FM復調器
、SUBd,SUBr,SUBdr,SUr,SUd,
SUdr・・・・・・減算器、AGCd,AGCdr,
AGCdr,AGCD・・・・・泪動利得制帥回路、E
Dd,EDr,EDdr,EDD・・・・・・エンベロ
ープ検出回路、Cd,Cr,Cdr・・・・・・直流阻
止コンデンサ、SCd,SCr,SCdr・・・・・・
波形変換回路、Md,Mr,Mdr・・・・・・アナロ
グ乗算器、DLd,DLr,,DLr2・・・・・・遅
延回路、SW,,SW2,S,〜S3・・・・・・切換
スイツチ、DEd,DEr,DEdr・・・・・・干渉
歪除去装置の主体部、BPFl,BPF2・・・・・・
帯域濾波器、RCTl,RCT2・・・・・・整流回路
、0C,・・・・・・第1の演算回路、0C2・・・・
・・第2の演算回路、ICTl・・・・・・第1の積分
時定数回路、CT2・・・・・・第2の積分時定数回路
、MSC・・・・・・メータ感度切換回路、MT・・・
・・・メータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 FM復調器の後段に設けられており、FM波信号同
    士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪を除去しう
    るようになされている干渉歪の除去装置の入力部の信号
    と出力部の信号とに基づいて、第1の干渉歪成分を得る
    ための2つの原信号を得る手段と、前記の2つの原信号
    を個別に整流して2つの整流信号を得る手段と、前記2
    つの整流信号の一方から他方を差引いた信号を第1の積
    分時定数回路を介して演算回路へ第1の干渉歪成分信号
    として与える手段と、前記したFM復調器の入力部の信
    号を自動利得制御回路を介してエンベロープ検出回路に
    与え、エンベロープ検出回路の出力信号を第2の積分時
    定数回路を介して前記した演算回路へ第2の干渉歪成分
    信号として与える手段と、前記した演算回路において第
    2の干渉歪成分信号から第1の干渉歪成分信号を減算す
    る手段と、前記の演算回路からの出力信号をメータ感度
    切換回路を介してメータに供給する手段とからなるFM
    波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の
    除去装置における干渉歪量の指示装置。
JP53079559A 1978-06-30 1978-06-30 Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置 Expired JPS5920291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53079559A JPS5920291B2 (ja) 1978-06-30 1978-06-30 Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53079559A JPS5920291B2 (ja) 1978-06-30 1978-06-30 Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS556973A JPS556973A (en) 1980-01-18
JPS5920291B2 true JPS5920291B2 (ja) 1984-05-12

Family

ID=13693357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53079559A Expired JPS5920291B2 (ja) 1978-06-30 1978-06-30 Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5920291B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258929A (ja) * 1985-05-10 1986-11-17 Hitachi Ltd ガスタ−ビンの燃料制御装置
JPS632219A (ja) * 1986-06-20 1988-01-07 株式会社東芝 リレ−駆動回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPS556973A (en) 1980-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4133604B2 (ja) ラジオ受信機
US7110549B2 (en) Noise reduction in a stereo receiver
US4206317A (en) Reduction of adjacent channel interference
US4192970A (en) Reduction of adjacent channel interference
JP3220220B2 (ja) ステレオ受信の可聴雑音の減少
JPS5845217B2 (ja) Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去方式
JP2004260528A (ja) 音声放送受信装置および音声放送受信方法
JPS6121636A (ja) 隣接チヤンネルの干渉を減少した受信器
JPS5920291B2 (ja) Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置
JP5907680B2 (ja) Fm信号の品質測定
JPS5920290B2 (ja) Fm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去装置における干渉歪量の指示装置
JPH0441640Y2 (ja)
JPS6141321Y2 (ja)
KR830002420B1 (ko) 인접한 채널 간섭을 감소시키는 방법
JPS6026331B2 (ja) マルチパス検出回路
JP3789318B2 (ja) Fm受信機
JP2993120B2 (ja) ランダムfm雑音のキャンセレーション方法および装置
JP2957598B2 (ja) Fmステレオ受信機
JP3276684B2 (ja) Fm受信機のマルチパスノイズ除去回路
JPS5936044Y2 (ja) Fm受信機
JP2890411B2 (ja) テレビジョン音声多重信号の復調装置
JP3002240B2 (ja) ラジオ受信機
JPS61163780A (ja) テレビ受像機
JPS5946451B2 (ja) Fm電波のマルチパス妨害によつて生じる干渉歪の歪量の表示方式
JPH0526374B2 (ja)