JPS5920041Y2 - マルチユニツトのフイルム保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は畝面にフィルムを張るマルチ作業機又はフィル
ム張りに続いて穿孔と播種を行うマルチ播種機において
、マルチユニットの主ビームに突設された２本の平行な
保持杆の一方にＵ字形の受金を固着し、フィルム巻取面
の芯枠の一端に装着された転子を受金に入れてロック杆
で受金内に確保し、他方の保持杆の前端にフィルム巻取
面の芯枠の他端を承持するメタルを回動可能に取付け、
ロック杆を回わすと受金内の軸子が自由になってフィル
ム巻取面の芯枠がメタルを支点として上下に回動できる
ように構成し、フィルムの巻取面をその芯枠に対して簡
単に装着できるようにしたのである。

第１図に示すマルチ播種機において、１は箱形に枠組し
たフレームで、前側の端板２，３をトラクターのアッパ
ーリンクとロアリンク（共に図示なし）に連結し、横巾
方向に延びる前下桟４と後下桟５をフレーム１の両側へ
突出させ、後下桟５の背面に後方へ長く延びる２本の主
杆６を平行に突設し、後下桟５の背面に設けた基片（図
示なし）に枢軸７を挿架し、主杆６の内側にその中程か
ら上方へ延びる２本の逆り字形の支持杆８を配置して枢
軸７に枢着する。

１０は側方よりみてコの字形をなすホルダーで、上片に
突片１１を固着してボルト１２を螺合し、背面から突出
する２本のボルト１３゜１３をフレームの前下桟４の両
端の上面と下面に添わせ、このボルトに嵌めた座金１４
をナツト１５゜１５で締付けてホルダー１０を前下桟４
に固定する。

１６は浅い椀形をなす円形の溝切板で、短い芯軸１７を
吊持杆１８の下端に回転自由に承持させ、この吊持杆を
少し前側へ傾けてホルダー１０の上下の両片に挿通し、
ボルト１２で吊持杆１８を固定して溝切板１６をフレー
ム１の前下方の両側に保持し、ボルト１２を緩めること
により溝切板１６の高さ及び進行方向に対する傾きを調
節し、トラクターの進行に伴い２枚の溝切板１６が耕地
に２本の側溝を切開いて畝Ａを形成する。

フレームの後下桟５の両端の下面にその横巾からはみ出
す端板２０を添着し、これの下面の両側縁にフレームの
後下桟５の全長にわたる断面コ字形の溝形板２１．２１
を背中向けにして固着する。

Ｍはマルチユニットで、フレームの後下桟５とほぼ同じ
長さをもつ角パイプを主ビーム２２とし、これの両端に
固着した横巾のあるＵ字形の連継片２３の両側片に転子
２４．２４を軸承し、この転子を溝形板２１．２１に嵌
めて転がしつつマルチユニットの主ビーム２２を一杯に
送込み、溝形板２１．２１と転子２４゜２４によりマル
チユニットＭをフレームの後下桟５に装着する。

２５はフレームの後下桟５の両端を上下に貫通するロッ
ドで、これの下端を突張りばね２６の弾力で連継片面の
突片２７の内側に引掛けて主ビーム２２の抜出しを止め
、ロッド２５の頂端に固着したピン２８を引上げてロッ
ドの下端を連継片面の突片２７から離し、係止手段（図
示なし）でこの状態を保持して主ビーム２２を側方へ引
出し、これによりマルチュニツｌ−Ｍをフレームの後下
桟５から簡単に取りはずすことができる。

なお、ロッド２５の反対側では溝形板２１．２１に転子
２４．２４のストッパ（図示なし）を設けて主ビーム２
２の抜出しを止める。

マルチュニツ）Ｍは主ビーム２２の両端に前方へ向う２
本の水平な保持杆３０．３１と前下方へ向う２本の斜め
の吊持杆３４をそれぞれ平行に突設し、保持杆の前端に
フィルムＦの巻取品３２の芯枠３３を着脱自由に挿架し
、吊持杆３４の下端のピン３５に前下方へ向う腕杆３６
と後下方へ向う腕杆３７を枢着し、前側の腕杆３６に鎮
圧ローラ３８を軸承してフィルムＦを巡らせ、後側の腕
杆３７にタイヤを装着した張り車４０を後方に向って八
字形に開く姿勢に軸承し、この張り車を溝切板１６が切
り開いた側溝に入れる。

４１は張り車４０の後側に配置した覆土板で、これの吊
持杆４２を筒金４３に挿通してボルト４４で可調的に固
定し、この筒金を主杆６の前部に突片４５を介して固着
された角形片４６に２本のボルト４７と座金４８で１定
する。

後下桟５の背面の枢軸７に枢着された支持杆８の頂端を
後側へ突出させてこの突出部４９に真空播種機Ｓを装着
する。

真空播種機Ｓはホッパー５０を有するケーシング５１の
内部に多数の小孔を円形線上にあけた種子板（図示なし
）を納め、フレーム１の前部に取付けたブロワ−５２を
ホース５３によりケーシング５１に連絡し、トラクター
の動力取出軸（図示なし）によりブロワ−５２を駆動し
てケーシングの内部空気を吸引し、種子板の背面側を負
圧にして１粒又は２粒の種子を種子板の小孔に吸着し、
種子板を回転させて種子をケーシング５１から運び出し
、その下隅でブロワ−の吸気圧を絶って種子を落下させ
る。

なお真空播種機自体は本考案に直接の関係はないから詳
細な説明を省略する。

５４はタイヤを装着した大径の接地輪で、フレーム１に
突設された主杆６の後端の軸受５５に軸承し、そのボス
に小径の銀輪５６を同志に固着して２緒に回転させる。

５７と５８は直径が少し異なる２枚の銀輪で、一体に結
合して支持杆の枢軸７に遊嵌し、一方の銀輪５７と接地
輪に固着された銀輪５６にチェノ６２を掛ける。

６５は支持杆８の材部に植設した芯軸で、この芯軸に一
体に結合した２枚の銀輪５９．６０を遊嵌し、銀輪５９
と枢軸上の銀輪５８にチェノ６３を掛ける。

６６は支持杆の突出部４９に植設した中間軸で、この中
間軸に銀輪６１とこれに固定された歯車６７を遊嵌し、
銀輪６１と芯軸上の銀輪６０にチェノ６４を掛ける。

６９は真空播種機Ｓに内蔵された種子板の芯軸で、これ
に歯車６８を固定して中間軸上の歯車６７に噛合わせる
。

これらの銀輪５６〜６１とチェノ６２〜６４により接地
輪５４の回転は芯軸６５を経て中間軸６６に伝わり、中
間軸６６は歯車６７．６８を介して真空播種機の種子板
を回転させる。

ここに歯車６７．６８は種子板を所望の方向に回転させ
るために設けたのである。

支持杆８の材部に植設した芯軸６５に大径のテ゛イスク
７０を遊嵌してボスに銀輪５９，６０を駆足し、接地輪
５４から真空播種機Ｓに至る伝導手段５６〜６８を利用
してディスク７０を反時計方向に回転させ、ディスクの
周縁に嘴状を呈する多数の穿孔器Ｐを等間隔に等間に配
置し、穿孔器Ｐが次々に真空播種機Ｓの出口に向う時期
とこれの種子板が種子を落下させる時期を一致させる。

穿孔器Ｐは２本のボルト７１でディスク７０に固定され
た平板状の固定嘴７２とこれに対して離接する可動嘴７
４からなり、可動嘴を三角錐状に作って底面７５とこの
底面から出る脚片７６を一体に設け、脚片の中腹の環状
部７７を固定嘴７２に設けた２つの環状片７３の間に入
れてピン７８を挿通し、このピンに捲いたばね７９の弾
力で可動嘴７４を固定嘴７２に圧接させて穿孔器Ｐを閉
じる。

８０は可動嘴の脚片７６に装着した転子で、取付板（図
示なし）を介して支持杆８に固定された大径の環状カム
（図示なし）に接触し、ディスク７０の反時計方向の回
転に伴ってカム面を転動する。

このカムの輪郭は穿孔器Ｐが真空播種機Ｓの出口に向う
以前から可動嘴７４を大きく開いて種子を受入れ、次に
穿孔器は可動嘴７４を閉じて種子を入れた状態で下方へ
回動し、下方へ回ってきた穿孔器Ｐが畝面のフィルムＦ
に突き刺さると可動嘴７４を少し開いて種子を吐出する
ように設定されている。

８１は平衡用の強いばねで、フレームの後下桟５に設け
た突片８２と支持杆８の下片の中間部に設けた突片８３
に掛け、支持杆８に真空播種機Ｓとディスク７０及び穿
孔器Ｐ・・・・・・を加えた合計重量に対抗し、支持杆
８に反時計方向の回動力を与えて穿孔器Ｐが畝面に入り
すぎないようにする。

なお２本の主杆６の間に２組の真空播種機Ｓとテ゛イス
ク７０が配置される。

マルチ播種機の一例は以上の構成がらなり、始めにフィ
ルム巻取前３２からフィルムＦを引出して鎮圧ローラ３
８を巡らせ、フィルムの両側縁を地面と張り車４０の間
に挾み込む。

作業者がトラクターを運転すると２枚の溝切板１６が耕
地に２本の側溝を切開いて畝Ａを形成し、鎮圧ローラ３
８が畝面を平坦に均してゆき、フィルムＦが巻取前３２
から引出されて畝面にかぶさり、側溝を転動する２つの
張り車４０が後方に向って八字形に開くので、フィルム
Ｆはこの張り車に伸ばされて畝Ａに張りつけられ、続い
て２枚の覆土板４１がフィルムの両側縁に土をかぶせて
めくれないようにする。

真空播種機Ｓはトラクターの進行に先立ってブロワ−５
２が駆動され、ケーシング内の空気を吸引して種子板の
背面側を負圧となし、１粒又は２粒の種子を種子板の小
孔に吸着している。

トラクターが進行すると接地輪５４が回転し、これに伴
って銀輪５６〜６１及びチェノ６２〜６４により芯軸６
５を経て中間軸６６が回転し、中間軸は歯車６７．６８
を介して種子板を回転させ、この結果種子板は種子をケ
ーシングから運び出し、その下隅でブロワ−５２の吸気
圧を絶って種子を落下させる。

ディスク７０も接地輪５４を駆動源として伝導手段の途
中の銀輪４９．５０により反時計方向に回転し、真空播
種機Ｓの種子板が種子を落下させる時期に同期してその
出口に穿孔器Ｐを向わせる。

穿孔器Ｐは真空播種機の出口に向うとき可動嘴７４を大
きく開いて種子を受入れ、次に穿孔器は可動嘴７４を閉
じて下方へ回動し、下方へ回ってきた穿孔器Ｐが畝面の
フィルムＦに突き刺さると可動嘴７４を少し開く。

この結果穿孔器Ｐは一定のピッチでフィルムＦに孔をあ
けると共に畝面に浅い凹みを掘ってその中へ種子を吐出
し、種子はフィルムをかぶせた畝面に確実に一定のピッ
チで播かれてゆく。

本考案はこのようなマルチ播種機又はマルチ作業機にお
いて、マルチユニットの主ビームに突設された２本の平
行な保持杆の一方にＵ字形の受金を固着し、フィルム巻
取前の芯枠の一端に装着された転子を受金に入れてロッ
ク杆で受金内に確保し、他方の保持杆の前端にフィルム
巻取前の芯枠の他端を承持するメタルを回動可能に取付
け、ロック杆を回わすと受金内の転子が自由になってフ
ィルム巻取前の芯枠がメタルを支点として上下に回動で
きるように構威し、フィルムの巻取前をその芯枠に対し
て簡単に装着できるようにしたのである。

本考案の一実施例は第１図及び第２〜５図に示す如く、
フィルム巻取前の手前側の保持杆３０を主ビーム２２の
下面に突設し、向う側の保持杆３１を主ビーム２２の前
面に突設してその高さを保持杆３０の少し上にずらし、
手前側の保持杆３０の前端に頂縁を外方へ開いたＵ字形
の受金８４を固着する。

８５は受金８４の両側片に承持させた丸棒材のロック杆
で、受金内のロック杆を断面半円形に切取って平坦面６
８を作り、前記の掴み８７と受金８４の側片との間に強
いばね８８を介装し、後端に固着した正方形の係止片８
９をばね８８の弾力で受金８４のもう１つの側片に圧接
させる。

９０は受金８４の両側片の前縁に固着したストッパで、
係止片８９の一辺をこのストッパ９０に当ててロック杆
８５の回動を阻止し、第３図に示す如くばね８８に抗し
て掴み８７を押し、係止片８９を受金８４の側片から離
れた鎖線位置８９′につけると、この係止片８９′はス
トッパ９０からはずれるので゛ロック杆８５を回わすこ
とができる。

フィルム巻取面３２はその芯枠３３との間に中空の筒体
９１が介在し、芯枠３３の手前側の側端に球軸受を装着
して転子９２とする。

ここに第２，３図に示す如く転子９２を受金８４に入れ
てロック杆の平坦面８６を下向きにすると平坦面のほぼ
半分が転子９２の上縁を押付け、この状態でロック杆の
回動を止めて転子９２を受金内に確保し、掴み８７を押
して芯枠８５を矢印Ｇの方向に９０°囲わし、ロック杆
の平坦面８６を内側へ向けると転子９２がロック杆８５
からはずれ、鎖線３２’、９１’に示す如くフィルム巻
取面３２と筒体９１を上方へ起上らせることができる。

第４，５図に示す如くフィルム巻取面の向う側の保持杆
３１に丸パイプを用い、この保持杆にロッド９３を回動
自由に嵌合して両端を突出させ、ロッドの前端に角形の
メタル９４を固着してフィルム巻取面の芯枠３３の向う
側の側端を嵌込み、ロッド９３の後端を下方へ折曲げて
折曲部９５と主ビームの側端寄りの下面の突片９６とに
ばわ９７を掛ける。

このばね９７は第４図においてフィルム巻取面３２を時
計方向に回動させて鎖線位置３２′へ起上がらせようと
し、この起上りは第２図においてフィルム巻取面３２の
反時計方向の回動となり、ロック杆の平坦面を転子９２
からはずすとフィルム巻取面３２と筒体９１はばね９７
の弾力で起上がることになる。

本考案の一実施例は以上の構成からなり、マルチ作業に
先立ってロック杆の平坦面８６を転子９２からはずし、
ばね９７の弾力で筒体９１を鎖線位置９１′へ起上がら
せて新たなフィルム巻取面３２′を装填し、ばね９７に
抗してフィルム巻取面の側端を押さえて転子９２を受金
８４に入れる。

このときロック杆８５は平坦面８６を内側に向けた状態
で係止されており、転子９２はこの平坦面を一杯に通り
抜けて受金８４に入る。

次にフィルム巻取面３２を押えたまま掴み８７を押して
係止片８９を受金８４の側片から離し、係止片とストッ
パ９０との引掛かりをはずして掴み８７を囲わし、ロッ
ク杆８５を矢印Ｇの反対方向に９０°回わして平坦面８
６を下向きとなし、この平坦面で転子９２の上縁を押え
つけてフィルム巻取面の芯枠３３を回転自由に保持し、
掴み８７を放してばね８８の弾力でロック杆８５を戻し
、後端の係止片８９を受金８４の側片に圧接させて係止
片８９の一辺をストッパ９０に当て、これでロック杆８
５の回動を阻止して転子９２を受金８４の中に確保する
。

このようにしてフィルム巻取面３２を保持杆３０．３１
の前端に挿架し、これから引出したフィルムＦを畝Ａの
全面に張りつける。

フィルムを使用し尽すと空の筒体９１を片手で押えたま
ま片手で掴み８７を押して係止片８９を受金８４の側片
から離し、これをストッパ８９からはずしてロック杆８
５を矢印Ｇの方向に９０°回わし、平坦面８６を内側に
向けて転子９２からはずし、ばね９７の弾力でメタル９
４を支点として筒体を鎖線の傾斜姿勢９１′に起上がら
せ、空の筒体９１′をはずして傾斜姿勢の芯枠３３′に
新たなフィルム巻取面３２′を装填する。

なお係止片８９は正方形であるからロック杆８５を９０
°囲わして掴み８７を放すと係止片８９の隣りの一辺が
ストッパ９０に当たり、ロック杆８５は平坦面８６を内
側に向けた状態に係止される。

新たなフィルム巻取面を装填し終るとその側端を押えつ
けて転子９２を受金８４に入れ、掴み８７を押してロッ
ク杆８５を９０°回わし、その平坦面８６で転子９２の
上縁を押えつけると共に係止片８９の一辺をストッパ９
０に当て、ロック杆８５を回動を阻止して転子９２を受
金８４の中に確保する。

以上は本考案の一実施例を説明したもので、本考案はこ
の実施例に限定されることなく、考案の要旨内において
設計変更できる。

例えば実施例ではフィルムを使用し尽したときロック杆
８５を回わすとフィルム巻取面の芯枠３３がばね９７の
弾力で起上るように構成しているが、この芯枠を持で持
上げる手数をいとわなければ、ロッド９３とばね９７を
省いてメタル９４の突起（図示なし）を保持杆３１の前
端に挿込み、これに抜止めを施こしてメタルを保持杆の
前端に回動可能に取付けてもよく、この場合はロック杆
８５を囲わしたのちフィルム巻取面の芯枠を手で持上げ
て鎖線姿勢３３′をとらせ、片手でこの芯枠３３′を持
ったまま新たなフィルム巻取面を装填することになる。

本考案においてはマルチユニットの主ビームに突設され
た２本の平行な保持杆の一方にＵ字形の受金を固着し、
フィルム巻取面の芯枠の一端に装着された転子を受金に
入れてロック杆で受金内に確保し、他方の保持杆の前端
にフィルム巻取面の芯枠の他端を承持するメタルを回動
可能に取付け、ロック杆を回わすと受金内の転子が自由
になってフィルム巻取面の芯枠がメタルを支点として回
動できるように構成したから、ロック杆を回わしたのち
フィルム巻取面の芯枠を手で持上げて傾斜姿勢をとらせ
ることにより、フィルム巻取面を極めて簡単に装填しう
る効果があり、ロック杆の係止手段をばねと正方形の係
止片及びストッパで横取したものはロック杆を操作しや
すい利点があり、又フィルム巻取面の芯枠の他端を承持
するメタルを保持杆を貫通するロッドの前端に固着し、
ロッドの後端の折曲部と主ビームとにフィルム巻取面の
芯枠に対して起上り方向の回動力を与えるばねを掛けた
ものは、芯枠を手で持上げて傾斜姿勢をとらせる手数を
省略できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を備えるマルチ播種機の側面
図、第２図は第１図のＢ−Ｂ線よりみた実施例の拡大正
面図、第３図は第２図のＣ−Ｃ断面図、第４図は第１図
のＤ−Ｄ線よりみた実施例の拡大背面図、第５図は第４
図のＥ−Ｃ断面図である。 なお、Ａは畝、Ｆはフィルム、Ｍはマルチユニット、２
２はその主ビーム、３０と３１は保持杆、３２はフィル
ム巻取面、３３はその芯枠、８４は受金、８５はロック
杆、８６はその平坦面、８７は掴み、８８はばね、８９
は係止片、９０はストッパ、９２は転子、９３はロッド
、９４はメタル、９５はロッドの折曲部、９７はばねで
ある。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）畝面にフィルムを張るマルチユニットの主ビーム
   に２本の保持杆を平行に突設し、一方の保持杆の前端に
   固着したＵ字形の受金の両側片に丸棒材のロック杆を回
   動可能に承持させ、受金内のロック杆の周面を切取って
   平坦面を作り、ロック杆の前端に掴みを設けると共にロ
   ック杆の後端に係止片を取付け、この係止片に係合して
   ロック杆の回動を止めるストッパを受金に設け、ロック
   杆の平坦面を内側に向けてフィルム巻取面の芯枠の一端
   に装着された転子を受金に入れ、ロック杆の平坦面を転
   子の上端に押付けた状態でロック杆の回動を止めて転子
   を受金内に確保し、他方の保持杆の前端にフィルム巻取
   面の芯枠の他端を承持するメタルを回動可能に取付け、
   ロック杆を囲わすと受金内の転子が自由になってフィル
   ム巻取面の芯枠がメタルを支点として上下に回動できる
   ように構成したことを特徴とするマルチユニットのフィ
   ルム保持装置。
2. （２）ロック杆の掴みと受金の側片との間にばねを介装
   し、ロック杆の後端に固着した正方形の係止片を受金の
   後側片に圧接させ、係止片の一辺を当てるストッパを受
   金の後側片に固着し、これらのばねと係止片及びストッ
   パからなるロック杆の係止手段を備える実用新案登録請
   求の範囲第（１）項に記載のマルチユニットのフィルム
   保持装置。
3. （３）フィルム巻取面の芯枠の他端を承持するメタルを
   保持杆を貫通するロッドの前端に固着し、ロッドの後端
   の折曲部と主ビームとにフィルム巻取面の芯枠に対して
   起上り方向の回動力を与えるばねを掛けた実用新案登録
   請求の範囲第（１）項又は第（２）項に記載のマルチユ
   ニットのフィルム保持装置。