JPS5919555Y2 - タイバ−引抜装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダイカストマシンやインジェクトマシンにおけ
る型締装置を構成するタイバーの引抜装置に係り、特に
タイバーの両端のネジ部を回転機構で締付、弛緩せしめ
、固定盤側にはタイバーの引抜、装着の案内筒を、リン
クハウジングの内側にはタイバーの凹溝と係脱する支持
装置を、外側にはタイバーの回転駆動装置を各配設し、
タイバーの引抜、装着を効率良く、簡単な機構で行い、
更にはタイバーの落下防止装置をも兼ねるタイバー引抜
装置に関する。

一般にこの種のタイバーの引抜装置としては、先ずダイ
バイト調整付ナツトとリンクハウジングとの連結を解き
、固定盤側のニラ割ナツトを二分割し、固定側のネジ部
を外してタイバーロック装置と可動盤を利用してタイバ
ーをリンクハウジング側に引抜く方法、次に固定盤側ナ
ツトを二分割し、ダイバイト調整ナツトを利用してリン
クハウジングから引抜く方法等が採用されている。

かかる従来法は、ナツトを分割したり噛合せしめたりす
る機構を必要とし、且つ操作が面倒、煩雑で、作業性が
低く、効率良い引抜が行えない。

本考案者はタイバー引抜装置の以上の如き問題点に鑑み
、これを解決すべく本考案をなしたもので、その目的と
する処は、タイバーの引抜を簡単な操作で行い、作業能
率の良い、効率の良い引抜、装着を行わせるとともに、
以上を簡単な構造で達成するようにしたタイバー引抜装
置を提供するところにあり、本考案は以上の目的を達成
するため、タイバーの両端のネジ部を固定盤及びリンク
ハウジングに回転機構を付設したナツトで締付、弛緩せ
しめ、固定盤側にはタイバーの案内筒を、リンクハウジ
ングの内側にはタイバーの凹溝と係脱する支持装置を、
外側にはタイバーの回転駆動装置を各配設したことを特
徴とする。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は引抜装置を断面としたタイバーの側面図、第２
図は第１図矢視２方向の図、第３図及び第４図は第１図
３−３線及び４−４線の各断面図である。

１は固定プラテン、２はリンクハウジングを示し、これ
らには同心的に挿通孔１ａ、２ａが形成され、挿通孔１
ａ、２ａにはタイバー３が挿通され、タイバー３の両端
部にはネジ部３ａ、３ｂが形成され、ネジ部はリンクハ
ウジング２側が長尺に形成され、固定プラテン１側が短
かい。

固定プラテン１の外側には、装着状態でタイバー３の一
端が孔１ａを通ってネジ部３ａの一部が外側に突出し、
この突出したネジ部３ａに固定プラテン１の外側に配設
した締付、弛緩ナツト４を螺合し、該ナツト４は固定プ
ラテン１の外面にブラケット５を介して枢着したシリン
ダユニット６のロッド７端部とその一部をジヨイント８
を介して枢着８ａＬ、締付、弛緩用の回転装置を構威し
、図中９はナツト４のカバーで゛ある。

固定プラテン１の孔１ａの内側周辺部には案内筒１０を
配設し、筒１０は一部が孔１ａ内に嵌入され、フランジ
部１０ａで固定プラテン１の内面に支持され、タイバー
３は筒１０に摺動自在に嵌合支持され、タイバー３の一
部に設けたストッパフランジ３Ｃが筒１０の端部と当接
し、固定プラテン１方向への摺動を規制される。

リンクハウジング２の内側には支持装置１１が配設され
、これ１１はシリンダユニット１２に連結された半割板
１３と、ロッド１４に連結された半割板１５とを備え、
各半割板１３．１５には対称的な半円形の係合部１３ａ
、１５ａを備え、半割板１３．１５の閉じ状態でタイバ
ー３の長尺ネジ部３ｂの中間部に形成した凹溝３ｄに係
合部１３ａ、１５ａが係合し、タイバー３を軸方向に拘
束し、又ネジ部３ｂの末端部でタイバ−３中間部にも凹
溝３ｅが形成されている。

リンクハウジング２の外側には既述のナツト４と同様の
ナツト１６が配設されてネジ部３ｂの一部と螺合し、ナ
ツト１６はジヨイント１７を介してシリンダユニット１
８のロッド１９に連結される。

このナツト１６の外側にはウオームホイール２０が配設
され、ウオームホイール２０はタイバー３のネジ部３ｂ
に嵌合し、且つキー２１で回転運動をタイバー３に伝達
する如くシ、軸方向は自由とする。

ウオームホイール２０は油圧モータ２２等で回転駆動さ
れるウオーム２３と噛合し、以上で回転駆動装置を構威
し、これらの装着はケーシング２４で被覆され、タイバ
ー３のこの方向の端部には傘２５が取り付けられている
。

次にその作用効果を述べると、第１図のタイバーの固定
状態から先ずシリンダ６．１８を駆動し、ロッド７．１
９を介してナツ）４．１６を弛緩する。

次に支持装置１１のシリンダ１２を駆動して半割板１３
．１５を分割拡開しく第３図参照）、更にウオーム２３
をモータ２２で駆動し、ウオームホイール２０を回動せ
しめ、これによりタイバー３は回転し、ナツ）４，１６
、支持装置１１から解放されているため、タイバー３は
ネジ部３ｂにより引抜方向に移動し、引抜がなされる。

この引抜にさいし、案内筒１０によりタイバー３の一端
側は支持されているため、タイバー３は振れることなく
引抜される。

装着時は上記と逆の作動を行い、この場合、タイバー３
は案内筒１０で案内位置決めされ、これの装着は円滑、
確実になされるとともに、装着状態で支持装置１１は凹
溝３ｄに係合し、特に縦型のダイカストマシン等のタイ
バーの引き上げ時には他方の凹溝３ｅに支持装置１１を
係合せしめ、タイバーの落下を防止することか゛できる
。

以上で明らかな如く本考案によれば、回転運動で゛タイ
バーの引抜きを行え、タイバーの引抜を自動化でき、作
業が容易で作業能率を向上せしめ得るとともに、その構
造もナツトに回転機構を付設し、且つタイバーに回転を
行わせる機構を付設すれば良く簡単であり、更には支持
装置によりタイバー引上時の落下防止、装着時の支持の
確実化を図ることができる等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は引抜装
置を断面としたタイバーの側面図、第２図は第１図矢視
２方向の図、第３図及び第４図は第１図３−３線及び４
−４線断面図である。 尚図面中１は固定盤、２はリンクハウジング、３はタイ
バー、３ａ、３ｂはネジ部、３ｄ、３ｅは凹溝、４，１
６はナツト、６． ７．１８．１９は回転機構、１０は
案内筒、１１は支持装置、２０．２３は回転駆動装置で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端にネジ部を形成したタイバーを固定盤とリンクハウ
   ジングとの間に挿通せしめ、各ネジ部には回転機構で締
   付、弛緩を行うナツトを螺合せしめ、且つタイバーの固
   定盤側を案内筒で位置決め保持せしめるとともに、リン
   クハウジング側の内側にはタイバーに形成した凹溝と係
   脱自在に係合する支持装置を、外側にはタイバーを回転
   させながら引抜、装置を行う回転駆動装置を各配設した
   ことを特徴とするタイバー引抜装置。