JPS5918994B2 - D−N−カルバミル(p−ヒドロキシフエニル)グリシンの製造法 - Google Patents

D−N−カルバミル(p−ヒドロキシフエニル)グリシンの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 r 本発明は5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダ
ントインを生化学的に加水分解することにより、D−N
−カルバミル(p−ヒドロキシフェニル)グリシンに変
換せしめる方法に関し、半合成ペニシリンならびに生合
成セファロスポリノ製造用の1 中間原料を、極めて有
利に製造することを目的とする。
本発明は次の式で表わされる。
[DL、DまたはL体〕 即ち、本発明は式[11で表わされる5−(p−ヒドロ
キシフェニル)ヒダントイン環、シュードモナス属(P
seudomonas )に属しヒダントイン環を不斉
的に開裂加水分解する能力を有する微生物の培養液、菌
体または菌体処理物を作用せしめることによる式[II
I]で表わされる、D−N−カルバミル(p−ヒドロキ
シフェニル)グリシンの製造法である。
半合成ペニシリンおよび半合成セファロスポリンは近年
最もよく知られている抗生物質であるが、それらの重要
な中間原料としてD−p−ヒドロキシフェニルグリシン
が用いられている。
このD−p−ヒドロキシフェニルグリシンは化学合成に
よって得られるDL体を光学分割しで製造されるが、公
知の光学分割法として化学的方法と生化学的方法がある
DL−p−ヒドロキシフェニルグリシンの化学的分割法
に関して(気ジアステレオアイソマー塩を形成させて分
離する方法が多数発表されている。
例えばL−エフェドリンやD−N−メチルエフェドリン
との塩を形成させる方法、DL−p−ヒドロキシフェニ
ルグリシンのN・0−ジアセチ#化物と、デヒドロアビ
エチルアミン、キニン、シンコニジン、またはα−フェ
ネチルアミンなどの光学活性物質との塩を形成させる方
法などがある。
これらの方法では、分割剤が高価であったり、誘導体の
形で行うために分割後脱アセチル化などの工程を必要と
するなどの欠点がある。
またp−ヒドロキシフェニルクリシン・p−トルエンス
ルホン酸塩のラセミ体の溶解度が光学活性体塩の溶解度
より大きいことを利用した選択晶出法も見られるが、多
量の光学活性体塩を予め添加する必要があり、また1回
の分別操作で得られる収量が少いなどの欠点がある。
生化学的分割法としては、例えばDL−N−アシル−(
p−メトキシフェニル)グリシンをアミノアシラーゼに
よって不斉加水分解してD−N−アシル−(p−メトキ
シフェニル)グリシンを分離し、それを加水分解してD
−p−メトキシフェニルグリシンを得る方法などが知ら
れている。
このD−p−メトキシフェニルグリシンは、加水分解ニ
ヨって、D−p−ヒドロキシフェニルグリシンに変換す
ることができる。
これらの生化学的光学分割法では、高価なアシラーゼ酵
素を必要とすること、誘導体として分割後、脱アシルま
たは脱メチル等を行わなければならないなどの欠点があ
る。
更にまた、以上に述べた化学的方法と生化学的方法に共
通する欠点は、光学分割して所望の光学活性体を分離し
たのちに、残った光学異性体の回収やラセミ化の工程が
必要なことであり、工業的に実施する場合に経済的不利
をまぬがれないものである。
本発明者等は微生物酵素系を利用する研究を鋭意行った
結果、従来の技術的および経済的な問題点を一挙に解決
する全く新規な方法を見出すに至った。
即ち、DL−p−ヒドロキシフェニルグリシンの合成中
間体として有用な5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダ
ントインに、シュードモナス属に属し、且つ特定能力を
有する微生物の酵素系を作用させて、ヒダントイン環を
不斉的に開裂加水分解することにより、D−N−カルバ
ミル(p−ヒドロキシフェニル)グリシンかえられるこ
とを見出した。
しかもpHを6〜11、好ましくは7〜10に保持しつ
つ上記反応を行わせると、ヒダントイン環のラセミ化反
応が促進される結果、驚くべき高収率で目的とする生成
物かえられることも見出された。
生成したD−N−カルバミル(p−ヒドロキシフェニル
)グリシンは、過半す方法により、D−p−ヒドロキシ
フェニルグリシンに変換しうるのである。
本発明は以上の知見に基づいて完成されたものである。
本明細書中でいう「ヒダントイン環を不斉的に開裂加水
分解する能力」とは、5−(p−ヒドロキシフェニル)
ヒダントインのヒダントイン環ヲ力ロ水分解して、実質
的にN−カルバミル(p−ヒドロキシフェニル)グリシ
ンの9体のみを生成すせる能力である。
従来、本発明のように微生物の酵素系を利用して、ヒダ
ントイン環を不斉的に開裂加水分解し、9体のN−カル
バミル(p−ヒドロキシフェニル)グリシンを生成せし
める方法は全く知られておらず、従って本発明の方法は
極めて開拓的であり、しかも実用性に富むものである。
本発明の方法によって得られるD−N−カルバミル(p
−ヒドロキシフェニル)グリシンは、そのま又でも抗生
物質の中間原料として使用できると思われるが、亜硝酸
等の試剤で処理することにより容易にD−p−ヒドロキ
シフェニルグリシンに変換可能である。
それ故本発明は、D−p−ヒドロキシフェニルグリシン
の製造に対して、極めて有利な方法を提供するものであ
る。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明で原料として用いられる5−(p−ヒドロキシフ
ェニル)ヒダントインは、D体、L体もしくはDL体の
いずれであっても構わないが、通常は化学合成で得られ
るDL体を使用するのが適当である。
これらのヒダントイン誘導体は、α−アミノ酸の一般的
な合成法として周知のヒダントイン法によって、p−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドを原料として容易に合成する
ことができる。
原料がD体の場合には、本発明で用いられる微生物酵素
系の作用から当然D−N−カルバミル(p−ヒドロキシ
フェニル)グリシンを得ることができる。
また原料がL体の場合であってもラセミ化反応を伴うこ
とによって上記の目的物を生成させることができるので
ある。
本発明で使用される微生物は、シュードモナス属に属し
ヒダントイン環を不斉的に開裂加水分解する能力を有す
るもので、特に次に示す条件で検定を行って40時間で
4モル%以上の変換率を与える微生物が採用される。
検定方法としては、先ず生菌体(乾物換算10〜100
m9)を濃度0,5〜1.0%の基質水溶液あるいは懸
濁液10rrLlに加えて、pH6〜11、濃度30〜
37℃に保って反応させ、生成したN−カルバミル−(
p−ヒドロキシフェニル)グリシンの生成量を定量する
次いで変換率が4モル%以上と認められた菌株について
は、上記の実験規模を10〜20倍にして再度5−(p
−ヒドロキシフェニル)ヒダントインの開裂加水分解を
行わせ、生成したN〜カルバミル誘導体を陰イオン交換
樹脂吸着法等の常法によって単離して、光学純度が95
%以上でD体のN−力ルバミル誘導体であると認められ
た菌株を採用する。
上記の検定の結果、ヒダントイン環を不斉的に開裂加水
分解する能力が高く実用性の優れた菌株を具体的に例示
すれば、シュードモナス・アエルギノサ(P seud
omonas aeruginosa ) I F 0
3445、シュードモナス・クロロラフイス(Pseu
domonas chlororaphis ) I
F 03904)シュードモナス・デスモリティ力(P
seudomonasdesmolytica ) I
F 0 12570、シュードモナス・ストリアタ(
P seudomonas 5triata )IF0
12996などがある。
本発明の方法は微生物の酵素系を利用するものであるが
、この酵素系は微生物を通常の方法で培養することによ
り調製することができる。
培養は通常液体栄養培地で行われるが、固体表面培養に
よっても行うことができる。
培地には通常資化し得る炭素源、窒素源、各微生物の生
育に必須の無機塩、栄養素を含有させるが、更に各種ア
ミノ酸のヒダントイン誘導体例えばDL−メチオニンの
ヒダントイン、即ち、DL−5−(2−メチルチオエチ
ル)ヒダントインなどを少量添加して、必要な酵素系を
適応的に増強させることが望ましい。
培養液の温度は20〜85℃、pHは4〜11の範囲が
用いられ、通気攪拌により微生物の生育を促進すること
もできる。
5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダントインの加水分
解反応においては、前記のようにして得た微生物の培養
液、菌体または菌体処理物を酵素系として使用する。
微生物の培養液をそのまN用いても強力な反応を起すこ
とができるか、更に望ましくは培養液から分離した菌体
な使用する。
菌体は生菌体のま又で用い得ることは勿論であるが、貯
蔵および取扱いの便宜から、凍結乾燥菌体のような乾燥
菌体として用いることもできる。
更に、菌体磨砕物または菌体抽出物のような菌体処理物
も、微生物酵素系として本反応に利用することができる
反応基質である5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダン
トインの反応液中での濃度は、0.5%から50%程度
の高濃度まで用いることができる。
ヒダントイン誘導体の水に対する溶解度は一般に低いの
で、実用的な濃度では懸濁液の形になる場合が多いが、
反応の進行と共に、ヒダントイン誘導体は水性媒体中に
溶解して行くので、本反応にとって何ら支障にはならな
い。
加水分解反応は、通常水性媒体中で行われるが、そのp
Hは6〜11の範囲が用いられる。
pHが6以下および11以上で(ζ好ましくない副反応
を生じるので実用的価値には乏しい。
実用上、更に好ましいpHの範囲は7〜10であり、高
い収率で目的物を得ることができる。
その理由は、この条件ではヒダントイン環のラセミ化反
応が有効に促進される結果、DL体のヒダントイン誘導
体から9体のN−カルバミル誘導体への変換率が飛躍的
に増大するからである。
微生物の菌株を選択すれば、80モル%以上の高り変換
率を得ることは容易である。
媒体の最適pHは、使用菌株によって異っているが、概
ね7〜10の範囲に含まれている。
加水分解反応の進行に伴って、水性媒体中KD−N−カ
ルバミル<p−ヒドロキシフェニル)グリシンの量が増
してくるので、pHは反応開始時より次第に酸性側に移
行する。
従って反応中に適時中和剤を添加して、最適pHに保持
することカ望ましい。
中和剤としては、アンモニア、苛性カリ、苛性ソーダ、
炭酸ソーダなどが過半である。
なお加水分解反応の水性媒体には目的に応じて有機溶媒
を混合して使用することも可能である。
加水分解の反応温度は、通常20〜85℃の範囲が用い
られるが、使用する菌株の酵素系に適した温度が採用さ
れる。
なお、反応基質に微生物酵素系を作用せしめる方法とし
て、通常は別に調整した微生物の培養液、菌体または菌
体処理物を水性媒体中で反応基質と混合する方法が用い
られるが、微生物の培養の途中で反応基質を液体培地に
添加して加水分解反応を行わせることも可能である。
この場合には、微生物の生育と応応基質の加水分解反応
が併行して進行することになる。
加水分解反応によって生成したD−N−カルバミル(p
−ヒドロキシフェニル)グリシンヲ反応液から単離する
には、公知の方法を利用すればよい。
例えば、反応後に菌体等の不溶物を遠心分離等で除去し
たのち、反応液の水分を除き、次いで有機溶媒中でジシ
クロヘキシルアミンと塩を形成させることにより、白色
沈澱として分離することができる。
更にまた一般的な方法としては、菌体等を除いた反応液
を、塩基性陰イオン交換樹脂に通して目的物を吸着せし
め、これを希塩酸等で溶出し、溶出液を中和後減圧濃縮
してD−N−カルバミル(p−ヒドロキシフェニル)グ
リシンの結晶を取得することができる。
次に参考として、本発明が、D−p−ヒドロキシフェニ
ルグリシンの製造に関して、いかに効果的な方法を提供
するものであるかについて説明を加える。
先ず本発明の利点は、DL−p−ヒドロキシフェニルグ
リシンの合成中間体であるDL−5−(p−ヒドロキシ
フェニル)ヒダントインを用いて光学分割できることで
ある。
従って、これまでにみられるような、DL−p−ヒドロ
キシフェニルグリシンをアシル化物やエステル化物など
の誘導体に変換したのち分割する多くの方法に比べると
、製造工程がかなり短縮されることになる。
次に一回の反応によって、かなりの高収率で9体が得ら
れることも大きな長所で、選択晶出法のように操作を繰
返す必要はない。
また従来知られているすべての方法で避けることのでき
なかった5体のラセミ化工程は、本発明の方法を好まし
くはpH7〜10の水性媒体中で実施すれば全く不要と
なり、非常に効率的である。
更にまた従来の化学的分割法で用いられる光学活性の分
割剤や、生化学的分割法で用いられるアシラーゼ酵素の
ように、高価な副原料を要しないことも大きな利点であ
る。
本発明の方法で得られるD−N−カルバミル(p−ヒド
ロキシフェニル)グリシンは、亜硝酸等の試剤を用いて
N−カルバミル基を加水分解し、D−p−ヒドロキシフ
ェニルグリシンに変換することができる。
N−カルバミル基の加水分解反応に際しては、微生物反
応ののちに単離したD−N−カルバミル(p−ヒドロキ
シフェニル)クリシンを用いてもよいし、あるいは微生
物反応後生放物を単離することなく、単に菌体等の不溶
物を除いた液に試剤を加えて反応を行わせることもでき
る。
以上の説明から、本発明がD−p−ヒドロキシフェニル
グリシンの製造法に対して、極めて有利な方法を提供す
るものであることが理解されたであろう。
以下実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの例のみに限定されるものではない。
実施例 下記の組成からなる栄養液体培地を調製し、5001r
llの肩付振盪フラスコに100m1分注後、1z0℃
で10分間蒸気殺菌を行った。
培地組成 肉エキス 0.5 % 酵母エキス 0.5 % ポリペプトン 1.0 % NaC10,15% pH7,0% これに別殺菌したDL−5−(2−メチルチオエチル)
ヒダントインを無菌的に各300ヤ加え、培養培地とし
た。
これと別に、DL−5−(2−メチルチオエテル)ヒダ
ントインを0.3%含有するブイヨン寒天スラント上に
、シュードモナス・ストリアタ(Pseudomona
s 5triata ) I F 012996を保存
スラントから移植し、33℃で24時間培養した。
この菌体を前記培養培地に接種して、33℃で24時間
振盪下に培養を行った。
この培養液から菌体を遠心分離し、50I711の生理
的食塩水で洗滌したのち再び遠心分離して集菌し、33
rn1.の生理的食塩水に懸濁して菌体懸濁液を得た。
基質として5〜(p−ヒドロキシフェニル)ヒダントイ
ンを用い、下記の反応液組成により微生物反応を行った
反応液組成 (1) DL−5−(1)−ヒドロキシフエ 500
m9ニル)ヒダントイン (21pH9,5の1 / 10M NH4Cl
67rd−NIP40H緩衝液 (3)前記菌体懸濁液 33m1上
記反応液を300rIll容三角フラスコに分注して混
合し、31℃で緩く振盪しながら400時間反応せた。
この間2N−KOHを用いて反応液のPHを9.5に保
持させた。
反応後、遠心分離して得た上清の一部を採取して、5%
p−ジメチルアミノベンズアルデヒドの2N塩酸水溶液
で発色させ、420mμの吸収を測定してN−カルバミ
ル(p−ヒドロキシフェニル)グリシンを比色定量した
その結果、反応液中に生成したN−カルバミル(p−ヒ
ドロキシフェニル)クリシンノ量は4.5 ynI?/
rul(変換率82モル%)であった。
これに対し、前記菌体懸濁液を使用しないとき+i、N
−カルバミル(p−ヒドロキシフェニル)グリシンの生
成は全(認められなかった。
次いで上清を凍結乾燥して残渣をエタノール抽出し、沢
過により不溶物を除去した。
このエタノール溶液に酢酸エチルを加えて、酢酸エチル
とエタノールが2:1の組成の混合溶媒とし、そこへジ
シクロヘキシルアミン(DCHA)を約1.5当量加え
た。
このようにしてN−カルバミル(p−ヒドロキシフェニ
ル)グリシン・ジシクロヘキシルアミン塩が白色沈澱と
して得られた(取得量655〜)。
これを採取したのち水性溶媒中でt1消量の亜硝酸ソー
ダを加え、塩酸酸性にして室温で1時間反応させた。
次いでこの反応液をIR−120BのH型カラムに通し
てp−ヒドロキシフェニルグリシンを吸着させた。
1.5N−NE(、OHで溶出したのち、減圧濃縮して
p−ヒドロキシフェニルグリシンを結晶状に単離した。
この結晶に関する赤外吸収スペクトルとシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(展開溶媒はn−ブタノール:酢酸
:水−4:1:1)によるRf値は共に標準品と一致し
、元素分析値も理論値に合致した。
比旋光度の測定結果は〔α〕20−−161.8° (
C=0.5、IN−HCI) で、文献値(Cα32
4=−159,10(C=1、IN−HCI)、特開昭
49−56946)ともはy一致し、このものが高純度
のD−p−ヒドロキシフェニルグリシンであることが確
認された。
このことから微生物反応で生成したN−カルバミル−p
−ヒドロキシフェニルグリシンも0体であったことが
判明した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダントインに、
    シュードモナス属に属しヒダントイン環を不斉的に開裂
    加水分解する能力を有する微生物の培養液、菌体または
    菌体処理物を作用せしめることを特徴とする、D−N−
    力ルバミル(p−ヒドロキシフェニル)グリシンの製造
    法。 2 5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダントイン※ン
    がDL体である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダントインが9
    体である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 4 5−(p−ヒドロキシフェニル)ヒダントインがL
    体である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 5 反応を水性媒体中で行なう特許請求の範囲第一 1
    項記載の製造法。 6 水性媒体のpHを6〜11に保持する特許請求の範
    囲第5項記載の製造法。 7 水性媒体のpHを7〜10に保持する特許請求の範
    囲第5項記載の製造法。 ・ 8 微生物の菌体が生菌体または乾燥菌体である特
    許請求の範囲第1項記載の製造法。 9 微生物の菌体処理物が菌体磨砕物または菌体処理物
    である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
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