JPS5918541Y2 - 自動販売機の商品収納棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動販売機のいわゆるチェーンエレベータ式
商品収納棚を小さい動力で駆動できるようにした改良に
関する。

例えば、びん商品などを扱う自動販売機は一般に第１図
に示すように、本体ケース１内に配設された商品収納棚
２に商品３が横倒し姿勢で収納され、この商品３は販売
指令によって順次下方に搬送されるとともに、最下部の
商品３はシュータ４上に落下、商品取出口に向けて送出
される。

上記の商品収納棚２は第２図に示すように並列設置され
た２組のチェーン６の間に第３図に示す棚板７が配設さ
れ、この棚板７に載せられた商品３がチェーン６の走行
に伴ってエレベータ式に下方に搬送される、いわゆる、
チェーンエレベータ式の商品収納棚が公知である。

またこの種の自動販売機では空間の有効活用による小形
化を強く要望されるために、商品収納棚２においては棚
板７の巾Ｂ。

を小さくすることによってチェーン６の間隔Ｂ１を小さ
くするように配慮される。

この商品収納棚２では商品３によって棚板７の下部に矢
印Ａの方向に押圧力が生じ、この押圧力を支えるために
背板９がチェーン６に沿って設けられている。

ところが、このような商品収納棚では、チェーン６を走
行させる際に、矢印Ａの方向の押圧力によって棚板７と
背板９との間にすべり摩擦を生じるためにこの摩擦抵抗
に打ちかつ大きな動力を必要とする欠点を有していた。

この考案の目的は、前述の欠点を解消して、小さな動力
で商品を搬送することのできる商品収納棚を提供するこ
とにある。

この目的は、この考案によれば、並列に垂直方向に設置
された２組の無端チェーンの間でこのチェーンにより橋
架支持されかつチェーンの走行によってエレベータ式に
下降する断面り形状の棚板上に商品が載せられ、この商
品によって前記棚板の下部に生じる後向きの押圧力を前
記チェーンに沿って設けられた背板で支える自動販売機
の商品収納棚において、２組のチェーン間に支え軸を橋
架配設し、この支え軸に棚板の背面を当接させるように
することにより遠戚される。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第４図はチェーンエレベータ式の商品収納棚２の断面を
示すもので、この商品収納棚２には２組の無端チェーン
６がスプロケット２１を介して垂直方向に並列に設置さ
れる。

このチェーン６は図示しない駆動モータによってスプロ
ケット２１が回転するに伴ないチェーンガイド２２と背
板９との間を矢印Ｐの方向に走行する。

また２組のチェーン６の間には断面り形状の棚板７がそ
の上部を第５図および第７図に示すようにチェーン６の
互いに対向する側に突出するピン２３により橋架支持さ
れる。

更にこの棚板を支持するピン２３の下方のピン２４に橋
架して第６図および第７図に示すように筒状の支え軸２
５が設けられるとともに、この支え軸２５にその外周上
を転がるローラ２６が設けられる。

この支え軸２５を設けることによって棚板７の背面７ａ
が支え軸２５に当接するために、棚板７と前板８とで支
承された商品３の荷重によって棚板７の下部に矢印Ａの
方向に生じる押圧力は支え軸２５を介して背板に働く。

すなわち棚板７が支え軸２５に受は止められることによ
り、矢印Ａの方向の押圧力はそのまま背板９に作用せず
、棚板７が下降する際の背板９との間に生じる摩擦抵抗
が大巾に減少する。

これに加えて支え軸２５に設けられたローラ２６は、チ
ェーン６が矢印Ｐ方向に走行する際に矢印Ｑ方向に回転
し、矢印Ａの方向の押圧力による摩擦はローラ２６と背
板９との間の転がり摩擦となりその摩擦抵抗は一層減少
する。

更にＬ形状の棚板７は背面７ａが支え軸２５に当接する
ことによって前方（図の右方）へ押し出され、この棚板
７と前板８との間隔Ｂ３は、棚板の巾Ｂ。

（第２図）が同一で゛も従来の構成の間隔Ｂ２ （第２
図）に比べて小さくなる。

この間隔Ｂ３はこれが大きいと商品３は間隔Ｂ３の中に
くい込み矢印Ａの方向の押圧力を大きくすることから、
小さな間隔Ｂ３は矢印Ａの方向の押圧力を小さくし、従
ってチェーン６が走行の時の摩擦抵抗を更に小さくする
。

なお第２図の従来の構成において、棚板７の巾方向を延
長してＢ。

１の寸法を大きくしても間隔Ｂ２を小さくできるが、こ
の場合にはチェーン６の間隔Ｂ１を大きくしなければな
らない。

またＢ。２の寸法を大きくすると棚板７は前方へ押し出
され、このようにしても間隔Ｂ２を小さくできるが、こ
の場合にはＢ１□の寸法が大きくなり、何れにしても商
品収納棚の巾寸法が大きくなる。

これに対してこの考案の構成によれば棚板７の巾寸法は
従来のままで間隔Ｂ３を小さくできるから、特に商品収
納棚を本体ケース内に多数並設する際に、自動販売機の
コンパクト化が図れる。

以上述べた通り、この考案によれば、並列設置された２
個のチェーンの間でこのチェーンにより橋架支持された
断面り形状の棚板に商品が載せられ、この商品によって
棚板に生じる押圧力を背板で支える商品収納棚において
、要するに２組のチェーンの間に支え軸を橋架配設し、
この支え軸に棚板の背面を当接させるようにしたので、
商品を載せた棚板が下降する際の背板との間に生じる摩
擦抵抗が大巾に軽減され、商品を搬送するチェーンを小
さな動力で走行させることかで゛きる。

しかも棚板の巾寸法は従来のままでよく、自動販売機を
大形化させることがない等極めて好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動販売機の概略の構成を示す内部正面図、第
２図は従来の商品収納棚の部分断面図、第３図は棚板の
斜視図、第４図ないし第７図はこの考案の商品収納棚の
構成を示すもので、第４図は第２図に相当する断面図、
第５図および第６図はそれぞれ棚板およびローラの取付
構成を示す断面図、第７図は棚板の取付構成を示す要部
の斜視図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 並列に垂直方向に設、置された２組の無端チェーン
   の間でこのチェーンにより橋架支持されかつチェーンの
   走行によってエレベータ式に下降する断面り形状の棚板
   上に商品が載せられ、この商品によって前記棚板の下部
   に生しる後向きの押圧力を前記チェーンに沿って設けら
   れた背板で支える自動販売機の商品収納棚において、２
   組のチェーンの間に支え軸を橋架配設し、この支え軸に
   棚板の背面を当接させるようにしたことを特徴とする自
   動販売機の商品収納棚。 ２ 実用新案登録請求第１項記載の収納棚において、棚
   板と背板との間に支え軸に支持されたローラを設けた自
   動販売機の商品収納棚。