JPS5918469Y2 - 電子楽器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子楽器に関し、更に詳しくいえば電子楽器
本体を支えるための脚とペダルスイッチアッセンブリと
の取り付は構造に関する。

従来の電子楽器においては、電子楽器本体をその下面両
側部に夫々設けた脚によって支えている。

しかしながら、従来のこのような電子楽器にあっては、
ペダルスイッチアッセンブリが電子楽器本体やその脚と
別体であって、このペダルスイッチアッセンブリを演奏
者の足元に只単に置いているだけであるから、ペダルス
イッチアッセンブリの位置が不安定で動き易く、しかも
このペダルスイッチアッセンブリと電子楽器本体との間
に介在されたコードが自由状態であるから、演奏の邪魔
になる場合があった。

また、従来のこのような電子楽器にあっては、脚が木製
である場合この脚を電子楽器本体に簡単に取り外すこと
ができないように取り付けているから、例えば運搬する
ような場合でも脚を取り付けたままで運搬しなければな
らず、スペース゛をとるばかりか、運搬中に脚を破損す
る場合があった。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、ペダルス
イッチアッセンブリを安定良く設置することができ、し
かもそのコードが演奏の邪魔になることもなく、またペ
ダルスイッチアッセンブリを脚とともに取り外すことが
できるばかりか、これらをコンパクト化することができ
る電子楽器を提供することを目的とするものであり、電
子楽器本体に２つの前脚と１つの後脚を着脱可能に取り
付け、かつ前記電子楽器本体にパイプを介してペダルス
イッチアッセンブリを着脱可能に取り付けるとともに、
このペダルスイッチアッセンブリを前記後脚にこれらの
いずれかに折り畳み可能に取り付けた補強棒を介して着
脱可能に取り付けるようにしたものである。

以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明
する。

図中１は電子楽器本体で、その内部には鍵盤や純電気的
な部品と回路とによって演奏音を制御する演奏音制御装
置等が組み込まれている。

この電子楽器本体１の下面前部の両端部及び下面後部の
中央部には、木製の前脚２，２及び木製の後脚３が夫々
設けられている。

前脚２は、前記電子楽器本体１に設けられた取付板４に
下からねじ込まれたボルト５によって取り付けられた脚
桁６と、この脚桁６の下面中央部に上からねじ込まれた
木ねじ７によって取り付けられた脚本体８とからなるも
のであって、その脚本体８の下端部にはキャスタ９が設
けられている。

後脚３は、前記電子楽器本体１に設けられた取付板１０
に下からねじ込まれたボルト１１によって取り付けられ
た脚桁１２と、この脚桁１２の下面両端部に夫々上から
ねじ込まれた木ねじ１３，１３によって取り付けられた
２つの脚本体１４．１４と、これら脚本体１４、１４の
下端部に下からねじ込まれた木ねじ１５゜１５によって
取り付けられた脚台１６とからなるものであって、その
脚台１６の下面中央部にはキャスタ１７が設けられてい
る。

前記電子楽器本体１の下面の前記後脚３の前方（第２図
で左方）には取付部材１８が設けられている。

この取付部材１８は、前記電子楽器本体１に設けられた
取付板１９に下からねじ込まれたボルト２０によって取
り付けられている。

前記取付部材１８には３本の金属製パイプ２１が後脚３
の前方に位置して夫々垂下されて設けられている。

これらパイプ２１の下端部にはペダルスイッチアッセン
ブリ２２が設けられている。

このペダルスイッチアッセンブリ２２は、前記３本のパ
イプ２１の下端部に取り付けられた筐体２３と、この筐
体２３に前方に突出されて夫々揺動可能に設けられた３
つのペダル２４と、これらペダル２４に対応して前記筐
体２３内に夫々設けられたスイッチ（図示せず）とから
なるものであって、前記ペダル２４が踏み込まれた際こ
のペダル２４に対応するスイッチがオン状態になって、
例えばビブラート効果、トレモノ効果、サスティーン効
果等が得られるようになされている。

前記後脚３の前面中央部には、木製補強棒２５の一端が
蝶番２６を介して上方に折り畳み可能に取り付けられて
いる。

この補強棒２５の他端部前面には突起２７が形成されて
おり、またその他端部下面には取付板２８が木ねじ２９
によって取り付けられている。

そして、この補強棒２５の他端は、その突起２７を前記
筐体２３の後壁２３ ａに形成された孔３０に嵌入され
、かつその取付板２８を前記筐体２３の後壁２３ ａに
木ねじ３１に取り付けられて、前記ペダルスイッチアッ
センブリ２２に着脱可能に取り付けられている。

なお、図示していないが、前記ペダルスイッチアッセン
ブリ２２と前記電子楽器本体１との間に介在されるコー
ドは前記パイプ２１に挿通されている。

このように、ペダルスイッチアッセンブリ２２はパイプ
２１及び取付部材１８を介して電子楽器本体１に取り付
けられているとともに、補強棒２５を介して後脚３に取
り付けられているから、このペダルスイッチアッセンブ
リ２２を予め定められた位置に極めて安定良く設置する
ことができる。

また、例えば電子楽器を運搬するような場合には、ポル
）５．１１及び２０をすべて取り外して前脚２、後脚３
及び取付部材１８（すなわちペダルスイッチアッセンブ
リ２２）を電子楽器本体１から取り外し、また木ねじ３
１を取り外して補強棒２５をペダルスイッチアッセンブ
リ２２から取り外し、次いでこの補強棒２５を上方に折
り畳んで後脚３と平行する状態にしてコンパクト化し、
かくして運搬するものである。

なお、上記実施例においては、補強棒２５の一端を後脚
３に折り畳み可能に取り付けるとともに、その他端をペ
ダルスイッチアッセンブリ２２に着脱可能に取り付けて
いるが、この逆であってもよく、上記実施例に限定され
るものではない。

以上詳細に説明したように、この考案による電子楽器に
よれば、電子楽器本体に２つの前脚と１つの後脚を着脱
可能に取り付け、かつ前記電子楽器本体にパイプを介し
てペダルスイッチアッセンブリを着脱可能に取り付ける
とともに、このペダルスイッチアッセンブリを前記後脚
にこれらのいずれかに折り畳み可能に取り付けた補強棒
を介して着脱可能に取り付けた構成であるから、ペダル
スイッチアッセンブリを安定良く早く正確に設置するこ
とができ、しかもそのコードをパイプに挿通させて演奏
の邪魔にならないようにすることができ、またペダルス
イッチアッセンブリを脚とともに取り外すことができる
ばかりが、これらをコンパクト化することができ、従っ
て例えば電子楽器を運搬するような場合に最小のスペー
スでよく、また運搬中に脚やペダルスイッチアッセンブ
リ等が破損するのを未然に防止することができる。

また、ペダルを前方に突出させたペダルスイッチアッセ
ンブリを、電子楽器本体１の下面後部のほぼ中央部に取
り付けられた１つの後脚の前方に配設して補強棒によっ
て固定し、前記ペダルを踏み込んだ場合の力が、補強棒
の長さ方向に作用して後脚に加えられる構成となってい
るため、強度が強い上、１本の補強棒で十分な補強効果
が得られ、構造が簡単で脚まわりの美観を損うことがな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による電子楽器の一実施例を示す斜視
図、第２図はその側面図、 後脚の正面図である。 第３図はその

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子楽器本体と、この電子楽器本体の下面前部の両端部
   に着脱可能に取り付けられた２つの前脚と、前記電子楽
   器本体の下面後部のほは沖央部に着脱可能に取り付けら
   れた１つの後脚と、前記電子楽器本体の下面の前記後脚
   の前方に垂下されて着脱可能に取り付けられたパイプと
   、ペダルを前方に突出させて前記パイプの下端部に取り
   付けられたペダルスイッチアッセンブリと、一端を前記
   後脚と前記ペダルスイッチアッセンブリとのいずれか一
   方に蝶番を介して上方に折り畳み可能に取り付けられか
   つ他端を他方に着脱可能に取り付けられた補強棒とを具
   備してなることを特徴とする電子楽器。