JPS5918432B2 - 混合螢光体 - Google Patents
混合螢光体Info
- Publication number
- JPS5918432B2 JPS5918432B2 JP49055852A JP5585274A JPS5918432B2 JP S5918432 B2 JPS5918432 B2 JP S5918432B2 JP 49055852 A JP49055852 A JP 49055852A JP 5585274 A JP5585274 A JP 5585274A JP S5918432 B2 JPS5918432 B2 JP S5918432B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- light
- electron beam
- phosphors
- afterglow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Luminescent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は混合螢光体に関し、詳しくは長残光性の螢光体
の改良に関する。
の改良に関する。
電子線あるいは紫外線励起で螢光体を発光させ、励起を
止めた後発光が徐々に減衰するいわゆる長残光性螢光体
は、レーダ用陰極線管、スロースキヤンテレビジヨン受
像用陰極線管などに不可欠のものである。
止めた後発光が徐々に減衰するいわゆる長残光性螢光体
は、レーダ用陰極線管、スロースキヤンテレビジヨン受
像用陰極線管などに不可欠のものである。
一般に、螢光体の残光時間は紫外線励起の場合の方が電
子線励起の場合より長い。
子線励起の場合より長い。
現在知られている螢光体で電子線励起発光が長いものと
しては、ZnF2:Mnあるいは(Zn、Mg)F2:
Mn、KMgF3:Mn、MgF2:Mn等の弗化物系
のものが知られている。これらの螢光体の中には発光強
度が1/10に減衰するまでの時間が秒オーダの非常に
長い残光性を示すものがあるが、弗化物系の螢光体は電
子線の照射で螢光面の焼付けを生じ特性の劣化を来たす
という欠点があるため、寿命の点あるいは高電流密度で
動作させる場合に制約を受ける。その他、電子線励起発
光の残光の長いものにZn2SiO4:Mn、ASがあ
るが、この螢光体の電子線励起発光の強度が1/10に
なる時間は125msecといわれている。これより長
い残光時間を実現するには、2種の螢光体を組合せ、電
子線励起による一方の螢光体の発光で、他方の螢光体を
励起する方法が知られている。電子線により励起された
発光は数μsec〜数十μsecで減衰するが、同時に
光励起された他方の螢光体の発光は長残光を示し結果的
には電子線励起により長残光性の発光が得られる。この
例としては一方の螢光体としてZnS:AgClの青色
発光螢光体を、他方の螢光体として(Zn、Cd)S:
Cuの黄色発光螢光体を用いたものがある。
しては、ZnF2:Mnあるいは(Zn、Mg)F2:
Mn、KMgF3:Mn、MgF2:Mn等の弗化物系
のものが知られている。これらの螢光体の中には発光強
度が1/10に減衰するまでの時間が秒オーダの非常に
長い残光性を示すものがあるが、弗化物系の螢光体は電
子線の照射で螢光面の焼付けを生じ特性の劣化を来たす
という欠点があるため、寿命の点あるいは高電流密度で
動作させる場合に制約を受ける。その他、電子線励起発
光の残光の長いものにZn2SiO4:Mn、ASがあ
るが、この螢光体の電子線励起発光の強度が1/10に
なる時間は125msecといわれている。これより長
い残光時間を実現するには、2種の螢光体を組合せ、電
子線励起による一方の螢光体の発光で、他方の螢光体を
励起する方法が知られている。電子線により励起された
発光は数μsec〜数十μsecで減衰するが、同時に
光励起された他方の螢光体の発光は長残光を示し結果的
には電子線励起により長残光性の発光が得られる。この
例としては一方の螢光体としてZnS:AgClの青色
発光螢光体を、他方の螢光体として(Zn、Cd)S:
Cuの黄色発光螢光体を用いたものがある。
これら二種類の螢光体を用いた場合、電子線励起時は、
ほぼ白色の発光を示すが、励起が止んだ以後青色は速や
かに減衰し(40〜60PsecでVIOになる)、青
色に励起された黄色の残光(400msecでVIOに
なる)が観察される結果、発光色は白色→黄色と時間と
共に変ることになり、画面を見ずらくしている。その上
青色励起で発光する螢光体は、(Zn、Cd)SのCd
量をある一定量以上加えてエネルギー巾を青色光で励起
可能なよう小さくしなければならない関係上、黄色より
短波長の色、例えば緑色発光の長残光は得難い。従つて
長残光性の赤、緑、青を用いてカラー画面を構成するこ
とは不可能であつた。本発明は上記従来の長残光性螢光
体の欠点である、時間の経過に従つて発光色が変化する
点、および自由な長残光性発光色が得られない点、を改
良することのできる螢光体を提供することを目的とする
。
ほぼ白色の発光を示すが、励起が止んだ以後青色は速や
かに減衰し(40〜60PsecでVIOになる)、青
色に励起された黄色の残光(400msecでVIOに
なる)が観察される結果、発光色は白色→黄色と時間と
共に変ることになり、画面を見ずらくしている。その上
青色励起で発光する螢光体は、(Zn、Cd)SのCd
量をある一定量以上加えてエネルギー巾を青色光で励起
可能なよう小さくしなければならない関係上、黄色より
短波長の色、例えば緑色発光の長残光は得難い。従つて
長残光性の赤、緑、青を用いてカラー画面を構成するこ
とは不可能であつた。本発明は上記従来の長残光性螢光
体の欠点である、時間の経過に従つて発光色が変化する
点、および自由な長残光性発光色が得られない点、を改
良することのできる螢光体を提供することを目的とする
。
この目的を達成するために、本発明は組合わせるべき一
方の螢光体として電子線励起により可視光を発せず、紫
外領域に発光するCaO:Znを用い、他方の螢光体と
して前記一方の螢光体の紫外領域の発光に励起されて可
視光を発するZnS:Cuもしくは(Zn,Cd)S:
Cuを用いるものである。
方の螢光体として電子線励起により可視光を発せず、紫
外領域に発光するCaO:Znを用い、他方の螢光体と
して前記一方の螢光体の紫外領域の発光に励起されて可
視光を発するZnS:Cuもしくは(Zn,Cd)S:
Cuを用いるものである。
このようにすれば一方の螢光体の励起により長残光性の
発光を示す他方の螢光体の選定の範囲は広くなり、種々
の発光色を示す螢光体の使用が可能となる。また、電子
線励起時の発光は紫外線であるので、目には見えず、し
たがつてこの紫外線によつて励起された他方の螢光体の
発光色がずつと見えることになるので、時間の経過に伴
つて発光色が変化するようなこともない。電子線励起で
紫外線を発する螢光体として例えばCaO:Zn,Ca
O:Pbなどが知られており、それぞれ330nm,3
63nmの発光ピーク波長を示す。一方上記の紫外線に
より励起されて長残光性の螢光を示す螢光体としては、
(Zn,Cd)S:Cuが適している。この場合Cd量
を変えることにより発光色を広範囲に変化させることが
できる。なおこれらの螢光体を陰極線管に用いるには、
まず長残光性螢光体をスクリーンに塗布しその上に紫外
発光螢光体を二層構造となるよう塗布することにより電
子線→紫外線→可視光の変換が効率良く行なえる。
発光を示す他方の螢光体の選定の範囲は広くなり、種々
の発光色を示す螢光体の使用が可能となる。また、電子
線励起時の発光は紫外線であるので、目には見えず、し
たがつてこの紫外線によつて励起された他方の螢光体の
発光色がずつと見えることになるので、時間の経過に伴
つて発光色が変化するようなこともない。電子線励起で
紫外線を発する螢光体として例えばCaO:Zn,Ca
O:Pbなどが知られており、それぞれ330nm,3
63nmの発光ピーク波長を示す。一方上記の紫外線に
より励起されて長残光性の螢光を示す螢光体としては、
(Zn,Cd)S:Cuが適している。この場合Cd量
を変えることにより発光色を広範囲に変化させることが
できる。なおこれらの螢光体を陰極線管に用いるには、
まず長残光性螢光体をスクリーンに塗布しその上に紫外
発光螢光体を二層構造となるよう塗布することにより電
子線→紫外線→可視光の変換が効率良く行なえる。
次に、本発明の実施例について述べる。
実施例 1
電子線励起により紫外線を発する螢光体としてCaO:
Znを用い、紫外線励起により可視光を発する螢光体と
してZnS:Cuを用いる。
Znを用い、紫外線励起により可視光を発する螢光体と
してZnS:Cuを用いる。
ZnS:Cuを陰極線管スクリーン上に一様に塗布しそ
の上にCaO:z1を塗布することにより、電子線励起
により緑色の長残光性の発光が見られた。なお電子線励
起により紫外線を発する螢光体としてCaO:Pbを用
いても同様な結果が得られた。実施例 2電子線励起に
より紫外線を発する螢光体としてCaO:Znを用い、
紫外線励起により可視光を発する螢光体として(ZnO
J)CdO.l)s:Cuを用いる。
の上にCaO:z1を塗布することにより、電子線励起
により緑色の長残光性の発光が見られた。なお電子線励
起により紫外線を発する螢光体としてCaO:Pbを用
いても同様な結果が得られた。実施例 2電子線励起に
より紫外線を発する螢光体としてCaO:Znを用い、
紫外線励起により可視光を発する螢光体として(ZnO
J)CdO.l)s:Cuを用いる。
これらを実施例1と同様の順序で陰極線管スクリーンに
塗布すると、電子線励起により黄色の長残光性発光が得
られた。電子線励起により紫外線を発する螢光体にCa
O:Pbを用いても同様の結果が得られた。実施例 3 実施例2において紫外線により可視光を発する螢光体を
(ZnO8CdO2)S:Cuに変えると電子線励起に
より橙色の長残光性発光が得られた。
塗布すると、電子線励起により黄色の長残光性発光が得
られた。電子線励起により紫外線を発する螢光体にCa
O:Pbを用いても同様の結果が得られた。実施例 3 実施例2において紫外線により可視光を発する螢光体を
(ZnO8CdO2)S:Cuに変えると電子線励起に
より橙色の長残光性発光が得られた。
Claims (1)
- 1 電子線励起により可視領域の光を発せず、紫外領域
の光のみを発する、CaO:Znからなる第1の螢光体
と、前記第1の螢光体の紫外領域の光により励起されて
長残光性の可視光を発する、ZnS:Cuもしくは(Z
n,Cd)S:Cuからなる第2の螢光体とを混合して
なることを特徴とする混合螢光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49055852A JPS5918432B2 (ja) | 1974-05-17 | 1974-05-17 | 混合螢光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49055852A JPS5918432B2 (ja) | 1974-05-17 | 1974-05-17 | 混合螢光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS50146580A JPS50146580A (ja) | 1975-11-25 |
JPS5918432B2 true JPS5918432B2 (ja) | 1984-04-27 |
Family
ID=13010565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49055852A Expired JPS5918432B2 (ja) | 1974-05-17 | 1974-05-17 | 混合螢光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5918432B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5684267U (ja) * | 1979-11-30 | 1981-07-07 | ||
JPH0830185B2 (ja) * | 1986-06-27 | 1996-03-27 | 双葉電子工業株式会社 | 低速電子線励起蛍光体 |
JPS6319737A (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-27 | Futaba Corp | 蛍光発光装置 |
-
1974
- 1974-05-17 JP JP49055852A patent/JPS5918432B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS50146580A (ja) | 1975-11-25 |
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