JPS5917890B2 - 押釦式同調器における選局部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本願は２バンド用押釦式同、凋器における選局部材に関
し、特に出願人が開発した以下に述べるような選局機能
をもつ押釦式同調器に用いられる選局部材を改良して、
例えばＡＭバンドとＦＭバンドの局を単一の選局部材に
よって選局出来るように構成した押釦式同調器における
選局部材に関する。

即ち出願人はさきに、読合の片面に、一端で回動自在に
支持された規定板と、この規定板の自由端をテコ運動に
よって抑止する抑止片と、この抑止片にテコ運動作用を
与える作動部片とを備え、且つ規定板の面上に突軸を立
設して成る選局部材を器枠に対し摺動自在に装備し、一
方との型枠には選局部材と直交して横動するスライド板
を設けると共に、このスライド板にＶ字状乃至三角形状
のカム孔を穿ってこのカム孔に前記突軸を臨ませ、規定
板に局同調点を記憶させるときは、手動同調機構を介し
てスライド板を横動変位させてこれと連動する可変同調
素子を同調点位置に設定し、この状態で選局部材を押圧
させることにより突軸をカム孔の頂点に合致させてスラ
イド板の横動変位量に合せて規定板を回動変位させ、次
いで該規定板を抑止してその回転変位角により局同調点
を規定板に記憶させ、爾後選局部材の抑圧操作により突
軸をカム孔の頂点に合致させることにより、規定板の回
転変位角をスライド板の横動変位量を変換して局同調点
を再現させるように構成した押釦式同調器を提案した。

との押釦式同調器によれば、読合を水平の状態で型枠に
摺動自在に装備する構成であるので高さ寸法が低くなり
、薄型の同調器を得ることが出来る利点を有する。

ところでこの押釦式同調器を用いて異った２つのバンド
局を選択出来るように構成する場合、単一の選局部材が
単−局を選択するにすぎないので例えばＡＭバンド及び
ＦＭバンドの多くの局を選択出来るようにするためには
、その選局数に相当して多数の選局部材を型枠に対し並
夕１ルなげればないないので、同調器の横巾寸法が増し
、同調器が大型化する欠陥を有する。

そこで本願は、限られた器枠の寸法内で可及的多くの選
局が出来るように改良したものであり、具体的には、−
の読合の上下面に同調周波数を設定する規定板と、これ
を抑止する抑止片と、この抑止片を作動する摺動自在の
作動部材とを夫々設け、これら一対の作動部材に夫に押
釦を取付げて該押釦を読合の長さ方向に押圧したりまた
は手動方向に牽引することにより、夫りの規定板を独立
に抑止したりその抑止状態を解除したり出来るように構
成した押釦式同調器の選局部材を提案するもので、その
実施１ケ１」を以下図面について詳述すると、１は読合
で、その上下面に一端が軸ピン２により枢着されて面方
向に回動する規定板３ａｔ３ｂと、軸ピン４により摺動
自在に取付けられ傾動時にテコ作用により規定板３ａｙ
３ｂの自由端を先端で抑止する抑止片５ａｔ５ｂと、こ
の抑止片５ａｔ５ｂにテコ作用を附与する作動部材６ａ
ｙ６ｂとが対称的に取付けられている。

作動部材５ａｔ６ｂは読合１の長さ方向に夫す独立して
摺動出来るように、その前後端に設けた長孔γ、１′が
読合１を巾方向に貫通するように軸止されたピン８，８
′に嵌合されており、またその中間位置には、抑止片５
ａｔ５ｂの自由端を押し上げるための隆丘部９ａｔ９ｂ
が設けられている。

作動部片６ａ、６ｂの一端は読合１の端部より延びてお
り、この延長部６ａ’ｔ６ｂ’に夫す等しい大きさと形
状から成る押釦１０ ａ 、１０ ｂが取付けられてお
り、この押釦１０ａ ｔ １ ｏｂはその内面同志が互
いに接しており、外面には引械部１０ａ’、１０ｂ’が
形成されている。

１１ａ、１１ｂは前記規定板３ａｔ嗜− ３ｂの面上に夫す突設された突軸で、以上によって構成
された選局部材は、型枠Ａに対し前後方向に摺動自在に
複数個装備され、前記型枠Ａには、上下面の規定板３ａ
ｙ３ｂと夫々対向し且つ読合１の長さ方向と直交する方
向に延びて横動するスライド部材１２ａｔ１２ｂが独立
に配設されており、このスライド部材１２ａｔ１２ｂに
は夫す前記突軸１１ａ、１ｉｂが臨む三角形状のカム孔
１３ａ、１３ｂが規定板と対向する各位置に夫り設けら
れている。

この各スライド板１２ａ、１２ｂには図示しないが夫す
手動同調機構と可変同調素子とが機械的に連結されてい
る。

図中１４は読合１の摺動ストｏ−りを規制するために該
読合１に設けたストンパー、１５ａ。

１５ｂはカム孔１３ａ、１３ｂの頂点に連通して後方向
に延びるスリットで、突軸１１ａｔ１１ｂの直径と適合
する巾を有し、且つ規定板３ａｔ３ｂの有効回転角に伴
なって突軸１１ａ、Ｉｌｂが変位したとき、その突軸１
１ａ、１１ｂと、との突軸１１ａｔｌｌｂを通りスライ
ド部片１２ａ−１２ｂの長さ方向と直交する位置にカム
孔１３ａ。

１３ｂの頂点が位置したときの該頂点との距離の差を吸
収するに必要な深さをもって形成されている。

しかして第１，２図で示す如く、両親定板３ａと３ｂと
が共に抑止されて（・る状態から、一方の押釦１０ａを
引掛部１０ａ′に指先をかけて矢印イ方向に牽引すると
、第３図で示すように一方の作動部材６ａのみが同方向
に摺動して抑止片５ａの自由端が隆丘部９ａから離れ、
一方の規定板３ａが自由な回転状態におかれる。

今一方のスライド部材１２ａが例えばＡＭ用の可変同調
素子と連動しておるものとし、規定板３ａに対しＡＭバ
ンドの成る局を記憶させようとするときは、先づ同調器
に備えられているバンド切換スイッチ（図示せず）をＡ
Ｍバンド側に切換え、且つ該スライド部材１２ａに連結
された手動同調機構によりスライド部材１２ａを横動変
位させて可変同調素子をＡＭバンドの所要局に可変設定
したる後、押釦１０ａを矢印イと反対方向に押圧すると
、とれに伴って規定板３ａが前進してその突軸１１ａが
カム孔１３ａの頂点に合致し、該規定板３ａはスライド
部材１２ａの横動変位量に相当して回転する。

この場合抑止状態にある他方の規定板３ｂも読合１と共
に前進して、これに設けた突軸ｉ１ｂがこれと対向する
スライド部材１２ｂのカム孔１３ｂの頂点に合致するも
、該スライド部材１２ｂは前記スライド部材１２ａと無
関係に横動するので、規定板３ａの突軸１１ａをスライ
ド部材１２ａのカム孔１３ａの頂点に支障なく合致させ
ることが出来る。

次いでこの状態から押釦１０ａを更に押圧前進させると
、読合１に対し引き抜かれている作動部材６ａが前進し
て隆丘部９ａが抑止片５ａは傾動して規定板３ａを抑止
する。

次いで押釦１０ａの抑圧を解くと、図示しないが復元用
スプリングによって選局部材は第１，２図の状態に復元
する。

しかしてこの犬態から爾後押釦１０ａを押圧操作すると
、規定板３ａに記憶された回転角がスライド板１２ａの
横動変位量を規制し、ＡＭバンドの所要局の選択が達成
される。

上記した作用は第１，２図の状態から他方の押釦１０ｂ
を矢印イ方向に牽引し、他方の規定板３ｂを自由な回転
状態となし、且つバンド切換スイッチをＦＭバンド側に
切換えた後、押釦１０ｂを矢印イと反対方向に抑圧操作
して突軸１１ｂをこれと対向するカム孔１３ｂの頂点に
合致させて規定板３ｂにスライド板１２ｂの横動変位量
を記憶させる場合も同様であり、この場合スライド板１
２ｂに例えばＦＭ用の可変同調素子を連動させておくも
のとすれば、規定板３ｂＶＣＦＭバンドの局が記憶され
る。

そして第１，２図で示すように、両親定板３ａ。

３ｂが共に抑止されている状態から、押釦１０ａ。

１０ｂを押圧操作すると、各規定板３ａ、３ｂの突１ｆ
ｉｌｌａ、１１ｂが夫々対向するスライド部材１２ａｔ
１２ｂの各カム孔１３ａ 、１３ｂの頂点に合致し、夫
々スライド板１２ａと１２ｂはＡＭバンドとＦＭバンド
との局を同時に選択することになるが、バンド切換７イ
ンチの切換操作により、そのυ・づれか一方のバンド局
が選択される。

以上のように本願によれば、単一の読合の両面にスライ
ド板を介して可変同調素子を同調位置に設定する突軸を
設けた回転自在の規定板と、テコ作用によって該規定板
を抑止する抑止片と、押釦を夫々備え且つ前記抑止片に
テコ作用を附与する読合に対し摺動可能な作動部片とを
夫す対称的に装置茄して成るので、選局部材が２つの選
局機能を有し、従って選局数が倍加されて同調器の小型
化に有効であると共に、単一の読合の両面を利用して規
定板と抑止片と作動部材とを備える構成であるから、部
品点数が少なく、選局部材自体の構造も簡単でコンパク
トに製作出来、且つ安価に得られるなど実用上の利点を
有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は平面図、第
２図は両親定板を抑止した状態の一部裁断した側面図、
第３図は一方の規定板の抑止を解いた状態の一部裁断し
た側面図である。 図中１は読合、３ａ、３ｂは規定板、５ａｔ５ｂは抑止
片、Ｓａ ｔ ６ｂは作動部材、９ａｔ９ｂは隆丘部、
１０ａｔ１０ｂは押飢１１ａ、１１ｂは突軸である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 読合の両面に、スライド部材のカム孔と合致して可
   変同調素子を同調位置に設定する突軸を設けた回転自在
   の規定板と、テコ作用によって該規定板を抑止する抑止
   片と、一端に押釦を備え且つ前記抑止片にテコ作用を附
   与する読合に対し摺動可能な作動部片とを夫す対称的に
   装備して成る押釦式同調器における選局部材。