JPS5917713B2 - エレベ−タの乗場報知装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はエレベータの割当て及び到着を乗場に報知す
る装置の改良に関するものである。

複数台のかごを一郭として管理する群管理エレベータに
おいて、乗場呼びが登録されると、その乗場呼びに応答
するのに最適のかごを選択し、そのかごを上記乗場呼び
に割り当て、そのかごは自分のかご呼ひと割り当てられ
た乗場呼びにサービスする割当て方式の群管理エレベー
タがある。

そして、その割当て方式の群管理エレベータでは、かご
が乗場呼びに割り当てられたとき、乗場に対して、かご
が割り尚てられたことを音響で報知する。

また、かごが呼びに応答して到着するときにも、それを
音響で報知するが、割当てによる報知音と音の形態を変
えて乗場待ち客の混乱を防止している。

しかるに、１台のかごに対して、割当てと到着の両者の
音を同時に発することがある。

例えば、かごが４階の上り方向へ到着し、到着音を発し
ているとき、そのかごが４階の下り呼びに割当てられる
と割当て音を発することになる。

そのため、報知が重なり待ち客は混乱する。

この発明は上記不具合を解消するもので、かごの割当て
と到着とが重なった場合でも、報知が重なることなく、
乗場待ち客が混乱を生じないエレベータの乗場報知装置
を提供することを目的とする。

以下、第１及び第２図により、この発明を５階の乗場に
適用した一実施例について説明する。

図中、（１）、←）は直流電源、１ａはかごが５階の上
り乗場呼びに割り当てられたとき付勢され、上記乗場呼
びにかごが停止を決めたとき消勢される。

５階の上り呼び割当てリレー（図示しない）の常開接点
で、１ｂは同じく常閉接点、２ａ、２ｂは同じ（５階の
下り呼び割当てリレー（図示しない）の常開及び常閉接
点、３，４は限時復帰形時限リレーで、３ａ、４ａはそ
の常開接点、５は上り報知リレーで、５ａはその常開接
点、６は下り報知リレーで、６ａはその常開接点、７ａ
はかごが５階の呼びに停止を決定したとき付勢され、か
ごが到着し、戸開き後戸閉めすると消勢される停止リレ
ー（図示しない）の常開接点、７ｂは同じく常閉接点、
８は到着報知リレーで、８ａは常開接点、９は上り選択
リレーで、９ａはその常開接漬、９ｂ、９ｃは常閉接点
、１０は下り選択リレーで、１０ａはその常開接点、１
０ｂ、１０ｃは常閉接点、１１は到着選択リレーで、１
１ａはその常開接点、１１ｂ〜ｌｌｄは常閉接点、１２
は限時復帰形時限リレーで、１２ａはその常開接点、１
３は時限リレー１２よりも時限が長い限時復帰形時限リ
レーで、１３ａはその常閉接点、１４は時限リレー３，
４０時限に時限リレー１３の時限を加えた時限よりも長
い時限を肴する限時復帰形時限リレーで、１４ａはその
常開接点、１５は５階の乗場に設置されており、付勢さ
れたときのみ単音を発する単音チャイムである。

なお、時限リレーの時限は、例えば時限リレー３．４．
１２は０．２秒、時限リレー１３は０．５秒、時限リレ
ー１４は１秒程度に設定すればよい。

上記回路は各階各かごに対して同様に設けられている。

今、かごが５階の上り方向へ到着するとき、このかごが
５階の下り乗場呼びに割り当てられた場合について説明
する。

かごが上り又は下り乗場呼びに割り当てられていないと
きは、時限リレー３，４は付勢され接点３ａ、４ａは閉
成している。

かごが上り又は下り乗場呼びに割り当てられると、接点
１ａ、２ａは閉成し、上り又は下り報知リレー５，６は
付勢されるが、同時に接点１ｂ、２ｂが開放するので、
一定時間後に時限リレー３，４は復帰し、接点３ａ、４
ａは開放し又リレー５，６は消勢される。

つまり、リレー５，６はかごが割り当てられたとき短時
間だけ付勢される。

かごが５階のかと呼び又は乗場呼びに対して上り方向に
停止を決定すると、停止リレーが付勢され接点７ａが閉
成、７ｂが開放する。

そのため、停止報知リレー８が付勢され、接点８ａは閉
成する。

また、時限リレー１４は消勢される。なお、このとき、
上記のように上り、下りの報知リレー５，６は消勢され
、接点５ａ、６ａは開放しており、上り、下りの選択リ
レー９，１０は消勢されたままとなっているので、接点
９ｃ。

１００は閉成している。

これにより、（−１−）−８ａ −９ｃ−１０ｃ−１１
−（−）の回路により、到着選択リレー１１が付勢され
るので、その接点１１ａは閉成し、（−１−）−１１ａ
−１２ａ−１５−Ｈノ回路により５階の単音チャイム１
５は付勢され、単音を発する。

また、接点１１ｂ〜１１ｄは開放し、時限ＩＪシレー２
，１３は消勢される。

そして、一定時限後時限リレー１２が復帰して、その接
点１２ａは開放するので、単音チャイム１５は消勢され
る。

その後、更に一定時間経過すると、時限リレー１３が復
帰して、接点１３ａが閉成する。

そのため、十−１１ａ−１３ａ−１５−一の回路により
、再び単音チャイム１５は付勢され単音を発する。

これにより、到着時は単音を２回発したことになる。

このとき、かごが５階の下り乗場呼びに割り当てられる
と、５階の下り呼び割当てリレー接点２ａは閉成し、（
＋）−２ａ−４ａ−６−（−）の回路により、下り報知
リレー６は付勢され、接点６ａは閉成するが、接点１１
ｃが開放しているため、下り選択リレー１０は付勢され
ない。

また、接点２ｂは開放するため、時限リレー４は消勢さ
れる。

そして一定時限後、時限リレー４は復帰し、その接点４
ａは開放するので、下り報知リレー６は消勢される。

更に、一定時間経過し、時限リレー１４が復帰すると、
その接点１４ａは開放するため、停止報知リレー８は消
勢され、到着選択リレー１１も消勢されるので、その接
点１１ａは開放し、単音チャイム１５は消勢される。

また、接点１１ｂは閉成するので、時限リレー１２．１
３は付勢される。

更に接点１１ｃ、ｌｉｄは閉成するので、上り、下り選
択リレー９，１０は付勢可能となる。

次に、かごが５階の上り乗場呼びに割り当てられた直後
に５階の下り方向に到着する場合について説明する。

５階の上り乗場呼びに割り当てられると、５階の上り乗
場呼び割り当てリレー接点１ａが閉成するので、（ト）
−１ａ−３ａ−５千の回路により、上り報知リレー５が
付勢され、接点５ａが閉成する。

そのため、（＋）−５ａ−１１ｄ−１０ｂ−９−（ハ）
の回路により、上り選択リレー９が付勢され、その接点
９ａが閉成し、（−１−）−９ａ−１５−（−）の回路
により５階の単音チャイム１５は単音を発する。

（割当て時は単音を１回のみ発し、到着時と区別してい
る。

）また、接点９ｂ、９ｃは開放する。このとき、かごが
５階の下り方向に停止を決定すると、時限リレー１４は
消勢される。

また（ト）＝７ａ−１４ａ−８（：の回路により、停止
報知リレー８は付勢され、接点８ａは閉成するが、接点
９ｃが開放しているため、到着選択リレー１１は付勢さ
れない。

また、５階の上り乗場呼びに割り当てられたとき、接点
１ｂは開放するので、時限リレー３は消勢され、一定時
間後、復帰して、その接点３ａが開放すると、上り報知
リレー５は消勢され、その接点５ａが開放するので、上
り選択リレー９は消勢される。

そして、接点９ａは開放し、単音チャイム１５は消勢さ
れる。

また、接点９ｃは閉成するので、ｆＨ８ａ ９ｃｍ１
０ｃ −１１−Ｈの回路により、到着選択リレー１１が
付勢される。

そして、その後単音チャイム１５が単音を２回発するこ
とは上記の説明から容易に理解されよう。

上記実施例では、到着時の報知音と割当て時の報知音を
重ならないようにし、乗場の待ち客に混乱を感じさせな
いようにする例のうち、到着音の報知をしているとき、
割当１時の報知指令が出ても、時にはそれを無視し、報
知しない例について説明した。

次に、第３図により、上記の場合報知を無視しない他の
実施例について説明する。

第３図中、８ｂは接点８ａと同様の常閉接潰。

１ｃは接点１ａと同様の常開接点、２ｃは接点２ａと同
様の常開接点、１６，１７は付勢されてから一定時間後
（０，２秒程度）に動作し、消勢されると直ちに復帰す
る限時動作形時限リレーで１６ａ、１７ａはその常開接
点である。

他は第１及び第２図と同様である。

（つまり第１図の■部に第３図を置換する） 今、かごが５階の上り方向に停止を決定したとき５階の
下り乗場呼びに割り当てられた場合について説明する。

かごが５階の上り方向に停止を決定し、接点７ａが閉成
すると、（−Ｈ−７ａ−１４ａ−８−（→の回路によっ
て停止報知リレー８が付勢される。

そしてその接点８ｂは開放するので、時限リレー１６．
１７上り、下り報知リレー５，６は消勢されたままとな
る。

一方、接点８ａの閉成により、上記説明と同様に単音チ
ャイム１５からは単音が２回発せられ停止することを乗
場に報知する。

この間にかごが下り乗場呼びに割り当てられると、５階
の下り乗場呼び割当てリレー接点２ａ、２ｃは閉成する
。

そして、報知が終了すると停止報知リレー８は消勢され
、その接点８ｂは閉成する。

（第１及び第２図では２回報知している間に時限リレー
３，４０時限が満了した場合、割当てによる報知はでき
なかった。

）そのため、（−１−）−８ｂ −２ａ−１７ａ −６
−Ｈの回路によって下り報知リレー６が付勢され、接点
６ａが閉成するので、その後単音チャイム１５は１同音
を発することは上記説明から容易に理解できよう。

一方、（＋−）８ｂ ２ｃｍ１７−（→の回路により
時限リレー１７も付勢され、一定時間後に接点１７ａは
開放し、下り報知リレー６は消勢される。

次に、かごが停止決定して次に出発するまでの間、その
かごの割り当℃による乗場報知は一切性わない他の実施
例について説明する。

第１図中の接点１４ａを短絡した図と第２図によりこの
実施例は実現できる。

つまり、かごが停止決定をし、接点７ａが閉成すると、
停止報知リレー８が付勢され、その接点８ａが閉成し、
それにより到着選択リレー１１は付勢される。

そして、到着選択リレー１１は停止リレーが消勢される
まで、つまりかごが到着し、戸開き後戸閉めを完了し、
停止リレーが消勢されるまでは消勢されないので、割り
当てによる報知はできないことになる。

なお、第１図中の■部を第３図に置換し、更に接点１４
ａを短絡した場合は割当℃による報知は、かごが到着し
、戸開きし、戸閉め後停止リレーが消勢された後に行わ
れることは容易に理解されよう。

なお、以上の実施例すべてを含め、時限リレー３．４．
１６．１７．１４の時限を調整することにより、一度発
音した抜法に発音するまでの間隔を自由に調整できる。

上記各実施例ではあるかごの任意の階について説明した
が、他の階、他のかごに対しても同様に実施できること
は言うまでもない。

また、単音チャイム以外の発音装置、例えば単音ゴング
、多連音チャイム、実公昭４４−１３６１１で述べられ
ているよ５なスピーカを使用したもの等いずれを使用し
ても同様に実施できることは明らかである。

また、到着時と割当て時の発音装置として共通のものを
使用しないで、それぞれ専用に設けてもよい。

また、群管理装置の方で、割り当てる時期を制御しても
同様に実施できる。

以上説明したとおりこの発明では、割当報知と到着報知
を同時に行うことを阻止するようにしたので乗場待ち客
に混乱を与えない親切な乗場報知を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明によるエレベータの乗場報
知装置の一実施例を示す回路図、第３図はこの発明の他
の実施例を示す回路図で、第１図の■部相当図である。 １ａ、１ｂ・・・上り呼び割当てリレー接点、２ａ。 ２ｂ・・・下り呼び割当てリレー接点、３，４・・・限
時復帰形時限リレー、５・・・上り報知リレー、６・・
・下り報知リレー、７ａ、７ｂ・・・停止リレー接点、
８・・・到着報知リレー、９・・・上り選択リレー、１
０・・・下り選択リレー、１１・・・到着選択リレー、
１２〜１４・・・限時復帰形時限リレー、１５・・・単
音チャイム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ かとが乗場呼びに割り当てられると割当報知指令に
   よってこれを乗場に音響で報知するとともに、かごが乗
   場に到着するとき到着報知指令によって上記割当て報知
   とは異なる態様の音響でこれを上記乗場に報知するもの
   において、同一乗場に対し上記割当報知指令と上記到着
   報知指令が重なると、その一方が発せられている間は上
   記割当て報知と上記到着報知の一方を阻止する阻止回路
   を備えたことを特徴とするエレベータの乗場報知装置。