JPS5916929Y2 - シ−ト材処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシート材を処理液中を通して自動的に搬送し処
理する装置に関し、シート材が搬送路でつまらないよう
（こすることを目的とする。

従来、ローラの回転によってシート材を処理液中を通し
て自動的に搬送するタイプの処理装置、例えば写真フィ
ルムを第１送給ローラによって現像槽の現像液中に送り
込み、現像槽内の搬送路を通して第２送給ローラへ搬送
し、次いで第２送給ローラによって次の定着槽へ送り込
み、定着液中を通して第３送給ローラへ搬送し、以下各
処理槽について送給ローラによって自動的に搬送し、写
真フィルムを現像、定着、水洗処理している。

このような場合、写真フィルムを処理液中の屈曲した搬
送路に沿って誘導するため、送給ローラと次の送給ロー
ラの間にガイド板が設けられている。

しかし、このような処理装置において、写真フィルムの
先端部が特に屈曲部を通過するとき搬送困難になること
がある。

その原因は、送給ローラによって搬送された写真フィル
ムの先端がガイド板に当って写真フィルムとガイド板の
壁面との滑り摩擦が生じること、写真フィルムの表面が
ガイド板の壁面に近づいたときに処理液の粘性抵抗等に
よる負荷が生じることにあり、その結果、送給ローラと
次の送給ローラの間の搬送路の距離が長なるとフィルム
先端が進行しなくなり、写真フィルムが搬送路につまっ
てしまうことがある。

特に写真フィルムの先端部が搬送路の屈曲部を通過する
場合に、写真フィルムの先端が円滑に案内されないでつ
まることがしばしば起る。

これを防ぐには、第１送給ローラと第２送給ローラの間
の搬送路の間隔を短かくすればよいが、搬送路に送給ロ
ーラを多数設けわばならず、装置が高価となる新たな問
題が生じる。

本考案は従来のこれらの欠点を解決し、シー１−材を円
滑に搬送処理する装置を提供する。

以下本考案を図面に示した具体例により説明する。

現像液１を収容した現像槽２の上部に第１送給ローラ３
と第２送給ローラ４が配設されている。

露光済の写真フィルムＦは１対の第１送給ローラ３によ
って現像液中に送り込まれ、現像槽内に形成された屈曲
した搬送路に沿って自動的に搬送され、次いで１対の第
２送給ローラ４によって次の定着槽（不図示）へ搬送さ
れる。

写真フィルムＦには、第１送給ローラ３と第２送給ロー
ラ４の間の搬送路の距離より長いものを用いる。

第１送給ローラ３及び第２送給ローラ４は駆動源によっ
て駆動される。

第１図、第２図において、第１送給ローラ３と第２送給
ローラ４の間の搬送路に沿って１対のガイド板５，５が
配設されており、■対のガイド板５，５の対向面には写
真フィルムの両側縁を案内する■字形の案内溝６が設け
られている。

この案内溝６は、第３図に示すように写真フィルムの平
面に対して傾斜した表面６ａをもち、この傾斜表面６ａ
に多数の凹部７が設けられている。

この凹部は三角錐に切欠いた形状を有し、写真フィルム
の先端部が凹部でつかえないようにするため写真フィル
ムの搬送方向に向かって順次浅くなる傾斜面７ａをもち
、写真フィルムの表面との接触を小さくするように形成
されている。

写真フィルムＦは現像液中において第１送給ローラによ
って、フィルムの両側縁が案内溝６によって誘導されな
がら搬送される。

したがって、この１対のガイド板の案内溝６に沿って写
真フィルムを搬送したとき写真フィルムがガイド板５に
接触する面積が小さくなり、かつ写真フィルムの表面と
案内溝の表面６ａとの間に比較的厚い液層が常に形成さ
れ、これにより滑り摩擦および処理液の粘性抵抗等によ
る負荷が小さくなり、その結果、搬送が円滑がっ確実に
行われ、写真フィルムがつまることを防止することがで
きる。

第１図において、８，９はガイド板５と同様の構造をも
つガイド板である。

第４図乃至第８図はガイド板の他の実施例を示し、第４
図においてガイド板１５にコの字形の案内溝１６が設け
られ、この案内溝の壁面に三角錐形の四部１７が設けら
れていて、四部は写真フィルムの搬送方向に向かって順
次浅くなる傾斜面１７ ａをもっている。

第５図、第６図はガイド板の断面を示し、第５図におい
て、ガイド板２５の案内溝の壁面２６ ａに楕円状断面
をもつ凹部２７が設けられている。

第６図において、ガイド板２５の案内溝の加面３６ ａ
には写真フィルムの搬送方向に向かって順次高くなる傾
斜面３７ ａをもつ凸部３７が形成される。

第７図において、ガイド板４５の案内溝の壁面４６ ａ
には、写真フィルムの搬送方向と直角な方向に関して高
さが異なる階段形状の断面をもつ凹凸部が設けられてい
る。

第８図において、ガイド板５５の案内溝の傾斜した壁面
５６ ａには、写真フィルムの搬送方向に延びる複数条
の円柱形の凸部５７が設けられている。

ガイド板４５．５５によると、写真フィルムＦがガイド
板の案内溝に沿って屈曲部に案内されるとき写真フィル
ムの先端部が屈曲しても接触を小さくすることができる
。

勿論、搬送路の直線部においては一層接触を小さくする
ことができる。

本考案において、ガイド板の案内溝の壁面の凹凸形状は
上記実施例に限られるものではなく、例えば粗い梨地面
に形成してもよい。

また写真フィルムに限らず、液体処理する種々のシート
材を使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用した現像機の構成図、第２図はガ
イド板の斜視図、第３図はガイド板の要部を拡大して示
した斜視図、第４図はガイド板の他の実施例を示す斜視
図、第５図及び第６図はガイド板の更に他の実施例を示
す断面図、第７図及び第８図はガイド板の更に他の実施
例を示す斜視図である。 ３．４・・・・・・送給ローラ、５・・・・・・ガイド
板、６・・・・・・案内溝、７ａ・・・・・・凹部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）シート材の先端を処理液中の所定の通路に沿って
   自動的に搬送するシート材処理装置において、 シート材の側部を湾曲した通路に沿って案内する案内溝
   を設け、前記案内溝のエツジ間隔を案内溝の奥壁の間隔
   より大きくシ、かつ前記案内溝の少なくとも片方の壁面
   に複数の凹部または凸部を形成したことを特徴とするシ
   ート材処理装置。
2. （２）湾曲して搬送されるシート材の凸面側に面する前
   記案内溝の壁面に前記凹部または凸部を形成したことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のシート
   材処理装置。
3. （３）前記凹部または凸部がシート材の搬送方向に関し
   て傾斜した表面を有することを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のシート材処理装置。