JPS5916832B2 - 無機質建築板の塗装方法 - Google Patents
無機質建築板の塗装方法Info
- Publication number
- JPS5916832B2 JPS5916832B2 JP7310980A JP7310980A JPS5916832B2 JP S5916832 B2 JPS5916832 B2 JP S5916832B2 JP 7310980 A JP7310980 A JP 7310980A JP 7310980 A JP7310980 A JP 7310980A JP S5916832 B2 JPS5916832 B2 JP S5916832B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paint
- powder
- inorganic
- added
- inorganic building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は石綿セメント板のような吸水性を有する無機質
建築板の施工後の天日加熱による表面乾燥に伴う反わの
発生を防止するための無機質建築板の塗装方法に関する
。
建築板の施工後の天日加熱による表面乾燥に伴う反わの
発生を防止するための無機質建築板の塗装方法に関する
。
石綿セメント板のような、セメント、スラグ、 、 ９
消石灰等の無機質材を原料とする無機質建築板は吸水性
や吸湿性を有するので、外壁材として施工後、天日加熱
によつて反ヤを発生しやすいが、無機質建築板の表面か
らの吸水性や吸湿性を減少又は防止し、天日加熱による
表面の乾燥に伴ラ反わ ヨの発生を防止しよラとすると
次のような問題が発生する。
消石灰等の無機質材を原料とする無機質建築板は吸水性
や吸湿性を有するので、外壁材として施工後、天日加熱
によつて反ヤを発生しやすいが、無機質建築板の表面か
らの吸水性や吸湿性を減少又は防止し、天日加熱による
表面の乾燥に伴ラ反わ ヨの発生を防止しよラとすると
次のような問題が発生する。
すなわち溶剤系塗料や水性エマルジョン塗料で塗装する
場合には、塗料が無機質基板層の内部に拡散して表面に
均一な塗膜が形成されないため不完全な塗膜層となわ、
特に水性エマルジョン塗料は乾燥速度が遅いのでこの傾
向が強くて反クの発生を充分に防止できず、この欠点を
補ラためには塗料の塗布量を大幅に増大させる。重ね塗
りする、下地に目止め処理を行ラ等の処置が必要であつ
た。また塗料として粉体塗料やホットメルト等の溶剤や
水を含まない塗料を用いるとコストフ が大幅に増大す
るといラ欠点があつた。本発明は上記の点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは方解石を主成
分とする寒水石粉末を添加した液状の塗料を無機質基板
の表面に塗布することで無機質基板の表面を膜厚が厚５
く、かつ均一になつた塗膜で被覆して無機質基板表面
の透湿性を低下させ、施工後の天日加熱による表面乾燥
に伴ラ反ヤの発生を防止でき、しかもフローコータによ
る塗布の場合、塗料の流動状態が安定して塗装時の作業
性を向上できる無機質建Ｏ 築板の塗装方法を提供する
にある。本発明を以下、詳細に説明する。
場合には、塗料が無機質基板層の内部に拡散して表面に
均一な塗膜が形成されないため不完全な塗膜層となわ、
特に水性エマルジョン塗料は乾燥速度が遅いのでこの傾
向が強くて反クの発生を充分に防止できず、この欠点を
補ラためには塗料の塗布量を大幅に増大させる。重ね塗
りする、下地に目止め処理を行ラ等の処置が必要であつ
た。また塗料として粉体塗料やホットメルト等の溶剤や
水を含まない塗料を用いるとコストフ が大幅に増大す
るといラ欠点があつた。本発明は上記の点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは方解石を主成
分とする寒水石粉末を添加した液状の塗料を無機質基板
の表面に塗布することで無機質基板の表面を膜厚が厚５
く、かつ均一になつた塗膜で被覆して無機質基板表面
の透湿性を低下させ、施工後の天日加熱による表面乾燥
に伴ラ反ヤの発生を防止でき、しかもフローコータによ
る塗布の場合、塗料の流動状態が安定して塗装時の作業
性を向上できる無機質建Ｏ 築板の塗装方法を提供する
にある。本発明を以下、詳細に説明する。
まず溶剤系塗料や水性エマルジョン系塗料等の常温で液
状の塗料に方解石を主成分とする寒水石粉末を添加して
塗装用の塗料を調製するが、寒水石粉末の添加量５ は
塗料１００重量部に対して１０〜５０重量部の範囲に設
定されるものであり、寒水石粉末の添加量が１０重量部
未満だと添加量が少なくて反Ｄ防止効果が少なく、一方
５０重量部を超えると添加量が多くて塗料の流動性が失
なわれ、塗膜の形成０ が困難となるので好ましくない
。また上記で使用する寒水石粉末の粒度分布としては粒
径が０．０７５〜０．１５ｍｍのものを５０％以上含む
ものが好ましく、寒水石粉末の粒径が小さすぎると塗料
の流動性が不良となヤ、一方粒径が大きすぎる５ とフ
ローコータのスリットに詰るので好ましくない。
状の塗料に方解石を主成分とする寒水石粉末を添加して
塗装用の塗料を調製するが、寒水石粉末の添加量５ は
塗料１００重量部に対して１０〜５０重量部の範囲に設
定されるものであり、寒水石粉末の添加量が１０重量部
未満だと添加量が少なくて反Ｄ防止効果が少なく、一方
５０重量部を超えると添加量が多くて塗料の流動性が失
なわれ、塗膜の形成０ が困難となるので好ましくない
。また上記で使用する寒水石粉末の粒度分布としては粒
径が０．０７５〜０．１５ｍｍのものを５０％以上含む
ものが好ましく、寒水石粉末の粒径が小さすぎると塗料
の流動性が不良となヤ、一方粒径が大きすぎる５ とフ
ローコータのスリットに詰るので好ましくない。
しかして上記で調製した寒水石粉末入りの塗料を石綿セ
メント板、珪酸カルシウム板，スラグ石こう板、パルプ
セメント板等の吸水性や吸湿性を有する無機質基板にフ
ローコータで塗布し、次いで塗料を乾燥させて無機質基
板の表面が略全面にわたつて塗膜で被覆された無機質建
築板を得るが、塗料の乾燥は溶剤系塗料の場合には常温
でもよく、また水性エマルジヨン系塗料の場合には加熱
乾燥する必要がある。
メント板、珪酸カルシウム板，スラグ石こう板、パルプ
セメント板等の吸水性や吸湿性を有する無機質基板にフ
ローコータで塗布し、次いで塗料を乾燥させて無機質基
板の表面が略全面にわたつて塗膜で被覆された無機質建
築板を得るが、塗料の乾燥は溶剤系塗料の場合には常温
でもよく、また水性エマルジヨン系塗料の場合には加熱
乾燥する必要がある。
上述のように寒水石粉末を添加した塗料をフローコータ
で無機質基板の表面に塗布するので６無機質基板の表面
は寒水石粉末の作用で膜厚が厚く．しかも均一性が向上
した塗膜で被覆されて吸水性や吸湿性が低下し、厚肉で
均一な塗膜で被覆された無機質基板の表面側は水分が通
９にくくなるので．塗膜側が屋外面になるようにして無
機質建築板を外壁材として施工しても，施工後の天日加
熱による表面乾燥に伴う反９の発生が防止される。表１
及び第１図Ａ，ｂは水性アクリルエマルジヨン樹脂塗料
１００重量部に対して寒水石粉末５０重量部を添加した
塗料及び寒水石粉末無添加の塗料を、無機質基板１とし
て吸水性をなくすように表面処理した石綿セメント板に
塗装して乾燥固化させた場合の塗膜２断面の膜厚の観察
結果を示すものであり、表１及び第１図Ａ，ｂから明ら
かなように寒水石粉末を添加した塗料の塗膜は未添加の
塗膜より膜厚が厚くてしかも均一であ１１）６無機質建
築板の反Ｄ防止効果が大きいことを示している。また表
２は水性アクリルエマルジヨン塗料１００重量部に対し
て寒水石粉末を４０重量部添加した塗料と未添加の塗料
を石綿セメント板に塗装した場合の反９変動値を示すも
のであ９６表２から明らかなように寒水石粉末を添加し
た塗膜を有する無機質建築板は反ジが少ないことを示し
ている。
で無機質基板の表面に塗布するので６無機質基板の表面
は寒水石粉末の作用で膜厚が厚く．しかも均一性が向上
した塗膜で被覆されて吸水性や吸湿性が低下し、厚肉で
均一な塗膜で被覆された無機質基板の表面側は水分が通
９にくくなるので．塗膜側が屋外面になるようにして無
機質建築板を外壁材として施工しても，施工後の天日加
熱による表面乾燥に伴う反９の発生が防止される。表１
及び第１図Ａ，ｂは水性アクリルエマルジヨン樹脂塗料
１００重量部に対して寒水石粉末５０重量部を添加した
塗料及び寒水石粉末無添加の塗料を、無機質基板１とし
て吸水性をなくすように表面処理した石綿セメント板に
塗装して乾燥固化させた場合の塗膜２断面の膜厚の観察
結果を示すものであり、表１及び第１図Ａ，ｂから明ら
かなように寒水石粉末を添加した塗料の塗膜は未添加の
塗膜より膜厚が厚くてしかも均一であ１１）６無機質建
築板の反Ｄ防止効果が大きいことを示している。また表
２は水性アクリルエマルジヨン塗料１００重量部に対し
て寒水石粉末を４０重量部添加した塗料と未添加の塗料
を石綿セメント板に塗装した場合の反９変動値を示すも
のであ９６表２から明らかなように寒水石粉末を添加し
た塗膜を有する無機質建築板は反ジが少ないことを示し
ている。
上述のように無機質基板を塗装するに当つて．方解石を
主成分とする寒水石粉末を添加した塗料を用いるが．こ
の寒水石は結晶形が単純なので塗料に添加した場合にそ
の表面積が無定形の物質を加えた場合より小さくなり、
したがつて塗料に添加出来る量も無定形のものより大と
なる。
主成分とする寒水石粉末を添加した塗料を用いるが．こ
の寒水石は結晶形が単純なので塗料に添加した場合にそ
の表面積が無定形の物質を加えた場合より小さくなり、
したがつて塗料に添加出来る量も無定形のものより大と
なる。
表３はアクリルエマルジヨン樹脂塗料（固形分５０％）
に添加した非晶性物質と結晶性物質の吸樹脂量を示すも
のであり６表３から明らかなように寒水石粉末は吸樹脂
量が少なくて塗料に添加できる量が多いことを示してい
る。また表４はエマルジヨン塗料１００重量部に対して
寒水石粉末と銅カラミをそれぞれ４０重量部添加した場
合のフローコータによる塗装の作業性を示すものであ９
．表４から明らかなように吸樹脂量の少ない寒水石粉末
を添加した塗料は使用できるフローコータの最小スリツ
ト幅が小さく６しかもフローコータからの流動状態が安
定していることを示している。
に添加した非晶性物質と結晶性物質の吸樹脂量を示すも
のであり６表３から明らかなように寒水石粉末は吸樹脂
量が少なくて塗料に添加できる量が多いことを示してい
る。また表４はエマルジヨン塗料１００重量部に対して
寒水石粉末と銅カラミをそれぞれ４０重量部添加した場
合のフローコータによる塗装の作業性を示すものであ９
．表４から明らかなように吸樹脂量の少ない寒水石粉末
を添加した塗料は使用できるフローコータの最小スリツ
ト幅が小さく６しかもフローコータからの流動状態が安
定していることを示している。
本発明は上記のように方解石を主成分とする寒水石粉末
を添加した常温で液状の塗料を無機質基板の表面に塗布
するので、無機質基板の表面を膜厚が厚く６かつ均一に
なつた塗膜で被覆して無機質基板表面の透湿性を低下さ
せることができ、塗膜側が屋外面になるようにして外壁
材として施工しても塗膜によつて水分が通Ｄにくくなつ
ているから施工後の天日加熱による表面乾燥に伴う反Ｄ
の発生を防止できるものであり．しかもフローコータに
よる塗装の場合，塗料の流動状態が安定して塗装時の作
業性が向上する。
を添加した常温で液状の塗料を無機質基板の表面に塗布
するので、無機質基板の表面を膜厚が厚く６かつ均一に
なつた塗膜で被覆して無機質基板表面の透湿性を低下さ
せることができ、塗膜側が屋外面になるようにして外壁
材として施工しても塗膜によつて水分が通Ｄにくくなつ
ているから施工後の天日加熱による表面乾燥に伴う反Ｄ
の発生を防止できるものであり．しかもフローコータに
よる塗装の場合，塗料の流動状態が安定して塗装時の作
業性が向上する。
また無機質基板に塗布する塗料は寒水石粉末を添加した
のみだからコストの上昇が殆んどなく６更に無機質基板
に反り防止性を付与するための下地の目止め処理や塗布
量の増大等の処置を一切不要にできるものである。本発
明を以下実施例により具体的に説明する。
のみだからコストの上昇が殆んどなく６更に無機質基板
に反り防止性を付与するための下地の目止め処理や塗布
量の増大等の処置を一切不要にできるものである。本発
明を以下実施例により具体的に説明する。
実施例 １１塗装する無機質基板 石綿セメント板２
塗料混合物の配合 上記で得られた無機質建築板の反ｖ変動値を前述した第
２図の方法で測定したが反り変動値は０．２ｍｕと小さ
いものであつた。
塗料混合物の配合 上記で得られた無機質建築板の反ｖ変動値を前述した第
２図の方法で測定したが反り変動値は０．２ｍｕと小さ
いものであつた。
第１図Ａ，ｂは無機質基板に寒水石粉末を添加した塗料
と添加しない塗料を塗装した状態の断面図．第２図Ａ，
ｂは反り変動値の測定方法を示す説明図である。
と添加しない塗料を塗装した状態の断面図．第２図Ａ，
ｂは反り変動値の測定方法を示す説明図である。
Claims (1)
- １ 常温で液状の塗料１００重量部に対して方解石を主
成分とする寒水石粉末を１０〜５０重量部添加し、これ
を無機質基板の表面にフローコーターで塗布することを
特徴とする無機質建築板の塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7310980A JPS5916832B2 (ja) | 1980-05-31 | 1980-05-31 | 無機質建築板の塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7310980A JPS5916832B2 (ja) | 1980-05-31 | 1980-05-31 | 無機質建築板の塗装方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56168860A JPS56168860A (en) | 1981-12-25 |
| JPS5916832B2 true JPS5916832B2 (ja) | 1984-04-18 |
Family
ID=13508784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7310980A Expired JPS5916832B2 (ja) | 1980-05-31 | 1980-05-31 | 無機質建築板の塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5916832B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1332759C (zh) * | 2004-01-19 | 2007-08-22 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种ZSM－5和β沸石混晶材料的制备方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63156155A (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-29 | 株式会社 ハマプル−フ | 壁面等の仕上方法 |
| JP2769518B2 (ja) * | 1990-06-21 | 1998-06-25 | 大日本印刷株式会社 | 映写スクリーン |
-
1980
- 1980-05-31 JP JP7310980A patent/JPS5916832B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1332759C (zh) * | 2004-01-19 | 2007-08-22 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种ZSM－5和β沸石混晶材料的制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56168860A (en) | 1981-12-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| FI85461B (fi) | Laett fogkitt med foerbaettrad maolbarhet. | |
| AU2013263748A1 (en) | Building board and method for producing building board | |
| JPS6140861A (ja) | モルタル組成物 | |
| JPS5916832B2 (ja) | 無機質建築板の塗装方法 | |
| US3834931A (en) | Decorative layer and a method of producing the same | |
| RU2696712C1 (ru) | Гипсовая композиция для материала для покрытий, отвердевающего в воздушно-сухой среде, материал для покрытий на основе гипса и способ нанесения материала для покрытий на основе гипса | |
| JPS61242252A (ja) | 建物外装仕上工法 | |
| JPS6227217B2 (ja) | ||
| JP7112180B2 (ja) | 建築材料 | |
| JPS5944112B2 (ja) | 塗装板の製造方法 | |
| JPS6111980B2 (ja) | ||
| TW201217620A (en) | Water resistant ceiling tile | |
| JPS586720B2 (ja) | 梨地模様を有する外装材の製法 | |
| JPH0323230B2 (ja) | ||
| JPS5829155B2 (ja) | ムキトリヨウトマクノアトシヨリホウ | |
| US1344891A (en) | Process of treating timber | |
| JPS5566972A (en) | Releasing agent for removal of coating at end part of coated steel pipe | |
| JPH01252593A (ja) | セメント賦形体の塗装方法 | |
| JPS593956B2 (ja) | 凹凸を有する化粧繊維セメント板の製造方法 | |
| JPS6136145A (ja) | 上塗壁材の製造方法 | |
| JPS6132075B2 (ja) | ||
| JPS6243955B2 (ja) | ||
| JP2003313971A (ja) | 建築材 | |
| JPS5820786A (ja) | 化粧石綿セメント板及びその製造法 | |
| JPH11226491A (ja) | 建築板及びその塗装方法 |