JPS5916523B2 - プラグ自動給排装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、製管機械のマンドレル先端に取り付けられ且
つ素材の中心部に押し込まれてこの素材の内周面を塑性
加工により成形するプラグを前記マンドレルに対して自
動的に交換するプラグ自動交換ドラムとの間で、未使用
のプラグ及び使用済みのプラグの受は渡しを自動的に行
ない得る装置に関する。

近年、中径シームレス管の製造方法として角材の押し込
み穿孔による造管方法が開発されたが、これはまずピア
サで角材の中心部を穿孔し、エロンゲータによって拡管
及び肉厚の調整を行ない、プラグミルにより所定の管形
状に成形したのち、リーラにより内周面及び外周面を平
滑に磨き上げると同時に偏肉の除去を行なうものである
。

このような製管機械には、素材の中心部に押し込まれて
この素材の内周面を成形するプラグが先端に取り付けら
れたマンドレルを必ず具えており、消耗の激しいプラグ
は随時新品と交換する必要があるため、これらピアサ、
エロンゲータ、プラグミル及びリーラ等には、マンドレ
ルに対してプラグを自動的に交換するプラグ自動交換ド
ラムと、このプラグ自動交換ドラムとの間で未使用のプ
ラグ及び使用済みのプラグの受は渡しを行なうプラグ給
排装置とが附設されているのが普通である。

例えば、リーラにおいてはそのプラグ自動交換ドラムと
プラグ給排装置との配置状態を表わす第１図に示すよう
に、未使用のプラグ（以下、これを新プラグと呼称する
）１はプラグ供給台２から給排カバー３を通ってプラク
１動交換ドラム４に移送される。

この給排カバー３は、プラグ自動交換ドラム４の支持台
５に取り付けられた図示しない油圧シリンダの作動によ
りピン６を中心として回動可能に支持され、図示しない
管素材の磨き加工中には油圧シリンダのピストンロッド
に押されて図中、Ａの位置にあり、新プラグ１を支える
が、この新プラグ１の供給時にはピストンロッドが引き
戻されて図中、Ｂの位置に停止し、プラグ供給台２から
プラグ自動交換ドラム４への新プラグ１の通路となり、
使用済みのプラグ（以下、これを旧プラグと呼称する）
７の排出時には更にピストンロッドが引き戻されて図中
、Ｃの位置に停止し、プラグ自動交換ドラム４からプラ
グ排出台８への旧プラグ７の通路となる。

一方、管素材の磨き加工の際にはプラグ自動交換ドラム
４が例えば図中、左回りに９０度回動して新プラグ１が
上方に移動させられると、図示しない台車に載置された
マンドレルバ−が前進し、その先端が新プラグ１と嵌合
して図示しないミルロールまで達する。

管素材は左右のロールに噛み込まれてこのロールと新プ
ラグ１との間で内周面及び外周面に平滑に磨きがかけら
れ、後方へ漸次送り出されて行く。

この磨き作業が終了すると、マンドレルバ−は台車と共
に後退するが、旧プラグ７はプラグ自動交換ドラム４の
位置で図示しないヌトツパに係止してマンドレルバ−か
ら抜き外さ札プラグ自動交換ドラム４上に残される。

この時、プラグ自動交換ドラム４は右回りに１８゛０度
回転して冷却水９中に浸漬され、これに伴ってこの冷却
水９中に浸漬されていた別の新プラグ１が上方に移動さ
せられ、次の磨き加工に供される。

このようにリーラのマンドレルバ−に対するプラグの交
換作業は完全に自動化されているものの、プラグ給排装
置に新プラグを供給したり旧プラグをプラグ給排装置か
ら取り出す作業は未だ自動化されておらず、クレーンや
人力に頼っているのが現状である。

しかし、これらの作業は狭隘な場所での作業であり大き
な危険を伴うことが多いため、自動化への改善が望まれ
ていた。

本発明はこのような要求に応え、製管機械のマンドレル
先端に取り付けられ且つ素材の中心部に押し込まれてこ
の素材の内周面を塑性加工により成形するプラグをマン
ドレルに対して自動的に交換するプラグ自動交換ドラム
との間で、未使用のプラグ及び使用済みのプラグの受は
渡しを自動的に行ない得る装置を提供することを目的と
する。

この目的を達成する本発明のプラク追動給排装置にかか
る構成は、製管機械のマンドレル先端に取り付けられ且
つ管材の内側に押し込まれてこの管材の内周面を塑性加
工により成形するプラグを前記マンドレルに対して自動
的に交換するプラグ自動交換ドラムと、プラグ供給台か
らの未使用の前記プラグをこのプラグ自動交換ドラムへ
導くと共に当該プラグ自動交換ドラムからの使用済みの
前記プラグをプラグ排出台へ導く給排カバーと、前記未
使用のプラグを載置したパレットが搬入されると共に前
記使用済みのプラグを載置したパレットが搬出されるタ
ーンテーブルと、上昇端がこのターンテーブルの側方に
位置するフォークリフトの下降端と前記プラグ排出台と
の間を往復動し且つこのプラグ排出台からの前記使用済
みのプラグが載置される搬送台車と、前記ターンテーブ
ルから前記未使用のプラグを前記プラグ供給台へ移載す
ると共に上昇端に位置する前記フォークリフト上の前記
搬送台車に載置された前記使用済みのプラグを前記ター
ンテーブル上の前記パレットに移載するマニピュレータ
とからなるものである。

以下、本発明によるプラグ追動給排装置をエロンゲータ
に応用した一実施例について第２図以下の図面を参照し
ながら詳細に説明する。

本実施例の概略正面を表わす第２図ａ、その平面を表わ
す第２図す及びそのＩ−Ｉ矢視を拡大した第３図に示す
ように、図示しないクレーンによって搬入される新プラ
グ用パレット１１とこのクレーンによって搬出される旧
プラグ用パレット１２とが載置されるターンテーブル１
３は、基礎１４上に突設された取り付は台１５に対して
図示しないモータにより水平に回転自在となるように支
持されており、前記新プラグ用パレット１１上の新プラ
グ１６をプラグ供給台１７へ移載すると共に搬出台車１
８上の旧プラグ１９を旧プラグ用パレット１２上へ移載
する掴み装置２０が先端に取り付けられたマニピュレー
タ２１も基礎１４上に設置された取り付は台２２に支持
されている。

前記プラグ供給台１７はミルスタンド２３に近接した基
礎１４上に固定された柱２４にプラグ自動交換ドラム２
５に向って傾斜した状態で取り付けられ、新プラグ１６
が重力によってプラグ自動交換ドラム２５側へ移動でき
るようになっている。

このプラグ供給台１７には当該プラグ供給台１７の下部
に取り付けられた複数個（本実施例では二個）の油圧シ
リンダ２６，２７のピストンロッド２Ｂ、２９にそれぞ
れ連結する複数本のアーム３０．３１が回動自在にピン
止めさ札これらピストンロッド２８．２９の往復動によ
ってアーム３０．３１がそれぞれ回動し、プラグ供給台
１７上に載置された新プラグ１６が第一のアーム３０で
受は止められたり或いはその下方に位置する第二のアー
ム３１まで転がり、このプラグ供給台１７に接する第３
図中のＢ位置まで引き戻された給排カバー３２を通過し
てプラグ自動交換ドラム２５に一本ずつ新プラグ１６を
送給するよう・になっている。

従って、アーム３０，３１は必要に応じてその設置数を
決めれば良く、全く無くすることも可能である。

プラグ供給台１７の真下にはこのプラグ供給台１７と反
対側に傾斜した状態のプラグ排出台３３が設置され、第
３図中、Ｃ位置における給排カバー３２を介してプラグ
自動交換ドラム２５からの旧プラグ１９が重力によって
転がり落ちて来るようになっている。

このプラグ排出台３３には当該プラグ排出台３３の下部
に取り付けられた油圧シリンダ３４のピストンランド３
５に連結するアーム３６が回動自在にピン止めされ、こ
のピストンロッド３５の往復動によってアーム３６が回
動し、プラグ自動交換ドラム２５からの旧プラグ１９を
受は止めたり或いはこの旧プラグ１９を搬送台車３７上
へ転がり落とすようになっている。

前記搬送台車３７の端部には下向きに突出したフック３
８が固定され、プラグ排出台３３の側方からフォークリ
フト３９までの間をレール４０に沿って移動できるよう
になっている。

このレニル４０とほぼ平行に延びる台車移動用油圧シリ
ンダ４１は基礎１４上に設置されたブラケット４２に対
して上下に揺動可能に支持さ札端部に上向きのフック４
３が設けられたこの台車移動用油圧シリンダ４１のピス
トンロッド４４はフォークリフト３９の直下を通って前
記フック４３が搬送台車３７のフック３８に係合した状
態となっている。

従って、搬送台車３７は台車移動用油圧シリンダ４１の
作動によりレール４０上を走行するようになっている。

前記フォークリフト３９は搬送台車３７を垂直に持ち上
げ、その上昇端がターンテーブル１３の側方に近接した
位置となって、この搬送台車３７上に載置された旧プラ
グ１９をマニピュレータ２１によりターンテーブル１３
上の旧プラグ用パレット１２上へ移載させるようになっ
ている。

図示しないクレーンによって搬入される新プラグ１６が
載置された新プラグ用パレット１１をターンテーブル１
３上で受は取り、図示しないモータによりターンテーブ
ル１３を回転させて所定位置で待機させ、必要に応じて
マニピュレータ２１によりこの新プラグ１６を新プラグ
用パレット１１からプラグ供給台１７上へ移載する。

プラグ供給台１７に投下された新プラグ１６は、油圧シ
リンダ２６を作動させて第一のアーム３０により一度受
は止められ、次いでこのアーム３０を回動させて新プラ
グ１６を第二のアーム３１へ転がり落とし、順次このよ
うにして新プラグ１６を自動的にプラグ自動交換ドラム
２５へ送給する。

一方、プラグ自動交換ドラム２５からプラグ排出台３３
に移された旧プラグ１９は、油圧シリンダ３４を作動さ
せてアーム３６により一度受は止められ、次にこのアー
ム３６が回動して旧プラグ１９を搬送台車３７上へ転が
り落とす。

旧プラグ１９が載置された搬送台車３７は、台車移動用
油圧シリンダ４１の作動によってフォークリフト３９上
に移載され、このフォークリフト３９を上昇させること
により旧プラグ１９をターンテーブル１３の側方に移動
させ、マニピュレータ２１を用いてこの旧プラグ１９を
フォークリフト３９からターンテーブル１３上の旧プラ
グ用パレット１２へ移載し、前述したクレーンによって
外部へ搬出する。

このように本発明のプラグ給排装置によると、リーラに
おける素管のみがき作業やエロンゲータにおける素管の
圧延作業等に必要なプラグの供給及び排出に際し、プラ
グ供給台、プラグ排出台、搬送台車、マニピュレータ、
ターンテーブル、フォークリフト等を一連の作業の流れ
の中に配置したので狭いスペースを有効に利用できる。

又、従来の小径パイプ製造設備ではプラグ給排作業をす
べて人力によって行なって来たが、中径パイプや大径パ
イプ製造時には運搬物が大となり、従ってその重量も犬
となるためにハンドリングが困難となるが、本発明では
これらの作業のすべてを遠隔操作成いは自動により迅速
かつ安全に行うことができ、その作業性が著しく向上す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はリーラにおけるプラグ自動交換装置とプラグ給
排装置との従来例を表わす断面図であり、第２図ａは本
発明によるプラグ給排装置をエロンゲータに応用した一
実施例の正面図、第２図すはその平面図、第３図は第２
図ａ中の■−■矢視断面の拡大図である。 図面中、１１は新プラグ用パレット、１２は旧プラグ用
パレット、１３はターンテーブル、１７はプラグ供給台
、２１はマニピュレータ、２５はプラグ自動交換ドラム
、３２は給排カバー、３３はプラグ排出台、３７は搬送
台車、３９はフォークリフト、４１は台車移動用油圧シ
リンダである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 製管機械のマンドレル先端に取り付けられ且つ素材
   の中心部に押し込まれてこの素材の内周面を塑性加工に
   より成形するプラグを前記マンドレルに対して自動的に
   交換するプラグ自動交換ドラムと、プラグ供給台からの
   未使用の前記プラグをこのプラグ自動交換ドラムへ導く
   と共に当該プラグ自動交換ドラムからの使用済みの前記
   プラグをプラグ排出台へ導く給排カバーと、前記未使用
   のプラグを載置したパレットが搬入されると共に前記使
   用済みのプラグを載置したパレットが搬出されるターン
   テーブルと、上昇端がこのターンテーブルの側方に位置
   するフォークリフトの下降端と前記プラグ排出台との間
   を往復動し且つこのプラグ排出台からの前記使用済みの
   プラグが載置される搬送台車と、前記ターンテーブルか
   ら前記未使用のプラグを前記プラグ供給台へ移載すると
   共に上昇端に位置する前記フォークリフト上の前記搬送
   台車に載置された前記使用済みのプラグを前記ターンテ
   ーブル上の前記パレットに移載するマニピュレータとか
   らなるプラグ自動給排装置。