JPS59164539A - 防水構造を有するカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防水・防塵性能を持つ防水構造を有するカメ
ラに関するものである。

従来から使用されている防水・防塵カメラは、カメラの
外カバーの開口部を塞ぐ部材と外カバーとの間に、防水
パツキン等を介在させて防水性を持たせたものが一般的
である。例えば、第１図、第２図は従来の一般的な防水
・防塵カメラの構造を示したものであり、カメラの外カ
バー１の開口部を閉塞する部材としては、撮影レンズ２
の保護を兼ねたレンズ保護部材３、ファインダ光学系、
オートフォーカス光学系の機能を併せ持つファインダ保
護部材４、ストロボ光集光のためのフレネルレンズの機
能を併せ持つストロボ保護部材５、ストロボの充電完了
表示用ネオン管の光を散乱させるための散乱板と、ファ
インダ光学系の接眼レンズとの機能を併せ持つ接眼部保
護部材６とをｔｔＪえ、これらの保護部材３〜６は何れ
も枠体状、環状の防水パツキン７を介して外カバ−１に
固定されている。

これらの保護部材のうちレンズ保護部材３はガラス製で
あり、またファインダ保護部材４、ストロボ保護部材５
及び接眼部保護部材６は透明なプラスチック射出成形品
であり、レンズ等の光学的機能も備えている。例えばフ
ァインダ保護部材４には、第２図に示すようにオートフ
ォーカス用の赤外線投光器８と赤外線受光器９にそれぞ
れ対応する赤外線用投光レンズ１０と受光レンズ１１と
が一体に成形されている。また接眼部保護部材６には、
ファインダ光学系レンズ１２と組合わされる接眼レンズ
１３と、カメラ内蔵ストロボ１４の充電完了を知らせる
ネオン管１５の光を散乱させるための散乱部１６とが一
体に成形されている。

更にストロボ保護部材５には、ストロボ１４の光を集光
させるためのフレネルレンズ１７が一体に成形されてい
る。なお第２図において、１８はストロボ１４の反射笠
を示している。

このような保護部材３〜６をカメラの外カバー１に固定
するためには、例えば０リングなどから成る防水パツキ
ン７のみで固着することが困難なために、一般には接着
剤やビス等が併用されている。従って、従来の防水・防
塵カメラでは、防水パツキン７のスペースのために寸法
が太きくなり、また防水パツキン７のつぶし代の関係か
ら寸法精度を高くしなければならず、しかも組立作業が
複雑になるという欠点がある。また、防水パツキン７の
材料がゴム系であることから、その防水耐用年数にも問
題がある。

勿論、ファインダ保護部材４のようなプラスチック射出
成形品を、防水パツキン７を用いずに直接外カバー１に
インサート成形することは可能ではある。しかし、この
方法はインサート成形時の熱により透明なプラスチック
部材は割れを起したり、平面性が損われたりするため、
実用性に乏しいという難点がある。

本発明の目的は、上述のような従来の欠点を解消し、防
水パツキンを用いずに完全な防水構造が得られ、組立て
も容易でコスト的にも安く、また小型化にも有利で耐久
性にも優れた防水構造を有するカメラを提供することに
あり、その要旨は、カメラの外カバーの開口部を閉塞す
る保護部材に透明なガラス板を用い、該ガラス板を外カ
バーの開口部に前記外カバーと一体的にインサート成形
したことを特徴とするものである。

次に、本発明を第３図以下に図示の実施例に基づいて詳
細に説明する。なおこれらの図面において、第１図、第
２図の符号と同一の符号は同一の部材を示している。

第３図の実施例において、ファインダ保護部材２４、ス
トロボ保護部材２５及び接眼部保護部材２６は何れもガ
ラス板から成り、外カバー１の開口部に直接インサート
成形されている。これらの保護部材２４．２５．２６と
外カバー１との接合面は成形により完全に固着されてい
るので、その防水性は従来の防水パツキン７を用いたも
のに比較して極めて高く殆ど完全である。

また、ガラス板には特に耐熱ガラスを使用しなくてもよ
く、普通のガラスであっても成形時の熱で割れなどを生
じたり、平面性が損われたりすることはない。本来はこ
のガラス製の保護部材２４．２５．２６そのものがレン
ズ等の光学的機能を併せ持っていることが望ましいが、
その場合は成形ガラス製品となるのでコスト的に高価に
なる。

そこで、本実施例では前述のガラス製保護部材２４．２
５．２６に対し、別の光学部材を一体的又は近傍に配置
することによって光学的機能を持たせている。即ち、フ
ァインダ保護部材２４には、その一部に赤外線投光レン
ズ１０と赤外線受光レンズ１１とが接着されている。こ
れらのレンズ１０．１１はガラス製である必要はなく、
プラスチック酸の安価なモールドレンズでよく、ファイ
ンダ保護部材２４への接着は紫外線硬化型接着剤などを
用いればよい。また、ストロボ保護部材２５には光学部
材としてプラスチック酸の安価なフレネルレンズ１７が
全面的に接着されている。

更に接眼部保護部材２６の近傍には、ファインダ光学系
レンズ１２と組合わされる接眼レンズ１３と、ネオン管
１５の散乱部１６を設けたプラスチックモールド部材３
０が配置され、ビス３１によって固定されている。また
、モールド部材３０の位置決めのために、位置決め用突
起３２を外カバー１の成形時に同時に形成すると、位置
決めが確実にできる。

第４図においては撮影レンズ２のレンズ保護部材３３が
外カバー１に直接インサート成形されている。この際、
レンズ保護部材３３をインサート成形するために、イン
サート部３４は保護部材３３の厚みとこれを保持する構
造のための厚みを必要とし、相当の厚みとなる。しかし
、それ以外の部分はそれ程の厚みは不要なので、第４図
に示すようにインサート部３４の周辺部を、このインサ
ート部３４に比べて肉薄とし、そこに本体機構部３５が
入り込めるようにすることによって、カメラ本体が厚く
な′ることを防止できる。

また、インサート部は３４はその周辺が肉用は等により
見苦しくなり、そのままではカメラの外側部に使用でき
ない場合がある。そこで、第５図に示すように外観化粧
部材３６を周辺部の肉薄部分に貼り付けることによって
、カメラ本体を大きくすることなく外側部の体裁を良好
にすることができる。

このように本発明に係る防水構造を有するカメラは、フ
ァインダ保護部材、ストロボ保護部材、接眼部保護部材
、レンズ保護部材など、カメラの外カバーの開口部を閉
塞する部材を透明ガラスにして、外カバーにインサート
成形したので、従来のような防水パツキンを用いなくと
も、カメラ内に外部から水や塵挨が侵入する虞れはない
、従って、防水パツキンのために必要であったスペース
を節減できるため小型化が容易になり、従来はど寸法精
度を高くする必要もなく、組立ても至って簡易になる。

しかも、必要に応じて保護部材に光学的機能を有する光
学部材を付加することにより、光学的性能を従来のもの
と同等に維持でき、光学部材にはプラスチック製の安価
なものを使用できる等の理由から大幅なコストダウンが
可能になる。更に、防水パツキンを使用することがない
ので耐用防水年数も長くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の防水・防塵カメラの分解斜視図、第２図
は第１図のカメラを上方から見た断面図、第３図、第４
図、第５図はそれぞれ本発明に係る防水構造を有するカ
メラの実施例を示す断面図である。 符号１は外力／ヘー、２は撮影レンズ、１０は赤外線投
光レンズ、１１は赤外線受光レンズ、１２はファイング
光学系レンズ、１３は接眼レンズ、１７はフレネルレン
ズ、２４はファインダ保護部材、２５はストロボ保護部
材、２６は接眼部保護部材、３３はレンズ保護部材、３
４はインサート部、３５は本体機構部である。 特許出願人　　　キャノン株式会杓 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　カメラの外カバーの開口部を閉塞する保護部材に
   透明なガラス板を用い、該カラス板を外カバーの開口部
   に前記外カバーと一体的にインサート成形したことを特
   徴とする防水構造を有するカメラ。 ２、　前記ガラス板又はその近傍に光学的機能を有する
   別の光学部材を付加したとを特徴とする防水構造を有す
   るカメラ。 ３、前記保護部材はレンズ保護部材或いはファインダ保
   護部材或いはストロボ保護部材或いは接眼部保護部材と
   した特許請求の範囲第１項に記載の防水構造を有するカ
   メラ。