JPS5916259B2 - コ−テツドフイルムベ−ス、このベ−スから得られる感光性写真フイルム及びそれらの製法における改良 - Google Patents

コ−テツドフイルムベ−ス、このベ−スから得られる感光性写真フイルム及びそれらの製法における改良

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JPS5916259B2
JPS5916259B2 JP50058180A JP50058180A JPS5916259B2 JP S5916259 B2 JPS5916259 B2 JP S5916259B2 JP 50058180 A JP50058180 A JP 50058180A JP 50058180 A JP50058180 A JP 50058180A JP S5916259 B2 JPS5916259 B2 JP S5916259B2
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イ−ルデイング・シリル・ジヨン
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/91Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by subbing layers or subbing means
    • G03C1/93Macromolecular substances therefor

Description

【発明の詳細な説明】 明細書 この発明は感光性写真乳剤をコーティングするのに適
当なコーテツドフイルムベースに関する。
常用される感光性ゼラチンハロゲン化銀乳剤のような
感光性写真乳剤が合成線状ポリエステルのフィルムのよ
うな熱可塑性フィルムから導かれる支持体の表面に容易
に接着しないことは写真業界において知られている。
従つて、フィルム支持体と写真乳剤との接着力を向上す
るために写真乳剤を適用するに先立つてフィルム支持体
表面を予備処理すること、例えば、支持体表面に1また
は2以上の接着力向上重合体層をコーティングし、さら
に必要に応じて接着力向上ゼラチン層をコーティングす
ることが当業界において一般化している。このような層
はしばしば下塗層と呼ばれる。 この発明は合成線状ポ
リエステルからなるフィルム支持体に対する感光性写真
乳剤の接着力を向上するのに有効な下塗層を構成する共
重合体を提するものである。
本発明に従えば、感光性写真乳剤層をコーティングする
のに適当なコーテツドフイルムベースは、合成線状ポリ
エステルからなる自己支持住フィルムと該自己支持性フ
ィルムの少なくとも一表面に適用してなる連続下塗層と
からなり、該下塗層は(a)26〜99モル%のアクリ
ル酸、メタクリル酸またはアクリル酸もしくはメタクリ
ル酸のアルキルエステルの中から選ばれたコモノマーと
(b)1〜50モル%のビニルスルホン酸、アリルスル
ホン酸、メタアリルスルホン酸およびp−スチレンスル
ホン酸ならびにこれらの酸の塩の中から選ばれたコモノ
マーから導びかれる水不溶性共重合体で構成される。
驚くべきことに、コモノマー(b)は感光性写真乳剤を
下塗層に接着するのに有効であることが判明した。
コモノマー(b)はまたコーテツドフイルムベースに制
電特性を付与するのに有効である。下塗層を構成する共
重合体は前記コモノマー(a)および(b)のそれぞれ
に該当する1または2以上のコモノマーから調製するこ
とができる。自己支持性フィルムは、1または2以上の
ジカルボン酸またはそれらの低級アルキルジエステル、
例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2・
5−、2・6−および2 ・7−ナフタレンジカルボン
酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸
、ジフェニルジカルボン酸及びヘキサヒドロテレフタル
酸またはビスーp−カルボキシフェノキシエタンを必要
に応じてピバリン酸のようなモノカルボン酸と共に、1
または2以上のグリコール、例えば、エチレングリコー
ル、1・3−プロパンジオール、1・4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール及び1・4ーシクロヘキサ
ンジメタノールと縮合することにより調製される合成線
状ポリエステルから製造することができる。
中でもポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく
、特に、例えば英国特許第838708号明細書に記載
されるように、通常78乃至125℃の温度において互
いに直交する2方向に順次延伸することによつて2軸配
向し、次いで通常150乃至250℃において熱固定す
ることにより調製したポリエチレンテレフタレートフィ
ルムが最適である。下塗組成物を構成する共重合体は実
質的に水不溶性である。
水溶性共重合体は通常の写真処理、例えば現象及び定着
に使用される水溶液に溶解し、その結果感光性写真乳剤
層のポリエステルフィルムに対する接着力が損われるこ
とになるであろう。水不溶性共重合体を含む下塗用組成
物は水性分散体としてまたは有機溶剤に溶解せる溶液と
してポリエステルフィルムに適用することができる。下
塗層を構成する共重合体中のコモノマー成分(a)の量
は50乃至90モル%であることが望ましく、またコモ
ノマー(a)としては好ましくはアクリル酸またはメタ
クリル酸のエステル、特にメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、Tert
・ブチル、ヘキシル、2ーエチルヘキシル、ヘプチル及
びn−オクチルのような1乃至10個の炭素原子を有す
るアルキル基を含むアルキルエステルが挙げられる。ア
クリル酸アルキル、特にアクリル酸エチルとメタクリル
酸アルキルとから導かれる共重合体はポリエステルフィ
ルムと上に形成する感光性写真乳剤層との間で特に有効
な接着力を提供する。アクリル酸アルキル、例えばアク
リル酸エチルまたはアクリル酸ブチルとメタクリル酸ア
ルキル、例えばメタクリル酸メチルとからなる下塗共重
合体であつて、好ましくはそのモル比が55乃至80モ
ル%であるものは特に望ましい。そのような共重合体の
アクリル酸エステルコモノマーは15乃至45モル%の
割合で存在することが望ましく、またメタクリル酸エス
テルコモノマーはアクリル酸エステルコモノマーより概
して5乃至20モル%だけ多い割合で存在することが望
ましい。メタクリル酸エステルの好ましい割合は30乃
至50モル%である。下塗層を構成する共重合体の調製
に使用するのに適当なコモノマール)に該当するその他
のコモノマーとしては、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、ハロ置換アクリロニトリル、ハロ置換メタク
リロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、N−エタノールアクリル
アミド、N−プロパノールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、N−エタノールメタクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、N−Tert・ブチル
アクリルアミド、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、イタコン酸、イタコン酸無
水物及びイタコン酸の半エステルが挙げられる。
これらのコモノマーは前述のアクリル酸もしくはメタク
リル酸またはそれらのエスデルに代えて用いることもで
きるが、前述のアクリル酸等に加えて任意追加コモノマ
ー成分として共重合することが好ましい。コモノマー(
転)は下塗層に制電特性を付与する作用になし、また、
驚くべきことに写真乳剤層の接着力を向上するのに有効
であることが判明した。
コモノマー(b)は塩、特に例えばナトリウム塩のよう
なアルカリ金属塩であることが望ましい。特に有用な塩
はビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルス
ルホン酸およびバラスチレンスルホン酸の塩、より好ま
しくはそれらのナトリウム塩である。ビニルスルホン酸
およびその塩は特に有効な接着力向上性コモノマーであ
る。湿潤及び乾燥状態においてポリエステルフィルムに
対する下塗層の接着力及び/又は特にゼラチンを含有す
る感光性写真乳剤層に対する下塗層の接着力を向上する
ためのコモノマーのように、下塗層の特性を改善する機
能を持つコモノマーを必要に応じて上述の下塗層形成共
重合体の製造に用いることができる。
イタコン酸及びイタコン酸無水物は上に積層するゼラチ
ン含有層に対する接着力を向上するのに特に有効なコモ
ノマーであつて、本発明に従つて使用する好ましいコモ
ノマーである。
共重合において使用するイタコン酸の量はコモノマー全
量に対し20モル%以下、好ましくは2乃至10モル%
である。ポリエステルフィルムに対する下塗層の接着力
を改善するために下塗層を構成する共重合体形成用単量
体混合物中に架橋可能な官能基を有する1または2以上
のコモノマーを配合することができる。
アクリル酸グリシジル及びメタクリル酸グリシジルのよ
うなエポキシ基含有コモノマーは下塗層中に内部架橋を
形成するのに特に有効であつて、これはまたポリエステ
ルに対しても架橋を形成する可能性がある。所望接着特
性を得るのにアクリル酸グリシジルまたはメタクリル酸
グリシジルを5乃至25モル%、特に15乃至25モル
%使用することが望ましい。その他必要に応じて併用す
るコモノマーとしては酢酸ビニル、クロル酢酸ビニル及
び安息香酸ビニルのようなビニルエステル類、ビニルピ
リジン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、マレイン類、マ
レイン酸無水物、ブタジエン並びにスチレン及びクロロ
スチレン、ヒドロキシスチレン及びアルキル化スチレン
のようなスチレン誘導体等がある。
スチレン及び/またはスチレン誘導体をコモノマーとし
て用いる場合これらは少量単量体成分としてのみ存在せ
しめなければならない。即ち、上記コモノマー(a)及
び(b)のモル比はスチレン及び/またはスチレン誘導
体のモル比より大でなければならない。従つて、スチレ
ン及び/またはスチレン誘導体のモル比は33.3モル
%未満でなければならない。本発明において使用する下
塗層を構成する共重合体として特に好ましいものはアク
リル酸アルキル、例えばアクリル酸エチル15乃至45
モル%、メタクリル酸アルキル、例えばメタクリル酸メ
チル30乃至50モル%、スルホン化コモノマー〔すな
わち、成分(b)〕、例えばビニルスルホン酸ナトリウ
ム10乃至20モル%及びイタコン酸7乃至20モル%
、さらに必要に応じてアクリル酸グリシジルもしくはメ
タクリル酸グリシジルのような他のコモノマーを一般に
10乃至20モル%含有してなる。
特に有効な下塗層共重合体はアクリル酸エチル/メタク
リル酸メチル/イタコン酸/ビニルスルホン酸(40/
35/10/15モル%)、アクリル酸ブチル/メタク
リル酸メチル/イタコン酸/ビニルスルホン酸ナトリウ
ム(30/45/10/15モル%)、アクリル酸エチ
ル/メタクリル酸メチル/イタコン酸/メタクリル酸グ
リシジル/ビニルスルホン酸ナトリウム(25/35/
10/15モル%)、及びアクリル酸ブチル/メタクリ
ル酸メチル/メタクリル酸グリシジル/イタコン酸モノ
メチル/ビニルスルホン酸ナトリウム(20/40/1
5/10/15モル%)である。常用される添加剤、例
えば接着性向上剤(例えば、部分加水分解せる酢酸ビニ
ル/塩化ビニル共重合体を必要に応じて塩素化フェノー
ルと混合したもの)及びすベリ特性を改善するための粒
状充填剤を下塗層中に配合することができる。
所望ならば、下塗層形成用組成物中に架橋剤を配合する
ことによつて、下塗層共重合体を架橋しそれによつてポ
リエステルフィルムに対する接着力を向上せしめること
もできる。
さらに、架橋剤は溶剤浸透から保護するために内部架橋
性であることが望ましい。適当な架橋剤にはエポキシ樹
脂、アルキッド樹脂、ヘキサメトキシメチルメラミンの
ようなアミン誘導体、並びに/またはアミン(例えば、
メラミン、ジアジン、尿素、環状エチレン尿素、環状プ
ロピレン尿素、チオ尿素、環状エチレンチオ尿素、アル
キルメラミン、アリールメラミン、ベンゾグアナミン、
グアナミン、アルキルグアナミン及びアリールグアナミ
ン)とアルデヒド(例えばホルムアルデヒド)との縮合
生成物が挙げられる。有用な縮合生成物はメラミンとホ
ルムアルデヒドとの縮合物である。この縮合生成物は必
要に応じてアルコキシ化することができる。下塗層組成
物中の共重合体重量に基づき25重量%以下の架橋剤を
配合することができる。架橋剤の架橋反応を促進するた
めに触媒を用いることも望ましい。メラミン・ホルムア
ルデヒドを架橋するのに好ましい触媒としては、塩化ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニ
ウム、燐酸二水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、燐
酸水素ジアンモニウム、バラトルエンスルホン酸、塩基
との反応によつて安定化せるマレイン酸及びバラトルエ
ンスルホン酸モルホリニウムがある。下塗層組成物は水
性分散体としてまたは有機溶剤に溶解せる溶液として常
用される浸漬コーティング、ビートコーテイング、リバ
ースローラーコーティングまたはスロットコーティング
のようないかなるコーティング技法によつてもポリエス
テルフィルムに適用することができる。
また、下塗層組成物はポリエステルフィルムを製造する
プロセスの途中においてまたはプロセスが完了した後に
ポリエステルフィルムに適用することができる。
フィルムの製造が完了した後に下塗層組成物を適用する
楊合にはフィルム表面に対する下塗層の接着力を向上す
るためにフィルムを子備処理またはコーティングするこ
とができる。
フィルムに対し膨潤、溶剤または酸化作用を示す溶液を
用いてフィルム表面をコーティングする技法、コロナ放
電処理する技法、火炎処理する技法または紫外線処理す
る技法等の常用される化学的または物理的予備処理技法
を用いることができる。あるいは、プラスチックフィル
ムに接着性向上重合体層を形成して、その上に本発明の
下塗層を適用することもできる。しカルながら、下塗層
形成用組成物はフィルムの製造過程においてフィルムに
適用する時ポリエステルフィルム表面に対し良好な接着
力を示すことが判明した。
ポリエステルフィルム表面を予備処理したり接着性向上
層を介在したりすることなくフィルム表面に直接下塗層
形成組成物を適用することにより満足すべき接着力が得
られる。ポリエステルフィルムは通常これを互いに直交
する2方向に延伸することによつて分子配向する方法に
ょって製造される。この方法は一般に、平坦な非晶質ポ
リエステルフィルムをまず1方向に延伸し、次いで直角
方向に延伸することにより達成できる。概して、フィル
ムを最初にその長手方向、即ち延伸機械を縦断する方向
に延伸し、次いで横断方向に延伸することが望ましい。
延伸したフィルムは寸法変化を抑制する条件下に熱固定
することにより寸法的に安定化することができる。延伸
及び熱固定はフィルムを周囲温度より高い温度に加熱し
て行うのが一般である。本発明において使用するのが好
ましいポリエステルフィルムはそのような方法に従つて
調製することができる。ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムは、例えば英国特許第838708号明細書に記
載されるように逐次2軸配向し次いで熱固定することに
より製造することが望ましい。逐次延伸により配向する
ポリエステルフィルムは第1方向の延伸を行う前、また
は第1方向の延伸と第2方向の延伸との中間段階におい
て下塗層形成用組成物でコーティングすることができる
本発明においては下塗層形成用組成吻は2つの延伸操作
の中間段階でフィルムに適用することが望ましい。例え
ば、最初にフィルムを一連の回転ローラー上で長手方向
に延伸し、下塗層形成用組成物でコーティングし、次い
でテンターを用いて横断方向に延伸し、さらに熱固定す
る。ポリエステルフィルム表面に適用する下塗層組成物
は好ましくは水性分散休として適用する。
引続き延伸及び/又は熱固定を行う過程においてコーテ
ツドフイルムを加温することは水性媒体または溶剤(液
剤を使用した場合)を除去乾燥する上で、また、コーテ
ィング層を凝集して連続した均一下塗層を形成する上で
有効である。架橋可能な下塗層形成用組成物の架橋もま
たそのような延伸及び/または熱固定工程における加温
によつて達成される。下塗層は塗布量0.1乃至10T
f1f7/Dm”、特に1.0乃至3.0mf!/d/
イにおいてポリエステルフィルムに適用することが好ま
しい。
フィルムの両面に下塗層をコーティングする場合にはそ
れぞれのコーティング層がこの好ましい塗布量であるこ
とが望ましい。本発明はその一面において、感光性写真
乳剤層、例ぇば常用されるX線またはグラフイツクアー
ツゼラチンハロゲン化銀乳剤を間接的または直接的に下
塗層に適用する。
間接的な適用は共重合体下塗層と感光性写真乳剤層との
間に常用されるゼラチン下塗層を介在せしめることによ
り達成できる。しかしながら、ゼラチン下塗層を用いる
ことなく感光性写真乳剤層を直接共重合体下塗層に接着
せしめることによつて適切な湿潤、及び乾燥接着力が得
られることが判明した。また、例えば、火炎処理、イオ
ン衝撃処理、電子ビーム処理、紫外線処理または好まし
くはコロナ放電処理によつて共重合体下塗層の表面を変
性すれば共重合体下塗層上に直接適用する感光性写真乳
剤層の接着力を向上することができるが、このような処
理は満足すべき接着力を達成するうえで必須ではない。
好ましいコロナ放電処理は高周波高電圧発生機を用いた
常用される設備で好ましくは出力1乃至20KW)電位
置乃至100KWにおいて大気圧の空気中で行うことが
できる。コロナ放電処理は放電ステーションにおいて誘
電支持ローラー上を好ましくは線速度1.0乃至500
m/分において通過せしめることにより行うのが有利で
ある。放電電極は移動フィルム表面から0.1乃至10
.0m1の位置に設置すればよい。しかしながら、ある
種の下塗層においては、例えばコロナ放電処理のような
予備表面変成処理を行うことなく下塗層表面に直接適用
する感光性ゼラチンハロゲン化銀乳剤、特に常用される
X線乳剤との間に満足すべき接着力を得ることができる
コロナ放電処理を行うことなく適切な接着力を得ること
ができる下塗層共重合体の例としては、アクリル酸エチ
ル/メタクリル酸メチル/イタコン酸/スチレンスルホ
ン酸ナトリウム(40/35/10/15モル%)及び
アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル/メタクリル酸
グリシジル/スチレンスルホン酸ナトリウム(40/4
1.5/8.5/9.0モル%)がある。感光性写真乳
剤中には必要に応じて常用される添加剤を配合すること
ができる。
本発明のコーテツドフイルムベースの下塗層に直接また
は間接的に適用する感光性写真乳剤層は優れた乾燥及び
湿潤接着力をもつて接着する。
このコーテツドフイルムベースは優れた制電特性を有し
、例えば感光性写真乳剤を適用するためのコーティング
機械中に何ら支障なく円滑に通過せしめることができる
。以下、本発明を実施例について説明する。
実施例において乾燥及び湿潤接着力はそれぞれ次の意味
を有し次のような手法で評価した。乾燥接着力は、最終
写真フィルムにおけるプラスチックフィルムに対するゼ
ラチンハロゲン化銀乳剤の接着力を意味する。
この接着力は、標準写真化学薬品を用いて処理する前及
び後に、フィルムの引裂き端縁に沿つて自己粘着性テー
プを貼り付け、このテープをフィルムから急激に引きは
がすことにより評価した。湿潤接着力は、同様に最終写
真フィルムにおけるプラスチックフィルムに対するゼラ
チンハロゲン化銀乳剤の接着力を意味する。
この接着力は、標準写真化学薬品を用いて処理し、水中
で15分間水洗した後にスチル湿潤乳剤に刻んだ一連の
線をスポンジで摩擦することにより評価した。実施例1
アクリル酸エチル/アクリル酸メチル/イタコン酸/ビ
ニルスルホン酸ナトリウムをそれぞれ40/35/10
/15モル%の比率で含有する共重合体の水性分散体を
常法に従つてエマルジョン重合することにより調製した
使用した成分は次の通りである。アクリル酸エチル28
6m1 メタクリル酸メチル319ゴ イタコン酸98y ビニルスルホン酸ナトリウム146t 硫酸化アルキルフエノキシポリエト97m1キシエノノ
ールのナトリウム塩過硫酸アンモニウム1y メタ重亜硫酸ナトリウム3y 蒸留水3000m1 得られた水性分散体から次の処方に従つて下塗層形成用
組成物を調製した。
アクリル酸エチル/メタクリル酸メチIOVル/イタコ
ン酸/ビニルスルホン酸ナトリウム共重合体分散体 ヘキサメトキシ−メチル・メラミン(サIyイメル(C
ymel)300)蒸留水89V ポリエチレンテレフタレートを溶融押出しし、コーテツ
ド回転ドラム上に注型し、常法に従つて 一押出し方向
に沿つて同方向における原長の約3倍延伸し、次いでフ
ィルムの両面に上記水性下塗層形成組成物をコーティン
グした。
コーテツドフイルムは加熱テンター炉中を通し、この炉
においてコーティング層を乾燥すると共にフィルムを常
法に従つてその横断方向に原長の約3倍延伸した。次い
で、常法に従つて温度約200℃において寸法変化を抑
制する条件下にフィルムを熱固定した。かくして適用し
た下塗層を均一な連続層とした。各層の乾燥コーティン
グ重量は約1.5g9/DTrIであり、フィルムの合
計厚さは約100μmであつた。次いで、下塗層に常用
されるハロゲン化銀X線乳剤をコーティングし、これを
冷却してコーティング層をゲル化し、33℃において2
0分間乾燥した。
ハロゲン化銀乳剤層のポリエテレンテレフタレートフイ
ルムに対する乾燥及び湿潤接着力を上述の試験法に従つ
て測定したところ、接着力に優れ写真用途に好適である
ことが判明した。下塗層を形成したフィルムは、ハロー
ゲン化銀乳剤層を適用する前に温度20℃、相対湿度6
0%において試験したところ優れた制電特性、即ち表面
抵抗率1.6×1010Ω/スクエアを示した。実施例
2乃至4実施例1の手法を繰返した。
但し、次の表に掲げる下塗層形成用共重合体を含む同様
な水性分散体を用いた。実施例3の組成物においてはヘ
キサメトキシ・メチル・メラミン成分を用いなかつた。
一・ロゲン化銀X線乳剤を適用するに先立つて、フィル
ムを61m/分の速度で市販VetaphOne3にw
処理機(出力2KW)を通して下塗層をコロナ放電処理
した。電極とフィルムとの間隔は1mmであつたいずれ
の場合においてもハロゲン化銀乳剤層のポリエチレンテ
レフタレートフィルムに対する乾燥及び湿潤接着力を上
述の試験法に従つて評価したところ、接着力に優れ写真
用途に好適であることが判明した。
下塗層を形成したフィルムは、下記表に示すように温度
20℃、相対湿度60%において測定せる表面抵抗率に
優れており、従つて制電特性に優ることが判明した。
実施例5 次の単量体混合物を常法に従つてエマルジョン1重合す
ることにより水性下塗ラテックスを調製した。
アクリル酸エチル41.0モル% メタクリル酸メチル41.5モル%j メタクリル酸グリシジル8.5モル% スチレンスルホン酸ナトリウム9.0モル%上記ラテッ
クスの調製に際しては、上記単量体2混合物306yを
、エチレンオキシド12モルと縮合せしめたノニルフェ
ノールからなる乳化剤18.5m1)ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム22.5V及び過硫酸カリウム2
yと共に11の水に加えたものを使用した。
ポリエチレンテレフタレートフィルムは溶融押出しし、
冷却回転ドラム上で急冷して非晶質状態とした。
得られたフィルムは押出し方向に沿つて原長の約3.5
倍延伸した。次いで、その両面に上記のように調製した
水性ラテックスをローラーコーティング技法によつてコ
ーティングし、さらに加熱テンター炉中を通し、この炉
においてコーティング層を乾燥した。次いで、乾燥せる
コーテツドフイルムを横断方向に原長の約3.5倍延伸
し、最後に温度約210℃において熱固定した。2軸延
伸フィルムのそれぞれの側のコーティング層の最終厚さ
は約0.2μであり、コーテツドフイルム全体の厚さは
約100μであつた。
下塗層を形成したフィルムの表面抵抗率は約1011Ω
/スクエア(20℃、相対湿度60%)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成線状ポリエステルからなる自己支持性フィルム
    と該自己支持性フィルムの少くとも一表面に連続下塗層
    を適用してなるコーテツドフイルムベースであつて、該
    下塗層は(a)26〜99モル%のアクリル酸、メタク
    リル酸またはアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキ
    ルエステルの中から選ばれたコモノマーと(b)1〜5
    0モル%のビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタ
    クリルスルホン酸およびp−スチレンスルホン酸ならび
    にこれらの酸の塩の中から選ばれたコモノマーから導か
    れる水不溶性共重合体で構成されることを特徴とする感
    光性写真乳剤層をコーティングするのに適当なコーテツ
    ドフイルムベース。 2 コモノマー成分(a)がアクリル酸アルキルとメタ
    クリル酸アルキルとの混合物からなり、コモノマー成分
    (a)の比率が55〜80モル%で特許請求の範囲第1
    項記載のコーテツドフイルムベース。 3 コモノマー成分(a)がアクリル酸アルキル15〜
    45モル%とメタクリル酸アルキル30〜50モル%と
    の混合物から特許請求の範囲第2項記載のコーテツドフ
    イルムベース。 4 コモノマー成分(b)がビニルスルホン酸またはそ
    の塩から特許請求の範囲第1項記載のコーテツドフイル
    ムベース。 5 下塗層を構成する共重合体がイタコン酸、イタコン
    酸無水物、イタコン酸の半エステル、アクリル酸グリシ
    ジルおよびメタクリル酸グリシジルの中から選ばれた1
    種または2種以上の追加のコモノマーから導かれる請求
    の範囲第1項記載のコーテツドフイルムベース。 6 下塗層を構成する共重合体がアクリル酸アルキル1
    5〜45モル%、メタクリル酸アルキル30〜50モル
    %、コモノマー成分(b)10〜20モル%およびイタ
    コン酸7〜20モル%から導かれる請求の範囲第3項記
    載のコーテツドフイルムベース。
JP50058180A 1980-01-02 1980-03-12 コ−テツドフイルムベ−ス、このベ−スから得られる感光性写真フイルム及びそれらの製法における改良 Expired JPS5916259B2 (ja)

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