JPS59162083A - 軟質塩化ビニル系樹脂フイルム又はシ−トの印刷方法 - Google Patents

軟質塩化ビニル系樹脂フイルム又はシ−トの印刷方法

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JPS59162083A
JPS59162083A JP2421083A JP2421083A JPS59162083A JP S59162083 A JPS59162083 A JP S59162083A JP 2421083 A JP2421083 A JP 2421083A JP 2421083 A JP2421083 A JP 2421083A JP S59162083 A JPS59162083 A JP S59162083A
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JP
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film
sheet
vinyl chloride
resin
printing
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JP2421083A
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Motoyuki Miyoshi
元之 三好
Masaji Okano
岡野 政次
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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    • B41M1/30Printing on other surfaces than ordinary paper on organic plastics, horn or similar materials
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、軟質配合塩化ビニル系樹脂フィルム又はシー
トの印刷方法に関するものである。
更に詳しくは、軟質配合塩化ビニル系樹脂フィルム又は
シートに、美麗な印刷を施す方法に関するものである。
軟質配合塩化ビニル系樹脂フィルム又はシートは、可塑
剤の配合量を変えることにより、その柔軟性を変えるこ
とができること、透明性に優れたものが得られること、
着色が容易であること、裁断加工、接着加工等が容易で
ある等の利点があることから、各種包装用、文具用等の
日用雑貨の用途に使用されている。この際、商品価値を
高めるために、種々の印刷技術に準拠して印刷が施され
る場合が多い。
軟質配合塩化ビニル系樹脂フィルム又はシートは、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂製のフ
ィルム又はシートに較べて、印刷しやすいとされている
。しかしながら、軟質配合塩化ビニル系樹脂フィルム又
はシートは、これらに配合されている可塑剤、滑剤等の
樹脂添加物が、長時間経過したり、使用状態の温度が高
い場合には短時間のうちに、表面ににじみ出してくる。
このため、フィルム又はシートを、常温で数ケ月間保管
した場合、又は短期間であっても高温で保管した場合に
は、これらに印刷を施こそうとするときに、インキが表
面ににじみ出た物質にはじかれたり、印刷インキと基体
フィルム又はシート表面との密着性が不良で、印刷不良
の原因となる。  、 上記欠点を改良する方法としては、まず塩化ビニル系樹
脂に配合する樹脂添加物として、フィルム又はシートの
表面ににじみ出し難い樹脂添加物を選択するという点に
重点がおかれてきた。
しかしながら、上記の要求に合致した樹脂添加物を選択
するにあたっては、樹脂添加物の種類に制約が多いこと
、添加物のにじみ出し試験には時間がかかる、々どの問
題があるため、上記のにじみ出しの少ない樹脂添加物を
選択し、実用化するための努力はそれ程多(はなされて
いないのが実状である。
前記欠点を改良する他の方法としては、塩化ビニル系樹
脂フィルム又はシートの少なくとも片面に、樹脂添加物
を通さない他の合成樹脂フィルムを塗布するか、又は積
層する技術がある。
しかしながら、これらの方法によるときは、軟質塩化ビ
ニル系樹脂フィルム又はシートの優れた透明性、柔軟性
、ウエルダー接着性等が損なわれること、工程が複雑に
なり、従ってコスト高につながる等の問題があり、これ
ら方法もまたそれほど実用化されるに至っていない。
本発明者らは、かかる状況に鑑み、軟質配合塩化ビニル
系樹脂フィルム又はシートに印刷を施す際にあった諸問
題を、−挙に解消する方法を提供することを目的として
鋭意検討した結果、−3= 本発明を完成するに至ったものである。
しかして本発明の要旨とするところは、塩化ビニル系樹
脂100重量部あたり、分子内に芳香族環を有する種類
の可塑剤を少なくとも70重量%含む可塑剤λo −、
r o重量部含む樹脂組成物を、フィルム化又はシート
化し、このフィルム又はシートの少なくとも片面に、プ
ラズマ重合性を有しないガスの低温プラズマ処理を施し
、このプラズマ処理した表面に、重合体を主たるバイン
ダーとするグラビア印刷用インキ組成物を用い、グラビ
ア印刷方式で印刷を施すことを特徴とする、軟質塩化ビ
ニル系樹脂フィルム又はシートの印刷方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
および塩化ビニルを主体とする共重合体を意味する。塩
化ビニルと共重合しうるモノマーとしては、ビニルエス
テル類、ビニルエーテル類、アクリル醸またはメタクリ
ル酸およびこれらのエステル類、マレイン酸またはツマ
 4− 一ル酸およびこれらのエステル類、ならびに無水マレイ
ン酸、芳香族ビニル化合物、ハロゲン化ビニリデン化合
物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレン
、プロピレンなどがあげられる。
上記塩化ビニル系樹脂には、分子内に芳香族環を有する
種類の可塑剤を少なくとも70重量%含む可塑剤を、樹
脂100重量部に対して、20−40重量部配合する。
配合する可塑剤として、分子内に芳香族環を有する種類
の可塑剤の配合を必須とするのは、この種可塑剤を配合
しyトは、低温プラズマ処理による表面改質(架橋)の
効果が顕著に現われるからである。
分子内に芳香族環を有する種類の可塑剤として、フタル
酸ジオクチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
ジーλ−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フ
タル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸
イソデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロ
ヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラ
ウリル、フタル酸混基エステル(07〜C+o )等の
フタル酸エステル類;トリメリド酸トリメチル、トリメ
リド酸トリオクチル等のトリメリド酸エステル類;エチ
ルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチル
グリコレート、ジエチレングリコールジベンゾエート、
テトラヒドロフタル酸ジオクチル等の可塑剤が挙げられ
る。
上記可塑剤には、分子内に芳香族環を有しない種類の可
塑剤を混合してもよい。このような可塑剤としては、ア
ジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソデシル、アゼラ
イン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル等の脂肪族二
塩基酸エステル類;オレイン酸ブチル、アセチルリシノ
ール酸メチル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂
肪酸メチル等の脂肪酸エステル類;アセチルクエン酸ト
リブチル、塩素化パラフィン、ポリプロピレンアジペー
ト、ポリプロピレンセパゲート等が挙げられる。
後者の、分子内に芳香族環を有しない種類の可塑剤のみ
では、低温プラズマ処理による架橋層を形成するのは困
難なので、上記の分子内に芳香族環を有しない種類の可
塑剤を使用する場合には、そのうちの少なくとも10重
量係は、前記した分子内に芳香族環を有する可塑剤が混
合されていることが必要とされる。
このような可塑剤の塩化ビニル系樹脂に対す、!トの表
面を低温プラズマ処理した場合に、表面に好ましい架橋
層が形成され、架橋層を形成2トもあと加工が容易であ
って、好適である。
本発明においては、上記軟質配合塩化ビニル系樹脂組成
物に、前記した可塑剤のほかに、必要に応じ、他の樹脂
添加物、例えば熱安定剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、
顔料、染料、充填材等を配合することができる。
使用しつる安定剤としては、ステアリン酸力 7− ルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸カドミウム等の金属石け
ん類;三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、ジブチル
すずラウレート、ジブチルすずシマレート、ジ−n−オ
クチルすずメルカプタイド、ジメチルすずメルカプタイ
ドのような有機すず化合物等が挙げられる。
使用しうる滑剤としては、ブチルステアレートのような
エステル系滑剤、エチレンビスステアロアマイドのよう
な脂肪酸アミド類、ステアリン酸、パルミチン酸、ミス
チリン酸のような高級脂肪酸あるいはポリエチレンワッ
クス等が挙げられる。
使用しつる帯電防止剤ないし防曇剤としては、ソルビタ
ンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソ
ルビタンモノベンゾエート等ノソルビタン系界面活性剤
;グリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノパルミ
テート、グリセリンモノステアレートなどのグリセリン
系界面活性剤;ポリエチレングリコールモノステ= 8
− アレーヒ、ポリエチレングリコールモノパルミテートな
どのポリエチレングリコール系界面活性剤;アルキルフ
ェノールのアルキレンオキサイド付加物;ソルビタン/
グリセリンの縮合物と有機酸とのエステル等が挙げられ
る。
上記各種の樹脂添加物の基体塩化ビニル系樹脂に対する
配合量は、樹脂100重量部あたり5重量部以下の範囲
で選ぶことができる。
基体塩化ビニル系樹脂に可塑剤、各種樹脂添加物を配合
するには、通常の配合技術混合技術、例えばリボンブレ
ンダー、バンバリーミキサ−、スーハーミキサーその他
従来から知られている配合機、混合機を使用すればよい
このようにして得られた樹脂組成物を、フィルム化又は
シート化するには、それ自体公知の方法、例えば溶融押
出成形法(インフレーション法、Tダイ法)、溶液流延
法、カレンダー成形法を採用すればよい。フィルム又は
シートの厚さは、0.0/朋ないしs muの範囲で選
ぶことができる。
本発明においては、上記方法で得られたフィルム又はシ
ートの少なくとも片面に、低温プラズマ処理し、架橋層
を形成させる。低温プラズマ処理の方法としては、1O
−3)ルないしlOトルの圧力下において、プラズマ重
合性を有しないガスの低温プラズマでシート表面を処理
すればよい。この際のプラズマ発生条件としては、例え
ば電極間ニ/3.!;乙MHz  / 0〜!; 00
 Wの電力を印加すればよく、プラズマ処理時間は印加
電圧によっても相違するが、一般には、数秒から数十分
の範囲とすればよい。
なお、プラズマ処理の手段には、上記の方法以外にも種
々あり、例えば放電周波数帯としては数KI(z〜数百
MHzの高周波、低周波、マイクロ波などを用いること
ができる。プラズマ発生方式もグロー放電のほか、火花
放電、無声放電等も採用することができる。また、電極
も、外部電極のほか内部電極、コイル型など容量結合、
誘電結合のいずれでもよい。しかし、どのような方法を
とるにしても、放電熱によってシート表面が変質しない
よ5に注意する必要がある。
プラズマ重合性を有しないガスとしては、無機性または
不活性ガスがよ(、具体的には、ヘリウム、ネオン、ア
ルゴン、窒素、亜酸化窒素、二酸化窒素、酸素、空気、
塩素、塩化水素、−酸化炭素、二酸化炭素、水素などが
挙げられる。
これらのガスは単独で使用してもよいし、混合して使用
しでもよい。プラズマ発生装置内におけるこれらガスの
圧力は、10−:(ないしlOトルとすることにより、
目的のプラズマを良好に発生させることができる。
上記のように、塩化ビニル系樹脂フィルム又はシートの
表面にプラズマ処理を施すと、フィルム又はシートの表
面に架橋層が形成される。
本発明方法によるときは、フィルム又はシートの表面の
架橋層を形成した面に、グラビア印刷用インキ組成物を
用い、グラビア印刷方式で印刷を施す。フィルム又はシ
ートの表面の架橋層に、グラビア印刷用インキ組成物以
外のインキを用い、グラビア印刷方式以外の方式で印刷
11− を施しても、印刷性が劣り、印刷面が良好に仕上がらず
、好ましくない。
本発明においてグラビア印刷用インキ組成物とは、被印
刷物にグラビア印刷方式によって印刷を施す際に通常使
用される印刷インキ組成物をいう。グラビア印刷用イン
キ組成物は、通常、(イ)色料、(ロ)バインダー及び
(ハ)溶剤、の3成分を必須とし、必要に応じに)他の
添加物を加えて、を成分より構成してもよい。
色料とは、被印刷物に文字、図形もしくはこれらの結合
、又はこれらと色彩との結合等によって、文字、図形、
模様等を表わすものである。
色料としては、染料、顔料があげられる。染料の具体例
としては、ローダミン、マラカイトグリーン等があげら
れる。顔料としては、チタンホワイト、亜鉛華、郡青、
パライト粉、白票、クレー、カーボンブラック等の無機
顔料及びこレラの同効物のほか、フタロシアニンブルー
、ブリリアントカーミン、キナクドリンノ(イオレット
等の有機顔料等があげられる。これら例示−12= は、本発明を制限するものではない。
インキ組成物に対する色料の添加量は、明度、彩度、色
相等の色調、及び隠ペイ性に応じて、単独で又は1種以
上を混合して適当量選択されるが、染料・顔料では3〜
aO重量%(インキ組成物に占める割合。以下同じ。)
の範囲とする。
バインダーとは、上記色料を分散し、色料の濃淡を調節
し、かつ、上記色料を被印刷物に付着させる機能を果す
ものである。
グラビア印刷用インキ組成物のバインダーとして好まし
く用いられるものは、ポリアミド類/硝化綿、ポリアミ
ド類/フェノール樹脂等のポリアミド類を主成分とした
組み合せ(樹脂ブレンド物);環化ゴム/フェノール樹
脂、環化ゴム/塩化ゴム、環化ゴム/クロルスルホン化
ポリエチレン等の環化ゴムを主成分とした組み合せ;塩
素化ポリプロピレン/ビニルイソブチルエーテル−塩化
ビニル共重合体、塩素化プロピレン−エチレン共重合体
等の塩素化ポリプロピレンを主成分とした組み合せ等の
樹脂ブレンド物があげられる。
インキ組成物に対するバインダーの添加量は、色料の種
類、バインダーの種類、(ハ)溶剤の種類その配合量、
に)その他の添加物の種類、その配合量等によって種々
変えることができ、10〜≠O重量%の範囲で選ぶのが
好ましい。
溶媒とは、インキ組成物の流動学的性質、乾燥速度等を
調節する機能を果すものである。
グラビア印刷用インキ組成物用に用いられる溶媒として
は、n−ヘキサン、ケロシン等の鎖式炭化水累;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、高沸点ナフサ等の芳香族炭化
水素;エタノール、人−プタノーヤ、。−プ。ビャアヤ
ヨーヤ、イソプロピルアルコール等のアルコール類;酢
酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、酢酸セロソ
ルブ等のエステル類;その他メチルカルピトール、トリ
クレン等があげられる。これら溶媒は、単独で、又は2
種以上を組み合せて使用される。
インキ組成物に対する溶媒の添加量は、インキ組成物の
流動性、乾燥速度をどの範囲にするかによって変更する
ことができ、3o−、ro重量饅の範囲内で選ぶのが好
ましい。
インキ組成物は、上記の3成分を必須とするが、このほ
かに第V成分として、他の添加物を配合することができ
る。第V成分の機能は、インキの分散性向上、印刷面仕
上り光沢向上、印刷面防汚性向上、印刷面の防亀裂性向
上、バインダーの劣化防止をはかること等にある。これ
ら第V成分は、目的に応じ種々の化合物を選び、単独又
は複数を組み合わせて用いることができる。これら第V
成分は、インキ組成物において5重量%以下となるよう
に選ぶのが好ましい。
本発明方式によるときは、上記インキ組成物を用いて、
塩化ビニル系樹脂フィルム又はシートの、プラズマ処理
を施した面に、グラビア印刷方式で印刷を施す。グラビ
ア印刷方式以外の印刷方式では、印刷を施すことが困難
であるからであるほか、印刷面が美麗に仕上がらないか
15− らである。
本発明方法によって得られた印刷の施された塩化ビニル
系樹脂フィルム又はシートは、切断作業が容易で、ウエ
ルダー接着性も優れており、各種包装用、文具用等の日
用雑貨用の用途に、好適に使用される。
本発明は、次のような効果を奏し、その工業上の利用価
値は、極めて大である。
(1)本発明方法によるときは、基体となる塩化ビニル
系樹脂に配合する可塑剤の種類には、若干の制約がある
ものの、それ以外の樹脂添加物の種類には特別な制約が
ない。従って、従来のようににじみ出しの少ない樹脂添
加物の選択、その化合物の確認試験が不要である。
(2)本発明方法によるときは、プラズマ処理した軟質
塩化ビニル系樹脂に配合する可塑剤として、分子内に芳
香族環を有する種類の可塑剤を、少なくとも70重量%
含む可塑剤を用いるので、低温プラズマ処理によって、
フィルム又はシートの表面に架橋層を形成しやす 16
− い。
(3)本発明方法によるときは、軟質塩化ビニル系樹脂
フィルム又はシートの、プラズマ処理を施した面に架橋
層が形成され、この架橋層が、フィルム又はシートに配
合された樹脂添加物のにじみ出しを防ぐ。このため、従
来法によった場合のよ5に、印刷インキと基体フィルム
又はシート表面との密着性の不良、印刷不良の問題は生
起しない。
(4)本発明方法によるときは、印刷インキとしてグラ
ビア印刷用インキ組成物を用い、印刷方式としてグラビ
ア印刷方式を採用するので、架橋層を有する軟質塩化ビ
ニル系樹脂フィルム又はシートの表面にも、美麗な印刷
を施すことが可能である。
以下、本発明を、実施例にもとづいて詳細に説明するが
、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定さ
れるものではない。
実施例1、比較例1〜3 (フィルムの調製) ポリ塩化ビニル(P=ioso)   loo重量部フ
タル酸ジーn−オクチル   弘O〃エポキシ化大豆油
        3 〃バリウムー亜鉛液状安定剤  
  l 〃バリウムー亜鉛粉末安定剤    Q、j;
ttよりなる樹脂組成物を、まず調製した。次いでこの
樹脂組成物を、シリンダ一温度をltj’cに保持した
押出機に供給して混練し、厚さOllmatのフィルム
とした。これをフィルム■という。
(プラズマ処理) フィルムIをプラズマ発生装置内にセットし、減圧下−
酸化炭素ガスを通気しながら、圧力を0、弘トルに調整
保持し、/ J、j4MHz 100Wの高周波を与え
て放電させることにより、フィルムの片面を3分間処理
した。このようにして得られたフィルムを、フィルム■
という。
(フィルム面への印刷〕 上記フィルム■及びフィルム■を、/ICIrLXgc
rrLの大きさに切断した。得られたフィルム片の片面
(フィルム■の場合は、プラズマ処理した面)に、バイ
ンダーがポリアミド類c主成分〕/ニトロセルローズの
組み合せよりなり、溶媒カ芳香族炭化水素/アルコール
/エステルの混合物よりなる赤色のグラビア印刷用イン
キ組成物(大阪インキ社製のPOOjμg)を、バーコ
ーターにより塗布し、常温で約3時間放置し、乾燥した
。フィルム片面に形成された印刷面(被膜)の厚さは、
約10ミクロンであった。
上記フィルム片の片面(フィルム■の場合は、プラズマ
処理した面)に、バインダーが塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体よりなり、溶媒がトルエン/メチルエチルケト
ンの混合物よりなる赤色の印刷用インキ組成物(東洋イ
ンキ社製のVC!H−3)を、バーコーターにより塗布
し、常温で約3時間放置し、乾燥した。フィルム片面に
形成された印刷面(被膜)の厚さは、約10ミクロンで
あった。
(印刷面の評価試験〕 得られた印刷ずみのフィルム片につき、フィルム面と印
刷面との密着性、印刷面(被膜)の19− 硬さ、高温で長期間保存した後の印刷面の密着性等を、
次のようにして評価し、結果を第1表に示した。
l フィルム面と印刷面との密着性(セロテープ接着性
)の評価 フィルムに印刷を施したものを、2≠時間常温に放置し
、印刷面にセロテープを貼りつげ、ゴムロールで押圧し
て均一に付着したのち、これを急速に引きはがした時の
印刷面のはがれ状況を、肉眼で観察した。印刷面が全く
はがれなかったものを◎、はがれた面積が印刷面の2θ
%未満のものを○、はがれた面積が印刷面の2/−6O
%の範囲のものを△、はがれた面積が印刷面のA/−4
0%の範囲のものを×、はがれた面積が印刷面の71%
以上のものを××としてそれぞれ表示した。
λ 印刷面の硬さの評価(スクラッチテスト)フィルム
に印刷を施したものを、2グ時間常温に放置し、フィル
ムの印刷面を爪で引掻いて、印刷面のはがれ状況を、肉
眼で観察し20− た。全(はがれないものを○、ところどころ斑点状には
がれるものを△、爪の跡にそってはがれるものを×とし
てそれぞれ表示した。
3 高温で長期間保存した後の印刷面の密着性の評価(
高温保存後のセロテープ接着性)各フィルム片を、≠O
℃に保持したギアオープンにlカ月間放置したのち、上
記lに記載の方法で評価した。評価結果の表示は、lの
場合と同様である。
弘 高温で長時間保存した後の印刷面の硬さの評価(高
温保存後のスクラッチテスト)各フィルム片を、po℃
に保持したギアーオープンにlカ月間放置したのち、上
記λに記載の方法で評価した。評価結果の表示は、コの
場合と同様である。
第1表 第1表より、本発明方法によるときは、フィルム表面と
印刷面との接着性に優れ、高温で長期間保存しても、印
刷面の接着性に変化が生じないことが、明らかとなる。
実施例コ、比較例μ〜t (フィルムの調製) ポリ塩化ビニル(P =10,3−0)   100重
量部フタル酸ジ−n−オクチル   弘O〃エポキシ化
大豆油        3 〃バリウムー亜鉛液状安定
剤    l 〃バリウムー亜鉛粉末安定剤     
O9!〃アミド系剥離剤          0,3t
tよりなる樹脂組成物を、まず調製した。次いで、この
樹脂組成物を、シリンダ一温度を/l、!;’Cに保持
した押出機に供給して混練し、厚さQ、1mmのフィル
ムとした。これをフィルム■という。
(プラズマ処理) フィルム■につき、実施例1に記載と同様の操作条件で
処理した。このようにして得られたフィルムを、フィル
ム■という。
(フィルム面への印刷) 上記フィルム■及びフィルム’fVヲ、/ j鍾Xyc
mの大きさに切断し、実施例1の場合と同様の操作条件
で、Pocsttg、VC!H−3−C−そ23− れぞれ印刷を施した。印刷面の厚さは、いずれも約70
ミクロンであった。
(印刷面の評価試験) 実施例1のl(セロテープ接着性)及びλ(スクラッチ
テスト)に準じて評価した。結果を、第2表に示す。
第2表 第2表より、本発明方法によるときは、フィルム表面と
印刷面との接着性に優れ、印刷面の表面も硬く損傷され
にくいことが、明らかとな 24− る。
出願人 三菱モンサント化成株式会社 代理人 弁理士 長谷用  − (ほか1名)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂100重量部あたり、分子内に
    芳香族環を有する種類の可塑剤を少なくともio重量係
    含む可塑剤λo−go重量部含む樹脂組成物を、フィル
    ム化又はシート化し、このフィルム又はシートの少なく
    とも片面に、プラズマ重合性を有しないガスの低温プラ
    ズマ処理を施し、このプラズマ処理を施した表面に、重
    合体を主たるバインダーとするグラビア印刷用インキ組
    成物を用い、グラビア印刷方式で印刷を施すことを特徴
    とする、軟質塩化ビニル系樹脂フィルム又はシートの印
    刷方法。
  2. (2)グラビア印刷用インキ組成物を構成するバインダ
    ーが、ポリアミド類、環化ゴム、塩素化ポリエチレンよ
    り選ばれたものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の軟質塩化ビニル系樹脂フィルム又はシ
    ートの印刷方法。
JP2421083A 1983-02-16 1983-02-16 軟質塩化ビニル系樹脂フイルム又はシ−トの印刷方法 Pending JPS59162083A (ja)

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JP (1) JPS59162083A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4698382A (en) * 1986-09-30 1987-10-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Plasticized poly(vinyl fluoride)
BE1025328B1 (nl) * 2017-12-08 2019-01-23 Saverde Bvba Werkwijze voor het bedrukken van kunststoffolie met eetbare inkt

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