JPS5915573Y2 - シリンダ−錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、簡単な構造でシリンダーの両側から同じ鍵で
操作できるとともに任意の回転角度に於て鍵が抜けるよ
うにしたシリンダー錠に関するものである。

図示する実施例に基づいて説明すると、外筒６内に内筒
３が嵌装され、該外筒および内筒に設けたピン穴６□、
６□、６３および３０，３□、３３には上下タンブラ−
１□、１□、１３および２１，２□、２３をバネ７を介
して嵌装しである。

そして合鍵４を挿入時対応する鍵山４０，４□、４３に
よって各々の上下タンブラ一群のシャーラインが内筒３
と外筒６のシャーラインに一致して、内筒３の回動が可
能となる従来公知のシリンダー錠の構成を有する。

８は内筒３に貫通して設けた鍵挿入用の鍵溝で鍵４の断
面形状と略等しい断面形状を有している。

４は板状体の鍵で内筒３への挿入部は一方向にのみ挿入
可能なように、例えば図の如くＶ字状に成形しである。

４□、４□、４３は上下タンブラ一群１□。２０，１□
、２□、１３，２３に対応する鍵山で、同じ深さの鍵山
４′０，４′２，４′３が逆の配列で設けられている。

また、外筒６には、ピン穴６□、６□、６３の位置から
回転角度θの位置にもピン穴６′１，６′２，６′３が
設けてあり、上タンブラ−１′１，１′２，１′３がバ
ネ７′を介して設けられている。

５は外筒６の下部に設けた開口部６ａにネジ９，９で内
筒３に固着したデッドボルトあるいはプツトボルト操作
杆（図示せず）を操作するカムである。

次に上記構成より成る本案シリンダー錠の動作を説明す
る。

第４図はシリンダー錠にＡ方向から鍵４を挿入した状態
の断面図で、上下タンブラ一群１，２は鍵４の板状体の
平面部に押圧等によって形成した鍵山４０，４□、４３
によってそのシャーラインが内筒３と外筒６のシャーラ
インに一致し、内筒３は回動できる。

そして、角度θだけ回動した状態では、第６図の如く、
外筒６に設けたもう一ケ所のピン穴６′１，６′２，６
′３に下タンブラ−２□、２□。

２３が対応するのでこの位置で鍵４を抜くことができる
。

即ち、第１図の状態を解錠状態とすれば、θだけ回転さ
せた施錠状態で鍵を抜くことができる。

次に第５図は解錠状態に於てシリンダーのＢ方向即ち第
４図とは逆方向から鍵４を挿入した状態で、この場合上
下タンブラ一群１，２は鍵山４′１゜４′２，４′３に
よって各々のシャーラインが内筒３と外筒６とのシャー
ラインに一致し、内筒３は回動可能となる。

そして、角度θだけ反時計方向に回動して鍵４を抜けば
よい。

尚、施錠状態から解錠操作を行なうには前記と逆方向に
回動すればよい。

以上の如く本案によれば、簡単な構造でシリンダー錠の
両側から同じ鍵で操作が可能なシリンダー錠を提供でき
る。

しかも任意に設定された角度位置で鍵の抜き差しが可能
で、従来の如く、元の位置にまで戻して鍵を抜き取る煩
しさもないうえ施錠位置や解錠位置が識別できて便利で
ある。

即ち、本案シリンダー錠を玄関等の扉錠に使用すれば、
例えガラスを破られても、鍵なしでは解錠することので
きない防犯性に優れた効果を発揮し、またその操作性に
も非常に優れており、実用主著しい効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案に係わるシリンダー錠の正面図である。 第２図は同上側面図、第３図ａ、 ｌ）、 ｃは鍵
の正面図、同ｃ−ｃ’断面図、底面図である。 第４図は鍵挿入した状態での第１図に於けるＡＡ′断面
図、第５図は鍵４を反対側から挿入した状態を示す同上
断面図、第６図は鍵４を角度θだけ回動した状態での第
４図Ｂ−Ｂ’断面図である。 １・・・・・・上タンブラ−１２・・・・・・下タンブ
ラ−１３・・・・・・内筒、４・・・・・・鍵、５・・
・・・・カム、６・・・・・・外筒、７・・・・・・バ
ネ、８・・・・・・鍵溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筒の軸方向に貫通して設けた内筒嵌装穴に、内筒を可
   回動に嵌装し、内筒の中央部軸方向に断面形状がＶ字状
   あるいはＬ字状などの上下非対称形となる形状の鍵溝を
   貫通して設けると共に、内筒の軸心方向に、内筒の外周
   方向から鍵溝にまで達するピン穴を設け、一方外筒には
   前記内筒に設けたピン穴に対応する位置および、円筒を
   任意の角θ回動した時にも対応する位置にもタンブラ−
   嵌装用のピン穴を、各々が外筒に設けた内筒嵌装穴に連
   なるように設け、該外筒のピン穴には各々、上タンブラ
   −とバネとを嵌装し、一方内筒のピン穴には下タンブラ
   −を嵌装すると共に、内筒に設けた前記鍵溝と略等しい
   断面形状を有する鍵を設け、該鍵を内筒の前部からまた
   後部がら挿入した時にも、内筒に嵌装した前記下タンブ
   ラ−に対応する位置に鍵山を設け、鍵を内筒の前部から
   挿入した時にも、また後部から挿入した時にも、上下タ
   ンブラ−の境界を内筒と外筒との境界に一致するように
   して成るシリンダー錠。