JPS5915431B2 - 音声ダイヤル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電話機のダイヤル装置に関するもので、完全ハ
ンドフリー電話機を実現することを目的とするものであ
る。

両手を自由にできる、いわゆるハンドフリー電話機は従
来から使用されているが、ダイヤルの発信だけは手動操
作を必要とされていた。

従つてどうしても両手が自由にならない場合、たとえぱ
自動車電話装置で、車を運転しながらダイヤル発信した
い場合などにおいては不便である。また、一般に音声ダ
イヤルと称されるものは、電話番号及びＨ、併）等の機
能ボタンの呼称も一々音声認識装置により認識を要し、
かつこれらの認識対象は個人により異なる特性を有する
ために認識装置全体が複雑となる欠点があつた。本発明
は上記欠点を、解決するため音声による対話形式でダイ
ヤル発信を行い、完全ハンドフリーを実現したものであ
る。

第１図は本発明の一実施例を示すもので、１はマイクロ
ホン、２は音声認識装置、３は音声合成装置、４はスピ
ーカー、５は音声認識装置からの入力信号に従つて、合
成音を出したり、ダイヤルを設定したりする制御装置、
６はダイヤル設定器である。

次にこの実施例の動作を説明する。

まず発信者が第１の音声、たとえぱ「クリアー」などと
発声する。これがマイクロホン１を通して音声認識装置
２に加えられ、あらかじめ記憶されている発生者本人の
標準パターンと比較される。これによりダイヤル設定開
始であることが認識される。次に音声合成装置３から、
スピーカ４を通して０〜９に相当する「ゼロ」から「キ
ユウ」までの音声が次々と発声される。発信者の望む数
字が出た時に第２の音声たとえば「イエス」と言うと、
同じように音声認識装置２がこれを認識し、１桁目の数
字をダイヤル設定器６に設定する。以下同様にして発信
者の望む桁数だけ設定し終つたら第３の言葉「スタート
」を発声する。

同様にこれを認識し、以後のダイヤル設定を停止し、設
定されたダイヤルを送出する。また第２図は上述した音
声認識装置２の一実施例の構成を示すもので、７はマイ
クロホン、８は帯域フイルタ一群、９はマルチプレクサ
、１０はＡ／Ｄ変換器、１１は被比較メモＩ八１２は標
準パターン用メモリ、１３は比較器、１４は判定器であ
る。

この装置において、まずマイクロホン７からの音声入力
信号を帯域フイルタ一群８により適当な周波数帯域毎に
分割する。

次に各信号毎にマルチプレクサ９を通つて、Ａ／Ｄ変換
器１０に入りＡ／Ｄ変換される。ここでスイツチＳＷが
、ａに接続されている時は被比較メモリ１１に入り、標
準メモリ１２との比較が行なわれる。そこで、比較器１
３により各周波数毎の時間変動を標準パターンとして比
較され、判定器１４で判定される。発声者の標準パター
ンをあらかじめ読み込む時は、スイツチＳＷ＜Ｐｂに接
続して同様の動作を行なう。以上説明したように本装置
によると、電話機の発信者は、上記のように例えば「ク
リア」 ，「イエス］，「スタート］の３種類の音声合
図を行うだけでダイヤル番号の発信が行える。即ち、従
来多数の音声の認識を要したのに対し、音声合成装置を
組み合わせることにより音声認識装置を３種の音だけが
認識できる簡単な構成にすることができる。また上記の
音声合図はいずれも発声だけで良いため、ダイヤル操作
で自動車等の運転を妨げられることなく、完全にハンド
フリーの状態でダイヤル操作を行える利点を有する。さ
らに上記で用いる音声合成装置もＯ〜９の数字の音声を
発生させるだけで良いため、複雑な構成を要しない。又
本方式の装置では、レパートリーダイヤル機能の時たと
えば「レパートリ一」の音声認識をおこなうことで簡単
に実現でき有効である。上記実施例より明らかなように
本発明によれば手を用いることなくダイヤリングが行な
え、ハンドフリーの電話機を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による音声ダイヤル装置の構
成図、第２図は要部の具体構成図である。 ２・・・・・・音声認識装置、３・・・・・・音声合成
装置、６・・・・・・ダイヤル設定装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ０〜９を順次放声する音声発生手段、該当の番号が
   発生された時に発信者の発する応答音を識別する音声認
   識手段、上記応答音の発せられた番号をダイヤル番号と
   して順次蓄積する手段、および蓄積されたダイヤル番号
   を送出する手段を設けることを特徴とする音声ダイヤル
   装置。