JPS5915319B2 - 電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の剥離方法 - Google Patents
電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の剥離方法Info
- Publication number
- JPS5915319B2 JPS5915319B2 JP11906379A JP11906379A JPS5915319B2 JP S5915319 B2 JPS5915319 B2 JP S5915319B2 JP 11906379 A JP11906379 A JP 11906379A JP 11906379 A JP11906379 A JP 11906379A JP S5915319 B2 JPS5915319 B2 JP S5915319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drying oven
- wall
- film
- adheres
- fixed film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はカチオン系電着塗料乾燥炉内壁等に付着する固
着膜の剥離方法に関する。
着膜の剥離方法に関する。
近年、工業塗料として量産塗装に適した加熱乾燥型塗料
が多用され、特に自動車などのように耐候性、耐摩耗性
、耐薬品性などが要求される製品に使用されている。
が多用され、特に自動車などのように耐候性、耐摩耗性
、耐薬品性などが要求される製品に使用されている。
これらの塗装には水溶性又はエマルジョン塗料を用いた
電着塗装法が行なわれており、該塗装法によると膜厚の
コントロールが容易であり膜厚が均一に塗装できるなど
優れた性質により増々重要視されてきている。従来電着
塗装にはアニオン系塗料が使用されていたが、次第に高
品質な塗装製品が要求されることから、自動車等の外板
塗装には耐候性、耐食性などに優れたカチオン電着塗料
が使用されてきて5 いる。
電着塗装法が行なわれており、該塗装法によると膜厚の
コントロールが容易であり膜厚が均一に塗装できるなど
優れた性質により増々重要視されてきている。従来電着
塗装にはアニオン系塗料が使用されていたが、次第に高
品質な塗装製品が要求されることから、自動車等の外板
塗装には耐候性、耐食性などに優れたカチオン電着塗料
が使用されてきて5 いる。
しかして塗装後、塗膜の乾燥、硬化のために加熱が必要
であるが、その際発生する塗料の揮発成分が乾燥炉の内
壁などに付着するという現象が生じている。
であるが、その際発生する塗料の揮発成分が乾燥炉の内
壁などに付着するという現象が生じている。
この付着物は一定量以上堆積すると乾10燥過程で、塗
装製品上に落下付着して塗装不良を生ずることがしばし
ばある。そのため、付着物の定期的な除去が必要である
。この付着物が生ずる現象は従来使用していたアニオン
電着塗料の場合には焼付乾燥温度が約16015℃近傍
と低いため付着成分となる分解樹脂分やタール分も非常
に少なくまた付着力も弱いことから、付着物は布などで
拭いたり中性洗剤などの噴霧によつて容易に除去するこ
とができた。
装製品上に落下付着して塗装不良を生ずることがしばし
ばある。そのため、付着物の定期的な除去が必要である
。この付着物が生ずる現象は従来使用していたアニオン
電着塗料の場合には焼付乾燥温度が約16015℃近傍
と低いため付着成分となる分解樹脂分やタール分も非常
に少なくまた付着力も弱いことから、付着物は布などで
拭いたり中性洗剤などの噴霧によつて容易に除去するこ
とができた。
しかしながら、アニオン電着塗料よりも耐食性20があ
ることにより今日多用されてきているカチオン電着塗料
の場合には、加熱温度も190℃以上と高いため揮発成
分も多く付着物の層が厚く、また付着物も耐溶剤性があ
り、硬いため、付着物の剥離を前記のように中性洗剤な
どの噴霧によつて25行なうことは困難である。
ることにより今日多用されてきているカチオン電着塗料
の場合には、加熱温度も190℃以上と高いため揮発成
分も多く付着物の層が厚く、また付着物も耐溶剤性があ
り、硬いため、付着物の剥離を前記のように中性洗剤な
どの噴霧によつて25行なうことは困難である。
そのためケレン、サンダーなどによる物理的研削が行な
われているが、その結果剥離に多大の工数を要し、且つ
剥離部の品質も不均一で研削によつて炉体自身の鋼板を
も損傷させるという問題が生じていた。30本発明はカ
チオン電着塗料の上記欠点を解決するためのもので、固
着膜を容易に剥離し、固着膜を剥離する際の炉体各部の
変形及び損傷を出来るだけ最小限に止どめて装置の寿命
劣化を防止し、乾燥過程で固着物が被塗物上に落下付着
して生じ35る塗装不良(フッと称する)を防止できる
固着膜の剥離方法を提供するものである。
われているが、その結果剥離に多大の工数を要し、且つ
剥離部の品質も不均一で研削によつて炉体自身の鋼板を
も損傷させるという問題が生じていた。30本発明はカ
チオン電着塗料の上記欠点を解決するためのもので、固
着膜を容易に剥離し、固着膜を剥離する際の炉体各部の
変形及び損傷を出来るだけ最小限に止どめて装置の寿命
劣化を防止し、乾燥過程で固着物が被塗物上に落下付着
して生じ35る塗装不良(フッと称する)を防止できる
固着膜の剥離方法を提供するものである。
本発明はカチオン電着塗料の乾燥炉内の各部に付着して
いる分解樹脂を主成分とする固着膜に、水又は界面活性
剤を含む水を付与し次いで加熱することによつて被付着
部と固着膜との間に熱膨張差を持たせ、前記固着膜にク
ラツクを発生させて電着乾燥炉内壁等に付着した固着膜
を剥離せしめることを特徴とする。
いる分解樹脂を主成分とする固着膜に、水又は界面活性
剤を含む水を付与し次いで加熱することによつて被付着
部と固着膜との間に熱膨張差を持たせ、前記固着膜にク
ラツクを発生させて電着乾燥炉内壁等に付着した固着膜
を剥離せしめることを特徴とする。
なお、クラツクの入つた固着膜の除去は、炉内の温度が
人が入り得る程度の温度例えば常温近くになつた後行う
ことは勿論である。固着膜への水等の付与による含水、
膨潤は、加湿器による方法、直接に水を霧状にして噴霧
する方法、スチームクリーナーにより塗布する方法、又
は生蒸気を直接塗布する方法など種々の方法で行なうこ
とができる。
人が入り得る程度の温度例えば常温近くになつた後行う
ことは勿論である。固着膜への水等の付与による含水、
膨潤は、加湿器による方法、直接に水を霧状にして噴霧
する方法、スチームクリーナーにより塗布する方法、又
は生蒸気を直接塗布する方法など種々の方法で行なうこ
とができる。
使用水は工業用水、井水いずれでも良いが界面活性剤を
0.05〜0.3重量%添加すると固着膜の含水効果が
大きいため有利である。
0.05〜0.3重量%添加すると固着膜の含水効果が
大きいため有利である。
水の噴霧等は固着膜を40℃程度に放冷したのち行なう
と良い。水の付与量は、特に限定されず、前記膨張差が
生じる程度に行なえば良い。加熱は水分を付与したのち
直ちに行なうのが良い。
と良い。水の付与量は、特に限定されず、前記膨張差が
生じる程度に行なえば良い。加熱は水分を付与したのち
直ちに行なうのが良い。
加熱温度はカチオン塗料の種類によつても異なるが14
0〜220℃の範囲が好ましく1〜4時間行なう。加熱
源としてはブタン、プロパン、灯油の燃焼熱を直接又は
間接的に用いてもよく、また電気などを用いてもよい。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
0〜220℃の範囲が好ましく1〜4時間行なう。加熱
源としてはブタン、プロパン、灯油の燃焼熱を直接又は
間接的に用いてもよく、また電気などを用いてもよい。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
第1図及び第2図は乾燥炉の概略図で、図において1は
循環吸い込みダクト、2はタレ受け、3は炉体、4は循
環吹き出しダクト、5は循環ダクトを示す。乾燥炉内は
加熱源からの熱風によつて加熱され、熱風を矢印方向に
循環させているため温度分布は均一に保持されている。
循環吸い込みダクト、2はタレ受け、3は炉体、4は循
環吹き出しダクト、5は循環ダクトを示す。乾燥炉内は
加熱源からの熱風によつて加熱され、熱風を矢印方向に
循環させているため温度分布は均一に保持されている。
該炉内へカチオン電着塗料を塗つた被塗物を送り込み、
190℃以上の温度で焼付乾燥すると樹脂分の一部が分
解して短分子化し、炉内の循環吸い込みダクト1の内外
壁、タレ受け2の内外壁、炉体3の内壁、循環吹き出し
ダクト4の内外壁、循環ダクト5の内壁などに固着膜と
して付着成長する。該固着膜を剥離するために、まず炉
を40℃近辺まで放冷した後、工業用水を霧状にして循
環吸い込みダクト1の内外壁、タレ受け2の内外壁、炉
体3の内壁、循環吹き出しダクト4の内外壁、循環ダク
ト5の内壁の順にくまなく噴霧し、噴霧終了後直ちに昇
温させ140〜220℃の温度で約1〜4時間加熱する
と、固着膜に0.5〜10CT7Lの大きさで炉体鋼板
に達するクラツクが入り、炉体鋼板から浮き上がった状
態を呈する。
190℃以上の温度で焼付乾燥すると樹脂分の一部が分
解して短分子化し、炉内の循環吸い込みダクト1の内外
壁、タレ受け2の内外壁、炉体3の内壁、循環吹き出し
ダクト4の内外壁、循環ダクト5の内壁などに固着膜と
して付着成長する。該固着膜を剥離するために、まず炉
を40℃近辺まで放冷した後、工業用水を霧状にして循
環吸い込みダクト1の内外壁、タレ受け2の内外壁、炉
体3の内壁、循環吹き出しダクト4の内外壁、循環ダク
ト5の内壁の順にくまなく噴霧し、噴霧終了後直ちに昇
温させ140〜220℃の温度で約1〜4時間加熱する
と、固着膜に0.5〜10CT7Lの大きさで炉体鋼板
に達するクラツクが入り、炉体鋼板から浮き上がった状
態を呈する。
このようにして浮き上がつた固着膜は炉内を人が入れる
ような温度に冷したのちは強い力を必要とせずにエアー
ブローやホウキでの払い等によつて容易に剥離除去出来
る。以上の如く、本発明によれば固着膜に水分を含ませ
て加熱させるという簡単な操作により容易に固着膜が除
去できるため、剥離工数の低減、剥離品質の均一化、炉
体鋼板の損傷防止等が可能である。
ような温度に冷したのちは強い力を必要とせずにエアー
ブローやホウキでの払い等によつて容易に剥離除去出来
る。以上の如く、本発明によれば固着膜に水分を含ませ
て加熱させるという簡単な操作により容易に固着膜が除
去できるため、剥離工数の低減、剥離品質の均一化、炉
体鋼板の損傷防止等が可能である。
第1図は、乾燥炉の正面図、第2図は、第1図の−断面
図を表わす。 図中、1・・・・・・循環吸い込みダクト、2・・・・
・・タレ受け、3・・・・・・循環吹き出しダクト、4
・・・・・・炉体、5・・・・・・循環ダクト。
図を表わす。 図中、1・・・・・・循環吸い込みダクト、2・・・・
・・タレ受け、3・・・・・・循環吹き出しダクト、4
・・・・・・炉体、5・・・・・・循環ダクト。
Claims (1)
- 1 カチオン電着塗料の乾燥炉内の各部に付着する分解
樹脂を主成分とする固着膜に、噴霧等の方法によつて水
を付着させ、次いで140℃以上の温度で加熱すること
によつて前記固着膜にクラックを発生させて剥離させる
ことを特徴とする電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の
剥離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11906379A JPS5915319B2 (ja) | 1979-09-17 | 1979-09-17 | 電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の剥離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11906379A JPS5915319B2 (ja) | 1979-09-17 | 1979-09-17 | 電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の剥離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5642700A JPS5642700A (en) | 1981-04-20 |
JPS5915319B2 true JPS5915319B2 (ja) | 1984-04-09 |
Family
ID=14751975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11906379A Expired JPS5915319B2 (ja) | 1979-09-17 | 1979-09-17 | 電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の剥離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5915319B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858458B2 (ja) * | 1978-04-21 | 1983-12-26 | 林作 加藤 | 漁網の結節構造 |
-
1979
- 1979-09-17 JP JP11906379A patent/JPS5915319B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5642700A (en) | 1981-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5915319B2 (ja) | 電着乾燥炉内壁等に付着する固着膜の剥離方法 | |
CN107297315A (zh) | 高弹耐磨橡胶材料的涂装工艺 | |
EP0426369B1 (en) | A method of manufacturing an electrophotographic photoconductor drum | |
EP0692316B1 (en) | Process for the application of no-stick and heat-resistant coatings to aluminium sheets | |
CN113770003A (zh) | 一种提高叶片型面防腐蚀涂层底漆质量的喷涂方法 | |
US9580830B2 (en) | Method of preparing a magnesium alloy substrate for a surface treatment | |
CN106964528A (zh) | 一种复合材料桨叶前缘包铁喷漆前表面处理的方法 | |
JPS6034767A (ja) | 自動車車体の化成処理後の乾燥装置 | |
CN110653142A (zh) | 一种汽车保险杠喷涂方法 | |
CN110586434B (zh) | 一种门板涂装生产工艺 | |
JPS6359374A (ja) | 塗装鋼板の製造方法 | |
JPS6029495A (ja) | 自動車車体の化成処理後の乾燥装置 | |
US3975556A (en) | Method for preventing coating metal pickup on hot-dip coating line rolls | |
JPS6033395A (ja) | 自動車車体の化成処理後の乾燥方法 | |
SU927351A1 (ru) | Способ очистки окрашенных поверхностей | |
CN113522689A (zh) | 一种金属表面预处理装置 | |
JPH04396A (ja) | 水洗装置 | |
CN108816703A (zh) | 一种轴类件表面防腐不粘处理工艺 | |
JPS62168570A (ja) | マスキング塗装方法 | |
JPS622033B2 (ja) | ||
RU2025977C1 (ru) | Способ обработки внутренних поверхностей пекарных форм | |
WO2009115423A1 (en) | Method for sublimation coating of zinc-coated metallic surfaces | |
JPH07100152B2 (ja) | 合成樹脂成形品の塗装方法 | |
JP2737039B2 (ja) | 塗装外観の極めて美麗な塗装鋼板の製造方法 | |
SU1050628A1 (ru) | Способ покрыти хлебопекарной формы антиадгезионным составом |