JPS59151754A - 酸化銀電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一酸化銀電池に関するもので、特にその保存性
を改良するものである。

従来例の構成とその問題点 酸化銀電池は、時計用などの電子機器の電源として広く
利用されているが、近年その機器の長期信頼性の向上に
伴いその電源も長期保存性の向上が求められている。

酸化銀電池では、長期間保存及び使用の状態の間に一正
極中の酸化銀の強い酸化力によりセパレータ層は酸化分
解され、セパレータ機能を劣化損傷して内部短絡を生じ
一電池寿命を極端に短くした９５時には実際に使用する
前に電池機能を失ったりすることがある。

従来、これらの問題を改善する方法として、正極合剤の
表面を還元するなど種々の提案がなされてきたが、実際
上作業性に劣り−また還元による方法では、電池内の活
物質量を減少させることになり、高容量化に対してメリ
ットが得られない。

発明の目的 本発明は、前記のような不都合をなくし、セパレータの
酸化による劣化や容量損失がなく、保存性能にすぐれた
酸化銀電池を提供することを目的とする。

発明の構成 本発明は、正極合剤の負極対向面側に導電性の酸化スズ
粉末を含む導電性層を設けたことを特徴とする。

この酸化スズは、少量の酸化アンチモンを含むものがよ
く、耐アルカリ性であり、酸化力が弱いので、セパレー
タの酸化による保存劣化の小さな酸化銀電池を得ること
ができる。なお、酸化スズを含む層は、ゲル状電解質の
ようなイオン透過性の層に酸化スズを分散して構成する
のが適当であるＯ 実施例の説明 図面は本発明による直径９．６ｍｍ、高さ２．０ｍｍの
酸化銀電池５Ｒ９２０ＳＷを示す。

１は正極ケース−２は酸化銀を活物質とする正極合剤−
３はその表面に形成した導電性層−４は正極リング、６
はポリエチレンからなる微孔性フィルムトセロファンか
らなるセパレータ、６はナイロン不織布などからなる含
液材、７は永化亜鉛粉禾とセルロースたとえばメチルセ
ルロース、エチルセルロース等の贈粘剤および酸化亜鉛
を含んだ水酸化ナトリウム水溶液から構成された負極。

８は封口板、９は封口バッキングである。

上記の導電性層３は、メチルセルロースを２重量％含ん
だゲル状電解質中に一酸化アンチモンを含む酸化スズ粉
末６０重量％を分散させたもの３０ｍｆを正極合剤表面
に塗布して形成した。この電池をＡとする。

比較例として、導電性層を形成しない電池をＢ、正極合
剤表面を５重量％相当還元し金属銀層を形成した電池を
Ｃ１前記の酸化スズの代わシにカーボン粉末を用いて導
電性層を形成した電池をＤとする。

これらの電池釜６ｏ個について、２０’Ｃにおいて測定
した開路電圧と内部抵抗の平均値を第１表に示す。なお
、かっこ内の値はバラツキ巾を示す。

第１表 第１表の結果のように、本発明の電池人は、導電性層を
形成することにより若干の内部抵抗上昇はみられるが一
実用上問題のない程度である。また。

電池りは初期よシミ圧不良を生じている。これはカーボ
ン材料に含まれる不純物の影響と考えられる。

第２表は、２０℃において３０にΩで連続放電して求め
た放電容量の比較を示す。かっこ内の値は初期値に対す
る百分率を表す。

第２表の結果に示すように７本発明の導電性層を形成す
ることにより、従来品と比較して容量劣化が小さく保存
性がよくなっている。また、還元処理をした電池Ｃは、
保存劣化率では電池人と同程度であるが、５％の還元に
よシ正極容量が低下するので電圧負極のバランスを保つ
ため、電池Ａ。

Ｂより低い容量の電池となる。そのため現在求められて
いる高容量化に対してメリットが得られない０ これらの結果は、セパレータが酸化力の強い酸化銀と接
触するのを、酸化力が弱くアルカリ領域で安定でかつ導
電性のよい酸化スズ粉末を含む層で防いだ効果と考えら
れる。

発明の効果 以上のように１本発明によれば保存信頼性に優れた酸化
銀電池が得られる。また、表面酸化銀の還元法等に比べ
作業性が著しく向上し、かつ還元法にみられる容量の低
下を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例の酸化銀電池の一部を断面にした
側面図である。 ２・・・・・・正極合剤、３・・・・・・導電性層、６
・・・・・・セパレータ、６・・・・・・含液材、７・
・・・・・負極。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 酸化銀を活物質とする正極合剤の負極との対向面側に、
   導電性の酸化スズを含む導電性層を形成した酸化銀電池
   。