JPS5947431B2 - アルカリ電池 - Google Patents
アルカリ電池Info
- Publication number
- JPS5947431B2 JPS5947431B2 JP11613676A JP11613676A JPS5947431B2 JP S5947431 B2 JPS5947431 B2 JP S5947431B2 JP 11613676 A JP11613676 A JP 11613676A JP 11613676 A JP11613676 A JP 11613676A JP S5947431 B2 JPS5947431 B2 JP S5947431B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- tantalum
- alkaline
- batteries
- alkaline battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、アルカリ電池の陰極活物質の改良に関するも
のである。
のである。
従来、アルカリ電池の陰極活物質は、亜鉛、鉄、カドミ
ウム、ナトリウム、マグネシウム、スズ、鉛などが一般
に用いられているが、これらはいずれも放電特性の安定
度あるいはアルカリ溶液に対する耐食性等の要求から、
水銀との合金すなわちアマルガム化されて用いられてお
り、水銀の添加量は7〜10Wt%程度である。
ウム、ナトリウム、マグネシウム、スズ、鉛などが一般
に用いられているが、これらはいずれも放電特性の安定
度あるいはアルカリ溶液に対する耐食性等の要求から、
水銀との合金すなわちアマルガム化されて用いられてお
り、水銀の添加量は7〜10Wt%程度である。
しかし、水銀は蒸気が飛散しやすいため、公害防止の見
地から、できるだけその使用を避けることが望ましいが
、これまで水銀の使用量を少なくするか、あるいは全く
使用しない溶極活物質を用いたアルカリ電池で、従来の
アマルガム化したものと同程度の放電特性および耐食性
を有するものは実用化されていつた。本発明は、以上の
点に鑑み、水銀を使用しな(とも従来の水銀を使用した
アルカリ電池と同等の性能が得られる電池を提供するこ
とを目的とするものである。
地から、できるだけその使用を避けることが望ましいが
、これまで水銀の使用量を少なくするか、あるいは全く
使用しない溶極活物質を用いたアルカリ電池で、従来の
アマルガム化したものと同程度の放電特性および耐食性
を有するものは実用化されていつた。本発明は、以上の
点に鑑み、水銀を使用しな(とも従来の水銀を使用した
アルカリ電池と同等の性能が得られる電池を提供するこ
とを目的とするものである。
本発明者は、幾多の実験により、亜鉛からなる陰極活物
質の表面を、タンタルで被覆することがアルカリ電池に
おいて有効であることを見い出した。
質の表面を、タンタルで被覆することがアルカリ電池に
おいて有効であることを見い出した。
タンタルは、水素過電圧が極めて高く、アルカリ電池に
おいて水銀に匹敵する性能を有するが、アルカリ濃度が
高まると水素の発生は水銀より若干劣る。これは、タン
タルにガリウム、インジウムを添加して合金化すること
により改良された。ガリウムは融点が99.78℃と低
く、さらにインジウム以上の他金属との反応性に富んで
いるためと思われる。以下、実施例に基づいて詳細に説
明する。
おいて水銀に匹敵する性能を有するが、アルカリ濃度が
高まると水素の発生は水銀より若干劣る。これは、タン
タルにガリウム、インジウムを添加して合金化すること
により改良された。ガリウムは融点が99.78℃と低
く、さらにインジウム以上の他金属との反応性に富んで
いるためと思われる。以下、実施例に基づいて詳細に説
明する。
純度99.999%の塩化タンタルをエチルアルコール
で溶解し、この溶液中に純度99.99%、粒度80〜
100メッシュの亜鉛粉末を添加して撹判することによ
り、この亜鉛粉末の表面をタンタルで被覆した。
で溶解し、この溶液中に純度99.99%、粒度80〜
100メッシュの亜鉛粉末を添加して撹判することによ
り、この亜鉛粉末の表面をタンタルで被覆した。
その後蒸留水で洗浄を繰返し、乾燥した。この時亜鉛粉
末の重量は、被覆前よりも4.8wt%増加していた。
次にこの亜鉛粉末を陰極活物質とし、陰極側電解液とし
て酸化亜鉛を飽和溶解させた水酸化カリウム30%溶液
を用い、陽極活物質として酸化銀ペレットを用いてアル
カリボタン電池を作成した。
末の重量は、被覆前よりも4.8wt%増加していた。
次にこの亜鉛粉末を陰極活物質とし、陰極側電解液とし
て酸化亜鉛を飽和溶解させた水酸化カリウム30%溶液
を用い、陽極活物質として酸化銀ペレットを用いてアル
カリボタン電池を作成した。
この時の電池サイズは、7.86φ×3.6nlntで
あり、電池容量は平均で38mAH、開路電圧1.58
8Vを示した。第1図に本発明の電池と、亜鉛アマルガ
ムを陰極活物質とした従来のアルカリ電池の7.5にΩ
定抵抗、24℃の時の放電特性を示す。第1図において
、aは本発明電池の初期放電曲線bは従来電池の初期放
電曲線を示し、eおよびdはそれぞれ本発明電池および
従来電池を60℃で40日間放電後の放電曲線を示す。
第1図から明らかな如く、本発明電池と従来電池との初
期特性には、ほとんど有為差は認められなかつた。次に
、陰極活物質のアルカリ溶液中での重量減少率について
試験した。アルカリ溶液は、酸化亜鉛を飽和溶解した水
酸カリウム30(!)溶液を使用し、この溶液30CC
中に下表に示す陰極活物質をそれぞれ209ずつ入れ、
密封して60℃で20日間静置したのち、それぞれの重
量を比較測定した。その結果下表に示す。上記の表から
明らかな如く、タンタル合金で被覆した亜鉛からなる陰
極活物質は、タンタルのみを被覆したものに比べて耐食
性が若干向上し、長期間放置しても自己放電が従来電池
に匹敵するものが得られることがわかる。
あり、電池容量は平均で38mAH、開路電圧1.58
8Vを示した。第1図に本発明の電池と、亜鉛アマルガ
ムを陰極活物質とした従来のアルカリ電池の7.5にΩ
定抵抗、24℃の時の放電特性を示す。第1図において
、aは本発明電池の初期放電曲線bは従来電池の初期放
電曲線を示し、eおよびdはそれぞれ本発明電池および
従来電池を60℃で40日間放電後の放電曲線を示す。
第1図から明らかな如く、本発明電池と従来電池との初
期特性には、ほとんど有為差は認められなかつた。次に
、陰極活物質のアルカリ溶液中での重量減少率について
試験した。アルカリ溶液は、酸化亜鉛を飽和溶解した水
酸カリウム30(!)溶液を使用し、この溶液30CC
中に下表に示す陰極活物質をそれぞれ209ずつ入れ、
密封して60℃で20日間静置したのち、それぞれの重
量を比較測定した。その結果下表に示す。上記の表から
明らかな如く、タンタル合金で被覆した亜鉛からなる陰
極活物質は、タンタルのみを被覆したものに比べて耐食
性が若干向上し、長期間放置しても自己放電が従来電池
に匹敵するものが得られることがわかる。
以上述べた如く、本発明によれば、水銀を使用していな
いにもかかわらず、従来電池と同等の性能を有する電池
が得られるものであり、公害防止の点からもすぐれた効
果を有するものである。
いにもかかわらず、従来電池と同等の性能を有する電池
が得られるものであり、公害防止の点からもすぐれた効
果を有するものである。
本発明の電池は、従来のアルカリ電池と同じように、時
計、電卓等の小型携帯機器に使用できるものであり、か
つ一次電池に限らず二次電池にも応用可能である。
計、電卓等の小型携帯機器に使用できるものであり、か
つ一次電池に限らず二次電池にも応用可能である。
第1図は、本発明電池卦よび従来電池の放電特性を示す
図である。
図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 タンタル又はタンタルの合金で被覆された亜鉛から
なる陰極活物質を有することを特徴とするアルカリ電池
。 2 前記タンタルの合金がタンタル、ガリウムおよびイ
ンジウムからなる合金であることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載のアルカリ電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11613676A JPS5947431B2 (ja) | 1976-09-28 | 1976-09-28 | アルカリ電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11613676A JPS5947431B2 (ja) | 1976-09-28 | 1976-09-28 | アルカリ電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5341733A JPS5341733A (en) | 1978-04-15 |
JPS5947431B2 true JPS5947431B2 (ja) | 1984-11-19 |
Family
ID=14679609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11613676A Expired JPS5947431B2 (ja) | 1976-09-28 | 1976-09-28 | アルカリ電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5947431B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5826456A (ja) * | 1981-08-11 | 1983-02-16 | Toho Aen Kk | 電極用亜鉛合金 |
JPS59175560A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-04 | Toshiba Battery Co Ltd | アルカリ電池 |
-
1976
- 1976-09-28 JP JP11613676A patent/JPS5947431B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5341733A (en) | 1978-04-15 |
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