JPS59149816A - 車両用冷凍冷房装置のコンプレツサ保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両冷房用コンプレッサの保護装置、特に車両
の冷凍庫の冷却、車室の冷房を行うためのコンプレッサ
の液圧縮を防止した保護装置に関するものである。

一般に車両用冷凍サイクルは第１図に示すように、エン
ジン１の動力がマグネットクラッチ３を介して伝達され
るコンプレッサ２と、コンデンサ４と、受液器９と、膨
張弁５と、エバポレータ６とからなり、なかには絞り弁
またはアキュームレータ７等を付加したものから構成さ
れており、配管８を流れる冷媒を圧縮膨張することによ
り冷熱を得るものである。

しかしながら従来の冷却サイクルによれば、屋外に昼夜
放置された車両の冷却サイクルの場合、運転初期、時刻
によってはコンプレッサ２例の温度がコンプレッサ以外
の冷却サイクル部分例えばエバポレータ６またはコンデ
ンサ４例の温度よりモ低くなっており、冷媒の特性がら
このコンプレッサ２側に冷媒液が集中する場合がある。

従ってコンプレッサ２を駆動した時に液圧縮が生じてし
まい、場合によっては吐出バルブが損傷を受けたり或い
はガスケットが吹き抜けてしまう等の欠点を有していた
。

上記コンプレッサ２の温度が例えばエバポレータ６の温
度よりも低くなる理由としては、第２図に示すものが考
えられる。すなわち屋外に昼夜放置された車両の場合、
第２図の特性ＴＡに示すように外気温度は時刻変化によ
り時刻が午前６時頃の時に最低温度となり、１４４時頃
最高温度となるように変化するのであるが、コンプレッ
サ２は熱容量が大きくしかもエンジンルームの車室外に
位置されているために、第２図ＴＣに示すように外気の
温度変化特性ＴＡに対し一定のタイムラグを有して変化
する。一方エバポレータ６は車室内側に位置されている
ために第２図ＴＥに示すように外気温度よりも若干高い
状態を保って変化することになる。従って朝から午後の
範囲においてはコンプレッサ２の温度がエバポレータ６
の温度よりも低くなり、この間冷媒液が温度の低いコン
プレッサ２側に凝縮し、この時にエンジンをスタートし
てコンプレッサを駆動すると、上記の液圧縮の問題を生
じることになる。このような問題はエンジンの回転数が
アイドリング回転数以上の時、すなわちコンプレッサが
高速で駆動されるときに、より重要な問題となる。

従って従来、上記液圧縮が生じてもコンプレッサの吐出
バルブ、ガスケット等が損傷しないように、これらの部
品の機械的強度を向上するようにしているが、このよう
にすると全体のコストが高く、かつ重量が大きくなると
いう欠点を有していた。また、アキュームレータ或いは
絞り弁等を配管８に接続するようにしているものもある
がこのような装置によっても冷媒がサイクルの最も低温
となる部分に凝縮する特性を有するため液圧縮を十分に
防止することができないという欠点を有していた。

本発明の目的は、コンプレッサの温度と、冷凍サイクル
の該コンプレッサ以外の温度例えばエバポレータ、コン
デンサ等の他の装置の温度とを比較し、コンプレッサの
温度が低い場合でかつエンジンの回転数が設定値以上の
場合に、マグネットクラッチに通電されないようにして
コンプレッサの駆動を阻止し、コンプレッサを保護する
ものであり、以下実施例を用いて詳細に説明する。

第３図は本発明による車両用冷凍冷房装置のコンプレッ
サの保護装置の一実施例を示すブロック図であり、同図
において１０はコンプレッサの温度を検出する温度セン
サ、１１はエバポレータの温度を検出する温度センサで
あり、これら各センサからの出力は比較演算回路工２に
送出され、この演算回路１２はコンプレッサの温度ｔｃ
がエバポレータの温度ｔｅよりも設定温度にだけ低い時
にスイッチ回路２１を介してマグネットクラッチ駆動回
路１３．ランプ点灯回路１４にロック信号りを送出する
。上記マグネットクラッチ駆動回路１３は上記ロック信
号りに基づいてマグネットクラッチ３に接続された制御
スイッチ１５をオフに設定して、マグネットクラッチ３
の通電を阻止し、さらに上記ランプ点灯回路１４はロッ
ク信号りにより、コンプレッサ停止表示ランプ１６に接
続された制御スイッチ１７をオンとして上記ランプ１６
を点灯する。２２はエンジンの回転数を検出する回転数
検出器であり、エンジンの回転数がア５− イドリング回転数例えば１２００ｒｐｍ以上のときにス
イッチ回路２１をオンし、それ以下のときにスイッチ回
路２１をオフする。なお、上記マグネットクラッチ３と
電源１８との間には電源スイッチ１９．デフロストスイ
ッチ２０等が接続されている。

以上の構成によればエンジンの回転数が１２０Ｑｒｐｍ
以下のときはスイッチ回路２１がオフし、駆動回路１３
．１４にはロック信号りが供給されずスイッチ１５．１
７はオンのままである。次にコンプレッサの温度がエバ
ポレータの温度よりも設定温度にだけ低くなっておれば
、比較演算回路１２からロック信号りが送出され、この
ときエンジンの回転数が１２０Ｏｒｐｍ以上のときには
スイッチ回路２１がオンしているのでマグネットクラッ
チ駆動回路１３はこの信号しに基づいて制御スイッチ１
５をオフとし、マグネットクラッチ３は通電されず、こ
のためコンプレッサは運転されない。また、この時ラン
プ点灯回路１４が制御スイッチ１５をオンとするので、
コンプレ６一 ソサが液圧縮防止のためにオフとされていることを表示
することができる。なお、エンジンがスター　ｌ−する
とエンジンの発熱を受けてコンプレッサ２が即時昇温す
るのでエバポレータの温度よりも高くなり、このため比
較演算回路１２からはロック信号りが送出されなくなり
、マグネットクラッチ３は通電状態となり、しかもラン
プ１６が消灯することになる。従って長時間に渡ってコ
ンプレッサが停止状態となり冷却、冷房が行われないと
いう問題は生しない。

なお、本実施例においてはコンプレッサとエバポレータ
の温度を比較するものとして説明したが、本発明はこれ
に限定されずコンプレッサとコンデンサ或いは他の個所
の温度とを比較するようにし装置のコンプレッサの保護
装置によれば、コンプレッサと、冷却サイクルを構成す
る他の装置との温度を比較し、コンプレッサの温度が上
記装置よりも低くかつエンジンの回転数が設定値より太
きい時にマグネットクラブチの動作を阻止するように構
成したので、コンプレッサに冷媒液が供給された状態で
のコンプレッサの高速回転の駆動を防止することができ
、コンプレッサの損傷またはコンプレッサに設けられた
吐出バルブ、ガスケット等の付属部品等の損傷を防止で
きるとともにコンプレッサの重量が軽減される。また、
液圧縮時の異音の発生を防止することができる。また、
エンジンが例えばアイドリング時にはコンプレッサを低
速回転で運転できるので最小限の冷房が図れ、快適性が
損なわれない。また、構成上コンプレッサと冷却サイク
ルを構成する他の装置の温度を検出しているため、冷媒
配管に特別な機器を設ける必要がなく配管構造が簡単と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の冷却サイクルの一例を示す回路
図及び温度変化特性図、第３図は本発明による車両用冷
凍冷房装置のコンプレッサ保護装置の一実施例を示すブ
ロック図である。 １・・・エンジン、２・・・コンプレッサ、３・・・マ
グネソｉ・クラッチ、４・・・コンデンサ、６・・・エ
バポレータ、１０．１１・・・温度センサ、１２・・・
比較演算回路、１４．１７・・・制御スイッチ、１６・
・・ランプ、２１・・・スイッチ回路、２２・・・エン
ジン回転数検出器。 特許出願人　　　　ヂーゼル機器株式会社代理人　弁理
士　　宮　　園　　純　　−９− ９３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コンプレッサ、コンデンサ、エバポレータ等からなる冷
   凍サイクルの前記コンプレッサ温度を検出する第１の温
   度検出手段と、前記冷凍サイクルのコンプレッサを除く
   他の装置の温度を検出する第２の温度検出手段と、エン
   ジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記第１お
   よび第２の温度検出手段の信号を比較判定する比較判定
   手段と、該比較判定手段および回転数検出手段の出力信
   号により、エンジンの回転数が設定値以上のときコンプ
   レッサの駆動を停止する制御手段とを有することを特徴
   とする車両用冷凍冷房装置のコンプレッサ保護装置。