JPS5914946Y2 - プラスチツク製の箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、二重壁構造を有する吹込成形されたプラスチ
ック製の積送並びに格納用の箱に係る。

そのような箱は、経済性と、耐久性と、軽量性とが要求
される分野において広く用いられている。

従来、そのような箱は、それらが側対関係または織対関
係に重ねて積まれることを制限するごとき突出部を全く
有しないことを除いて、それらの整然たる格納を容易な
らしめる何らの手段も形成されていない。

本考案に基く箱ｒよ、その矩形の外縁から突出しない出
しゃばらないフック部分であって、箱を水平部材上に他
のそのような箱に対して側抜させて掛は吊るすことによ
って箱を格納するのに用いられ得るものと；同様にそれ
らが箱の格納または積送を妨害するように突出しない位
置に格納され得るハンドル部分とを含む。

本考案に基く箱のフック部分は、箱の端壁の１個に向か
って突出し、箱の端壁の他の１個に隣接する箱の一縁壁
と両側壁とを通って開設された凹所上に延在するととも
に、該凹所を通って延びる水平部材上に係合するように
されている。

ハンドル部分は、フック部材とは反対位置の縁壁と一体
的に形成され、該縁壁とのその接続部に薄い可撓部分で
あって、該縁壁から突出する持ち運び位置と、ハンドル
部分ｂｆ該縁壁と概ね平行して解放自在に凹所に保持さ
れる格納位置との間でのハンドル部分の運動を可能にす
るものを有する。

以下、同じ番号によって同じ部分が示されている添付図
面を参照して、さらに詳細に本考案を説明する。

図面を参照すると、本考案に基く箱１０であってフック
部分１１とハンドル部分１３とを含むものが図示され、
前記フック部分１１は箱１０の凹所１４に嵌装される水
平部材（例えば第２図に示される水平部材１２の如き部
材）上に箱１０を掛けるようにされており、前記ハンド
ル部分１３は、箱１０の持ち運び、または水平部材に箱
を掛けたりそれから取外したりすることを容易にするた
め手と係合するようにされている。

図示されるように、箱１０はビデオ・カセットの格納及
び積送に適するようにされており、高密度ポリエチレン
から吹込み成形され得る。

箱１０は、矩形を構成するように配置されて互いに反対
位置に在る縁壁１５．１６、端壁１７．１８及び側壁１
９を有し、電器部分とふた部分とを含む。

これら画部分は箱１０の開閉を可能にするように縁壁１
６に添ってヒンジ（図示されていない）によって互いに
枢動自在に結合されている。

箱１０はラッチ装置２５によってその閉鎖状態に開放可
能に維持されており、該ラッチ装置２５は縁壁１５に添
って可動に装架されたスライド２６を有する。

凹所１４は端壁１７に隣接して両側壁１９と縁壁１５と
を通って開設されており、フック部分１１（その半分は
容器部分に、他の半分はふた部分に、夫々、形成されて
いる）はその外面を縁壁１５の外面と同一平面に位置さ
れて端壁１８に向かって凹所１４上に突出している。

凹所１４は水平方向に延在する部材を受けることができ
、フック部分１１が前記部材に（例えば、第２図に示さ
れた水平部材１２の棒状のリップ２８に対し）保合する
ことを可能にする。

それらの間の係合を維持するため箱１０の重心はフック
部分１１よりも低く保たれるように仕組まれている。

前記ハンドル部分１３は概ねＵ字形であり、端壁１７に
隣接して縁壁１６と一体的に形成されている。

ハンドル部分１３は、持ち運び位置、即ちそれが箱１０
を持ち運ぶため、そして箱１０を水平部材１２に掛けた
り取外したりするため手によって係合されうる第１図並
びに第２図に示される位置と；格納位置即ちハンドル部
分１３がその外面を縁壁１６の表面と同高にして縁壁１
６に対して平行して縁壁１６の凹所３２内に配置されて
いる位置との間でのハンドル部分１３の運動を可能にす
るため縁壁１６とのその接続部において２個の薄い可曲
部分３０を有する。

ハンドル部分１３をその格納位置に解放可能に保持する
ための手段は、縁壁１６の部分３３によって提供される
。

該部分３３は凹所３２に突出していて、ハンドル部分１
３がその格納位置に在るときハンドル部分１３の内縁に
添う薄くされた組合う区域を受けるように下切りされて
いる。

ハンドル部分１３は、その持ち運び位置と格納位置との
間でのその運動を可能にするため部分３３の外端に添っ
てスナップ係脱するのに充分なくらい撓み自在である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、持ち運び位置に在る箱のハンドル部分を示し
た本考案に基く格納用の箱の透視図；第２図は第１図の
箱の縮小された縦側面図であって水平部材と係合したフ
ック部分を示した図面；第３図は第１図の箱の部分透視
図であって箱のフック部分を示した図面；第４図は第１
図の箱の部分透視図であって格納位置に在るそのハンド
ル部分を示した図面；第５図は第２図において箱のフッ
ク部分が係合している水平部材の透視図である。 図面上、１０は「箱」；１２は「水平部材」；１３は「
ハンドル部分に１４は「凹所」；１５，１６は「縁壁」
；１７、１８は「端壁」；１９は「側壁」；２５は「ラ
ッチ装置」；２６は「スライド」；３０は「可曲部分」
；１１は「フック部分」；３２は「凹所」；３３は「下
切り部分」を示す。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）テープ・カセットの格納および積送りに適合した
   プラスチック製の箱であって、 長方形状に配置された第１と第２の縁壁、第１と第２の
   端壁、対向した側壁、前記縁壁、前記端壁および前記側
   壁により画成されて前記テープ・カセットを収納する空
   所、一方の前記縁壁に沿って蝶番を付けられて前記箱の
   開閉を可能にするふた、および前記箱を閉鎖状態に解除
   可能に保持するラッチ装置を有するプラスチック製の箱
   において、前記第１の端壁１７に隣接して前記側壁１９
   と前記第１の縁壁１５を貫通して開放した凹所１４と；
   前記第２の端壁１８へ向かって前記凹所１４の一部分に
   覆さって突出するフック部分１１であって、水平部材が
   前記凹所１４を通って延在する位置にささえられた状態
   で、該フック部分１１を該水平部材に対し横断方向に通
   過させることにより該フック部分１１が前記水平部材に
   係合しうるようにされたフック部分１１と；前記第１の
   端壁１７に隣接して前記第２の縁壁１６と一体に形成さ
   れて手と係合するのに適したハンドル部分１３であって
   、前記第２の縁壁との接続部３０において薄くて可撓性
   があり、前記第２の縁壁１６から突出した持ち運び位置
   と該ハンドル部分１３が前記第２の縁壁１６に対して概
   ね平行な格納位置との間で該ハンドル部分１３の運動を
   可能にするハンドル部分１３と；前記ハンドル部分１３
   を格納位置において受は入れるよ−うにされた凹所３２
   と；前記ハンドル部分１３を格納位置にむいて解放可能
   に保持する装置と；を有するテープ・カセットの格納お
   よび積送りに適合したプラスチック製の箱。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載のプラ
   スチック製の箱において、前記フック部分１１の外面が
   前記第１の縁壁１５の外面と同一平面にあるプラスチッ
   ク製の箱。
3. （３）実用新案登録請求の範囲第（１）項または第（２
   ）項に記載のプラスチック製の箱において、前記ハンド
   ル部分１３の外面が、格納位置において前記第２の縁壁
   １６の外面と同一平面にあるプラスチック製の箱。
4. （４）実用新案登録請求の範囲第（１）項または第（３
   ）項に記載のプラスチック製の箱において、前記ハンド
   ル部分１３が概ねＵ字形であり、前記ハンドル部分１３
   を格納位置において解放可能に保持する前記装置は、前
   記Ｕ字形のハンドル部分１３が格納位置にあるときに前
   記ハンドル部分１３の内面に沿った薄い組み合わせ区域
   ３３を受は止めるようにされた前記第２の端壁１６の下
   切り部分３３を含み、前記ハンドル部分１３が前記下切
   り部分３３の外端のまわりにはまって持ち運び位置と格
   納位置との間で前記ハンドル部分の運動を可能にするの
   に充分な可撓性があるプラスチック製の箱。